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【作品補足】


※長くなります※


【愛してます、千堂さん】

 の、虐待父親の対処について。感想を頂いたため。

 そのせいで物語の辻褄が合わず入り込めない、モヤモヤするという思いをさせてしまっていたら申し訳ないので、念のため。

 あくまでもメインはふたりの物語なのであまり深堀せず進めてしまいましたし、今後もお話に登場させる気もないのでここで補足します。


 父親の処分については、いくつか候補がありました。

 逮捕というパターンも候補の一つではありましたが、
 作品内にも記載しました、警察を頼ると芋づる式に児童相談所に連絡・当人の保護を避けられないため、作品の都合上それは却下致しました。
 児童相談所へ保護を受けると1ヶ月程度の隔離期間が見込まれ、その間は児童保護のため学校にも通えなくなる場合が多いので、それを避けなければ物語を進められないと判断しました。


 また、現時点で父親が職を失っていないのは母親が精神病院送りになり、正常な判断ができない状態だと保護者としての決定権が弱くなり“矢凪の保護者”という立場がいなくなってしまうからです。
(保護者がいないと矢凪が家を借りるときなどに、不都合が生じる可能性がある)

 まだまだ彼女達は未成年なため、保護者という立場がどうしても必要で、金銭的な援助も千堂家や優宇に任せきりにしてしまうと、矢凪自身の立場がなくなることや自己嫌悪に繋がると考えました。
 周りがそれでいいと言っても、矢凪が受け入れられなくてバッドエンドコースに突っ走ってしまう可能性がありました。

 後は矢凪の性格的に、どうしても家族を恨みきれないため今の時点で不幸にしすぎると幼い矢凪の心が耐えられなくなるんじゃ…という、作者なりの気遣いです。


 そのため今はまだ矢凪の保護者としても必須、矢凪の心の安定のためにも必要なので父親の処分は作中内のような軽いものになっています。


 これは未来の話ですが、矢凪が成人を迎えて色々と割り切れるようになり、

 保護者の許可が無くとも色んな契約ができるようになったり、そういった制限が無くなったときは、父親はもう無用なので聖司と優宇権限により職を失います。
 年も年でおまけに大きくやらかしているので再就職の見込みもありません。優宇がそれを許さないので。

 妻であり矢凪の母親とも離婚された上で、矢凪とも縁を切られます。不倫相手にはもちろん捨てられます。
 慰謝料が発生するためそれを支払うために借金も背負います。


 彼に待ち受けるのは、ただただひたすら金も何もない無力感が埋め尽くす寂しい日々と孤独死です。


 私の力不足により、作品内でこういった詳細設定を練り込めず、不快な思いをさせた方がいましたらこの場を借りてお詫び致します。すみません。

 長くなりましたが、最後にこれだけ失礼します。

 この物語はフィクションです。作者の脳内による世界観ですので、ご都合主義が多分に含まれます。ご了承ください。


 ここまで長く雑多な文章に付き合っていただき、誠にありがとうございました。


 こういう裏設定は別にいらないよ、知りたくないよ。
 むしろあるなら聞きたいよ、知りたいよ、など。

 良ければどんなご意見・ご感想もお待ちしております。



 小坂あと



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