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そんなことに気を付けるのは初めてです

『異世界探偵オリト』第八話【サイコパシック・フレンズ】、完結しました~🧼

 これまでヤン少年は、オリトとフヨルと一緒にいるときの、親のようで子供のような姿と、事件に向き合って大人顔負けに働く姿ばかりが見えていたかなと思います。
 なので今回、ヤン少年が彼なりのやり方で、15歳の少年らしく付き合うことのできるシオという存在を書くことができて良かったです。
 ヤン少年とシオの関係を中心に書いたために、いつもとは少し違う雰囲気のストーリーとなりましたが、読んでくださった皆様、どうもありがとうございました!

 ヤン少年の友達関係に関して、これまでに、初等学校に行ってみたが上手くいかなかった、というちょっと悲しいエピソードがありましたが、ヤン少年とシオが出会ったのは、その少し後です。
 二人の出会いについても、いつか書こうと思っています(*'ω'*)



 ……ここで、第八話の裏話を少し。

 私がこの第八話を書く際に気を付けていたことの一つは、「シオが『実はいい子』にならないようにする」ことです。

 シオは、社会的には絶対に理解されない、何をしてもどうにもならない悪人、といったイメージのもとにできあがったキャラクターです。
 そんな彼が、彼とは全く違った意味で浮いているヤン少年と奇跡的に噛み合っている――その姿を書きたかったので、「実はいい子」になってしまってはいけない……いえ、いけない、というほどでもないかもしれませんが。
「悪い部分もあるけれど実は良い部分もある」人は、おそらく、多くの人が理解できてしまいますよね。
 とにかく、誰にも理解されない人を書きたかったのです。

 とはいえシオも15歳ですから、子供っぽい部分もあります。さすがに延々と暴れ続けていることもできません。
 なので、シオのかわいらしい部分が見えたら即座に落とす。上げたら落とす。そのようにして、「実はいい子」化を回避していました。……完全には回避できなかった気もしますが。


 約四万字を使った第八話ですが、まだ、シオのことや、ヤン少年とシオの関係、シオとタダイチの関係は書ききれていません。
 なので実は、シオとタダイチには今後も物語に登場してもらう予定でいます。(構想の段階ですが。)
 これからも、シオとタダイチのことを覚えていていただけたら嬉しいです(*´ω`*)



 そして、次の第九話は、現在準備中です!
 六、七割くらいは書いているのですが、「最後がこれなら、序盤のあそこを直さねば」ということがあるので、ざっくりとでも最後まで書いてから投稿しようかなと思います。
 お楽しみに!

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