作者です。
この度は「配信者は夜に起きる」を最後まで読んでくださりありがとうございました。
4万字くらいの中編になるかなと想像していましたが、完結してみたら35000字と少し短めの話になりました。
内容が自作の中では結構重めなので、これくらいでいいのかなと思います。
「乳首ぴんこ」とか言うふざけ腐った名前のメインキャラが出てくるので誰も読まないだろうと思いながら公開したのですが、意外にも星やいいねをいただけていて大変ありがたいなと思います。
東雲のハンドルネーム以外は比較的まともな小説だったんじゃないだろうか。
数年前からストリーマーやゲーム配信にハマり、狂ったように配信ばっか見てきました。
配信見てなかったら今年だけで10本は長編小説書けてたんじゃなかろうか。
ただその場合は、少なくともこの小説は書けてなかったなと思います。
配信では本当にいろいろなコメントがあり、普通の会社員や学生もいれば、荒らしと呼ばれる嫌がらせをする人もいたりします。
ヤバいやつも普通の人も平等に「文字」という存在になるのがライブ配信です。
色んな人のステータスが一概にリセットされる状況が面白いと思い、高額スパチャおじさんが実は普通の女の子というシチュエーションを考えて書いたのが本作となりました。
また自分の近況としては、作品をアニメ化していただく機会に恵まれました。
「面白かった」「アニメで興味持って読んでみました」と嬉しい声をいただくこともあれば、原作への辛辣な感想をもらうことも多数ありました。
ひどい場合はネットのライブ配信で500人くらいのリスナーと共に自分の作品の悪口を毎週言われてたりもします。
たまたまyoutubeのおすすめで表示された時はたまげました。こんなもん勧めんな。
作品を好きと言ってくれた読者さんや視聴者さん、限られた時間や人員のなかで必死に作品を形にしてくださっている制作関係者の方がいる中で、こうしたネガティブな感想が多発してしまうのは原作者として非常に申し訳ない気持ちになります。
色々と打ちのめされてきつかったんですが、そんな時に過去にいただいた感想やレビューがとても支えになりました。
本作を書いた時期は気持ちを持ち直してもう一度最初から創作に向き合おうと言うタイミングだったこともあり、自分にとって節目になる作品になったと思います。
過去に公開した「このちっぽけな世界の端っこで」という文芸系の作品もそうなのですが、自分の創作生活の節目になるとこう言う作品がポンとできあがります。
誰かのために書いたと言うよりは、自分に向けて書いたような作品ですね。
独りよがりですが、現在の自分を象徴するようなテーマを物語に含ませることには個人的に意味がある気がしています。
6月のカクヨムでの連載予定は特にないです。
7月か8月からは何か連載できればないいな。
また機会があれば、読んでいただけると嬉しいです。
では。