今日、後輩ちゃんとお互いに行ってみたかったブティックへ行く予定だったので、午後に待ち合わせの駅前ロータリーにてワクワクしながら待ってました✨
かなり早く着いたので小説のアイデアでも……と周囲の景色を見ながら考えてたら「手のひらの花火」で良いアイデアが!
わ!もうちょっとで良いのが降ってきそう✨と、上機嫌で鏡見ながら髪を整えていると……
いきなり右後ろの方から高い口笛の音が。
(?)とつい口笛の方を見ると、そこには金髪に近い髪色のいかにもチャラそうな男3人が、こっちを見ていた。
待ち合わせかな?と思ったけど、この場には私しかいない。
嫌な予感とともに、背筋に鳥肌が立つ。
案の定、私と目が合うとまたまた口笛を今度は2回連続で。
あ、これ絶対……
ウンザリして無視していると、金髪の子たちは寄りによって私の方に近づいて来て
「ねえねえ、お姉さん。あ〜そぼ」と。
「すいません、連れを待ってるんです」
と言っても「連れだって! マジか! ねえねえ、男? 女子なら一緒に遊ぼうよ」と。
何で寄りによってこんなアラサー女子に声かけるかな……
もっと可愛い子とかアチコチいるでしょ!
しかも……せっかく、石丸有紀ちゃんの事考えてたのに、何であんた達で上書きされないといけないの!!
わたし、結構顔に出る人なので、マトモに出ちゃったみたい。
金髪くん達は頭悪そうに笑って「え、怒った顔もいい感じじゃん! めちゃテンション上がってきた。やっぱり遊ぼうよ」と3人で私を囲んで来た。
こんな頭の悪いナンパってあるんだ……
あ……もう無理。
後輩ちゃんももうすぐこっちに来ちゃうし、もういいや!
すっかり頭に来て、その場で後輩ちゃんに電話すると、そのまま……
「もしもし。今、変な子たちに絡まれちゃって。頭の悪そうな男の子。悪いけど待ち合わせ場所変えてもらっていい? また連絡する! 私、今から交番に行くから」
と、言って3人を睨みつけると、進路を塞いでる子を押しのけて、近くの交番に歩き出した。
追いかけてくるかな……そうなったら、1人くらい見せしめに足掛けしてやろうかな、と思ってたけど追いかけてくる気配は無かった。
ああ良かった。
面倒くさい事にならずに。
正当防衛だし「手のひらの花火」のアイデアもパアになったし、ちょっとくらいやってやろうか、と思ってたけど。
その後、後輩ちゃんと別のカフェで合流しようとしたらその途中で、タクシーに載った後輩ちゃんが。
あれ?なんで?
と、思ってると、彼女のは私を見るやビックリした顔でタクシーから降りてきて……烈火のごとく怒られました。
「あんな事わざわざ電話で言わないで下さい! 挑発なんかしたら何されるか解らないでしょ!!」と。
すっかりビックリして、しどろもどろで何とか答える私……
「でも……私負けないから……」
「相手だって何するか分かんないですよね! 男性で3対1ですよ! もし車に連れ込まれてたらどうするんです! 本気で馬鹿なんですか! 子供じゃ無いんだから、もうちょっと考えて下さい! 電話聞いて本気で怖くなりましたよ!!」
と。
初めて見る後輩ちゃんの凄まじい剣幕に、私も泣きそうになりながら「ごめんネ……」と頭を下げる。
「自分を守るのはいいです。でもあんな挑発するのは無しです! 今度あんな事したら、もう2度と会いません!」
と言われて、私もすっかり半泣き状態でペコペコと頭を下げて、何とか許してもらえた……
怖かった……
それからしばらく笑ってくれなかったし……
やっと笑ってくれた時は、ほっとして泣きそうになっちゃったよ。