カクコン11用にまた短篇書いてみました!!
『10時40分』
https://kakuyomu.jp/works/822139840865978582/episodes/822139840867352583
出産から半年、由紀子は「いい母であろう」と必死に育児をこなしていた。
泣かない娘。完璧なママ。理想の家族。
――そのはずだった。
ある日、家の中に“白いドレスの少女”が立っていた。
ミルクを垂らしながら、無言で笑っていた。
夫は電話に出ない。
ドアは開かない。
時計の針は止まったまま。
“私はいいママだよね?”
その問いが壊れた瞬間、世界の方が先に崩れ始める。
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職場の人や友達から、育児の大変さを色々聞いてきました。
人を育てるのは、綺麗ごとではない現実がたくさんある。
ニュースで流れる悲しい事件に胸が痛む反面、
“もしかしたら違う側面もあるのでは”と考えるようになったのも最近です。
そんな中から生まれたこの短篇。
もしよければ、ご一読いただけたら嬉しいです m(_ _)m