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気まぐれシェフの140字パスタ覚書 121~130

・行くべき彼方へ
人は生まれた時から何もない荒野に一人佇み、いずれ自分の道を作る(あるいは導かれる)。行くべき場所が分かるのは幸福なこと。そこに行くのも行かぬのも自由ならば、それはもっと幸福なこと。

・猫缶
元ネタは世にも奇妙な物語で見た美女缶と都市伝説の猫レンジ。生きている間にこんな時代が来てほしい。

・死なない真冬
ループ系ってだいたい夏だよなって思って適当につけた名前が「真冬」。全国の真冬さんすみません。140字小説を400個書いて個人名を出したのはたぶん2回目くらい。

・したたる愛のもと咲く
雨に濡れると透明になる花は実際にあるようです(サンカヨウ)。これは雨の中、したたる雨水にのみその輪郭を表す真に透明な花。

・朝の瞳
朝限定というよりは日の出ている間そのものですね。

・夜の髪
朝を書いたなら夜も書かなきゃ。朝が男なら夜は女だな。はい完成。

・未来の可能性
私は老いました。でも可能性のあった時代を思いだせる程度には若いつもり。

・私だけの貴方
自分だけを見つめてくれる誰かが欲しい。どこにいても、何を見ても、心の奥底に私だけがいる。

・今日の波、明日の波
始めは人類滅亡後の地球から月を眺める話だった。でもファンタジー感が欲しかったので舞台を月に変更。タイトルからできた話。

・手紙 雪積もる国より、春歌う君へ
ラジオ、一方的に大多数の人間にいろんなことを伝えることのできる物体。ちょっと不気味。好き。

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