• エッセイ・ノンフィクション
  • 現代ファンタジー

気まぐれシェフの140字パスタ覚書 101~110

・かち合う視線、選択
「私」が立ちあがることを選択したなら、何の迷いもなくその手をとってくれるのでしょう。

・揺れる尾
金魚二匹という命を背負ってます。生き物を飼うというのは凄まじい重圧です。しかも水槽が必要、災害に巻き込まれても連れていけない。でも見ていて愛らしいのも事実。

・雪、桜、君の声
どれだけ愛していても背をむけなければならないこともある。愛するが故に。

・きえるいのちひとつ、めぐるいのちひとつ
たとえあの朝露に生まれようとも、愛することを忘れてはいけない。

・雲散歩
夏の、大入道のような雲が好き。そこからちっちゃい雲がやってきて、友達になるという妄想。

・天翔ける流星に乗って
太陽という大きな存在に滅される小さな存在が好き。太陽、いつまでも唯一の存在でいて欲しい。

・時よ止まれ、いまのまま
部屋を掃除すると出るわ出るわ止まった時計たち(私のものではない)。結構きれいなもんなので、今度時計屋に行こうかなという思い。私は変化が嫌いで、同じものをずっと使い続けるタイプ。

・眠れぬ夜の夢
小さい頃、こたつでうとうとしていたら緑とオレンジの猫の行列を見ました。起きたまま見る夢の話。

・非不可逆的心情に対する冒涜
不可逆的の対義語は可逆的ですがそれだとあっけないので“非”不可逆的という造語。

・冷える手の熱
金魚の水槽を洗う時、必ず手を冷やしてから金魚に触れます。たもを買う気はない。魚に触れる手順があるように人に触れる手順もある。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する