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拙著「あの日の二人はもう居ない」、および新作について……。

僕は断酒会という会に所属しています。その名が示すとおり、酒を断つ事を目的とした会です。一人で酒を断つ事は困難だ、否、不可能だと判断し、同じアルコール依存症という病を持つ人たちとの交流を通して酒を断つ事を選択して入会したのです。

この断酒会では、過去に自分が犯してしまった酒害を率直に語る、そしてそれを、批判はせずにただ黙って聞く、という事が行われています。

かつて西ドイツのヴァイツゼッカー元大統領は、こう演説していました。
「過去に対して盲目な者は、結局のところ現在に対しても盲目である」、と。
これは言うまでもなくユダヤ人の虐殺の事を指しているのですが、断酒会ではそれと同じように、「過去の酒害体験に対して盲目にならないよう」……これすなわち……「過去の酒害体験を忘れてしまわないように」、「過去の酒害体験を率直に語り、そして批判はせずにただ黙って聞く」、という事に徹しているのです。

昨日の断酒例会にて聞いた話をここに記したいと思います。
「断酒歴が長い人も短い人も、新しい1日は1日、そこに違いはなく、ただ淡々と断酒の日々を繰り返す事でしかアルコール依存症を予防する術はないんです」
これはたとえどんなに断酒歴が長かったとしても、一度でも飲んでしまえば元の酒飲みに戻ってしまう、という事を意味しての発言でもあるのです。

酒は本当に恐ろしいです。あれは飲み物でもなければ食品でもないし、ましてや「百薬の長」なんかでもありません。では何かというと、「薬品」であり「麻薬」なのです。あんなものが大手を振ってその辺のコンビニやなんかで売っているという事の方が本来おかしい事なのです。

僕は今まで、アルコール依存症を題材にした小説をいくか書いてきました。そのうちの一つに、魔法のiらんどネット小説大賞の予選を通過させていただいた、「あの日の二人はもう居ない」という作品があります。ヒロインの父親がアルコール依存症だったために引き裂かれてしまった中学生カップルの悲恋の物語です。予選を通過させていただいた後も更なる改稿を加えて精度を更にアップさせ、より「小説らしく」仕上がったと自負しています。

そして今現在も、アルコール依存症を題材とした新作を書いています。昨日はおかげさまで、断酒例会が始まるまでの間に、原稿用紙換算枚数にして一気に20枚以上も書き進む事ができました。それゆえか、昨夜はグッスリ眠る事もできました、むろん酒はナシでした(😅)
今日も書こうと思っています。

こんな僕ですが、どうか皆さんよろしく応援してください。またぜひ、僕にとっての最高傑作でもあり、また代表作でもある「あの日の二人はもう居ない」もご一読ください。

なお、最後に、現在書き進めている新作は、最高傑作と自負している「あの日の二人はもう居ない」を超えられるだけの破壊力があると自信を持っている、と書き加えて、本日の近況ノート執筆の筆を置こうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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