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食べ物がでてくる話が好きな話

いつも読んでいただきありがとうございます。きぬもめんです。

幼いころ、食べ物が出てくる話を好んで読んでいました。
こぐまちゃんのパンケーキとか、おおかみのチキンシチューとか、ぐりとぐらとか、子供向けのしぜんの本とかも食べ物系ばかり好んで読んでいた記憶があります。

とにかく食べ物の描写が大好きでした。私自身食い意地が張っていたというのもありますが、物語に出てくる食べ物というのがとにかく美味しそうで好きだった。大きなカステラだとかシチューだとか、絶対に自分が知っているものより素晴らしく美味しいんだろうっていう妙な確信があるんですよね。

食べ物がメインの話じゃなくても、食べ物のシーンが出てくるだけの絵本も好きでした。食べてるシーンが好きで、何度も繰り返し読んでしまう……。

例えば好きな絵本の中に「くったのんだわらった」っていう話があるんですけど、それも別に食べ物メインの話ではないんです。ひばりの夫婦がおおかみに頼みごとをするために色々知恵を凝らすっていう話で。でもその中のおおかみが人間のパーティ会場に入り込んで、ごちそうを食べるシーンがすごく印象に残ってそこばっかり読んでしまう。鳥の丸焼きとかチーズを食べているおおかみを見て「ああすごく美味しいんだろうな」って思っちゃうわけです。

そういうのを読んで育って、私もこういう食べ物の話を書きたいなと思って書いてみたのが短編小説の「冒険者たちのお弁当」だったりします。冒険者とお弁当。ファンタジーと自分が知っているお弁当箱。並びだけでなんかワクワクするんですよね。

内容に出てくるサンドイッチはかなり悩んだ記憶があります。何が挟んであったら美味しいか、特別感があるか。実際に書き出してみたりイラストにしてみたりして決めました。好みが入っているせいか、書いている最中すごくお腹が空いたことを覚えています。

そのかいあってか、その作品では「サンドイッチが食べたくなった」というコメントをいただき、「美味しそうと思ってもらえる描写ができた」と、自信が持ててすごくうれしかったです。絵本を読んでいた私が誰かに「美味しそう」を伝える側に立てたんだということが何だか感慨深かった……。

皆さんには絵本、小説、漫画等で「この話のこの食べ物描写が好き」というのはあるでしょうか?もしありましたら教えてもらえると嬉しいです。

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