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【ミナミとデート】『性奴隷をかったのにサイドストーリー5』

 ミナミがデートしたいというから、時間を見つけて街に出た。
 でも街に出ると領民に囲まれた。
 みんなと握手。
 「領主様」「勇者様」「ミナミ様」という声。

 結婚する前より人気になっているっぽい。
 たぶんミナミの人気なんだろう。

 楽しくデートしている暇がない。ミナミもイライラしはじめているのがわかった。
 
 仕方がないので俺とミナミに認識阻害の魔法をかけた。これで俺達はお互いのことはわかるけど、領民達からは認識されにくい。されにくいだけで認識はされる。めちゃくちゃ影がうすい人みたいになっている。

 群衆から俺達は抜け出した。
「魔法、ありがとう」
 とミナミが言った。

「変装とかすれば良かったね」
 と俺が言う。

「別にいい」
 とミナミが言った。
「お兄ちゃんの顔を見ていたいもん」

 俺達は歩いた。
「メイドさんに聞いたんだけど、美味しいパン屋があるんだって」
 とミナミが言った。

 彼女が俺の手を握ってきた。

 認識阻害しているけど俺は人目が気になった。

「大丈夫よ。認識阻害しているんでしょ」
 とミナミ。

「わかっている。わかっているけど、恥ずかしいんだ」と俺が言う。

 彼女が手を離す。

 そしてミナミの手が俺のお尻を触った。

「お嬢ちゃん、いいお尻してるね」
 とミナミが言って、俺のお尻を触ってくる。

 最近、夜の営みが多いせいで、ちょっとミナミが大胆になって来ていた。

「ちょっと、外で触ったらダメ」
 まるで俺が女子みたいなことを言う。

「いいじゃない。いいじゃない。ちょっとぐらいい」
 そう言ってミナミが俺のお尻をつねってきた。

「痛い」
 と俺が叫ぶ。

 彼女が嬉しそうに、俺のことを見ていた。

 もしかしてこの子は俺が痛がっている姿が好きなのかな? どうしよう変態に育ってしまった。

「お兄ちゃんのお尻に顔をうずめて死にたい」
 とミナミが言う。

 やっぱり変態に育ってる。
 誰のせいですか? もしかして俺のせいか?
 俺こんな変態女に育ててねぇーよ。

「……変態」と俺が言う。

「バーカ」と彼女が言った。

 さすがに恥ずかしかったのか、顔が赤い。

 またミナミが俺のお尻をつねってくる。

「痛い」と俺が叫ぶ。

「お兄ちゃんって、痛いの好きだよね」
 とミナミが言う。

「好きじゃねぇーよ」
 と俺。

「でもされるがままじゃん」

 次はお腹をつねられた。

「やめろ」と俺が叫ぶ。

「ほら、されるがままじゃん」

 別に俺はMじゃない。
 痛いといっても、チートの体なので、別に大したことがないのだ。

 そんな会話をしながら、目的地のパン屋へ到着。それから俺達はパンをかって、街はずれの野原で食べた。
 
 認識阻害しているし、人目もなかったのでミナミは俺にキスを求めた。
 キスは外ではしないって約束だったけど、しなかったら殺すよ、と言われたので、やってしまった。

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