女子小学生の大野は、今日もまた僕の家の前で待っている。
僕は社会人をこの間止めてきた出来たてニートだ。そんな僕を、大野は街に連れ出す。
人の金で美味しいものを食べて、人の自転車に勝手に乗って、文句も言ってきたりする。
正直言って、頭のおかしいやつだと思う。
家族ではない。ましてや恋愛関係でもない。
それでも、大野はやって来る。
十年前。
高校三年生の後学期、十一月二十日。
同級生の首吊り死体が新校舎の三階で見つかった。
大野は、自殺したのだという。
◇
この小説は気ままに更新します。
書き溜めはなっしんぐ。短編になるかもしれないし、長編になるかもしれません。
ラブコメ要素は行方不明です。
そんな謎小説ですが、それでも良ければお読みください。