小説を書く人って、大まかに分けると二つのタイプがいると思うんです。
自分の感性と直感を信じて突き進むぜ! 感覚派。
構成と構造を研究解析、小説は数式だ! 理論派。
平坂読先生の『妹さえいればいい』(面白いからみんな読むべし)で取り上げられていたのですが、難しいですよね。
小説を書き始めた頃の人たちって、大体は感覚派だと思うんです。
そういうひとたちって、
『──』の使い方が……!
『……』の使い方が……!
文章の最初は一文字空ける……!
とか、色々あると思うんです。
気になりますよね。私が小説を書き始めてた頃(なんとメモ帳で!)は、文法とかめちゃくちゃでした。えへへ。
でも、そういうのってなんか熱があるんです。
文法がしっかりしてないやつは読む気なくなる!とかありますけど、それでも面白いものは面白くて……才能なんだなって、そう思うわけです。
感覚派のまま書籍化まで進む人、尊敬します……!
そして、そのまま突き進む人もいれば、ちょっと立ち止まって辺りを見渡して──文法を直したり、書籍化されている本を読んで吸収したりする人もいます。
──ここで登場、理論派です。
理論派の皆さんは、いっぱい本を読んできて『どんなキャラが読者に刺さるのか』とか『どんな展開が読者に響くのか』とかをいっぱい研究したすごい人です!
研究して、本を書いて、反省点を見つけて、書籍を探ったり、新しい文体を見つけたり……。
大変ですが、感覚派の頃と違って着実に読者から読んでもらえているという実感が湧いてきます。
改善すれば、読者が増える。
感想を貰えば、さらに改善できる……。
無限ループ!
理論派の皆さんは、小説の構造から感情の起伏までを計算しているので、それを極めると書いた作品が全部書籍化なんてことも……!
どちらが良いかとか、どちらが悪いかとかそういった話はしていません!
『小説を書く』……たった一言の中にもたくさんの物語が詰まっているんです。
素敵だと思いませんか?
小説を書き始めて、五年余り。
高校の文芸部から強制力を伴って書かされていたあの頃から、のんびり大学生の今まで、けっこーな割合を創作に注ぎ込んできました。
ちなみに私は理論派に矯正し損なった中途半端な感覚派です。メインコアの感覚派の私、サブコアの理論派の私ということです。
メインコアの感覚派さんで書けるところまで書いちゃってからの、メインコアがお休みしている間にサブコアの理系な私が校正するわけです。
──ここ、ちょっと展開おかしくない?
──絶対こんな口調でこのキャラ喋らんでしょ。
──はい、全ボツ確定! 次もってこい!
……悲しくなってきますね。
たまにメインコアとサブコアが喧嘩することもありますが、そんな時は美味しいものをいっぱい食べると幸せになれます。
皆さんは感覚派ですか? 理論派ですか?
ぜひ意見をお待ちしております!
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↓これ、高校時に書いた小説です。イラストは部員の『知らない』さんが書いてくれました!
十万文字の文庫本サイズ。……いや、勉強しろよ。
──狂気の百合SFサスペンスです。
二作目だったんですけど、早くも百合に取り憑かれてましたね……。データは探せばあるはずなので、サポーター限定で公開しようかしら。
中身については、上記に書いた通り、文法とかがめちゃくちゃです。ぶっちゃけ黒歴史。
(※画像の盗用禁止です。)