『汝、暗君を愛せよ』第1部「自由への道」を書き終えました。
本でいえば上下巻の上巻が終了したイメージです。
『半人の乱の研究』というお話を書きたくて他小説サイトにアカウントを作り、公開を始めたのが今年の6月。
自己満足全開で好きなように楽しく書いていたのですが、世界設定に凝ったり人物造形に悩んだりとなかなか筆が進みません。しかも、話が進むにつれて参考資料を大量に読み込む必要が出てきて、ついに止まってしまいました。
そんなとき、(いつものようにワインを飲みながら)ふと「気軽に読み飛ばせる軽いお話を書いてみよう」と思い立ちました。ネットの小説作法?を勉強する目的も込めて、とにかく描写を省いて分かりやすく、楽しく、と見よう見まねで始めたのが『汝、暗君を愛せよ』です。
そんなコンセプトにもかかわらず、悪癖が抑えきれず気がつけば変に重たいお話になってしまいましたが。
また、せめて5〜10人くらいの読者さんの目にとまればいいな、と思っていたところが、ありがたいことに予想をはるかに超える数の方々にお読みいただき、正直かなり驚いています。
「ぼく」の内面を描いた話はこれで終わります。今後は「グロワス13世」という人物の行動を中心に、”それから”のサンテネリ世界を客観視点で描けたらと思っています。
もしお気に召しましたら、今後もお付き合いいただければ幸いです。
これまでのご愛読、心から御礼申し上げます。