拙著「死神イリスと旅の飯々」完全完結から一夜が明けました。
実は、本作は全三部を予定してまして、今回の部分が第一部「黄昏の刻」編。第二部が「混沌の夜」編。第三部が「黎明の朝」編となる……予定でした。
第一部が終わった時点で続きを書くことをやめたのは、単純に読者受けしなかったからです。連載開始から3ヶ月でフォロワーは100未満。圧倒的不人気作品と言っても過言ではないと思います。
硬派だろうが、ダークだろうが、面白い作品はやはり一定の人気を得ているので、本作が惨敗のまま終わったのはクオリティ不足が全てであると考えています。
しかし、一方で収穫と手ごたえがあったことも確かだと思うので、以下に挙げさせていただきます。
・レビューをもらいやすい作風がわかった
不人気作品の中では、割とコメント付レビューをもらった方かなと思います。その要因は面白さをわかりやすく打ち出したところにあると勝手に分析しています。
コメントで最も評価をいただいたのはヒロインであるイリスのキャラクター性。次いで、主人公ラッドくんとの関係性。そしてグルメ要素です。
この作品の、ここが魅力だよ!というのをタイトルとあらすじから匂わせたので、読者の方も「ああ、ここを褒めればいいのかな」と思っていただけたのではないかと考えています。
・バディものを書くコツが掴めた
昔からバディものというか、主人公とヒロインの関係性に焦点を当てた作品を書くのが好きなんですが、本作はそれをかなり煮詰めて表現できたかなと思います。
強いイリスと弱いラッドという「光と影」
前を向こうとするラッドと悲惨な過去に囚われたイリスという「光と影」
互いが互いをなくてはならないように思う関係、むしろ共依存とも言える関係が近づいては遠ざかりというのを描けたのは手ごたえがありました。
バディものはこれからもっと深めていきたいと思うテーマですね。
以上、長々と言い訳を書きましたが、そこまで思い詰めているわけではないのでご心配なく。読まれなかったのはもちろん悔しいですが、書きたいものを書いた実感があれば苦にはならないものです。
あー、楽しかった。