こんばんは、中樫です。
アヴァロンを経て、パルデアに旅立ってはや一週間。道行く新ポケモン、図鑑に埋まってないポケモンを見る度に捕まえているので全くストーリーが進みません。ようやく半分に行くかという次第です。
さて、公開から二週間経ちましたのでタイトルの感想を書こうかなと思います。例の如くネタバレ案件なのでご注意を。ご鑑賞の予定がある方は、どうかブラウザバックをお願いいたします。
まず、前作天気の子では自分はあまり納得できない点があり、更にほぼRADWIMPSさんのMVみたいな感じだったのがあまり好ましいと思えませんでした。RADWIMPSさんは好きですけど。曲メインになってたのは否定できないと思います。(選択云々はともかく、あれだけやらかしておいて少年院行かないのは流石にありえないのでは?と思う次第)……これは自分が因果応報が根幹にあるからだと思います。人によっては違うのかも?
個人的には『言の葉の庭』が非常に好きで、あの背徳感や、ファンタジーのような世界で二人が雨に惹かれて出会い、交流するあの空気感が大好きです。(現実はなかなかに厳しいものですが。特に小説版。加筆が凄いのでぜひ!)新海さんの作品は少ししか観ておりませんが、あの幻想をスクリーンに求めています。
そこで今作の『すずめの戸締り』になるのですが、初回から同人誌を貰い、あやうくネタバレになるところのページを避けつつ、上映が始まりました。
――すげぇや。その一言に尽きます。
ごめんなさい、語彙力がカスになりました。ちゃんと書きます。すごく綺麗でした。主人公のすずめちゃんは、まぁ訳合って旅をすることになるのですが、そこで現実に出会う人の優しさ、人情が描き出されていました。キツいシーンもありますし、特に地震警報関連はよく描く決断をしたなと思います。現実の人々の優しさと対比されてる気がします。
演技も上手く、聞いていて違和感(いわゆる声が浮いてる)感じも無く、気になることもなく没頭出来ました。
普通鍵を閉める動作って、封じ込めたり、蓋をしたりとマイナスイメージじゃないですか。それをあんなに迫力あるように描いたのが凄い。自分は思いつきません。『戸締り』そのものをカッコよく描くって凄い。
他にも、めちゃくちゃ歌謡曲使うな! と。少し前辺りから、テレビ番組でもバスや電車が動く背景をドローンで撮って、ルージュの伝言などを流す手法がありましたが、あれと似たようなものでしょうか。懐かしさがありました。エモですね。
しかし、正直に言いますと、よくわからなかったシーンもあります。(スナックにて、なぜダイジンは人に見えてたの? 九州は左側なのになんで東京の要石が「サダイジン」なの?)
まぁそこには目を瞑りつつ。それを補って余りある迫力と展開、コメディ要素もあるので楽しんで見られると思います。『君の名は』から続く、ある種の集大成的な感じはしました。
特に『イス』が大事です。美しい伏線回収が成されるので、ぜひ最後まで集中してご覧下さい。展開途中で疑問に浮かび、それが最後に回収されて腑に落ちます。これだけで、観る価値あったと思ってます。
さて、『すずめの戸締り』。個人的には『言の葉の庭』の次に面白かったです。『秒速』を次に観てみようと思います。