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2024/10/07 宇宙船の仕様にハマった話

いつも読んでいただき、ありがとうございます。
♪です。

昨日の近況ノートで、現在執筆中の『はじけろ!コーラ星人』があまり進んでいないと書きました。

私の筆が遅いことが一番の原因ではあるのですが、他にも苦労してる点があるのでお話しようと思います。


正直に言って、私は自分の文章力に自信がありません。
ということで、ストーリーや設定のこだわりに力を入れております。
そのため、裏を取るために調査等に時間が掛かることが多々あります。
『黒髪美少女~』では、政治・経済・農業あたりの調査が大変でした。

『はじけろ!コーラ星人』は、アホな宇宙人たちのお話です。
現在公開中のオリジナル版では、勢いに任せてアホな言動をさせまくった感じの作品となりましたが、改稿版では設定やリアリティをかなり見直しています。

で、困るのが、そもそもこいつら宇宙人だよねって所です。
根本的な所が問題なのです。
じゃあ、なんで宇宙人を主人公にしたんだと言われそうですが。


科学的な話をすると、最も速い物質は光となります。
アインシュタインの相対性理論における大前提みたいなものです。

これを踏まえると、仮に宇宙人がどこかにいたとして、彼らが地球にやってくるまでにどれだけの期間が掛かるかと考えると、非常に非現実的になります。

例えば、光の速さで移動できる宇宙船があったとして、太陽まで約8分、木星まで約22分ほど掛かります。
ですが、一番近い恒星(プロキシマ・ケンタウリ)までは4年以上も掛かります。
他の恒星系となると、数万年以上になるかもしれません。
これは光の速度での計算ですが、光の速さであれば宇宙に漂う隕石を避けることができませんし、もし当たったら莫大なエネルギーで大爆発となります。


私はドラゴンボールが好きですが、この作品にも宇宙船が出てきます。
ナメック星に行く際に、ピッコロが乗ってきた宇宙船、悟空が乗ってきた宇宙船を参考にブルマの親父が作ったものが出てきます。
これらはエンジンを積んでいるのですが、普通に光の速度を凌駕するシロモノでした。
一瞬で木星まで飛んでいたからね。
物理法則を無視するのは、よろしくありません。

では、このような場合どうすればいいかと言うと、ワープ航法を使うということになります。
ワープ航法はまだ理論さえ確立できていないものですが、そこはSFなので未知のテクノロジーで解決したとします。
実際、悟空は瞬間移動を使えるようになります。

しかし、時間とは光の速度と関係しているのです。
例えば、光の速度で1年先の場所に飛んだ場合、移動は一瞬ですが時間は1年経過します。
悟空は瞬間移動で宇宙を飛び回ってますが、地球に戻ってきたら家族は疾うの昔に死んでいるということになるのです。

瞬間移動といえば、ドラえもんのどこでもドアというのがありますが、こっちはもっと危ない。
人間を原子レベルまで分解し、その情報を量子テレポーテーションで目的地に転送し、目的地付近の原子を使って再構築するとかいう、無茶苦茶な仕様です。
これでは、しずかちゃんのお風呂場まで行くのも命がけです。


また、宇宙はどんどん膨張しています。
膨張速度は光より速いらしいので、目的地の座標を決定したとしても、転送時に座標がずれてしまうのです。
地球上での瞬間移動だって、地球の自転・公転があるので、座標の解決はなかなか難しいのです。
タイムトラベルも同様です。
目的日時の座標を、少しの狂いもなく設定できる必要があります。


などという問題が次々に頭に浮かびまして、彼らの宇宙船の仕様を考えているだけで1月ほど停滞したという、情けない話なのです。
本当に悪い癖です。
(ちなみに、改稿版では宇宙船を作る話をしっかり書いています!)

ならば、こんなノートを書いている時間で作品を書けばいいじゃないかと、今気付いた次第です。

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