完結させてから大分時間が空いてのノート投稿となりました。すみません。
今になっていろいろ紹介したいことや補足したいことが出てきたのでここに書いておきます。
作中の人物についての紹介です。まずはおじいさんのモデルから。
おじいさんのモデルは、私が実際にリューデスハイムで出会った人物です。その人は作中の描写と同じように、車にスピーカーをつけて鳥を待っていました。私が「何してるの?」って話しかけたら、ものすごい笑顔でいろいろ説明してくれました。
作中のおじいさんは、主人公と出会うまで、鳥が腕に止まったことは無いということでしたが、実際のおじいさんはそうではなく、腕に小鳥がとまりに来たことがあるようでした。スマホでその時の写真を見せてくれました。緑の混じった小鳥でした。
次に、最後の場面のレストランです。
このレストランも実在します。恐らく、地元のワイナリーが経営しているレストランで、地元で作ったワインが豊富だったのを覚えています。
場所も作中の描写通りです。マップなどでたどっていただければわかるかと思います。
窓が大きくて、リューデスハイムの夜景を一望できました。ラン河対岸にビンゲンという町があるのですが、そこも見えました。
ウェイターさんは優しく、英語で料理やワインの説明をしてくれました。もしドイツに行くことがあったら是非。
最後に反省点です。
自分でも少々不満に思うところはあります。その中で一番大きいのは、「なぜ朔也が生きていたのか」ということです。
物語の最後でひょっこり突然出てきて、そのまま完結してしまうので、「微妙だな~」と自分で思いました。かといって、生きている理由を説明するとなると、メタっぽいし興が削がれるのでそれもどうかと悩みました。
「主人公が自殺のニュースを見て勝手に朔也が死んだと思い込んだ。しかし朔也は憧れだったリューデスハイムに行っただけだった」というのが設定上の解ですが、それを良い感じにほのめかして作品に盛り込む技量は、私にはありませんでした。
とにかくお読みくださった方、ありがとうございます。ドイツに行った際はぜひ、田舎へ行ってみてください。