おはようございます。
今朝は雨だったので、愛犬の散歩には行けなかったのですが、
リビングに設置したドッグランで遊ばせていました。
今回の愛犬を迎えるにあたって、自宅のリビングの三分の一を
愛犬のスペースに割り当てました。
そこまで広いスペースを用意した理由は、
過保護とか親馬鹿ではなくて理由がありました。
今回も愛犬はビションフリーゼという犬種で、
この犬種独特のある行動があったからです。
ビションブリッツと呼ばれる行動で、
普段はひじょうに穏やかな犬なのですが、
ある拍子で急にスイッチが入ったように、ものすごい勢いで
所構わず走りまわり始めるのです。
初めてみた方は絶対にびっくりしますね(苦笑)
原因は解明されていないのですが、ストレスや、運動不足から来ると言われています。
うちの子の場合は、とにかくグルグル走りまわって、
自分が定めたコースを周回しています。
まるでその姿は、周回コースのサーキット場を走る
車やバイクのレース車両みたいです。
リビングに広いスペースを用意した理由も、そのスイッチが入ったときに
壁にぶつかったりして怪我をしないようにと配慮しました。
その自宅ドッグランで愛犬が元気に走る姿を見ていて、
ふと連想したのが、小説の描写についての難しさでした。
うちの愛犬が、そのビションブリッツで走る姿を文章にしろと言われても、かなり難しいです。
犬が勢いよく走りまわっている、だけでは表現できません。
そのときの身体の姿勢だけでも、傾き、勢い、前足、後ろ足の踏ん張りかた。
かなりの情報量が必要になります。
しかしすべてをこと細かに描写していたら緩慢な印象を与えますし、
すべての読者様が犬について詳しいわけではありません。
足し引きの計算みたいになりますが、専門用語を多用せず簡潔で、
それでいて動きのある描写。
それを上手く書くのはかなり難しいですよね。
これは車やバイクの描写も同じですね。
小説では車種を明確にしていない作品も多いですが、
今回、自分の作品では実在の名称でバイクを登場させています。
車やバイクに限りませんが、趣味や持ち物によって
主人公の趣味趣向を簡単に分かりやすく出来る効果があります。
この車やバイクに乗っているということは、この人はこんな性格ではないか?
読んでいるかたに想像してもらいやすい、そんな効果ですね。
たとえば群青の主人公、大滝陽一の乗るヤマハトレーシーは、
スクーターですが、下手なスポーツタイプのバイクより、
加速が鋭くて、まさに羊の皮を被った狼です。
見た目は古臭いおんぼろスクーターに見せかけて
相手を油断させて信号グランプリでぶっちぎる、
そんなバイクです。
これは主人公の性格を表しております。
幼馴染を失った過去のトラウマで、目立つのは好まないが、
その反面、妙なプライドの高さで負けん気が強い、そんな感じですね。
※ヤマハのトレーシー紹介ページのリンクです
独特の甲高い排気音も動画で聞けます
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/collection/tracy_cz125/ただ問題なのが、実在の物を作品の中に登場させるのは、
ごまかしが効きません。
どんな世界にも物凄いマニアのかたがいらっしゃいますから(^_^;)
かといってマニアックすぎると、一般の読者様を置いてきぼりになります。
そのさじ加減に悩んでおります。
そんなことを考えながら、主人公の乗るヤマハトレーシーの活躍する回を
執筆しました。
まだバイクの持つ疾走感や五感に訴える楽しさを、1%も描写出来ていませんが、
自分が実際にトレーシーに乗っていたときの感覚を
思い起こしながら書いてみました。
ぜひご一読してみてくださいね。
群青。 あの夏の日に消えた私を見つけてと君は言った、そして離れないように僕の手を握りしめる……
最新話
最後の線香花火。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555547287731/episodes/16817139558849446255一話目からはこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16817139555547287731