練習中。
結菜「あれ、ドローンが飛んでいる?」
辻「もしかしたらどこかのチームの偵察!?」
結菜「うちの練習見ても訳わかんないだけだと思うけどねぇ。先発メンバーでも見に来たのなら別だけど」
辻「というか、ウチは選手に連戦させないから、偵察しなくてもメンバーを大体予想できるんじゃないかねぇ?」
次の日。
結菜「また来た」
陽人「今日はセットプレーの練習でもするか」
結菜「えっ!? その辺りのプレーは偵察しておきたい練習のトップクラスじゃない? 思いっきりドローンに偵察されるよ?」
陽人「明日はサイン変えてやればいいだけで、騙されるのは向こうだろ?」
結菜「……この人は天性の悪人だったわ」
マルセロ・ビエルサがリーズの監督をしていた時に、対戦相手(確かダービー・カウンティ)をスパイして「こっちは聞かれれば全部答える。だから相手が何をするか調べてもいいだろ。相手が何をやるかとことんまで調べたいんだ、何が悪い」と開き直っていた話を思い出しました。