https://kakuyomu.jp/works/1177354054883789077/episodes/1177354054883955798
当初は10年くらい前に得た、「住処から離れたカゲロウが、タイムリミットまでに交尾すべく闇雲に故郷を目指す」話という着想だったのですが、主人公がひとりだと話が転がらない。「あ、そうか。女の子のペアにすりゃ道中会話できるじゃん」という安易な思いつきでした。
ただ、そのおかげで作者自身も想定していなかったところまで転がってしまいました。
また執筆中に思いがけず双翅目の蛹化-羽化についての情報(完全ドロドロは正しくない)を目にして、早速取り入れたり。
何にせよ、何とか書き切れましたわ。
まあ一応、売れないっ子作家を20年やってると人気がないとかリアクションがないとかいうのにには慣れてるつもりでしたが、ネットで「読んでいる人が少ない」というのが可視化されるのはなかなかに辛いモンがありました。
ただ、それでもゼロではないという事は支えでしたし、「読者が少ないから放り投げる」というのは自分自身の否定に繋がります。
何より「書きたいから書く」という衝動を取り戻したいというのが、少なくとも今の自分にとっては最大の課題のひとつですし。