秋の夜長にこんばんは。カエデ渚です。
今回も好きなものを語ろうかなと思い、シチューを煮込む時間を利用してスマホ片手にポチポチやっております。
今回は、先程投稿しました、いつか君を想う季節の中で登場した、「花物語」についてです。
これは私が百合好きになった原因の一冊ですね。西尾さんの化物語シリーズではなく、大正・昭和初期の作家吉屋信子さんのデビュー作の方です。
当時女学生の間で流行していた少女文学の中でも一世を風靡した「花物語」ですが、エス文学の柱とも言われています。(大正時代の百合小説のこと)
タイトルの通り、それぞれ花を想起させるような短編が五十四本ある連作集で、控えめな想いを寄せる描写が今の時代にあっても、「やっぱ百合ってええものやぁ……」と改めて思わせるような作品ばかりです。
お察しの通り、いつか君を想う季節も、非常にこの作品から影響を受けており、花を物語の軸にしてストーリーを展開していきたいなぁと思っていたのが最初でした。(本当に最初だけで、だんだんあまり花が関係なくなっています笑)
ちなみに私が持っているのは2009年版の新装版ですが、実業之日本社版を求めてここ数年神保町を彷徨く日々です。古書蒐集の趣味にはお金と時間が無限に浪費されるのは本当に辛いです。見かけた方がおられたらご一報ください笑
吉屋信子さんの作品だと、他には「わすれなぐさ」、「小市民」がオススメですよ。
https://kakuyomu.jp/works/16817139558777049250/episodes/16817330647919524214