今日は早く更新した方がいいと考えました。「仮想泥棒ゲーム」本日更新分の中に出てくる、アメリカンフットボールのルールについてです。「セイフティー」について。セイフティーは、アメリカンフットボールの中で二通りの意味で使われます。得点が絡むプレーの名称と、ポジションの名称です。
(1)得点が絡むプレーについて
アメリカンフットボールの基本ルールは、「4回のダウン(プレー)の間にボールを10ヤード進めること」です。10ヤード進めばまた4回の攻撃権が与えられます。これを繰り返して前へ進み、相手の「エンドゾーン」にボールを持ち込めばタッチダウンです。「前に進み」というからには、守備の方が強い、あるいは何らかのミスがあると、後ろに進んでしまうこともあるわけです。フィールドは100ヤードの長さがありますが、自陣5ヤードから攻撃が始まるとしましょうか。つまり、5ヤード後ろに「自陣の」エンドゾーンがあるという状況です。ここでパスプレーを選択し、QB(クォーターバック)がボールを持って少し下がり、エンドゾーン内からレシーバーにパスを投げようとします。しかし、相手がうまく守っていて、投げる先がない。その間に別の守備プレイヤーが攻撃ラインメンを突破してQBを捕まえ、エンドゾーン内でダウンさせたら(プレイが終了したら)どうなるのか? それが「セイフティー」です。つまり、自殺点。相手に2点を献上することになります。他に、ファンブルした(落とした)ボールがエンドゾーンの外に出ていっても同様にセイフティーとなります。
ここでさらにまずいのは、次は自チームのパントキックでゲームが再開することです。通常、自チームが得点したら(タッチダウンまたはフィールドゴール)次は自チームのキックオフからゲーム再開、すなわち相手に攻撃権を渡します。しかし、セイフティーでは失点したのに相手に攻撃権を渡すのです。しかもキックオフなら飛距離がありますから、相手陣の奥から攻撃が始まることが期待できますが、パントは飛距離がありませんので、フィールド中央付近から攻撃が始まってしまう、ということです。
ちなみに、試合開始後の最初のプレイ(キックオフを除く)でセンターがスナップをオーバースローしてセイフティー、というのは過去に実例があります。
(2)ポジションの名称について
守備は大きく三つに分けられます。守備ライン(DL)、ラインバッカー(LB)、守備バック(DB)。守備バックはセカンダリーともいいますが、4人または5人で構成されます。その中でコーナーバック(CB)とセイフティー(S)に分けられるのですが、セイフティーはさらにフリーセイフティー(FS)とストロングセイフティー(SS)に分かれます。それぞれの細かい担当は置いといて、とにかくフィールドの後ろの方で守り、ボールを捕ったレシーバーや、駆け抜けてきたランナーを、それ以上奥へ行かせないという役目を務めます。文字どおり「安全装置」です。
…と、ここまでセイフティーについてだけ一生懸命解説しましたが、本日分には他にもたくさん用語を使ってますね。まあ、質問がございましたら、コメントをどうぞ。