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警察ドラマを見て

昨日、今日と、録画したミステリードラマを見ていました。主に警察ものです。筆者は別に警察ものを書く予定はないのですが(登場人物の一部が警察官になるくらい)書くとしても「こういうのはやりたくないな」という展開がいくつかありました。列挙してみます。

(1)主人公以外の警察官、特に上司(上層部)や他の警察署の刑事を無能のように描写する。
主人公(たち)に対して、無能な上司が捜査に圧力をかけてくる、他署の刑事が理不尽に邪魔をする…などという描写は、非常に陳腐です。主人公(たち)を有能に見せたい、あるいは同情を引きたいのかもしれませんが、ワンパターンすぎてしらけます。特に「大物政治家が警察に圧力をかけてきて、その結果上層部が…」などとするのは見ていてアホらしくなってきますね。そんなストーリーが通用したのは昭和の時代まででしょう。

(2)黒幕は悪徳政治家、悪徳弁護士、悪徳大企業の幹部である。
1でも書いたとおり、こういう人たちは物語中盤で主人公(たち)に圧力をかけて捜査をやめさせようとします。要するに「金や権力があればそういうことができる」という決めつけですよね。それを否定はしませんが、発想自体がやはり古すぎますよ。悪役の設定として、安易すぎます。子供番組に出てくる「悪の組織」並みのチープさです。

(3)犯人が主人公(たち)に挑戦してくる。
犯行予告を出したりするパターン。愉快犯ですが、何が愉快なもんですか(笑)。そんなことする奴、バイトテロ並みの低脳です。ドラマ上は知能犯という設定でしょうが、実につまらないミスをしてあっけなく逮捕されます。頭脳戦にならない。中には、出す意味が全くわからない犯行予告をする奴までいる。結局のところ、シリーズものの主人公が有能になりすぎてスーパーマン化してしまうと、こういう犯人を登場させてしまうんでしょうね。

問題の根本は「量産型ドラマのクオリティーを保つのは難しい」というところにあると思います。だからワンパターン設定に頼ってしまう。作り手は、もはやそういうのは視聴者(読者)には受けないということを認識して、もっと知恵を絞る必要があるでしょう。と、偉そうなことを言ってますが、筆者がそれをできるとは限りませんので…

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