今週末は短編のアイデアを探すことにしています。ごくまれに天から降ってくることもあるのですが(笑)、いつもそううまくいくわけではありません。今日も苦労していますが、以前「カクヨム夏物語」の作品を書いたときには、夏の風物詩から連想したなあ、というのを思い出し、では秋の風物詩で何とかならないものか、ということで、秋の風物詩調べをしています。安直ですね。でも、何か思い付くかもしれません。例えば秋ナス。ご存じのとおり「秋ナス嫁に食わすな」という言葉(諺?)があります。そこで、夫婦で秋ナスの料理を食べていたら、妻が死んでしまった。夫は平気なのに……という筋書きはどうでしょうか。もちろん、殺人方法はゼロから考えることになりますが、こんな風に諺をもじったような作品は読む人の興味を引く可能性があります。
それから、秋の七草。七草が何かはここでは書きませんが(調べりゃすぐに出てきますから)、それぞれの植物をテーマにすれば、七つの短編が書けるかもしれません。万が一ヒットして単行本化するときは「秋の七草殺人事件」でしょうか(笑)。いや、別に殺人事件にする必要はありませんけど、互いの短編が少しずつ関連を持つようにするとしたら面白そうです。それにうまくいけば春の七草でもできそう。
というように、まずヒントというかテーマを決めてしまい、それを調べているうちに意外なことを知って、そこからプロットを組み立てるという手法です。ただ、それは単なるテーマなので、前述のとおりプロットに合わせてトリックやアリバイを作る必要があります。でも、何もないところから始めるよりはましです。小さなアイデアを元に、大きな妄想を作り上げるのがミステリー作家というものでしょうから(笑)。