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沈没ライフ最新話公開&雑談配信【終末ツーリングを語る】

https://kakuyomu.jp/works/16816700427807848148/episodes/822139838983747223

沈没ライフ最新話公開しました。一度中断したことで仔が危険な状態になってしまったルビーのお産の結末やいかに?




■新作アニメ『終末ツーリング』について語る■

 終末ツーリング……いや、面白いですね。ざっくり説明すると文明が崩壊して人が居なくなって自然に還りつつある未来の日本を少女たちがオフロードバイクで旅する話なんですが、同ジャンルとしては『終末少女旅行』、ちょっと近いのは『キノの旅』って感じですね。

 文明崩壊後の終末世界が舞台の作品って全体的に暗いというか絶望感や虚無感が漂い、追い詰められて人間の醜い部分がさらけ出されていたりとネガティブな内容が多いと思うのですが、この作品はそういう湿度感がぜんぜんなくて、すごくポジティブで優しくて美しく、それでいてリアリティ高めの作品です。状況的にはかなりヤバいと思うのですが、そういう部分には一切スポットを当てない主人公の清々しいまでのポジティブっぷりはむしろ『人類は衰退しました』に近いかもしれません。

 というのも、世界観が人類が突然居なくなった世界の未来といった感じなので、生き残った人類同士の諍いとか滅亡へのカウントダウンの絶望感といったダークな面が無く(過去にはそういうこともあったかもしれないが、もうすでにそういうことも遠い過去になった時代)
 ただただそこには人類がいた痕跡があるだけでそれを主人公は観察するだけ。私もいずれこういう世界観の作品を書きたいと思ってネタを温めていたのでよく分かります。これは、終末というよりその後の物語。すべてが終わって再生しつつある世界の物語です。

 ただ人類だけがいなくなって、建物は形を残しながらも街は緑に覆われ、海面上昇で港町は水没し、標識やガードレールや街灯は錆び、橋は崩れ、放置された車や船の残骸はオブジェと化し、そんなかつての町中を鹿やタヌキや野ウサギが駆け回る。そんな世界で、主人公たちはかつての観光地をバイクで巡って行きます。
 現在は観光地として賑わっている場所が廃墟になっていてそこを巡るという不思議な世界観が興味深いです。箱根の芦ノ湖の海賊船が残骸になっている様子とか。

 まだアニメは序盤なので世界観とか色々謎は多いですが、絵からの情報量が多いので色々考えさせられます。
 アニオリのプロローグにヤマハのセローに乗ってツーリングするお姉さんが登場しますが、ガソスタのおっちゃんとのやり取りからその舞台が今よりちょっと未来だと分かります。原作を読むとそれは世界崩壊前の2035年の出来事らしいです。
 本編が始まり、主人公はガソリンエンジンからモーターに換装された古いセローに乗って2035年のお姉さんの旅路を辿る旅をしていますが、その時の建物やアスファルトの風化具合、富士山の噴火からの生態系の回復具合からすると、主人公たちが旅しているのは世界の崩壊から10年やそこらではなく100年後ぐらいの世界かなって感じです。ということは主人公の教育係として登場するプロローグのお姉さんはデータだけの存在なのかな?
 まあ色々考察は捗りますが、めちゃくちゃ面白いので未視聴の方は是非観てください。今期イチオシです。

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