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今日の話のタイトル回収

こんにちは。
今日も12時に更新しております。


さて、裏話。
いや、うん、今回の話は少しセンシティブなところに触れたかなと思います。

五十年以上前の話なんですけど、割礼失敗による強制性転換手術を施され、本当は男性でありながら、生来の女性として扱われた人がいます。
調べたら彼の名前は出てくるので、ここでは触れません。

彼は彼女としての教育を受けつつも、自分が「女の子」であるとは思えず、それが徐々に違和感に変わり、思春期にはやはり自分は「男性」であるとの自己認識のもと、男性として生きることを選択したそうです。

性の同一性というのは非常に難しい問題で、一概にこれが正しいあれが正しいという答えもない。
ただ、やはり自身が認識する性と身体の性、それから周りの人間の認識というものが食い違うことは、物凄くしんどいんだとは感じます。

翻ってTS小説。
ファンタジーだし、小説は娯楽です。
そんな凄く悩まれたって、読む方も書く方も困りますよね。
それは解ります。
エンタメは楽しむためにあるものですから。

ただ、私は書く側の倫理観としては「苦しんでる人もいる」・「実際に命を断つほどの苦しみなのだ」ってことは、頭の隅に置いといた方が良いのじゃないかと思うんです。

鳳蝶の祖母は苦しみました。
そしてその苦しみが憎しみや恨みを呼んで、菊乃井の曾祖父からずっと歪み続けた集大成が鳳蝶です。
蜜のように甘い容姿の彼の中には、隠しきれない猛毒がある。
今回はそんな話なのです。

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