やたらとカミーユを毛嫌いするコメントがあるので、
少しカミーユの擁護を。
魔石の買い付けをカミーユが任されたのはアーバンが学生の頃で、その頃はアーバンが自由に動かせる手駒はカミーユだけ、という時期の頃のお話しです。
という前提を置いておいて、
カミーユは魔石の事に関してアーバンに一任されており(もちろん報告書は提出していたしアーバン君も読んでいたけど、すっかり忘れているし、男爵に会うのも初めてなので顔を見てもピンとこない)それなりの裁量権を持っていました。
その裁量権を持つカミーユに、この男爵は伯爵家の子息であるアーバンの、その使いである自身を馬鹿にするような交渉を持ちかけて来た、これはグランシェルド伯爵家を格下の男爵が馬鹿にしてきた事に他ならないので、制裁兼見せしめの為にこの男爵との一切の取引を中止しました。
最初に2倍の値段で吹っかけられた時、即決で買い取ったのは、財力が原因で男爵との取引を中止したわけでは無い事を、男爵と周囲の貴族に知らしめるためです。
また、カミーユの手紙の”魔石の取引につきましては、より安く、仕入れる為に奔走している最中に御座いますので、大変高価な魔石を取り扱っている男爵様とは、縁の無い話しに御座います”という部分につきましては、カミーユなりの嫌味です。これは2回目の買い付けの際に倍の値段で即決して見せた事や、輸送費やらが嵩む遠方から買い付けると男爵領で魔石を買いつけるより、結果高くつく事から男爵には理解できる内容となっております。
仮にこの手紙が外部の人間に見られても、前記の事実がある以上、周囲の人間にもこの手紙が嫌味であると分かると思われます。
故にカミーユには少しでも魔石を安く買い叩こうとしているのではなく、グランシェルド家を侮った男爵への制裁のために、男爵領からの魔石の買取を頑なに拒んでいます。
という事を考えて書いていました。
作者の説明足らずな部分が浮き彫りになっていて
恥ずかしい限りです。