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発見!『ファンタジー書きはファンタジーを読まない』

 なんか面白そうなものはないか~? と作品一覧をながめていて気がついた。

 壮大な物語は避けてるな自分?
 さらっと読める話だとか、すぐに決着がつくような短編ばっかり開けている。

 実は元々ミステリー読みなので、ファンタジーは特に好きというのでもないのだが(むしろ、ほぼ手を出したことがないジャンル。辛うじて読んだことがあるといえば、かの有名な「十二国記」くらいのもの)
 とはいえ、これだけ多くのジャンルが居並ぶ中、なぜにファンタジーだけには食指が動かないのか……?
 設定も充実、力作ぞろいだし、下世話な話をすれば、うまくすれば己の作品の参考にもなりそうだ。なのになぜ???
 ちなみに読書傾向は元より雑食。敬遠するような理由がない。なので、いささか釈然としなかったのだが、

 ここへきてようやく、たぶんこれだな、とその理由の見当がついた。
 己が現在進行形で、似たような話を書いているからだ。
 うちのファンタジーは何せ10年ものなので、登場人物のみならず世界観やら設定やらの量が膨大ハンパない。しかも複雑に入り組み絡み合った混沌状態(←なんか一見すごそうだが、要は無計画で要領が悪い) いわば、今にも忘却の彼方に消え入りそうな  絶  賛 綱 渡 り 中  なんである。
 そんな危うい状態というのに、よそ様のファンタジーにまで手なんぞ出したらどうなるか。
 頭の中が混乱をきたす。一から設定見直しは、ただちに卒倒しそうな恐怖だ。

 そりゃ確かに、壮大なファンタジー進行中の作者さんの中にも「いや、それはそれ、これはこれでしょ。よその作品でも全然平気! 十でも二十でもどんとこい!」てな剛毅な方もおられよう。余裕で頭を切り替えて。
 しかし、である。
 残念ながら、自分はそうした賢い人ではないらしいのだ。むしろ、どっぷり不器用な部類……。
 無邪気にそんな無謀をした日にゃ、たちまち全部一緒くたになって泣きを見るのは目に見えている。それでは困る。整理するの大変なのだ(泣)今だって大変なのに!(←自業自得)
 つまり、自衛が働いた、と、そういうことらしいのだ。
 そう、脱稿するまで設定忘れちゃなんないのである作者だから!

 てなわけで掲題である。

『ファンジー書きはファンタジーを読まない』

 こりゃ、よそ様のファンタジーを楽しむのは当分無理だな脱稿するまでか長いな……

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