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用語解説のサンプルです。これが地獄か(笑)


第三部から読み始める読者様向けに用語解説を書いてみました。

【バイオメタル・ソルジャー】
バイオメタルユニットの投与により、戦闘細胞と免疫細胞を獲得した兵士。|戦闘細胞《コンバットセル》は筋肉や骨格を大幅に強化し、生身の人間を遥かに超える身体能力を与えてくれる。
|免疫細胞《エリクサーセル》はウィルスや悪性腫瘍、果ては細菌兵器などへの高度な免疫を得る事が出来る。体を害する全ての疾患・細菌を無効化出来る訳ではないが、この世界では癌やインフルエンザは克服されて久しい。バイオメタルユニットには老化を遅らせ、寿命を延ばす副次効果がある事も確認されている。

ユニットには超軽量級、軽量級、中軽量級、中量級、重量級、超重量級の6種類があるが、超軽量級と超重量級のバイオメタル兵はほとんどいない。軽量級はスピード、重量級はパワーに秀でるが、その能力は適合率によって大きく左右される。

第一世代から開発が始まり、最終的には第五世代まで開発が進んだ。第五世代を搭載していたのは精鋭部隊の兵士のみで、大半の兵士は第三~第四世代を搭載。
基本性能は世代が進むほど高くなり、上書きも可能。例えば三世代型のバイオメタル兵に五世代型ユニットを投与すれば、五世代型兵士にバージョンアップされる。(逆行は不可能。上位ユニットを搭載した兵士に下位ユニットを投与しても無効化される)

極一部の軍高官と技術者しか知らない事だが、全てのバイオメタルユニットのベースとなったのはXXー0(ゼクスゼロ、通称・零式)と呼ばれるユニットで、第五世代を超える性能を持っている。つまり、バイオメタルユニットの開発とは、いかに零式に近付けるかという試みだった。製造不能の希少ユニットである零式は、極々一部の優れた兵士のみに与えられている。

限られた高官や技術者も知り得ない事であったが、実は零式もゼロ・オリジンと呼ばれるアンセスターユニットを元に製造されたユニットである。ゼロ・オリジンこそがあらゆるバイオメタルユニットの始祖であり、零式はオリジンの戦闘性能のみをコピーした限定モデルであった。

オリジンと零式の違いはバイオメタルユニットの|根幹《コア》である"ブラックボックス"が別系統になっている事である。第一~第五世代と零式は同一のブラックボックスを搭載しているが、ゼロ・オリジンのブラックボックスはそれらとは決定的に異なり、とある機能が搭載されていて、とある機能が搭載されていない。

ブラックボックスの製法と中身はバイオメタルユニットの生みの親である"叡智の双璧"しか知らない。
大戦時代の技術者が知っていたのは、ブラックボックスのコピー方法のみ。車に例えれば、エンジンのメカニズムがわからないまま(コピーは出来る)、車体を改良しているようなものであった。

世界に4つしかないゼロ・オリジンの1つはカナタが搭載している。

【戦闘細胞と免疫細胞】
戦闘細胞とは、百目鬼ラボの研究者・鷺宮永遠が開発したバイオメタル兵の力の源泉となる特殊な細胞。適合率で高低を表す。高ければ高いほど、筋力や骨格、動体視力等が強化される。個人によって限界値がかなり違うが、ごく稀に完全に適合する兵士が存在する。適合率が100%に到達した兵士は|完全適合者《ハンドレッド》と呼ばれ、兵士の中でも別格の存在。

 100% :完全適合者
90~99%:準適合者
80~89%:適合候補者
70~79%:準適合候補者

上記のように分類されるが、ほとんどの兵士は準適合候補者にすら到達する事はない。適合候補者以上の兵士は、ほぼ例外なく"異名兵士"である。

免疫細胞を開発したのは鷺宮永遠の同僚だった白鷺美怜で、二人の天才研究者は"叡智の双璧"と称えられていた。バイオメタルユニットは二人の共同研究の成果である。戦闘細胞も免疫細胞も、親から子に遺伝する。つまり、バイオメタル兵が子を成せば、生まれた子供は(例え片親が生身であっても)バイオメタル兵としての能力を備えている。

【|異名兵士《ネームドソルジャー》】
高い身体能力と念真強度、さらに卓抜した戦闘技術を持った強兵は異名を冠し、|異名兵士名鑑《ソルジャーブック》に名を連ねる事が出来る。稀に実力を隠している者(工作員である場合が多い)もいるが、名を売った兵士は自薦他薦を問わず、こぞって異名兵士の認定を受けていた。兵士にとって異名兵士名鑑に掲載される事は最大の名誉であり、相応の待遇を保証される事に繋がったからである。

【念真力】
人が生まれながらに持っているサイキックパワー。生身の間に具現化出来る者は稀だが、バイオメタルユニットの投与により、どんな兵士でも念真力を操る事が出来るようになる。念真力の強弱は念真強度で現される。念真強度の単位は|n《ニューロン》で、個人によって強弱があるのは適合率と同じだが、適合率と違って成長する事はなく、バイオメタル化した時点で強度は決定している。

例外は|念真強《サイキックグ》|度成長《ロウアップ》の固有能力を持つ天掛風美代(カナタの母)と、風美代から念真強度成長をラーニングしたカナタのみ。

【|固有能力《タレントスキル》】
念真力には希少能力と固有能力があり、固有能力は個人が持っているオリジナルスキルを指す。

例:天掛カナタの固有能力・能力学習
固有能力・スキルラーニングを持つ者は、一定の条件が満たされれば、固有能力や希少能力をコピーする事が可能になる。

【希少能力】
希少能力は唯一無二ではないが、稀に発現する事がある能力。その多くは元素系で、火炎のパイロキネシスを持つ兵士は火炎を放ち、颶風のパイロキネシスを持つ兵士は風を纏って高速移動したり、鎌鼬で敵を切り裂く事が出来る。元素系パイロキネシスは以下の五種類。

火炎:最も使い手が多く、元素系能力の中でも射程と威力に優れる。武器に纏わせる事も可能。
颶風:風の刃を放つだけではなく、熟達すればジェット気流で疾走や跳躍を補助出来る。
氷結:汎用性が高い。氷の槍や盾を形成するだけではなく、アイデア次第で様々な応用が可能。
雷撃:火炎に似た特性を持ち、電撃を放つだけではなく、武器に帯電させて威力を向上させる。
重力:重力磁場を発生させる事が出来る。極めて使い手が少ない。

元素系パイロキネイスは基本的に一人に一系統しか持ち得ないが、稀に2系統を持つ者がいる。

この他にも念動力であるサイコキネシス、反射神経を強化する超反射、筋繊維をアラミド繊維のように強化する高密度筋繊維、動物と意思を疎通出来るアニマルエンパシーなどが希少能力に分類される。アニマルエンパシーは大戦末期に、戦術アプリとして汎用化された。(カナタ達が雪風と会話出来ているのは、アニマルエンパシーを持っているから)

固有能力とも希少能力とも言えないのが邪眼能力である。重力系パイロキネシスより使い手が少ないイビルアイ系能力者は、血統により能力を継承している事が多いが、基本的に使い手が一人しかいない固有能力と違って、血族であれば同じ能力を持つ者がいる。

例:天掛カナタの邪眼能力・|狼眼《ろがん》
目を合わせた者に殺戮念波を浴びせ、激痛で悶死、あるいは脳を破壊して死に至らしめる。
カナタの狼眼は天狼眼と呼ばれる宗家当主にのみ顕現する特殊な邪眼だが、実父の光平、叔父の顎人(故人)も狼眼を持っていた。カナタの天狼眼は、実は異世界人だったカナタの祖父、天掛翔平(八熾羚厳)から受け継いだもの。

【戦術アプリ】
兵士が体内にインストールして使う兵器。望遠、暗視機能を付与したり、一定時間だが無酸素でも生存可能になったりする。同盟軍の開発した戦術アプリはネーミングセンスが悪く(酸素軽減アプリならスーパー海女ちゃん等)、兵士達は呆れ顔だった。広く流行しているのはFCSアプリ(ファイア・コントロール・システム)で、兵士の射撃能力をアシスト、もしくは代行してくれる。戦術アプリを使用すると念真力を消耗し、アプリの搭載可能容量も念真強度に比例する。



準適合候補者はいわゆる「後付け設定」です。近況ノートにはルビが表示されないのが厳しい。例示がカナタばっかりでクドいかなぁ。でも主人公を例に挙げるのが妥当なんですよね…


2件のコメント

  • 元素系パイロキネシスは複合と派生もありますよね?ぜひぜひ載せていただきたいです。この地獄は継続的に更新してくださいね(笑)
  • はい、複合はトーマの固有能力ですね。派生はケリーの磁力操作。実は第三部では人物紹介も用意してるのですが、これも想像以上に地獄です(笑) まーた挫折しそうな予感がヒシヒシと……
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