第七章 第10話 極悪魔の告白
ルシフィス外伝 暗黒神に仕えし魄 -サーティーン 更新しました。
おしえて!エリックさん。 ショート物語
その2―新番組誕生(?)編・続―
【場面】
スーパーへ向かう作者の背中。
それを――猛ダッシュで追う影。
【ぽん吉(遠くから)】
「待てぇぇぇ作者ぁぁぁ!!」
場面:スーパー入口
(自動ドアが開く)
【子供A】
「わー! たぬき!」
【子供B】
「ゆるキャラや!」
(あっという間に囲まれるぽん吉)
【ぽん吉】
「ちゃうちゃうちゃう! わい急いどるんや!」
(と言いながら)
(ポケットから飴を取り出す)
【ぽん吉】
「はい、飴ちゃん一人一個やで〜」
【子供たち】
「わーい!」
【ナレーション】
急いでいるとは何だったのか。
(その時)
ぽん吉の視界の端に――
特売コーナーを物色する作者の姿。
【ぽん吉(小声)】
「……見つけたで」
場面:惣菜・値下げ品コーナー
(作者、カゴを持ち、やや満足げ)
【作者(独り言)】
「お目当ては逃したが……まぁ、戦果としては上々……」
(その瞬間)
【ぽん吉】
「作者ぁ!! 切り捨て御免やぁぁぁ!!」
(たぬきちソード2026を振り下ろす)
【作者】
「――甘い」
(パシィッ!!)
白刃取り。
【ぽん吉】
「……やるやないけ!」
【作者(静かに)】
「その剣に斬られるわけには、いかないのでね」
周囲、ざわつく
【子供】
「ママー、あれなにー?」
【ママ】
「見ちゃいけません」
【別の客】
「なんだ? ゆるキャラのアトラクションか?」
(スマホを向ける客まで出始める)
【作者(小声)】
「ぽん吉よ。話は後にしないか?」
【ぽん吉】
「今ここで成敗せな、気ぃ済まん!」
【作者】
「あれは良いタイトルだったろう」
【ぽん吉】
「あれは冠だけのタイトルや! わいが望んどるんとは違うわ!」
(作者、フッと笑う)
【作者】
「……番外編は、あくまで本編や外伝が、ある程度進まないと公表できない」
(間)
【作者】
「エリックの番組自体が、少し早すぎたんだ」
【ぽん吉】
「……」
(一瞬、黙る)
【作者】
「ぽん吉。君だって分かっていたんだろう?」
【ぽん吉】
「分かっとるさ……」
(顔を上げる)
【ぽん吉】
「――せやけどな」
(ビシッ)
【ぽん吉】
「本編外伝より、先に公開したってええやないか?」
作者
「それは不自然なのだよ。視聴者の方はちゃんとつじつまが合うか見ている」
ぽん吉
「それは、作者の感想であり、妄想や! 視聴者はんは面白いかどうか、そこに注視しておる」
作者
「違う、視聴者さんを甘く見ない方が良い、それにどうする? 雅閻魔大王の話は面白いし、私も早く公表したい」
ぽん吉
「エリックの番組も雅閻魔大王様の番組も両方なんとかする、人類の英知は、そんな困難を乗り越えてみせる!」
【作者(ニヤリ)】
「では見せてもらおうじゃないか。その英知とやらを」
(緊張が高まる――)
【ぽん吉】
「だが先にやらんことをやらなければな……あっ」
(視線が泳ぐ)
【ぽん吉】
「モンテールのティラミスや!」
【作者】
「なっ――!!」
(ガバッと振り向く)
【作者】
「どこだ!? ティラミス!!」
【ぽん吉(ニヤァ)】
「――掛かったな、作者!」
【作者】
「しまった!!」
(構え)
【ぽん吉】
「たぬきちソード2026式――」
(観客、ゴクリ)
【ぽん吉】
「壱の型!」
(踏み込み)
【ぽん吉】
「誰でも改心撃ぃぃぃ!!」
―― 一閃。
【ナレーション】
たぬきちソード2026式・壱の型。
誰でも改心撃。
それは――斬られた者が、なぜかちょっと反省してしまう技である。
(キラァァァ……)
【作者(目キラキラ)】
「私めは改心いたしました!」
(ガシッと手を握る)
【作者】
「ぽん吉さん! 今後は君の言うことを聞くよ!」
(周囲)
「「「おお〜〜〜……」」」
(なぜか拍手)
(おひねりが飛ぶ)
チャリン、チャリン。
【ぽん吉】
「……ふぅ」
(刀を納める)
【ぽん吉】
「ひとまず――」
(観客に向き直り)
【ぽん吉】
「お後がよろしいようで」
(深々お辞儀)
【ナレーション】
こうして――
改心(?)した作者は、ぽん吉に連行される形で、自宅へと帰還したのであった。
(遠くから)
【エリックの声】
「……なんか勝手に話が進んでません?」
――続く。
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