• 現代ドラマ
  • エッセイ・ノンフィクション

「わたしこんなの初めて」って言えば良いと思ってるだろ?

初めて近況ノートを書きます。
特定の誰かに向けたものではなく、顔も名前も知らない「誰か」に読まれるであろう文章を書くという行為は、考えてみればとても不思議なことですよね。
会社で毎日書いている業務日報や、友達との取るに足らないLINEのやりとりなど、読み手が前提にあるから言葉を使うわけで、言葉はコミュニケーションの手段として使用されます。
しかし、このような場ではコミュニケーションは前提として設定されておらず、ただ思いついたことをせっせとタイピングし、きっとどこかに繋がっているかもしれないブラックホールに向かってボールを投げているような感覚に近いものがあります。
自分の好きなように、ただひたすらと好きな言葉を綴るという果てしなく自己中心的な営みですが、自分の中にある、簡単には消えてはくれない心の「膿」を絞り出しているような爽快感が全身を巡っているような気がしていて、正直とても心地が良いです。
こんな自慰行為を通じてどこかの誰かと繋がれたら、誰かの膿が僕の膿と呼応して、一切の未練なくどこか遠くへ旅立ってくれたら、それほど嬉しいことはないと思っています。
1人で興じる孤独なボール投げが、いつかブラックホールの向こう側からボールが「ひゅーん」と投げ返され、自然とキャッチボールとしての形を成すその日が来るまで、僕は自慰行為を続けてみようと思います。
情けないことに僕の初めての近況ノートがただの「自慰宣言」で終わらないよう、「書く」「伝える」「届ける」ということを続けていきたいと思います。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する