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ネタへの執念 ~大学生の決意~

 遂に、新しいミステリーのネタが、天から降りてきた。これで、十二万文字埋められる。どうして、こんな単純な組み合わせで、こんなにも斬新な密室トリックが出来るのか、俺、凄すぎるぞ。

 形式はパズラーだ。事件の要約(四ページ分)の直後に、読者への挑戦を持ってくる感じにしようと思う。そして、あとは、事件の資料で埋める。ネタを形にするために、前回長編を書いた時みたいに、半年、推敲に一年、作業に没頭しよう。

 『紙川涼は探偵じゃない』は、人生、初めての創作にしては、悪くなかったと思うけれど、自分の哲学を捻じ込んでも、誰の心にも刺さらなかったから、その反省を生かして、ガチガチの本格で勝負することに決定した。あれは、売り物にはならないだろう。書店に並ぶことが、ゴールだ。それには、もっといいネタと、読ませる文章を用意しないと。あれを超えるネタは用意できた。あとは、文章だけだ。

 題名は取り敢えず仮で、『怪物のいる町 』。究極の半密室で起こる殺人事件。舞台は、主人公達の学生生活から、十年後の未来。高峰さんが主人公だ。名探偵高峰が、探偵事務所の後輩からの視点でその活躍を活字にされると。

 とにかく、今のままじゃ、実力が足りない。読まれる文章を研究するんだ。みんなみたいに、とてつもない伏線をはって、それでいて、綺麗な物語構成を目指す。みんなみたいに面白いラノベ体を打ち込んで、加えて個性を光らせる。

 俺はやるぞ。このネタで、目に留まって、BUZZって、『占星術師殺人事件』とか、『ロートレック荘殺人事件』とか、『十角館殺人事件』と、きっと肩を並べるぞ。

 頑張ろう。俺はやるぞ。

2件のコメント

  • 頑張ってください
  • 頑張ります! 馬耳東風さんも、なにかこう素敵な、お話が思いついて、思ったような形になるといいですね!
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