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歴史と小説

歴史的人物を冠した小説を書いているせいかいろいろ考えたり、同じ歴史小説作家さんと意見交換したりします。
基本的には歴史に忠実でありたいと思いますが、肝心の歴史の方が変わったりすることがあります。

特に島津は資料が比較的少なく、研究者も新進気鋭の方が多いので新事実や旧来の解釈との違いなどが多く出ます。
私自身は歴史とフィクションを意識していればどちらもアリだと思います。

最近の歴史史実至上主義の流れを受けて大家の司馬遼太郎さんが批判されることを度々聞きますが、司馬さん自身は自分は作家であって歴史家ではないといった発言をしていると聞いています。

有名な三国志も陳寿はじめ史家の内容と羅漢中の三国志演義が共存していますので、あのような形で小説を見てもらえたら幸いです。
ゼロからはじめる島津大河誘致、これからも寛大な目でよろしくお願いします。

6件のコメント

  • そうですね~
    戦国時代でも織田軍対上杉謙信の手取川の戦いがなかったとかいう説もあれば、小競り合い程度だったという説もあるし、そもそも上杉謙信自体がいろいろ盛っているというのもあったり。

    キングダムの原先生みたいに逆に資料が少ない時代物だと大いに作者のフィクションを盛り込めるので書きやすいのかも知れませんよね~(*´ω`*)b
  • あっちゅまん様コメントありがとうございます。
    手取川なかった説あるんですか。
    今までの話はいったい?

    上杉謙信はこれから大河ドラマやりにくそうですね。
    色々つつかれると嫌でしょうから。
    やっぱり外国の古い歴史の方が資料が少ないし当てにならない分楽かもですね。

    面白いお話を聞かせていただきました。
    感謝です。



  • 手取川の戦いは今書いている小説の最新話で引用する都合上、調べたのですが、大きな戦いは少なくとも無かったんじゃないかって言われてますね。
    手取川の戦いは、織田、上杉勢の初めての対決であるが、上杉方の記録によっても、さほどの規模ではない夜襲に過ぎないみたいです。

    以下は、中公新書の『織田信長合戦全録』(谷口克弘著)からの引用です。

    〈『信長公記』は、天正三年にあたる巻八以降は、完璧に近いほど正確な記事を載せており、大きな事件を漏らすこともない。たとえ地方で起こった事件にしろ、きちんと記録するのが作者太田牛一の真骨頂といえる。その『信長公記』に載せられていないばかりでなく、北陸を舞台にした軍記物にもほとんど記載がないのだから、この手取川の戦いは、それほど目立った戦いではなかったと判断したほうがよいだろう。
    〈上杉軍の追撃の前に、織田軍が敗走したことだけは確かであろう。そして上杉謙信の勝因は、その戦闘力よりも加賀の一向一揆を味方にしたというところにあるだろう。そのため織田軍は、最後まで上杉軍の動きが見えなかったのである。
  • あっちゅまん様詳しい資料ありがとうございます。
    この戦いの話がなかった、あるいは大したことではなかったとすると信長と秀吉と勝家の危機せまるやり取りの話もいろいろ混乱するかもしれませんね。

    ただ、大きな合戦の前の小競り合い、威力偵察というのはあったでしょうしそれをいちいち記録する必要も感じなかったという感じでしょうか。

    まあ、三国志演義と同じで話としては面白いと思うのでフィクションとしての小説とするなら入れるのもアリかなと、ただ今の時代だと仮想小説と断りを入れないとゆるされませんかね?
  • そうですよねー。
    でもマンガの『センゴク』で描かれた手取川の戦いは本当に手に汗握る感じで、面白かったし迫力もあったなと思います。

    郭隗の馬の骨さんの仰るとおり、フィクションと断りをいれ、描くのがいいですね。◯◯の説を採用していますとか。

    今、島津の釣り野伏せも今度参考にしようと考えてますよ(*´ω`*)b
  • あっちゅまん様歴史のロマンを感じさせるコメントありがとうございます。
    センゴクも三国志演義もそうですが、フィクションであってもその時の歴史をよく知ってストーリーを作らないと人の心を動かす物語はできません。

    それと私がよく使う言い回しなんですが、このような話が伝わってきました、という表現を使います。
    つまり、当時の歴史ではないものの、その後長い間歴史として語られた出来事や物語のことですが、それもまた歴史だと私は思います。

    それともっとも嬉しいことですが島津の釣り野伏はホントいろんな漫画やアニメ作品でコメントされるかなり有名なシチュエーションですのでどうかあっちゅまん様風味のよい場面を創作してください。
    ありがとうございます。


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