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デカルト「方法序説」

 近所の書店で岩波文庫(谷川 多佳子 訳)を入手して半分ほど読んだところで、ちくま学芸文庫(山田 弘明)や中公クラシックス(野田 又夫)、「方法叙説」講談社(小泉 義之)もある、と知って鼻血出そう←今ココ。

「必読書150」(柄谷行人)とか「百冊で耕す」(近藤康太郎)とか、もう!もう! ってなる。もう!
(ちなみに私の干支は猪)

 ちなみに有名な「我思う ゆえに 我有り」Cogito, ergo sumについて。

個人的には、認識論と存在論を混同した命題と感じてる。

批評としては、例えば、

三段論法の大前提
(「もしも思索しているものがあれば、それは存在していると言える」
という大前提)を省いて、
三段論法の二段目と三段目をいきなり命題として提示しているのではないか。

という批評を読んだことがある。

「「思って居る我が存在する」と認識している」が正しい記述では。

そして「神が存在する。ゆえに、ヒトの考えることから、真理にたどり着ける」(大意)という盲目的な楽観に対しては、絶望しかなくて、そんな単純な神話に対しては、己が身体が拒絶するのだった。

 まずなんといっても、17世紀のかたであります。ギリシャ哲学から一歩を踏み出そうとしている近代的自我。30年戦争、日本では徳川幕府が出来た頃のお話。

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