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明けましておめでとうございます&お正月特別SS

皆様、あけましておめでとうございます♪

昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いいたします!!

今年は脱厄年で、きっと素敵な歳になるぞぉぉぉぉお!!
カクヨムコンも後少し。
がんばります!!
応援していただけると嬉しいです♪



↓【人魚無双お正月特別SS】↓



「先生!! お正月です!!」
 部屋のソファに座りいつものごとく寝る前に難しそうな本を読んでいた先生が日付が変わると同時に現れた私へとわずかに視線を上げた。

「なんだそれは」
 あぁそうか。
 この世界、新年の概念はあるけど、お正月、っていう言葉はないんだよね。

「新年のことです!! 日付、変わりましたよ!!」
「あぁ……新年。もうそんな時間か……」

「と言うことで先生!! 呑み明かしましょう!!」
 私は自分の背に隠し持っていた酒瓶をジャーンと掲げて見せると、先生がギョッとした顔でこちらを見て、一瞬でそれを奪い取ってしまった。

「ちょ、先生!?」
「君は呑むな!! 周りの人間の平和のために」
「なんでですか!?」
「酒を飲んだ君は暴力的になるか、ただの猥褻物になる」

 なにそれ!?
 それじゃまるで私が酒乱か何かみたいじゃないか!!
 解せぬ。

「むぅ。私そんなになったりしませんよ!! 大人ですから!! ほら、本編ではもうすぐ大人に戻れますし、合法です!!」
「合法か合法じゃないかじゃない!! 私の身が危ないからだ馬鹿者!!」

 うぅっ。
 でも確かに、前にジュースと間違えてお酒を飲んで酔った上、ベッドに引き摺り込んで離さなかったという前科があるもんね……。

 で、でも……。

「あの時先生は、『もし君がアルコールを飲むのなら──私の前でだけにしておけ』って言いましたよね!?」

「っ……それは……っ、こら!!」
 私の反撃に先生が怯んだ隙に、私は先生に取り上げられたお酒を奪い返した。

「先生がダメなら、私、レイヴンとレオンティウス様のところに行って飲んできますからね!!」
 そう言って先生に背を向ければ、先生は「ま、待て!!」と私の右手を掴んだ。

「……わかった。呑もう」
「やった!!」
「ただし!! 君は動けないように拘束させてもらう」
「なんで!?」

 やっぱり先生は拘束プレイの趣味が!?

 ベシンッ──!! 「あいたっ!!」

「変なことを考えるな馬鹿娘。私の身の安全のためだ。それができないならば呑むな」

 私の心の中を読んだ先生は持っていた本で私の頭を叩くと、問答無用でそう言い放った。

「うぅ……わかりました。先生の拘束プレイに付き合い──ま、待って待って!! 嘘ですごめんなさい!! 拘束したままでいいので一緒に呑んでくださいお願いしますぅぅうっっ!!」

「……わかった」

 そう言うと先生は、近くの椅子に私を座らせ、光魔法で出現させた光のロープで括り付けると、二つのグラスへ酒を注いで、拘束していない私の右手に持たせた。

「今年もよろしく頼む」
「こちらこそ!! 末長くよろしくお願いします!!」

 私たちはグラスを掲げると、お互いに微笑み合い、グラスを煽った。

 きっと今年も、私たちは私たちらしい一年になるだろう。
 年齢が戻っても、立場が変わっても、きっと変わらない。

 どうかこのまま、穏やか時間がずっと続きますように。
 そう願いながら、私たちは呑み明かした。

 案の定酔っ払った拘束状態の私によって先生がどうなったかは……私たちのみぞ知る。

【END】


皆様今年もよろしくお願いします♪

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