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227話の補足として

いつも国以下略をご愛顧頂きありがとうございます。

今回は軽く出来事と人物の補足です。

1560年、三木 良頼は従四位下に叙任された上で古川氏姉小路家の継承が認められましたが、そこでは幕府の書類改竄によって無理矢理認めさせたという背景があります。勿論、三木 良頼自身も古川氏姉小路家を使って朝廷に働きかけたというのもありますが、朝廷内ではかなりの問題になりました。
そこに絡んでいたのが、近衛 稙家の嫡男である近衛 前嗣と足利 義輝の側近である上野 信孝という事実から、組織的な不正であったのが分かります。

なお近衛 前嗣は、徳川 家康の系図を偽造した功績もあります。

角隈 石宗 ─ 豊後大友家の軍配者。大友 義鎮の軍学の師匠。かなりの人格者だったと言われている。1578年、耳川の戦いで討ち死にした。

飛騨三木家の書類改竄の件は、サポーター限定の近況ノートに詳しく書いております。

それはそれとして、幕府が公家乗っ取りを後押ししたこの件は、一歩間違えば致命的な事件になったと言えます。

公家は何だかんだ言って、武家や商家に家の譲り渡しをしてこなかったので、これが常態化すれば、朝廷が崩壊していたと思われます。

そうならなかったのは、逆説的に銭で官位を貰えるようにした正親町天皇の功績でしょう。お陰でこの当時、正式な官位を持つ武家が大量に発生しました(笑)。

また、豊後大友家の登場武将が少ないのは仕様とお考えください。ここは魔境なのであまり触れたくありません。

土佐一条家も結構な魔境ですが、豊後大友家はそれに輪を掛けてます。

両家の組織を解体させるのは、作者である自分が都合良く書くための措置となります(笑)。

今回もいつも通りマニアックなネタですが、少しでも面白かったなら幸いです。

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