ちょっと記憶のふたが刺激されたので、語ります。
あまり気分のいい話ではないと思います。
加害者のことを被害者は許すべきか、というお話。
私のスタンスは、「許せないなら、別に許す必要はないよ」という考えです。
「なえみやねこねこ大騒動!」や「ちゅうやてをつなぐ。」の作風からは、もしかすると意外に思われるかもしれません。これらの作品では、敵役がみんな和解してますので。
単純に、許せるラインの中にお話を収めてるだけです。「なえみや〜」は計算して書いてましたし、「ちゅうやてをつなぐ。」では、敵役の二人は、当初は消滅させるつもりでした。
「なえみや〜」最終章での、クロに対するアブリマルの行動などが、私のスタンスを端的に表しているような気がします。
私も完璧な人間ではありませんから、許す許さないのラインを間違えることはあると思います。
けれどせめて、許せないと思う被害者に対して、「許さなくていいよ」と言える大人でありたいなとは、思っています。
それは私の考える、優しい大人像のひとつです。
その優しさでひとつ心にあるのが、「それでも世界が続くなら」というバンドでして。
「焼却炉」という歌で「許したくないんなら許さなきゃいいんだよ」と歌っています。
あとは「夜を越えろ」という歌が個人的に好きで、「眠たくても眠くなくても自分で夜を越えろ」と歌ってくれるのが、いいなって思います。
当事者でいさせてくれる、というんでしょうか。
とりとめのない駄文でした。ぺこり。