• 現代ドラマ

素敵なレビューをありがとうございました

なんだかもったいなくって今でもドキドキしています。
素敵なレビューのおかげでそのあと読んでくださったりフォローしてくださったりした方々もいらっしゃいました(その方々にも心から感謝申し上げます)。
ただの一読者が大それたことを始めてしまいました汗。
今はちょっと書くのが楽しいのでしばらく続けてみようと思っています。
ありがとうございました。

237件のコメント

  • ただの、いちどくしゃさん!
    (おお、近況できてた、よかったあ!)

    ハートウォームなおたよりを貰って、
    仕事帰りにきゅんきゅんしていました。
    大げさかもしれませんが、
    カクヨムにいて本当によかったと思いました!

    そんななので、正直、打ち明けにくいのですが、

    カクヨムを卒業する予定です。
    更新遠くして、忘れてもらって、
    密かにいなくなろうと思っています。

    (「さよなら」宣言してお騒がせするのは
    控えようと思ってます。
    あとは「いきなり退会で全消し」もやりません。
    僕のページは僕が頑張った証拠なので、
    大切にしたいのです)

    このところは、ようやく作品に手ごたえを
    感じることが多くなってきたのですが、
    残念なことに、そういうものほど
    皆さんに楽しんでもらえなくて、
    ギャップに苦しんでました。

    そして思いました。
    ああそうか、これはカクヨムでは
    求められてないんだな、って。

    こんな風に考えるのは健康的じゃなくて、
    おかげで文章がたがたになっちゃいました。
    書けるけど、自分の文章にしらけてしまう。
    重症です。

    普段の生活はいたって健全で、
    毎朝なっとうごはんしっかり食べて通勤して、
    半沢見て笑ってます。
    (今朝は土砂降りでひどかった…靴ずぼずぼ)
    だけど、カクヨムだけ『すっからかん』なんですよね。
    不思議。

    そんなわけで、じゃあもう活動自体を変えてみようと、
    公募メインに切り替えて、ちこちこ書き始めたところです。
    嬉しいコメントはもちろんもらえませんが、
    書きあがりに苦い思いをする事もないです。
    ちょっとさびしいですけどね。

    なので、ただのさんにせっかく応援いただいていたのに
    残念で申し訳ないのですが、
    今後はもう新作連載近況どれも
    更新することはないと思います。

    でも僕はバカで調子がいいので、
    あとはおたよりすごく嬉しかったので、

    ただのさんのために一つ作りたいなあ、と
    思ってしまいました。
    うざかったらごめんなさい。←こんな奴なのです

    すこしだけお時間ください。
    お楽しみに、と言えるほどのものができるかどうか、
    自信ないですけどね。

    色々ご迷惑おかけしてすいません。
    それでは。

    wazzwallasis

    ※僕の近況は開店休業中にしておきたいので、
    すいません、お返事は結構です。
    わがままばかりで申し訳ないです。
  • ただの、いちどくしゃさん!←「、」が意味深ですね。うふふ

    お待たせしました!
    いや、待っていらっしゃらないかもしれないけれど、

    僕からただのさんへの、お礼の気持ちです。
    受け取っていただけたらと思います。←体のいい押し売りですね、これは

    『ポスタル』
    (お名前をお題にして作ってみました!)

    17:00に予約公開にしました。
    楽しんでもらえたら、嬉しいです。

    wazzwallasis
    (もう心残りはないです)
    (嘘です、ちょっとはあります)
    (でも、これですっきりしました)
    (ただのさん、どうぞお元気で!)
  • あわてて飛んできました!
    振ってない、ない!←まっさお

    これは全く僕のお便りの書き方が悪いです。←ニホンゴ苦手

    8月はコメントのやり取りがつらくて
    (理由は上に書いた通りです)
    (コメントくださった方のせいではなく、
    僕が僕だけの理由で落ち込んでたせいなのです)
    その上に「カクヨム止める」なんてことを近況で匂わせた日には、
    ああもうどうなっちまうんだろうとハラハラして、
    『僕の』近況を更新したくなかっただけなのでした。
    (消えようと思っていたしね)

    そんなつもりでいましたので、
    お返事はこちらにいただけるかなと思い、←勝手な奴
    「ただのさん、お返事くれるかな」
    「読んでくれたかな」と
    年賀状を待つ小学生のように
    こちらに回遊していました。

    すません、いらん御心配をおかけしました!
    (そして『ポスタル』読んでいただいて、
    ようやく安心しました。ぐへー)←気疲れ

    ・・・

    『ポスタル』は、正真正銘保証書つきで
    ただのさんへの感謝の気持ちで作りましたので、
    仲のよいご友人に「えへへ」と
    胸はって自慢していただいて大丈夫です。
    (ハンコを押せたら押してました)

    「これこれ、私なの!」と
    ヒロム君を指差してもらっても結構です。
    僕の思うただのさん要素は、ヒロム君とお母さん(と軽トラのおっちゃん)に込めましたので、正しい解釈です。

    ちなみにユウゴはかなりのところ僕自身なので、
    上の三人の誰ともチュウはさせませんでした!
    ただのさんのくちびるは守りましたよ!
    ご安心を! 
    (※僕はこんなアホな奴です)

    ・・・

    しかし本当に、いいペンネームですね、『ただの、いちどくしゃ』!
    つねづね郵便局員さんのお話を書きたいと思っていたのですが、
    「よし、お名前をお題に作るぞ!」と思ったとたん、
    ふたつががっしり組み合って、
    どんどんストーリーが浮かんできました。
    それまでカクヨム意欲がほぼゼロ状態だった僕としては、
    ちょっとお待たせしてしまったものの、
    wazzwallasisらしい、いい仕事になりました。
    おかげさまで、気持ちよくフィナーレを迎えられました。
    そして今はすっからかんです。
    まじで砂糖品切れ。

    ・・・

    本当は、ここに『ポスタル』をぺたんと貼ろうかと思っていたのです。
    だけども作っているうちに、これまで応援してくださった皆さんへの
    お礼のような気持ちも湧いてきてしまって。
    結局、公開にしてしまいました。
    どうもすいません。
    それでも、皆さんにお礼を言えてよかったと思っています。
    なのでやっぱり、ただのさんにはありがとうなのです。
    おかげで後悔せずにすみました。

    ・・・

    そうして今や、気持ちは公募一色!

    …と言いたい所ですが、『IGY』(アル達のお話)を打ち切りにしてしまったのは心残りではあります。

    なので、ちょっと方針を変えて、
    僕のホームページを閉じて完全に退会してしまうのは
    ちょっと先送りしようかな、と
    思い始めました。

    これから、ガツ!ガツ!ガツ!と
    公募に応募していくつもりなのですが、
    おそらく、ダメ!ダメ!ダメ!という結果に終わりそうで、
    (そんなに甘くないのは分かってるつもり)
    悲しくなっちゃった時の逃げ込み場所を
    残しておいたほうが良いのではないか?
    そうなのではないか?
    と考え始めちゃったのです。

    気を持たせるつもりはないのですが、
    4月になったら3つ目のガツ!が終っているはずなので、
    その頃には続きを作りに来てもいいかな、なんて。
    (「先が気になる」と言われてしまったら弱いです)

    しかし、止めると言ったのに
    「なんちゃって~!えへへ!」と戻ってくるのは
    かっちょ悪いですよね、どう考えても。

    どうしよう?

    ・・・

    などどクヨクヨ考えております!

    が、ひとまずはお暇をいただきますね。

    お嫌でなければ、続きを書くときにはお知らせします。

    それまでは、ただのさん、どうぞお元気で。

    (カクヨム以外で、僕の名前を見つけてもらえるよう頑張ります!)

    (あ、wazzwallasisか類する名前で応募するつもりです、どれも)

    温かい思いやりをいただき、
    深く感謝します。

    心を込めて。

    wazzwallasis


    (一言、応援がほしいでーす)

    (また明日お伺いしますね)
  • うふふふ。完全に勘違いしてしまいましたね。
    確かに今読み返してみると「wazzさんの」近況に返信しないでって書いていらっしゃいましたね汗。
    ですが突然別れ話を切り出されたものの常として、動揺して思わぬ誤解をするものです笑笑。
    どうかご容赦を。

    「ポスタル」は当然すぐに読みましたよ。
    あっという間に読み切りました。
    そして何度も何度も読みました。
    だけど、思いのたけをお伝えできるラストチャンスだと思って、
    あんな短いコメントだけど書くのにものすごく時間がかかっちゃったんです。
    きっと反応を気にしていらっしゃるだろうなとは思ってたんですが。

    とにかく、本当に感動してるんです。
    自分の大好きなミュージシャンが「君のために曲を作ったから聞いてね」ってのと同じシチュエーションじゃないですかぁ。
    しかもその曲が本当に素敵だったんですもん号泣。

    どうかご活躍を期待してます。
    カクヨムでお知らせしていただければありがたいし、
    そうでなくても名前が違ってもwazzさんの文章だったら読んだらわかります!
    もちろんカクに戻ってこられてもみなさんかっちょ悪いなんてけしてけして思われませんよ。

    そして、「ペチカ」のことも忘れないでくださいませ。
    私が検索して引っかかったwazzさんの作品の記念すべき第1号なので。
    以前モスクワに住んでいたので、
    「ペチカ」って名前がわたしに刺さったのもたどり着いた要因の一つかもしれません。

    このままwazzさんのフォローは外さないでおきますね。
    再会を心の底から楽しみにしております。
  • (くっ、ミュージシャンに例えられてしまった…)←きゅんきゅんしている

    ただのさん、こんばんは。
    お約束どおりに参りました。
    そして、心からの応援、確かに受け取りました!
    頑張ります!
    わおわおーん!←勇んで満月に吠える

    とはいえ。

    気を悪くされたら申し訳ないのですが、
    今、盛んに『wazzwallasis』をぶっ壊しているところです。

    壊して壊して、そうして新しい要素を加えて組みなおして、
    (酷さとか厳しさ、苦しさ、恐さ、憎しみ、葛藤とかが
    どうしても欲しいのです)
    もっと人間らしさ輝く作品を書けるようになりたいです。

    そう! 例えばスイカに塩をかけると、甘さが引き立つように!
    プリンにしょうゆをかけると、ウニの味になるように!
    眉毛を描くだけで、どんなブサ犬でも人気ものになれるように!
    ←わるのり

    なので純文学とかホラーとか児童文学とか
    SFとか、甘くない公募に出します。手当たりしだい。
    もう、やったことないことやるのが、
    楽しみで仕方ないです。
    (で、落ちまくってメソメソするのだろう)
    (落選作の公開が、カク再開さいしょの仕事になりそう)

    そんな作品を、ただのさんに読んでいただいて、
    僕だって分かるだろうか?
    (どうぞお楽しみに!)

    ・・・

    ペチカ! 僕にとって一番大切な作品です。
    これから来てくださったんですね!
    書いててよかった!

    この作品に育ててもらった気がしています。
    (最初に自分の作品読んで泣いたのは、たしか『台風のつもり』だった。泣ける作品が書けるようになって、あれは嬉しかったなあ)

    はじめは『スピカ』という名前にしようと思ったのですが、
    (響きが好きなので)
    調べると、結構皆さんに使われていたので、
    似た音の『ペチカ』にしました。
    (響きが好きなので)
    ←深く考えていないのでした

    でもまあ、今となってはベストな選択だったな、と思ってます。
    おき火のそばで、ふたりっきりで読むような、小さなお話集なので。

    最新話『0120』というのを書きかけてました。
    じゃあその続きからかなあ。
    (もうただのさんの言う事、何でも聞いちゃってる…
    一体どうなっちゃったんだ?)

    モスクワ帰り! すげー!
    これはもしや、ただのさんの本名は
    タダノーヤ・イチドクスキなのではないか?
    バレエが趣味なのではないか?
    紅茶にジャムを入れるのではないか?

    ・・・

    ただのさん、それではしばしお別れです。
    真心、ほんとうにありがとです。
    (前向きになれましたとも!)

    Спасибо, Таданоя!
    Прощай ненадолго.
    До того дня, когда мы снова встретимся.

    どうぞお元気で!

    wazzwallasis
  • ただのさん、ご無沙汰です。お元気ですか。wazzwallasisです。
    たくさん応援もらってしまいましたね。
    ありがとうございました。

    「ちょっと!4月に復帰だって言ってたけどどうなってるの?」というお怒りメッセージのようにも思ってしまって、なんか叱られてるのに嬉しい(てへへ泣)みたいな、『家に帰って怒られてほっとしてる家出少年』みたいな、不思議で温かな心境です。←勝手な奴

    半年ばかりカクヨムで書かずにはいたものの、どうしても読みやめられない作家さんにはコメントしたりもしていて、結局うち(カクヨム)の周りをうろちょろしている、子供の家出のような半年でした。コンテストも二つばかり出しましたが…ううん、感じる難しさ。こんな具合で、現在もふらふらしています。まあ、自分がこういう性格なのは良く分かっています。

    ・・・いや、これは答えを先延ばししていますね。

    復帰、迷い中です。
    もっとひたむきにコンテスト目指したい気持ちもあり、
    そんなにかまえず、気ままにカクヨムに書けばいいという気持ちもあり。
    正直、ちょっと怖さもあり。←勝手に出てったからね

    でも、ただのさんと約束してました。
    なので、ともかくお話したいなと思っていたので、
    こうしてポチポチとタイプしている今、
    ちょっとほっとしています。

    こんな優柔な感じなのですが。。。

    とりあえず明日、心残りにしていたことをちょっとやってみようと思います。
    それが終わってから考えようかなあ。

    また明日の夜にお邪魔しますね。それではおやすみなさい。

    wazzwallasis(応援嬉しかったです!)
















  • wassさんお久しぶりです。

    反応していただいてありがとうございます。
    しかも、あんな恥ずかしい作品まで読んで頂いて、顔から火が出る思いです汗。
    手短に言い訳をしますと、書いた当時は楽しかったのですが、しばらくしてからちらっと少しだけ読み返したらただのナルシストの自己満文章にしか見えず、あんなの公表しちゃったんだと寝込みかけました。あっさり削除してしまおうかとも思ったのですがやはり書いてた時の事とかを思い出すとそれも惜しくって、じゃあいつかちょこちょこ手直ししようそれもまた楽しかろうと思いきや、日々の生活に忙殺され現在に至るという状況なのです。って言い訳長すぎですね(^^);

    wassさん、待ちに待ってようやく春が来ました!ずっと前から4月になって反応がなかったらこちらから突っついてみようかなとは思っていたのですが…。

    まだ迷っていらっしゃるんですね。
    では私はひとつ楽しみを見つけたのでそれを楽しみながら気長に待つことにします。
    楽しみというのはwassさんの最初の作品から一つ一つ読むこと(^.^)
    私はペチカからの参入だったので、それよりももっと前の作品って読んでなかったんですね。それを大事に大事にちょっとづつちょっとづつ読んでいって応援ハートつけていくつもりです。私は辛口読者だから(笑)星は必ずしもではないですが(笑笑)。

    そうやって気長に待ちます。

    この半年で他の作者さんをフォローしたりして、コンテストに入賞するためには作品書くだけじゃなく、あっちこっちに自分の足跡残して知名度あげたり、なんか傾向と対策みたいなのがあることも知りました。
    wassさんはあんな瑞々しい作品を書く方だからきっと心のピュアな方だと想像します。それだけにいろんなこと思い巡らすこともあるのかもしれません。

    なので「ただのいちどくしゃ」らしくポチッとしながらおとなしいふりして待つことにします。

    どうぞ、心の底からお待ち申し上げております。

    追伸 初期の作品も素敵です!
  • (やった、お返事だ! ありがとうございます)
    (っていうか、僕のコメント、文末のスペース消し忘れてましたね、とほほ)

    ううん、すごく素敵ですよ! 気負わないで、意識高すぎないで、とても自然体でした。それは「何も考えてない」とか単なる自己中とは違うものでした。そういう意識高めの文章って、鼻につきますよね。けど、そんなケンケンしたいやらしさがまるでない、すららかな(すらりとしてうららかな)読み感でした。いまどきは読み手に「こう感じろ!」と強要したり、「こうなのよ、こうなのよ」と共感さそったりという、ウェブの広告のような作品も多いので、良さが一層際立ちますね。とにかくボロボロ君へのゆるやかな優しさがたまらないです。(絵に描いて貼り付けて欲しいです) 

    ただのさん、恥ずかしがって消さないでくださいね。明日からひとつずつ読みますからねー感想も書きますからねーあー楽しみー。ふふふ。←悪く微笑む

    僕ですか? もちろん僕も、読んでもらって感想もらって、いつも恥ずかしいです。それが初期の作品ならなおさらです。なので昨日、応援いただいたのにようやく気づいたときには、ねじれました。ぎゃおおお?!

    けれど、思います。そのころと比べて、どんだけ上手くなったか、実はよく分からないのです。初期の作品も、なんだか十分、気持ちが乗っかってると思うのです。そうして今、コンテストに向かいたいと思っているのですが、それは本当に良い方向なのか、楽しく過ごせる方向なのか。ゆらゆらしてます。

    うーん、深夜に考えてもゴールがないですね。けれど、ともかく、素直に心から取り出せた作品は、ちょっと恥ずかしいけど、輝きを持っているのは確かですよね。

    いつもそんな作品を作っていたいとだけは、思っています。

    ただのさんの作品も、きらきらしてましたよ。素敵なレビューがその証拠。

    また明日。おやすみなさい。

    追伸:初期にはホラーもサスペンスも、救いのない作品も書いてます。僕は甘いのやほっこりやSFと同じくらい、そういうのも好きです。
  • それがぁ、後半に行くにつれてどんどんナルシス度が上がってくるんです!
    きっと調子に乗ったんだわ私ったら。
    あぁどうか私のこと嫌いにならないでください涙。
    だんだん感想なんて書けなくなりますよ。どうぞご無理なさらぬよう。
    とは言うものの、褒めていただけると少しむずがゆくなりながらもやっぱり嬉しいし、しかも今となっては貴重なナマwazzさんの文章だもの。書くなとは口が裂けても言えません!

    それにしてもあんな酷い文章にあんなに深い感想を書けるwazzさんって一体何者!?きっとご幼少の頃は読書感想文常連入賞者だったに違いありませんね。

    ではしばらくwazzさんの歴史を辿る旅を楽しみながら、心の奥底では「こっちさ戻ってこい」と念ずることにいたします。

    追伸 「この右手はさげない」も良かったです〜。ほっこり心に沁みました。
  • 御礼にかこつけて、また来ちゃいました。お邪魔じゃなければいいのですが。

    ひさこさんには共感します。僕もちょっと敏感なところがあって、人あたりしやすくてへばることがあります。何かで読んだのですが、人と会ってエネルギー充電するタイプの人と、一人になって充電するタイプの人がいるそうですね。僕は間違いなく後者です。一人遊びが楽しいし、仲良しさん、大勢はいらなくて、少しの人とじっくりしたいほうです。きっと無人島に漂着したら、超充電されて、しまいには空飛べるようになると思います。←そうして脱出

    こんななのですが、さびしいときもあって、そんなときに自分じゃない誰かの素直なこころを見せられると、なぜか落ち着いて、孤立感が薄くなっていく気がします。エッセイの力って、小さくないですよね。僕はエッセイ苦手なので(事件を起こしたくなるから)、思ったままを書けるただのさんはすごいなと思います。

    ナルシス度上がるなんて、なんとも先が楽しみです! 社交界デビューとか? お風呂でマリリンモンローの真似とか? おたま持って熱唱とか?←僕の考えるナルシス

    感想文 書いたら用紙が 上下逆 ←こんな子供でした(実話)

    コメント、楽しい時間をいただいたお礼のつもりで書いてます。お嫌じゃなければまた書きます。だんだんナルシス度高いコメントになる気がしてきました。お楽しみに。←張り合う気まんまん

    …なんて雑な話をしてしまいましたが、御礼を言いにきたのでしたね。

    また読んでいただき嬉しいです。ヨシタカの正体、驚いてもらえたかなあ。本作、文字数制限があって、きつきつな作りになってしまったのですが、「教室でたたずむ彼女、きれいだな」という彼の想いがちゃんと書けていた気がします。でも右手を上げっぱなしにするってのは、おばかな小学生とはいえ、ちょっと無理くりでしたね!(笑)

    「ひきちぎる」と「きりきざむ」は、えっちシーン描写初心者だったので、いろいろ大変でした。とにかく、一文書くのに勇気が必要で。←今もね

    では、夜も更けましたので、この辺で。
    おやすみなさい、また明日「ひさこさん」で。
    (たのしみです)
  • そういえばあの文章は自分の心のリハビリのために、自分を肯定させるのが目的で、書き始めたことを今思い出しました。だから他方から見るとナルシス満載なのですね笑。

    今は恥ずかしくて読み返す気にもならないけど、wazさんが感想を書いてくださったおかげであぁこんなこと考えながら書いてたんだなぁって思い出しました。どうもありがとうございます。

    今日読んだのも素敵でした。その頃より今が上手になってるかとかは私には分からないけど、だけど読後感のすがすがしさは変わらないです。読んだ後に車内(大抵帰りの電車で読むので)の景色がちょっと変わるんです。魔法みたいに。
  • ただのさん、こんばんは。毎日読んでいただいて、ありがとうございます。何かこの感覚、懐かしく嬉しいです。けれど、どうぞ無理なさらず、ごゆるりと。(僕はおしゃべりなので、つきあってると年が明けますよ。ああほら、除夜の鐘が)(ご~ん…)←一人芝居

    今朝拝見したお話も素敵でした。僕が想像したナルシスとは違ったけど(笑)、それは身近に感じられる、ひとりのひとの心の動きで、何気ない会話のようでとても和みます。

    自己肯定って大切ですよね。大人になるとほめられることが稀になっちゃって悲しいのですが、自分くらいは、自分をほめてあげる存在でありたいですよね(うう、日本語変?)。割とお話書くモチベーションになってます、僕の場合。

    しかし何か、ただのさんに毎晩ほめてもらうと、その気になってきちゃいますね。どうしようかな。(読んでもらってほめてもらいたい気持ちはあるんです)

    おやすみなさーい。←とりあえず逃げちゃう。ぴゅー!
  • こんばんは。
    毎日駄作を読んでいただいてありがとうございます。
    作った本人ですら読む気になれないシロモノなので、どうぞご無理なさらずに^^;

    きっときっと公募で結果が出せると信じています。
    なので私が水を差しちゃいけないのよねってことは理解してます。
    だけど「私はただwazさんの文章が読みたいんです」って意思表示だけはさせてくださいね♪
    だって今日のも最後プルプル震えちゃいました…。
  • 今朝のはとりわけ素敵でしたよ! まじのすけ!
    「てへへ(「えへへ」だっけ?)」の美容師さんの存在は、いたずらにあくせく先を目指すことをせず、丁寧に気持ちをこめることの大切さを教えています。「落ち着いて、大丈夫(ぷにぷに)←手のひら」って感じさせてもらうことの嬉しさ! 全世界のみんながそんな人柄だったらいいのにと思わずにはいられませんでした。そうして、背中を押されるように、すこし前に進むひさこさん。ああ、彼女に自分を重ねてしまうよ(ぷにぷに)。←自分の手のひらをもむ

    「ママ」! よかったですか?! 嬉しいにゃあ(ごろごろ)!←のどをならしている 読んでもらいたかったんです、すごく。

    バカみたいなのですが、読み直した時に泣いちゃう作品がいくつかあって、これはその筆頭です。(あとはペチカの「台風」と「浪漫の騎士」と「太陽のきらり」と「クウネル」と「拳銃ソフト」。む、結構あるな)(まだありそう)

    僕は自分が読みたいものを書くタイプなので、自分で自分のツボを押して泣いていることになりますね。我ながらまったく変なやつです。(自分で書いて自分で怖がってる作品もあります)

    さて、素敵なお話読ませていただいて、ぷるぷるしていただいたので、ちょっとお返ししたくなりました。まったく乗せられやすくて気分屋な自分にあきれるのですが(あんなに悩んでいたのに)、まあ、もうあまり考えなくてもいいや。ただのさんは読んでくれるだろうからね。

    ちょっとまっててね、ただのさん。

    (さて、うまく書けるかなあ。うひー)←早くも暗雲たちこめる
  • 今朝、「ちょっとまっててね、ただのさん。」のフレーズを読んで心底ほっとして、今日は一日清々しい気分で過ごせました。どうもありがとうございます。

    そうしたらまさかの「新作書いてみてはいかがですか?」笑。思わず「ヒョ!」と声が出てしまいました。うふふ。

    ですがwazさんの「読みたいものを書く」と言う言葉が刺さったのも事実です。
    いつか近い将来、また大それた事をするかもしれません。えへへ。

    では待ってますね。今からウキウキです!

  • 先読みできるご都合主義でお約束ばかりのお話では到底満足できません。お話には、ここではない想像外の世界に連れて行ってもらいたいし、心をいろんな方向に揺さぶってほしい。しんそこ思います。『ひさこさん』は、誰のまねでもないやり方で僕の心を揺さぶりますよ。まじめに素敵です。そして大切に育ててほしいな、と思います。ちゃんとお話にお水をやって、お日様に当てて、まめにほめるんですよ!(素敵!きれい!あなた可愛いわよ!ってね。僕はやってますよ)←暗い? きっとただのさんの作品は、すくすく伸びる、そんな気がします。

    新作は、やはりただのさんに応援エネルギーをいただいたので、意欲が湧いたのだと思うのです。そんな意味で、応援もらえる場所として、カクヨムは貴重なのかもしれないな、と感じ始めました。

    もう休み続ける理由はほとんど残っていません。さて、これからどうなるでしょう?

    ともかく、一日たっても作りたい気持ちは続いています。気長に待っていただけたら嬉しいです。

    今日も読んでいただきましたね! 「Interstella」、ときどき読み返したくなる、自分でも雰囲気が好きな作品です。ああまったく、自分の作品が好きすぎてあきれます。

    おやすみなさい。
  • なんだかずっと密かに追っかけをしてきたトップアイドルに「キミも歌ってみない?」と言われてるような気分で、どう気持ちの整理をしていいのやら汗。

    それにしても「干物のお礼攻撃」とか「佐伯暗黒魔王」とかwazさんって本当に言葉の魔術師ですね。wazさんがエッセイを書かれたら時空のはるか彼方に飛んでいってしまいそうです笑。

    今日のは心底ビビりました。スマホを家に忘れたので仕事中にパソコンでブラウザから読んだのですが(←わるい子!)昼間で良かった。こんなジャンルのお話も書かれるのですね。こう言う読者への裏切り行為は超ウエルカムです!

    どうか心変わりのなき様、心より新作をお待ちしております♪
  • ひさこさんのおかげで毎朝の通勤が楽しみです! マオーをひさこさんがどう料理するのか、わくわくしています。まさか殴りあいの後に友情のシェイクハンド!となるとは思わないけれど(見たい!けどね)、どのような形であれ、一層ひさこさんを身近に感じられるような後半なんじゃないかな、と思っています。

    毎日読んでいただき嬉しいです!けど、どうか無理なさらずに。隠居した僕の作品読んでいただけるだけでもうすでに十分嬉しいのですから。そんなことを言いつつ、こちらは『ひさこ』を毎日読ませていただいて、おまけに連日深夜のコメテロ(コメント+テロ)。たぶん圧になってますね。すいません、どうぞお気軽に。週一とかでぜんぜんかまわないっす!←読んでは欲しい

    『白目』! びっくりされたかもですね。僕は甘甘やSFと同じくらい、ホラーもサスペンスもハードボイルドもミステリーも歴史も漫画も童話も大好きです。オールジャンルで書き遊びたいっていつも思います(なのでKACは夢のようでした)。でも、あまりにもジャンル無法に書き散らすやり方は受け入れてもらえないことを、カクヨムで学びました(悲しかった)。なのでだんだんと、ハッピーエンドで終わる話ばかり書くようになりましたが、やっぱりちょっと窮屈でした。これが休んでた理由のひとつです。まあ、読み手さんが嫌なものを無理に読ませるなんて、勝手な話ですけどね。

    心変わりはしないでーす。ちょうどSFの長編を考えていたところだったので、その前哨戦にしたいと思ってます。出来上がったらお知らせしますね。(ホラーではなく、切ないコイゴコロ系です)

    それでは、おやすみなさい。
  • そのような葛藤がおありだったのですね。wazさんファンを自負してストーカー行為を繰り返していたのに全く気が付かなかっただなんて、私もまだまだですね^^;

    とは言え私なんてたった一度投稿しただけなのに、最初はだれも読む人なんていないだろうと思っていたはずなのに、後半PVの数がちらつくようになりました。読み手の反応を気にするようになり、最後のほうに出てくる宗教については絶対敬遠されるであろうから投稿しようか相当悩みました。結局これを書かなければ自分の軸みたいなものを隠したままになると思ったから勇気を出して書いたけど、やっぱり♡はとぎれたりしましたね。

    書きたいものを書くか、読み手に喜んでもらうものを書くのか、何が答えかはわからないけど、私の場合、毎日のwazさんのありがたいお言葉でちょっとこんなふうに考えることにしました。

    こんなことあったのあんなことあったのって本当は誰かに言いたいけど、今だと人にもなかなか会えないし、そういうのをカクヨムで打ち明けちゃうのも手だなと。もともとおしゃべりなほうじゃないけど、でもそっと打ち明けたい時ってあるんです。私の日常なんて平凡だからほとんどエピソードらしいものはないけれど、そういえば最近ちょっとしたことがあって、いつかそれを形にできればいいなってます。えへ。wazさんのおかげです。

    もしwazさんが「こんな新作を思いついた」って時に気軽に投稿していただけると私にとってはこの上なくうれしいです。wazさんファンとしては「カクヨムでは受けないかも」と没になった案もぜひ読んでみたいぐらいです。読者の反応が鈍くてwazさんのお気持ちを傷つけることになるととっても申し訳ないけど、でもやっぱり病まない程度に休み休みにでも活動していただけると本当に本当に嬉しいです。

    今日のは格別かっこよかった。wazさんはいろんな顔がおありだったんですね。私の食わず嫌いが治りそうです(^^)
  • 沢山お返事ありがとです! ずっと応援いただいていたただのさんは、全然ストーカーなどではなくて、背中を押してくれる南風のような存在です。

    僕も書いてくださった意見に賛成です。なんか、自分の外側に気持ちを出してしまいたいことはあって、それは誰かに聞いてもらいたいような、聞いてもらえなくてもとりあえず文章で吐き出してしまいたいような、ぐるぐると定まらない思いの時が多いです。

    僕はエッセイは書かないのですが、自分のことのような気持ちで創作のお話書くこともあるので、「僕は今こんなです!」って言ってるのと同じなのではないかな。(『あなたかもしれないから』と『ポスタル』はほぼほぼ自分のままの心です)←青春の叫び(いい年だけど)

    他の作品も、大なり小なり素直な気持ちを乗せて作っています。なので、聞いて(読んで)もらえなくてもいいや、と思って公開したくせに、(ほんとに勝手なのだけど)反響が悪いと、がっくり、がっくり、がっくり…。←字がちっちゃくなっていくイメージで読んでください

    それでも、そのときの思いを形にしたことで、すっきりするのは確か。うん、ストレス解消にはなってますね。それは間違いない。

    なんかね、お話の良し悪しって、出来事の大小よりも、そのときの心の動きをくみ上げて、「ほらこうだよ」って見せてくれることのほうに、価値を感じるようになってきました。そして、当たり前すぎて忘れている感情とか大事なものとか、そんなことって、エッセイのような日々の思いをつづった作品にこそ、あふれていると思いませんか?

    なんかまとまらなくなっちゃったけど、ただのさん、何かを書くのって、素敵なことですよね! 新しいアイデア、大切に育ててください。いつか見せてもらえるのを楽しみにしてます。

    『祝!三周年』。KACのお題を聞いて、「あ、これは食堂の開店三周年記念だな」と思いついて作ったのですが、なぜかすごくかっこよく仕上がったのでした。この頃『池袋ウエストゲートパーク』っていうお話にはまっていたので、アウトローっぽいのを書いてみたかったのです。結局僕の書くさまざまなものって、多分何かのまねっこなのですが、それでも仕上がりは自分風味がしっかりでているので、満足してます。不思議ですね。

    こう毎晩お話に付き合ってもらって、自分の考えを書いていると、自分のしたいことが見えてくる気がします。(気のせいかもしれないけれど)
    うん、もうあまりこだわりを持たずに、ただ書きたいという気持ちに沿って書いていくのが、いちばんスッキリしそう。

    新作、今はプロット書いています。想いがこぼれちゃうようなのを作れたらいいな、と思っています。果たして狙って作れるかな? ちょっと怖くて、ちょっと楽しみです。←まだ余裕がある

    おやすみなさい。
  • 今日のお話は不思議でした。まるで娘が書いたみたいでした。コンプレックスの塊で、自分の外見の隅々までよく知っていて。そして人のために花束買ったり、人のためにとっさに行動出来るところまでそっくり。え?なんで知ってるの?って感じでした。いいところいっぱいあるんです。でも、本人はコンプレックスの塊なんです。とっても不思議な感じがしました。wazさんは粘土のようにいろんなものに形を変えられるんですね。これではかわい子ちゃん役ばかりやってると確かにくたびれちゃいますね。

    どうか復活後はご自分が傷つかない程度に大暴れしていただきたいものです。

    丁寧に書いて頂いてる感想だってとっても楽しいです。
    今日のなんて書きにくいだろうなぁどうされるかなぁって思ってたんですけど、最後にクスッと笑っちゃいました^^
    どうぞご無理のないように。後半もっと書きにくくなります汗

    では新作楽しみにしています。
    こうやって待つことができるようになって、本当によかったです!

  • 毎日読んでいただいて、感想いただけると、どんどんボルテージ上がっていくような、鼓動が早くなっていくような、歩く速度が上がるような、そんな心地になってきます。サービス精神高い僕なので、何かお返ししなくちゃ、サービスしなくちゃ、とそわそわムラムラしちゃいます。ああもう、どうしてくれようこの気持ち? パラリラパラリラ!←気に入っていただけましたか?

    足をやけどしちゃったヒロインちゃんには、アイデアのきっかけになったモデルさんがいますが、心情とかはオリジナルです。ガチ男(だん)の僕が女の子の心情書くのも変なのですが、我慢とか辛さとかって、性別にかかわらず通じるものなのではないかと思います。だから『ヒロインちゃんなりきり』でお話を書いている僕ですが、それほど少女ごころを外しているとも思っていなくて。なので娘さんと重なるというお話を聞いて、自分の考えに自信を持つことが出来ました。(けっして娘さんをストーカーして観察してたわけではないです!)(また少女女装趣味があるわけでもなく!)←ちゃんと言っておかないと(焦)

    今朝のコメント。なんか微妙ですいません。「信仰」と聞いて構えちゃうのは、やっぱり僕がそれを持ってないせいなんだと思います。なんか申し訳なくてふざけちゃいました。まあそれでも僕には、ただのさんはただのさんのままですけどね。ときどき神々しくまぶしく感じますけどね。

    それにしても、『ひさこ』はひとつとして同じものがないお話ですね。いろいろ感じさせてもらえて嬉しいです。本当にそういう『こころのひらめき』がなにより貴重に感じる今日この頃です。

    それではまた明日!
  • こんな舌ったらずの感想でボルテージが上がってくださるならいくらでも書きます!

    私SFって自らは読まないんですけど、なんだか不思議な空間にいるような気分になりました。SFってそういうものなのかしら。うまく言えないけど、自分も宇宙空間にいる様な、重力が6分の1になってふわっと身体が浮いてる様な、澄んだ空気の中ですごく静かで海の底の様に暗くて、そしてなんだかとても切なくって…、そんな気分になりました。

    これから洗濯物を干しに行くんですけど(パートを持つ主婦は夜に洗濯をします笑)、今日の夜空はいつもと違って見えるような気がします。もしかしたら『夜の翼』が見えるかもしれません。

    いろいろな世界に連れて行っていただけで、wazさんに感謝です。

  • ただのさん、洗濯気をつけて! ハサミとかサオとかハンガーに逆襲されて、干されてしまわないようにね!(干されてしまった夜は長そうですね哀)

    毎日★をいただいてたら、そりゃあ『やる気』は千万光年の星空を飛びますです。

    僕はすっかり『Voyager』と勘違いをしてました。そか、これ(『Stargazer』)はカクヨムのキャラクター、帽子の彼の話だ。←名前忘れた。とほほ

    ちょっとだけ解説しますね。ここしばらく読んでいただいているのは、2019年のKACのシリーズで、KACとは運営からお題をもらってお話を作るお祭りのようなイベントです。で、このお話のお題は、帽子の彼(カタリかバーグ、どっちだっけ)についてのもので、彼はもともと、読者にお話を届けるのが仕事、という設定なのでした。

    ほいでもって天邪鬼な僕は、ミスディレクションを狙って、泣きながら寝ちゃう彼女のことを帽子の彼と勘違いしてもらおうとしていたのでした。

    あ、ちなみに『夜の翼』は、カクヨムふくろうです。←こいつの名前も忘れた

    で、その当時の僕の設定では、泣いちゃう彼女は『Interstellar』で主人公の宇宙船に来る不思議な女の子、ということになってます。ちゃんと千光年超えて愛しの彼に会わせてあげた、という作者の親心なのでした。まあ人気作家でもない僕の作るお話の間のリンクなので、もちろん誰も気がつかなかったですけどね。

    なんか細かい話をしてしまいました。ともかく、僕は宇宙の深さ遠さにあこがれているみたいで、こんな浮遊感を書くのが大好きなのです。ほっとくとしょっちゅうこんな描写になります。そこらへんを愉しんでもらえていたら、本望です。←『シェフのきまぐれランチ』みたいなニュアンス

    『ほっとくとそれになってしまう』ものこそ、その作者の味というか個性なのかもしれません。え? 私にもあるかって? もちろん、ただのさんにもありますよ! 毎回のお話の最後あたり、筆と気持ちが乗りに乗っているころの書き方は、シンプルで無駄がなく、読み手の気持ちをそらさせないものです。ここらへんが『作者ただの氏』ならではの読み味です。←と思ってます

    しかし木曜日は、いささか週の疲労がでる日なのです。なのでもう寝ちゃいますね。すいません。(何話しているか分からなくなってきました)

    ただのさんが物干し竿にぶら下げられていないことを祈りつつ。
    おやすみなさい、また明日。
  • そう言うことだったのですね。
    今日はInterstellarとStargazerを何度も繰り返して読んじゃいました。
    だけど作者様に解説していただけるなんてほんと贅沢だわ。
    私はSFってスターウォーズみたいなグォーって感じ(どんな感じだ笑)のものだと思っていたのでこんなしっとりしたお話になることを初めて知りました。
    子供の頃に宮沢賢治の銀河鉄道の夜を読んだ時の感覚を思い出しました。内容は全然覚えてないんですが汗。

    そして今日の消しゴムの話も面白かったぁ〜。wazさんはいくらでもウィットに飛んだお話を思い付かれるのですね。
    もし私がwazさんの前にポンと何かものを置いたら即興で素敵なお話考えてくださったりできそうですか(^^)

    それと「共感って不安の消しゴム」。そうですね。たしかに心が落ちそうな時、誰かとおしゃべりすると結構回復するんです。ここんとこwazさんに付き合っていただいてるからいつもの生活がちょっと華やいでいます。実はどうも通勤時間が被ってるらしく、始業開始時の気分がいいです。うふふ。

    そういえば明日お読みになるであろう箇所である作家さんをお薦めしてるのですが、いろいろと状況が変わってペンネームも何回も変えられて、だからおすすめしておきながら今はたまに覗く程度です。なので感想難しそうだったらどうかご無理のない様に。

    ようやく週末ですね。
    1週間お疲れ様でしたぁ。

  • ただのさん、こんばんは。今日のお便りを読んで、喜びの花が届いたような心地になりました。

    宮沢賢治くらい愛読した本はないです。子供のころから読み続けて、いまだに好きな本って、これのほかはドラえもんくらいです。そしてこの汽車はもちろん、涙で寝ちゃった彼女の銀河鉄道なのです。

    銀河鉄道と重ねてくださって、ありがとうございます。彼の世界に遊んでいる僕にとっては、なんとも嬉しい言葉でした。(もちろんスターウォーズも大好きです!それのまねっこのお話もいくつも書いています!)

    消しゴム。これを書いた頃って、カクヨムのトップに、都合良すぎの転生もののタイトルが氾濫していたのです。で、「てめえら、そんなうまい話、そうそう転がってるわけないだろうが!怒」って僕はひとり勝手にプンスカして、逆襲の気持ちでひどい転生話を作ったのでした。でも内容は結構自己体験のまんまで、鉛筆で下書きしたら失敗したところなんて、日々の業務を書いただけなのです。「むっかー!」ってしながら、消しゴムごしごし使ってますよ(笑)。←不安の元になってる

    教会のお話は面白かったです。信者の方も、人間味あって可笑しかった。それに僕の知らないことも多かった。

    あのねただのさん、教会に通う人たちの普通の毎日の話って、他にはない、ただのさんだけのお話になるかもしれないですよ。のんびりまったり、ちょっと可笑しく、ときどきしんみり、なんてテイストで書いたら、皆さん読みたがるんじゃないかな。少なくとも僕は読みたいですもん。

    そう、明日は作者さん推薦のお話なんですね。毎日彩り豊かで、いろいろ考えさせてもらって嬉しいです。楽しみです。

    そう!ようやく週末です。しんど。←花粉症なので余計に
    作文する時間、ようやく取れそうです。早くどっぷり夢中になりたいです。

    それでは!
  • 今日も駄文を読んで下さってありがとうございます。そして今日も素敵なお話をありがとうございました。

    いやぁ今日のは怖かったぁ。以前ロシアに住んでいた話はしたと思います。だからなんだかありそうでなさそうでありそうな…、スレッスレのお話で怖カッコよかったです。昨日のお話とは打って変わって、右へ左へとブルンブルン持っていかれる感じですね笑。

    本日筆の進み具合はいかがでしたでしょうか。復活された暁にはコメント欄もオープンになりますか?そうなったらそれぞれの感想はコメント欄に書くことにしますね。
    夏休みされる前もハートや星はつけてきましたが、これからは思ったことをきちんと声に出して書こう(笑)と思っています。
  • ただのさん、こんばんは。こちらこそ、今日も読んでいただきました。ありがとうございます。気持ち悪いだけのサスペンスに付き合っていただいて申し訳ないです。こんな『救いのない話』を書くのも僕は好きで、時々書いていますが、あまり受けはよくないです。

    ただのさんの応援につられて僕も自作を読み返すのですが、そのたびに、文章のつたなさを感じて恥ずかしいのです。コンセプトはともかく。言いたい事が分かりにくいとか、状況描写がスカスカだったり、「ああもう、ここ、もっともりあげられるだろう?!」とか、ひとりギウギウとねじれています。

    まあ、悔しさはともかくとして、これは、文章が上手くなる方向に自分が進んでいる証拠だろうとは思うのです。文章の技術って、書けば書くほど伸びて、後戻りはしない気がします。内容はともかくね。だからがんばろうと思うのです。

    僕は土曜も仕事なので、今は一番へばっていて、一番開放感ある時間です。平日に我慢してた色々をしたいのに、脳みそが疲れていて残念です。彼(脳みそ)は「もう今夜は受身の活動しかしない!」と叫んでます。いこじな奴です。しかたないので本を読んでいます。このところはスティーブンキングです。とても読みやすいけれど、昔のほうが激恐でした。

    そんななので、新作はいまだ輪郭おぼろげなのですが、公開したらコメントとかは受けられるようにするつもりです。あと、近況も書きます。ただのさんからコメントもらえたら、ごろごろにゃーんとご機嫌に返信しますね!

    そうしてひとつ公開したら、もう一度、公募の海にもぐるつもりです。

    けれども、こうしてただのさんとおしゃべりするのは、僕には本当にリラックスでした。だからこれからは、作品の更新は時たまになるけれど、おしゃべりしたいときにおしゃべりしたい相手とつながれるように、カクヨムはオープンにしておきたい、そう思いました。

    ひさっちのお話、もう読み終わりになってしまいますね。ちょっと(だいぶ)さびしいです。毎日のこころのひらめきを素直に表現する作家さんが、いつか新作を出してくれるのを楽しみにしてます。

    この願いが届いていたらいいなあ。

    (ちょっと露骨なおねだりでしたね。わはは)
  • 気持ち悪いだけのサスペンスでは決してなかったです。私が単純だからか、wazさんのお話はいつも最後まで固唾を飲んで読んでいって、最後の最後に「え?こう来るの???」って言う思いがけないエンディングを迎えるとい感じになります。そこが1番の魅力的なのかなと。私自身ほんわかハッピーエンドが読みたかったのが始まりですが、今となっては裏切られるのが楽しい感じ?そういう意味で今日のもなんだか近未来に本当に怒りそうなゾクゾクが魅力的でした。

    そういえば私の母は私が子供の頃「SFとかサスペンスとか推理小説とか大嫌い!」と公言していたので、私自身その手のは避けていたのですが、中学の教科書で出てきた星新一にはまって十冊以上読んだ後に「SFショート&ショート」と書いてあるのを見てSFだったの?とびっくりした覚えがあります汗。

    もしwazさんが過去のご自分の作品を読み返して苦い思いをされるならば、それは伸び代があるということでしょう。こんなにポテンシャルのある方だもの。自信を持って邁進していただきたいです。そういう意味で公募というのは大賛成です。とても器用な方だから、カクヨムユーザーのニーズに合わせた作品をお作りになれるでしょうが、そればっかりだと体力消耗しちゃってせっかくの才能が勿体無いもの。ただ、私もたまにはたまにでいいから読ませていただきたいんです。たまにでいいからお願いします。

    私はカクヨムを読むときは「シロウトさん」が書いてるということを頭の片隅におきながら読むのですが、wazさんの作品を読むときはそういう容赦を全くしてない自分がいます。どうぞどうぞ、自信を持ってくださいね。

    私も宮沢賢治、大好きです。我が家の末っ子の名前が同じだったりします。ウフフ。
  • ただのさん、こんばんは。楽しく読ませていただいた『ひさこ』。いろいろに感じさせてもらって、今はただ満足感です。コメントにも書きましたが、いくつかの場面にはドキリやホッがあって、忘れられません。佐伯さんの話の終わりに向かう安堵とか、ボロボロ君への眼差しがそうです。

    ただのさんがおっしゃっていたアイデアひらめいたっていう話、大切にしてほしいです。そうしていつかまた、心動かす作品を読ませてもらいたいです。

    さて、毎晩ぎゃあぎゃあとうるさくお邪魔させていただきましたが、ここらでちょっとお暇させていただこうと思います。ただのさんとのおしゃべりで充電して、今日も時間を使えたので、ようやく何か書けそうな状態になってきたので、集中して向き合おうと思います。

    次にこちらにお邪魔するときは、「できました!」って報告するときです。今週一週間、ではちょっと足りないかも。もうちょっとかかるかな…。

    面白いの作るので、お楽しみに!

    …と言い切るほど自信はありません。けれど、『ポスタル』から少し時間がたったあとの、今の僕がこんな感じだってのを、素直に紙に落とし込もうと思います。ひさっちくらい自然体で書けたらいいなあ。

    それでは今一度、しばし留守にいたします。
    お土産を待っていてください。

    がんばるぞー!

    wazzwallasis
  • 追伸!
    お手紙書いたら直の前後でお便りいただいてましたね。
    どうもありがとうございます。

    作品への自信、いっつも全然ございません!←自信たっぷり
    けれどそんな自分であることはもう分かっていて、
    自分への信頼は割りとしっかり持ってます。
    ぐらぐら、不安、つらい夜もありますが、
    寝れば直ることも知ってます。
    あとはぱくぱく、食でうめます。
    乱用がちですけどね(ははは)。←乾いた笑い(太るんだよね)

    ともかく今まで、自分が楽しいと思ったものだけを書いてきました。
    これからもきっと同じです。楽しく過ごせる間は、その時間を大切にしたいと思います。

    それでは、久しぶりのカクヨム、
    楽しい時間を使ってきますね!

    waz
  • ただのさん! 素敵なレビュー、ふたつもありがとです!
    新作、ただのさんのために作りますね!
    文学史上最大の作品になる予定です。←自称(怪しい)
    どうぞお楽しみに。
    (もうちょっとかかります汗々)
  • へたっぴな愛情表現です。でへ。
    新作、お待ちしてます♪
  • つばめ

    階段を駆け上がってきた君は、朝の空気の中に、少しうつむいて大きく息をはく。それから顔を上げると、いつものように柱のそばに延びる列の後ろに並ぶ。

    朝のホームは通勤や通学の客で混雑している。けれど向かいのホームにいる僕は、君の姿を見逃すはずはなかった。

    白いブラウス、襟元の飾り。少しだけ短い、チェックのスカート。紺の靴下、それから濃い茶色の革靴。夏の制服に変わったばかりの君は、まだ少し息を弾ませて、前髪の形を気にしてばかりいる。左手に下げたカバンが、不満げに揺れる。

    大丈夫、よく似合ってるよ。

    ほら、笑って。

    君は、ふと顔を上げて、こちらを見る。

    そこに7:34の普通列車が走りこんでくる。
    それから君を乗せて、ドアが閉まる。

    ・・・

    しばらく雨が続いた。今朝も雨だ。ホームの君は、濡れた革靴を気にしている。手にした淡い色の傘の先から、ぽたり、ぽたり、しずくが落ちる。

    さあさあ さあさあ

    雨のラインは途切れず線路に落ち続く。
    暗い雲が無口に頭上を流れる。

    君は少し寒そうにして、無意識に肩を抱くようにする。ホームの人たちの表情のない顔。湿った空気がその間をゆっくりと動く。

    不意に君は、ぱっと顔をほころばせる。灰色のホームに、そこだけ白い花が咲いたようになった。

    君はこぼれる笑顔を恥ずかしがって、下を向いてしまう。けれど、おさえきれない気持ちは、滑らかな肩のシルエットを朗らかに震わせる。周りの客が、ちらちらと君を見る。

    何を思い出したの? 
    どれだけ愉快なことが、君にあったの?
    耳が赤いよ?

    微笑みを消せない君は、恥ずかしさにますます顔をうつむける。けれどごらん、柔らかな雰囲気が、次第に周りに広がっていく。灰色の人々の表情に、明るさが戻ってくる。

    今朝、世界の笑顔は君から始まったんだ。

    するとそこに、7:34の電車が走りこんでくる。
    それから君を乗せて、ドアが閉まる。

    ・・・

    雨の季節が過ぎ、暑さがやってきた。
    それでも朝のホームには、時折涼しげな風が抜けた。
    風の向こうには、真っ青な夏の一日が、もう始まっていた。

    ほら、顔を上げて。今年も夏が来たよ。

    けれど、夏の制服の君は下を向いたまま、手元のノートを一生懸命眺めている。なにやら唇がずっと動いている。定期試験がもうすぐなのだ。

    いつもよりも早いホーム。はやく学校に着きたい君は、列の先頭で電車を待つ。

    向かいのホームから、僕は君を眺める。

    一体なぜ、こうも君に惹かれてしまうんだろう?

    名前も、年齢も、どこに住んでいるのかも、どこに向かうのかも知らない君。

    君の声だって僕は知らない。

    ただこうして、毎朝、君を見ている。

    僕ら、いつか出会っていたかもしれないね。

    ここじゃないどこかで、今じゃない世界で。

    そうじゃないと、この気持ちに説明がつかないんだ。

    けれどホームの向こうの君は遠くて、

    だから僕は君を、ただこうして眺めている。

    いつもよりも早い朝のホーム。それは、君の知っている場所じゃないみたい。

    人ごみに押されて、君は少し前に出る。

    また少し前に出る。

    夢中な君は、ノートから顔を上げない。

    押されて、また少し前に出る。

    君は顔を上げない。

    僕ははっとする。

    君の革のカバンが、ホームから少しはみ出している。

    君は顔を上げない。

    見れば向こうから、7:23の快速が迫っている。

    快速は見る見る近づいてくる。

    僕は大声で君に声をかけるけれど、

    夢中の君は顔を上げず、

    轟音はますます近づき、

    叫ぶ僕の声は君に届かず、

    線路にはみ出した革のカバン、

    紺の靴下、

    君は顔を上げず、

    ごうごうという轟音、

    車輪のうなり、きしみ、

    驚きに目を見開いた運転手の顔、

    こちらに驀進してくる四角い鉄の塊、

    ああ、僕の声は君に届かず、

    僕は夢中でホームから

    君に向かって飛ぶ。

    次の瞬間、

    快速は轟音とともに、

    いささかもスピードを緩めずに走り抜ける。

    ・・・

    ・・・

    ・・・

    ふと、呼ばれた気がして、顔を上げる。

    向かいのホームには誰もいなくて、それでも私は心を暖かくする。

    思い出す、私をずっと見つめていた、彼のつぶらな黒い瞳。

    そうして思わず、微笑んでしまう。

    思い出し笑いは、私の癖。

    急に表情を緩めた私を見て、周りの人がちらちらとこちらを見る。

    けれど私は、可笑しみを消すことができない。

    私は勝手に彼だと思っているけど、それは私の思い込みで、本当は彼女なのかもしれないのだ。

    けれど、彼の私への献身と、その勇気に、私は彼が彼だと確信している。

    あの夏の朝。

    定期試験の勉強に夢中だった私は、目の前を急によぎった黒い影に、声を上げて後ろに身を引いた。

    そして次の瞬間、はっとするくらいの至近を、快速が不吉なうなりを上げて通過してゆき、吸い込まれるような突風によろめいた私は、悲鳴を飲み込んで、ぎしっと身を硬くした。

    輪郭をもかすませて疾走する列車は、轟音とともにあっという間に彼方へと去り、

    けれど私の心臓は、まだ激しく内側から胸を叩いていた。

    私は短い息の合間に、震えを飲み込むようにして、そうしてようやく、向かいのホームを見た。

    その瞬間そこには、優雅な軌跡を描きながら、一羽のつばめがちょうど、ひさしの端に戻ったところだった。

    つばめは翼をたたむと、じっと私を見つめた。それからすこし首をかしげるようにした。ほっとした私は、なぜだか急にすごく恥ずかしくなって、顔を真っ赤にした。するとつばめは、目をぱちぱちとした。

    ごめんね、ありがとう。

    私は口に出さずに、つばめに言った。

    そうして今、5月に向かう新緑の風の中で、私は誰もいない向かいのホームのひさしを見つめている。

    去年の夏。あれから私たちは、毎朝視線を交わすようになった。

    つばめは私を見つめて、その度に私の朝には優しさが満ちた。

    夏の終わりに彼は飛び立ち、それっきり向かいのホームには戻らなかった。

    けれども私は、それが彼の暮らしであることを知っている。

    冬の間を南の国で過ごした彼は、季節とともに海を渡り、今頃、すぐ近くまで戻ってきているに違いない。

    目を閉じる。

    彼がいなくても、見つめる彼の瞳を、私はありありと思い浮かべることができる。

    それは、ゆっくりと優しく。

    そして、なぜか懐かしい。

    私は思う。

    私たち、どこかで会っていたかもしれないね。

    ここじゃないどこかで、今じゃない世界で。

    君が身を投げ出して守ってくれようとするくらい、私は君にとって大切な存在だったの?

    それはとても素敵な空想で、私は胸を暖かくする。

    そうして、7:35の普通列車のドアが開き、
    私を乗せて走り始める。

    電車の窓、はるか彼方の空に、夏の気配が確かに見える。

    早く帰っておいで、私のところへ。

    夏の制服に変わるのは、もう間もなくだから。

    (おわり)

    ただのさんへ
    wazzwallasis
  • あっと、いい忘れました。これレビューのお礼です。←押し売りすいません

    史上最大の作品は、別に書いてまーす。←遅々として進まず
  • ひょー!

    完全に打ちのめされました涙
    ハラハラして、ハッとして、ホッとして…、そして今日一日幸せな幸せな気分で過ごせました。
    完璧にwazさんの術中にはめられた感じです。
    やっぱりwazさんってものすごい方です。

    っていうのが「いい忘れました」以降を読むまでの感想でした。
    これが史上最大の作品でないだなんて、
    次作を読んだら鼻血を出しそうです。

    私のレビューなんてお恥ずかしくて申し訳ないけど、やっぱり素敵な作品はどなたかにオススメしたいという素朴な欲求です。
    ご迷惑でなければまた書きますね。

    そうだ。新しい作品書いたのでした。
    PVとか気にしたくないから一挙にあげておしまいにします(小心者^^;)。

    とっても素敵なお話ありがとうございました😊
  • つばめ、お礼の気持ちです。
    楽しんでいただけてよかったです。
    ちょっと、こんなつぶやきのような棘のないものを
    書いてみたいと思ったのでした。
    電車通勤なので、電車の話です。

    日常にふと浮かんだことを書くのは、
    僕の性に合っています。
    まあでも、短編はもういいかな、と思っています。

    史上最大の作品は、なにが史上最大(自称)
    なのかは一目で分かります。
    お楽しみに! (まじめな内容です)

    では、ただのさんの新作、
    拝見しようかな! 楽しみです!
    (うひょひょ)

    (すません、僕レビュー苦手で…。代わりに一生懸命コメントします)
    (いちにち一話、でもいいですか?)←高級チョコ貰ったときの気持ち
  • 木守(きもり)

    半年ぶりの森は、まったく別のものに変わっていた。初夏に近づく季節のそれは瑞々しく、内からの力でまさに伸びようとしていたのだ。

    僕の驚いた顔に、木守はひどく可笑しそうにした。

    「だって、君は毎年同じ顔をするから」

    そうなのかもしれない。昨年のことはおろか、もはや昨日のことだって記憶のおぼつかない僕だから。

    けれど、どうだろう、この翠(みどり)の青々しいことといったら。こんな命を感じさせる色が、他にあるだろうか。

    木守はますます愉快に笑う。

    「その言葉だって、去年もその前も、まったく同じなんだよ」

    けれど、森のことを褒められた木守が喜んでいるのを僕は知っていて、そのためだったら、何べんだって同じ驚きを繰り返そうと思う。

    木守は、久しぶりの僕に、さっそくこの春芽生えた新しい若木を紹介しようと駆け出そうとして、

    けれどもはや僕がゆっくりとしか歩けないのを見て、

    (ああ、そんな顔をしないで欲しい、これは病気でない、自然なことなんだから)

    何も言わずに、すぐ隣に駆け戻ってきた。

    それから、木漏れ陽の中を、二人ゆっくりと歩いた。

    君はいつまでも昔のままだね、と僕は言う。

    「君も中身は、ずっと同じ、あのころのままだよ」と木守は言う。

    その言葉は、僕の長かったこれまでを全て優しく包んでくれるようで、

    「・・・泣いてるのかい」

    立ち止まってしまった僕の肩を、木守はそっとなでてくれる。

    けれど、そこはまだ深い森の入り口でしかなくて、

    どうやらもう、僕はこれ以上先には行けそうもないのだった。

    幼きあの日、木守と出会った、あの楠の双子樹のところまでは、残念だけど、到底無理だ。

    「またしばらく会えないのかな」と木守はさびしそうに笑う。

    僕らはお互いが、初めての友達だった。

    けれど僕は、きっと今日が木守と会える最後だということを悟っていた。

    僕は木守を、一人ぼっちにはさせたくなかった。

    だから振り返ると、森の入り口でたたずむ人影に声をかけた。

    「しぃ」

    手持ち無沙汰にしていた小さな人影は、呼ばれて急いで駆けて来た。斜めに下げたポシェットがなんども軽やかに弾んだ。

    あんなに木守に会いたいと願っていた孫娘はしかし、木守を見ると顔を真っ赤にして、僕の影に隠れてしまった。

    「僕が見えるの?」

    興味深々の木守を見て、耳まで真っ赤にしたしぃは、こくこくとうなづいた。

    どうやら孫娘には、木守は男の子に見えるようで、とたんに木守は男の子らしく振舞いはじめたから、僕は声を上げて笑った。

    すると木守は決まり悪そうにして、「サービス、サービスだよ」といった。

    「君にもサービスしたろ」と恥ずかしそうにする。

    うん、そうだね、と僕は言った。

    ああ、美しい森の精霊の君に、僕がどれだけ焦がれたか、君は知ってくれていただろうか。

    けれども時は流れ、

    年を重ねるしか能のない僕には、生活を選ぶより道がなかった。

    生活は時折不自然にねじれ、時に折れ、干からびてはくすんだ。

    けれど森を訪ねるたび、いつまでも変わらない君は、笑顔で僕を迎えてくれた。

    その瞬間だけ、僕はありのままの僕に戻れたのだ。

    僕はゆっくりと屈み、孫娘の目線の高さに合わせた。

    「しぃ、おじいちゃんの代わりに、木守と仲良くしてくれ。

    そうして森でどんな風に遊んだか、おじいちゃんに教えてくれ」

    「分かった」

    しぃは子供なりの真剣さで頷いて、そうして素直に木守のほうに手を伸ばした。

    「あそぼ」

    その顔にはまだ照れがあるけれども、木守と遊びたいという気持ちが勝ったのだ。

    木守は優しい顔になって、しかし「ちょっと待って」と言うのだ。

    「信坊」

    木守は僕に体を寄せた。僕らは頬をくっつけあった。まだ無邪気だった、あの頃みたいに。

    「時々は来てくれよな」

    それから振り返ると、幼い孫娘の手をとった。

    「じゃあ、しぃに、取っておきの隠れ家を教えようかな」

    「うん!」

    そうして二人は仲良く歩き出して、明るさの増す道をたどり、森の中へと消えた。

    もう心配はいらない。孫娘は僕の代わりに、木守を、そしてこの青々とした森を、これからも守ってくれるに違いない。

    私は胸のつかえがようやくスウとほどけたようになって、一歩、一歩、里へ戻る下り坂を降りていった。

    まずは一杯、熱いお茶を飲もう。

    そうして、自分に誠実に、最後まで自分らしく、これからを過ごすのだ。

    大丈夫、ここを離れても、僕の中にはなお、幼い頃から親しんだ森が息づいている。

    けれども下り道の途中で、心残りが幾度もひらめいた。その度に振り返ってしまう僕に、森はいつまでも優しく輝くのだった。

    (おわり)


    ただのさまへ
    レビューのお礼でごじゃります。今日は暑かったですね。緑が眩しかったので、作ってみました。楽しんでいただけたら嬉しいです。
  • レビューのお礼だなんてとんでもないです。
    私が書くレビューのせいでせっかくの作品に汚点を残すんじゃないかと頭をよぎったりもしてしまいます。だけど素敵な作品は誰かの目に留まって欲しいから、ちょっと勇気を出して書いてます。

    今日は澄んだ空気が漂う森の奥に連れて行ってもらいましたね。wazzさんはどこでもドアの鍵の番人みたいにいろんなところに連れて行ってくれますね。自然も草花も大好きで、しかも最近父親が一歩一歩確実に老いていってるのをひしひしと感じている私の心の動揺を見透かされてる気さえしました。
  • 1.たびたび押し売りしてすいません! 困らせてしまいましたね。
    どうも僕はそんなところがあります(以下押し売りのイメージ):

    w「おうねえちゃん、あんたに食ってもらおうと思って作ってきたぜ」
    た「ぐっ、こ、これは…」
    w「そう、にんにくたっぷりニラたっぷり、スタミナ激烈ギョウザだぜ!」
    た「わたし明日、仕事が…」
    w「そう、これ食って佐伯魔人を撃退だ!」
    w「ほら、やってみろ、一口食ったら奴に息をこうだ!(は~)」
    w「どうだい良いアイデアだろうガッハッハ!」←親切できて嬉しい
    た「・・・(えーん泣もう帰ってよー!)」

    2.率直なところ、僕は食べたい時に自分の食べたい料理を作るようにお話を作っているので(読み手の読後感考えていないことが多い)、『木守』がただのさんを困らせてしまってたらごめんなさい。「自分が『僕』だったら…」と妄想広げたくらいのもので、あんまし根拠もないのです。(親の心配は僕にもあります。同じです) ただただレビューが嬉しかったので。

    3.ただのさんのレビューが汚点だなんて!(びしっ!)
    思うはずもなく!(びしっ!)←ポーズを決めながら
    ※ちょっとお酒してる夜です

    4.僕の作品のことを思ってくださって、
    大切な時間を割いて考えてくれたものに、
    ちぎれるくらい尻尾を振る以外にできること、
    思いつきません。わん!

    5.…いや、ひとつ、できることがあるぞ。
    お礼にお話を返そう!

    (そして1に戻る)←こりない

    ただのさんの応援は、確実に僕のエネルギーです!
    そして『赤い』もエネルギーになってますよー!
    わーい、やっほー!←酔っ払った

    それではまたねー!(ぷしゅ)←深酒の夜
  • ただのさん! またまたれびゅう、ありがとうございます!
    ございます、だけど…。

    なんかホラー読んでもらうのって、
    極秘文書『俺の世界征服計画~栄光に続くロード~』
    (※妄想日記のこと)
    読まれるよりも恥ずかしいような…。
    ←いきがってるから

    いやんもう、じっくり読んじゃいや!顔赤
    ←でも読んで欲しいオトコゴコロ

    ・・・

    本当は妄想日記は書いてないのですが(笑)、
    妄想アイデアノートは激しく書いていまして(現在No.48)、
    これを読まれたら出家します。それか穴掘ってもぐります。
    ←プレーリードッグのようにすばやく!

    初期の作品って、いきがってるのが多くて、
    ちょっと(だいぶ)恥ずかしいです。
    その恥ずかしさが今はたまらないんですけどね❤←大人になりました

    新宿駅地下道のトイレは僕の子供の頃と違って
    もうきれいです。天井低いけど。
    ただのさんがあせって男子トイレに逃げ込んだりしない限り、
    くろめくんは追っかけてきませんのでご安心ください。
    (女子には優しいマッチョマン)

    ・・・

    書き続けると、確かに成長が、少なくとも何かが先に進む感触があります。「これが好き」「これでよし!」も変わるみたいです。昔の僕のそれらの感覚は、今ここから見ると少し不思議ですが(『白目』!すげーの書いてたなあ)、そこと今が確かにつながっていることは、カクヨムの作品たちが証明してくれてます。今の僕が作るものは、カクヨムではさらに受けなそうですが、僕的には、僕の好みに一層近づいていて嬉しいのです。

    今夜はこんな風なこと考えました。それでは!
  • キャーやっぱり新宿駅だったぁ。
    この事件のこと知らなかったんですが、読んだ感じがものすごく新宿っぽかったんですよね〜。あぁ〜もう新宿駅無理だ〜。

    くろめくんのおはなしは私的には絶対に自分からは読まないお話だけど、すごいインパクト強くて相当好きコワな感じです(どんなだ)。

    とにかく私自身はwazさんの初期作品を思う存分楽しませていただいてるので、お恥ずかしいかもしれませんがどうぞご容赦くださいまし(^^)
  • ただのさん、また応援いただきましたね、どうもありがとうございます。この作品は、さらりと作った(自分はとりあえず気持ちいい)割には反応が良くて、自分のカクの方向性を見直すことになった忘れがたい作品です。 僕が心地よいと思ってる浮遊感を愉しく共有してもらえたのなら、とても嬉しいです。←これが醍醐味ですよね

    文学史上最大の作品、なかなかできずにいてすいません。何か考えながら作るようになってきて。ゆるりとお待ちいただけたらと思います。

    それはともかく、この近況、深~~~~~~~~~~~~~~~~~~いですね!笑 僕、どんだけお邪魔してるんだろ。親指ムキムキになりそうです。←職業病?

    それではー!
  • ただのさん、応援ありがとうです! どちらも思い出の残る作品です。あー、この頃はすらすら筆が進んで、何でもかける気がしてしょうがなかったなあ。←今となっては信じられないです
  • 新作はのぉんびり待っておりますゆえ、どうぞお気になさらずに。

    作者執筆中なのがわかっておりますので、待ちながら過去の作品を一つ一つ堪能するのも「いと楽し」です笑。

    そういえば、waz さんには珍しく「2022年の下書き」が未完で残念でした。とってもいい感じだったんですけどねぇ。
  • ただのさん、今日も応援もらっちゃいましたね!
    おかげさまでニコニコマンデーナイト!です。

    『スターゲイザー』、夜を走る列車のどこか孤独な雰囲気と、最後にカタリ(思い出しました)のフクロウが大きく翼を広げ飛び立つ感じを書きたくて書いたんじゃなかったかな…。宮沢賢治の『ふたごのほし』のまねっこなので、機会があったら宮沢先生のほうもどうぞ。

    未完! 僕はカクヨム長編、だいたい未完ですよ~(笑泣)。一区切りまでたどり着いたのは『異界温泉!』くらいで、書き終えられたのは『ニャアニャアワールド!』だけかも(10万字にはとどいていない)。(最後に「!」をつけると書き終えられるのかもですね) ともかく、もうウェブで公開しながら書き継ぐのはあきらめました。反応が気になってしまい、あかんです。

    そして『下書き』。これはあまたの「未完」とはちょっと違って、テーマに負けた「未完」なのでした。ちょうどこれを書いているころ、カクヨムでは「女子高生を拾う」みたいな投稿が山のようにあって。そこでトンガリの僕は「(てめえら未成年と暮らすっちゅうのは覚悟が必要なんだぜ?!)←おおっぴらには言えなかったのでかっこ書き」と憤慨して、じゃあリアルに成立するお話を書いたろうか!と思い書き始めたのでした。でもやはり、法律の壁は高く厚くて…。赤の他人のほのかちゃんとしゅりを合法的にくっつける方法をみつけられず挫折・・・って感じでした。構想では、二人は女子美大生むけの下宿(食事つき)を開いて、変わった人らが入居してきて、刺激を受けてほのかちゃんが美大をめざし、そうして再びしゅりが筆を取る…という具合でした。ちょっと未練。

    『煩悩…(タイトル忘れた)』も読んでいただきましたね! ここら辺は、『白目(ホラー)』とかよりは楽しく読めるかも。ただ、星が欲しくてエッチな要素を盛り盛りにしていた頃のお話なので(作者が煩悩)、これはこれでちっと恥ずかしい。そういった点では、『下書き』にもお風呂でばったり!シーン、入れてましたね、わはは…。←「もうどうにでもしてくれ」の境地

    ビジュアル的にエッチなお話を書くの、なぜかすごい消耗するんですよね…。(あまり上手でもないし) なので最近はもう書きません。こころ的にめろめろしちゃうシーンの方が好みです(ペチカにたくさん書きました!)。なのでただのさんに「とびきりエッチなの一丁!」とリクエストされたら、ばたり、倒れると思います。←しんだふり

    エッチなのはまだいくつかありますが、どうぞ道端に咲く小さな花のような扱いで、微笑みでお願いしまーす。←意味不明

    ああ、なんか今日は話したい気分だったので、すっきりしました! またお邪魔しまーす!
  • そうなのですねぇ。未完の件納得しましたゆえこちらもすっきりしました!
    今日のも未完ですが、気楽に楽しませていただきます♪
    waz さんのエッチなお話は下品じゃないからケラケラ笑えていい感じです笑
  • ただのさん、『女の子』のレビュー、ありがとうです! それがカクヨムホームページに掲載されているのをたまたま見て、すんげー驚きました。

    「あれ、ただのさんの名前があるぞ…
    …ってか、僕の作品のレビューじゃんコレ?!」

    (こんな衝撃は久しぶりでした)

    ああもう、こんなによくしていただいてどうしよう?←おろおろ

    …っえい!←とりあえず感謝テレパシーを送ってみました。とどくかな?

  • とどきましたよ。うぷぷ。
  • ひょっとして送りすぎた? お腹いっぱいになっちゃいました? あー、送った感謝、カロリー多かったかも。

    じゃあ、今度は軽めに、しゅっ!

    (『祝』レビューありがとうです♥️!)

    (とりあえずホカホカのやつ送りました)

    (またカロリー多かったかも)
  • レビューは最初はきちんとキャッチコピー的なの書かなきゃって思ってたんですが、結構皆さん自由に書いていらっしゃるのに気づいたので、最近は気負わずに気ままに楽しんでます。

    って事でこちらもステキな作品いっぱい書いていただいた感謝テレパシーを、しゅっ!
  • たくさん応援いただいてました! ただのさん、ありがとうでーす。『明日』とか『シュー』を書いてた頃って、何だか何でも書けそうな気がして、ワクワクしてしょうがなかったです。それに引き換え今は...。←ちょっとスランプで暗い(月曜なのもあるけどね)
  • ただのさん、今日も素敵なレビューありがとうです! なのに僕のほうといえば、公私共に本格的にダメシーズン突入みたいで、納豆食べてもデカビタC飲んでも気分が色づきません。今週は特にドヨンとした感じで進んでいます。なんか楽しくなることやって、上げていかないとなー。(ごめんね、いまいち筆が進みません、なんでだろー)
  • 筆が進まないのはどうぞお気になさらずに

    ただのはwazさまのダメシーズンもドヨンとした感じも、みぃんな作品の肥やしになると信じておりまする あやめ姫風(←いまいちだなぁー汗)
  • 今日は久しぶりに、一日ゆっくりポチポチしていました。本当に暫くぶりの執筆です。お話作るのって、ああ難しい。っていうかPCの前に座ってその気になるのが難しい。おまけにカクヨムに公開するのもなんかこわい。そんな暗黒心境ではありますが、作りたいと思っているお話がだいぶ進んだので、ちょっとホッとしています。楽しいお話ではないし、面白いかも分からないのですが、今の僕の仕事はこんな感じなのだ、それでいいのだと思えるようになりました。(それでも…やっぱり難しい、そしてこわい)←ぐるぐる無限ループ(バターになりそうです)

    ただの姫さま、たくさん応援ありがとうございます。一つひとつが間違いなく僕のエネルギーになっています。遠い星の下、僕はぐるぐるしながもゆっくり進んでおります。なので、どんだけかかるかは分からないのですけども、必ず姫の元に参上しますので、のんびり待っていてくださると嬉しいなあ。←本音が出ました(音信不通にしてしまったので自信なしのすけ)
  • ただの姫様だなんて笑笑

    とにかく今日はwazz様の声が聞けて(?文が読めて)朝からウキウキでした。

    私はもちろん1000光年でも待っているつもりですが、どうぞそんなことはお気になさらず、カクカクを楽しんでいただきたいです。

    小さなお話大きなお話どんなお話も大歓迎です(^^)
  • ぎくっ!? (何それ、鋭いな)
    ええと、あのうそのう、15光年くらいのお待たせかと思います汗。

    きのう腹をくくれたのと、姫のお返事をもらったおかげで、どうやらダメ期は底入れしたようです。なにやらむくむくとカク気が湧いてきました。といってもまだしょぼい炎(とろ火くらい)ですが、それでもよい兆しには変わりありません。
    (ん?「代わり」だったかしら)
    ともかく、

    姫さま、どうもありがとう!

    心をこめて

    wazzwallasis(とろ火で煮込み中)
  • 姫さまへ ←定着
    いつも応援ありがとうです。おかげで今日も楽しく作ることが出来ました。「あれ、僕ってこんなにネチネチと作るタイプだったっけ?」と首をひねるくらい、言葉の入れ替えとかを気にしながらの作業。作品がどんな風に仕上がるのか見当がつかないのですが、今そんなやり方で作ってみたいと思っている自分を楽しく眺めています。公開するのが、ちょっと楽しみです。変わらずこえーけどね。

    気がついたら、なんか外は雨なのでした。夜中の雨って、しとしと落ち着きますね。

    おやすみなさい。

  • なんだか照れちゃうますねぇ。うふふ。

    だけど「楽しく作ることが出来ました」のでしたら、こちらの気分も楽しくなります

    気長に気長に待ってます
    どうぞ思う存分楽しんで下さいませ
  • 今晩は。

    くだんのお話は、ずどんと重いのです。なので合間に息抜きがどうしても必要で。

    これは昨日作った小さなお話なのですが、昨日は眠くて寝ちゃって、今のお渡しです。(また押し売りですよー)

    姫さま、いつも応援ありがとうございますっ!
    よかったらよんでくださいっ!
    ←「あこがれの先輩に手紙を渡す女の子」風に

    wazzwallasis

    ーーー

    『カレーライフ』


    勃然と、そう思ってしまったのだ。
    よく晴れたある日曜日の午後。
    彼女の部屋での話だ。

    ・・・

    事の発端はこうだ。

    ・・・

    何も予定のない日曜日の午前中。ソファー代わりにベッドの上に並んで座り、俺たちは退屈という贅沢をのんびり満喫している。昨日久しぶりに会った俺たちだったから、晩飯も早々にこのベッドの上で熱く抱きしめあって、そのまま朝まで抱きしめあって、今こうしてくっついたまま、満ち足りた気持ちでいるというわけ。

    部屋着の彼女はスマホをテコテコ叩いてゲームに夢中。けれどいたずらな彼女の素足の指は、主人の意思を映してかどうか、自由気ままに俺の足の指をはさんだり絡めたり、一時もじっとしていない。

    俺といえば、足の指は彼女にいじられるに任せ、ぼんやり、何するでもなく天井を見上げている。仕事柄いつもタスクを探していないと落ち着かない俺にとって、これは非常に珍しい状態。なんでだろう、なぜなのか。俺はぐるぐると思索をめぐらす。しかし今日は日曜日。何を考えても答えは出ない。だから思いは終着点に届かず、フワフワとそこらをただよう。ふむ、何からも急かされない心理状態を手に入れるのは、案外と簡単なのかもしれん。

    何もしなくていいとなると、何かをしたくなるのが人のサガ。じゃあ遅い昼飯でも作ろうか。

    ベッドを揺らして立ち上がる。俺に寄りかかっていた彼女は横ざまに倒れこみ、顔からスマホに突っ込む。おまけに足の指が絡まったままだったので、痛いよーと悲鳴を上げた。

    「昼飯でも作ろうかな」

    台所借りるぜ、という俺の言葉に、うん、と見上げた笑顔を、俺は愛しく思う。

    ・・・

    冷蔵庫を開けたとたん、戸袋にあったカレールーの箱と目が合った。ああもうこれでいい、これで決まりだ。とある平凡で平和な日曜日の昼飯に、これ以上ふさわしいものって、他にないんじゃないだろうか。

    野菜室を開く。ニンジン確認。シンクの下の開き戸を開ける。ジャガイモとたまねぎ確認。そして冷凍庫に豚コマ確認。これで役者はそろった。気合十分、半そでTシャツの俺だったから、心にきりりと腕まくりをする。学生のころの居酒屋バイトは厨房担当だった。だからカレーなどはお茶の子さいさいの俺なのだ。

    ざらざらと炊飯器に米を注ぐ。ベッドの上の彼女が顔を上げて、おーなんか本格的、たのしみー、と言う。任せろとばかりにニヤリとして見せる。こんな風な俺たちだから、リビングとキッチンは近いほうがいい。

    炊き上がりを一時間後にセットして、すぐさま俺は材料を切り始める。じゃがいも、ニンジン、たまねぎ。野菜がゴロンゴロンとしたカレーが好きだ。だけれど今日は、さっと手早く仕上げよう。だから皮をむいてどんどん小口に切り落とし、ステンレスのボウルに投げ込んでいく。包丁使いは手馴れたものだ。たまねぎで泣くことなど、俺にとってはもはや遠い過去の話だ。

    豚コマならさっき皿に広げて自然解凍しておいた。室温に戻れば、鍋底にくっついて焦げることもない。

    彼女の家で一番大きな鍋に火をかけ、内側にぐるりとサラダ油を回す。彼女の声が聞こえる。

    「ねえねえ、逃げたニシキヘビが捕まったよねー」
    「そうだな」

    フライ返しで手早く肉を炒めたあと、野菜をドザッと投入する。

    「あのヘビって、飼い主の家の屋根裏にいたんだってゆうじゃない?」
    「そうらしいな」

    テコテコ、スマホを叩いている。
    俺は炒める手を休めない。

    「あれって、飼い主のそばにいたいって、ヘビが思ってたのかなー」
    「まさか、だってただのいち大蛇だろ」

    炒めた鍋の中に水を注ぐ。じゅうわっ!っと盛大な音。彼女の肩がピクリとする。

    「それとも、食ってやるぞって狙ってたのかな」
    「丸呑みするつもりで?」

    明るい部屋に俺たちの笑い声が響き、俺はふと、小学校のときに逃がしたカメのことを思い出す。

    いったん沈黙した鍋の中が、次第にまたにぎやかになってくる。俺は手早くアクを掬う。

    「でも飼い主さんは、ヘビが頭の上にいるとも知らずに、その部屋で寝ていたんでしょ?」
    「きっとな」

    10分も煮込めば、野菜に十分火が通る。俺はまな板を洗うと流しに立てかける。

    「じゃあやっぱりヘビの勝ちだねー、だっていつでも飼い主さんを丸呑みできたんだから」
    「そんな目で見てくるペット、飼いたくねえなあ」

    カメ彦、今頃お前、どうしてる?
    鍋の中、野菜たちはぐるぐるグラグラと踊る。

    炊飯器がうなり始めた。もうすぐ飯が炊ける。炊きたてにアツアツのカレーをぶっかけて食べるのだ。ああ、その上に卵を落とすのもいいな。ぷつっと黄身をつぶして、ルウとよく混ぜるのだ。味がまろやかに変わって旨いのだ。

    ニンジンの火の通りを確かめた俺は(生煮えだけは許せない)、ここまでの出来に満足すると、冷蔵庫からカレールーの箱を取り出した。はらへったーという声がリビングから聞こえて、俺はまたニヤリとする。

    ・・・

    美味しいねー、やっぱり料理上手だねー。彼女はご機嫌に言って、ぱくぱくとご飯を食べる。テーブルの向かいに座り、俺は憮然としている。

    「あれ、実は何か失敗してたの?」
    「・・・」

    全然上手だよー、すごいよーと褒めてくれる彼女は、「肉じゃが作れるなんて、ヒー(俺の名前だ)、和食も得意だったんだねー」と言う。俺はダシのしみたじゃがいもを箸でつまんで、あんぐとほおばる。ああ、マイカレーライフ。俺は嘆息する。そして思い出す。冷蔵庫から出したカレールウの箱を開けたときのショック。中からザラザラ出てきたのはルウではなく、カラシだのタレだの、山ほどのパックの調味料だったのだ。そこからは急遽方針変換で、彼女に悟られないよう、俺は鍋にだしの素と醤油、砂糖をぶち込んで、ぐるぐると無念の鍋を混ぜたのだ。

    それにしても可笑しいねー、と彼女は屈託ない。

    「肉じゃが、あんなに鍋いっぱいに作っちゃって。さすが男メシ」
    「・・・」

    でもどうしようねー、ちょっと食べきれないなあ、と彼女は斜め上を見て、あ、そうだ!とひらめいた顔をした。そして、ね、ちょっとアレンジしてもいい?と笑う。

    キッチンに立った彼女は冷凍庫を開けると、唖然とする俺の目の前で、タッパーから取り出したカレールーを鍋にポチャポチャと落とす。

    「お前、しぃ(彼女の名前だ)、そのルー」
    「あ、これ? 使いさし。冷凍庫に入れとくと、香りが飛ばないんだって」

    肉じゃがカレー、美味しいんだよ、と笑顔を見せる。
    そうしてさらりと言い切ったのだ。

    「生卵落とすと、味が変わって面白いよ」
    「マジか?!」

    ああ。

    俺は呆然とする。彼女は自分では気づきもせずに、俺の望むものを作ってくれたのだ。

    ・・・

    ふんふんふーん、と鼻歌が聞こえてくる。シャオシャオシャオと水を流す音が聞こえてくる。彼女に食器洗いを任せて、俺はベッドに転がってぼんやり天井を見ている。時刻は昼を回り、少しだけ傾いた陽は部屋をますます明るく照らす。昼寝していいよ、起こしてあげるから、と言う声が聞こえる。俺の日ごろの激務を知っている彼女は、細やかで優しい。

    そうなんだよ、と俺はゆるゆる悟る。

    彼女の提案はいつだって俺を思いやってくれたもので、だから俺は彼女を心底信頼しているのだ。だから俺はこんなにもゆったりしているのだ。

    頼れる。安心して任せられる。すべてを一人で決めてきた俺には、人に頼ることがこんなにも心を満たすことに、いまさらながら気づいたのだ。それは新鮮な感覚で、まるで胸の中で何かが急に大きく翼を広げたようだ。

    ああ俺は今、新しい成長を始めたのかもしれない。

    そして不意に。

    勃然と、思いついてしまったのだ。そしてその思いつきは力強く俺を突き動かす。驚きの俺は、自分のそんな気持ちに戸惑いを隠せない。

    しぃ、お前は俺を成長させてくれる。

    俺を安心させてくれる。

    お前も、俺から何かをもらっていて、
    だからそばにいてくれるんじゃないか?
    そうなんじゃないか? 

    だったら。

    だったら俺たちは、ずっと一緒にいるほうがいいんじゃないか?
    そうなんじゃないか?

    ガバリと身を起こす。

    ゆっくりと彼女のところに向かう。

    あれ?もう起きたの?と彼女が笑う。

    「しぃ」
    「んー?」
    「俺にカレーを作ってくれよ」
    「はて、ええっと?」

    彼女はさっきルウを落としたばかりの、肉じゃがカレーの鍋を見る。

    「今日も、明日も、明後日も、これからもずっと、ずっとだ」
    「はあん? なんでまた?」
    「だからずっとだ」
    「?」

    ヒー、君そんなにカレー好きだったっけ、と彼女は首をひねる。

    ああ、伝わってない、全然伝わってない。焦燥に俺はじたばたしてしまう。なんだってカレー作れだなんて、分かりにくいプロポーズをしてしまったのだろう。俺はただ、彼女とずっと一緒にいたいと伝えたかっただけなのだ。

    しかしそれは同時に、心底魂をふりしぼった言葉でもあったのだ。言い直してしまえばきっと、想いの言霊は逃げてしまう。なぜかそんな思いにとらわれてしまって、ずっとだ、カレー、ずっとだ、と子供みたいに繰り返してしまう。

    「うー、そう言うなら作るけどさー。ちゃんと食べてよカレー? 絶対だよー?」

    意味も分からず不承不承、といった彼女の顔。いや、俺だって毎日カレーは嫌だよ。けれども口を出た言葉は戻らない。いいよ、食べるよ、毎日カレーを。だって彼女が作ってくれるんだから。毎日彼女が作ってくれるなら、ウェルカム、ようこそ、マイ・カレーライフ。

    しかし、俺の言いたいことは伝わったのか? どうなのか? 確かめることもできず、ぐったり疲れた俺は、複雑な顔をしている彼女を残し、ばったりとベッドに倒れこんでしまう。

    グツグツと鍋の音が聞こえる。

    キッチンは静かで、ただ肉じゃがカレーの甘い香りが漂ってくる。

    「ねえ、毎日作るのって、カレーじゃなくてもいいかなあ?」

    ちょっと恥らうような彼女の声が聞こえる。

    (おわり)

    ーーー

    また明日もがんばりまーす!

  • やだ、ホントにあった話みたい!これ実話ですかぁ?すっごく良かったです。朝チラ見してから、ずっと仕事中我慢してた甲斐がありました!どうもありがとうございます😊。ってか私だけが読むのってほんともったいなすぎます涙
  • 姫さまゴメンナサイ。なんかパテシエが新作ケーキを作る練習しているような状況になってましたね。試行錯誤しては、奥さんに食べてもらう感じ。

    w「ひめ!また試作品もって来ましたよ(きゃっほーい喜)!」
    ひ「ああもうたまには塩っ辛いものが食べたいよう(泣)!」

    応援の御礼としてちゃんと作ったつもりではありますが、もう「おえっぷ」って感じですよね。すいませんつい調子に乗りました。やっぱり読んでくれる人がいるのは嬉しくて。

    しかしおそらくこの『カレーライフ』が最後の試作品かと思います。つぎにできるのは、お店に並べるやつ!(だといいな…)。ずどんと重い、カクヨム史上最大(自称)のをお届け!(できるといいな…)。再開第一作がこれかよ!的な。ぬぅ、なんでこれにしたんだろう?的な。あれ?僕ってこんな作風だったっけ?的な。←なんだか下り坂

    煮え切らないのは、作るのは楽しいのに、やっぱりちょっと自信なしなので。おもしろくねーつまらねーきょうみねー的反応は怖いです。ああ、不特定多数に向かって作品投げなきゃいけないカクヨムはこえーよう。コンテストのほうが執行猶予があるだけ気持ちは楽です。

    この怖さが最初だけなのはよく分かっているし、どきどき感を楽しんでいる自分も確かにいます。しかし、ああもうよく分かりません。とりあえず悩んどけ自分!って感じでテクテク進んでいますよー。

    わはは、苦しめ、苦しめわずたろう!←そくけや

    姫さま、じゃあまたねー!←めだみな
  • もちろんパティシエ試作品も大歓迎ですよ〜。
    いつまでもパクパク食べていたいです。

    だけど一人で食べるのはやっぱりもったいなさすぎです。

    怖いお気持ちはわかるけど、ここはグググっとこらえて私のような、ほかの人のところにも届けていただきたいです。

    とにかく作るのが楽しいのであれば、それが何よりデス。
  • ただの姫さま。

    今日もチコチコと作っておりました。夏至が近い空は夕暮れが長くてとてもいい気分です。このところは一週間が飛ぶように過ぎます。平日はへばっていて、とても創作できるヨユーがないので(食って寝るだけ月火水木金!)、週末が心の支えです。不思議なもので、とにかく書き進めれば何かが見えてくるようです。以前のように変な話のアイデアがころんころんと頭の中のどっかの穴から転がり出てくるようになりました。訳が分かりませんが、まあよかった。よい夏が来そうです。

    ・骨折高校生純愛
    ・ペルシャおっさん語り
    ・侍と猫と妻とふともも
    ・老人と悪魔のめくばせ など

    どれかが生き残って、日の目を見ることもあるでしょう。とりあえずあらすじだけをメモっておきました。お楽しみに、ね。

    今週も応援いただきました。どうもありがとうです。姫は(   )な僕の支えです。( )には好きな言葉をどうぞ。「よぼよぼ」だと介護みたい、「なよなよ」だと姫はおかまバーの常連みたいですね。(ちょっと楽しいかも)

    あいにくお返しできる小話を今日は持たないので、マイブームの話でも。

    ・タリーズのボトル缶。うまし、うまし! 職場でゴクゴク。
    ・スイカでの支払いがふえた。きわめて楽チャリンなり。
    ・ものすごいスピードでチャージが減る。じっと残高を見る。
    ・コロナ禍なのにお酒を飲まない。タバコも吸わない。このところは甘いものも食べず、仏か仙人のような生活。今日は納豆食べて一日チコチコとパソコンに向かう。色即是空。←されど妄想はやまず
    ・久しぶりにチャーハンを作ったら上手にできた。ああチャーハンとはつくづく塩味焼き飯なのですね、姫。←自己陶酔(茶碗を洗いつつ)

    季節は暑い寒いを繰り返してますね。僕はもう夏着しか着る気しませんが、姫は風邪など召しませぬよう。新作をどうぞお楽しみに。w
  • 「姫」だなんて呼ばれるの人生初で照れるけど、まんざらでもない感じ。
    メイドカフェってこういう気分なんだろうかって想像してみたり笑。

    どのお話も楽しそうでワクワクします。

    今日も朝からwazzさんのnewな文章読めてご機嫌でした。

    ( )の中を考えるのも楽しかった。

    とりあえず、(弱小だけど一途)にしておきます。
    ちょっとひねりました。でへ。
  • 姫様へ
    いつも応援ありがとうです。

    https://novel.daysneo.com/works/a89d164b5caf8dd1fd7f6344aeb0fb31.html

    読んでもらえたら嬉しくてぴょんぴょんします。←大のおとなが

    wazzは今まで何をしていたのか?
    これから何がしたいのか?
    明日の夜にまたお話に来ますね。

    (本当は姫に読んでもらいたいだけでーす)

    感謝をこめて
    ワズマー
  • うわぁーびっくらぽんでした。

    これは俗にいう裏サイトですか!
    こんばん種明かしですね。

    私が読むのはきっと明日の朝ですが、
    ドキドキで変な夢見そうです笑
  • すいません、ただのさん優しいから、また勢いで押し付けしてしまった。ちょっと自己嫌悪な夜です。さらっと流してもらえたら嬉しいです。

    去年の今頃は、カクヨムではできなかった(できる自信がなかった)ホラーが書きたくて書きたくてしょうがなかったのでした。あのころのカクヨムはなんだかもういっぱいだったし、コンテストに向かいたい気持ちもあって、こりゃあもうwを離れるしかないなと思ったのでした。

    で、ちょうどホラーのショートを募集してた講談社のサイトに新しいアカウントを作ったのでした。

    楽しかったです。甘くもなく救いのないお話は、これまでwでは書けなかったので。そのころの僕の心境では、コメントがつかないのもストレスがなくてちょうどよかった。そしてのっぺりしていた自分のある部分が、どんどんと芽を出して伸びてゆくような気がして、ひさびさの創作意欲爆発だったです。

    ああでも、やはり偏った創作は長くは持たないものです。次第にwっぽいお話にも意欲が戻ってきて、だからワズマー(wazz魔です。魔が差したので)のほうでも結局そんなのを少しずつ書き始めたのでした。

    それからコメントが全くないのも、だんだんとしんどくなってきたのでした。僕は周囲にカク趣味をゼロ通知してるやつなので、「やってるね・やってますとも」みたいな交流が懐かしくなってしまって。なので結局ワズマーのほうもちょっとお休みみたいな状態です。

    そんな感じのところで、ただのさんが応援くださったので、いきなり離脱したやつがまた戻るのも(かなり)恥ずかしいのですが、カクヨム、ちょっと戻ってみようかなと思ったしだいです。カクヨムで誰かにときどきコメントもらいながらなら、コドクな長編→コンテスト作業も続けられるかな、と思っています。そして無名の活動にも慣れたので、これからはもう、あまり読まれなくてもそこまで落ち込んだりしなくてすみそうです。クオリティ求める姿勢には自信がついてきたので、満足いくものだけを作っていこうかと思ってます。

    ワズマーのほうは誰にも言うつもりはなかったのですが、今はカクに復帰したあとリンクを貼ろうかと思ってます。そうしてホラーを書きたくなったら、そっちに公開するようにしようかと。

    昨日はなんだかこんな打ち明けを、ただのさんにしたくなっちゃって。突然すませんでした。われながらうざい奴だとうんざりしてます。

    おわりでーす。ぺこり。

    おやすみなさい。
  • ワズマーさんの存在を明かしていただいてありがとうございます。
    wazzさんファンとしてはうれしい限りです。

    ドルチェ、不気味で素敵でした。
    黒目君ほどのインパクトはないけれど(あれの星が少ないのはほんと納得いかないです!)、ひたひたと不気味さが漂ってきて、キモ素敵でした(何言ってるんだろう私)。こうタイプの作品もいいなと思えるのは少しオトナになったのでしょうか笑

    ワズマーさんのタグを見ると、ホラーのオンパレードでちょっと怖いけど、でもたぶん日本酒呑むように(アルコール呑めませんが)ちびりちびりと読んじゃう予感がします。

    これからの方針はwazzさんにとって、とっても健全な姿なようで安心しました。
    コンテストのわずさん(ペンネーム知りませんが)と、カクヨムのwazzさんと、ホラー寄りのワズマーさんの三角形がワズさんにとって一番ストレスたまらなさそうです。きっと相乗効果になって螺旋階段のように昇りながらどんどん素敵な作品になっていくことでしょう。

    ワズさんは本当に才能駄々洩れな方ですね。
    天才は生きてるうちになかなか認められないものです。
    私はワズさんが生きていらっしゃるうちに気が付けて良かったです笑。

    いつまでも応援してます。
  • 僕の押し付けを優しく受け止めてくれて、言葉もないです。なんかもう、穴があったらすかさず入って、ブラジルまで掘りぬきたいです。ああ恥ずかしい。

    実に不思議なのですが、ことカクに関して、僕は幼稚園児のようです。あれ書きたいこれ書きたいとわがままで、読んで読んでと大声で泣いて、いつまでもぐずぐずしています。好き嫌いも多いし、気を引こうと騒ぎます。

    ひと渡り騒ぐとすっきりするのですが、ひさこ幼稚園のただの姫せんせい(←呼称の複合化)はさぞ大変かと思うのです。普段の僕は割りとキチンとしてるほうで、外から帰ったら手を洗ってうがいもするし、毎日お風呂も入りますし、寝る前に歯磨きもします(←自慢も幼稚園児並みだった汗)。なので、こんなにわやくちゃになるのはなぜなのかなー。

    おもうに、作品は自分の全部です。読んでもらいたいと意識して作った自分自身だから、読まれたい、褒められたい、いい気持ちになりたいっていう願いや自己顕示欲が一層強められるのかも知れません。

    才能はどうか知れませんが、変わったことを思いつくのは楽しいです。いつまでも変なこと考えていたいです。そうして作った変な話ももちろん自分の全部なので、それを読んで色々思ってくれるただのさんには本当に嬉しい感謝しかありません(優しくされると図に乗ってますます幼稚園児化しそうで怖いです。ばぶー)。僕がカメだったら間違いなく竜宮城に招待してますし、かぼちゃの馬車だったらお城の舞踏会に招待してます!←乗り物変身願望あるみたいです

    僕のホラーは後味悪くて救いのないひどいものが多いです。活動を知ってもらえただけで満足なので、どうぞ無理なさらずに。あ、ところどころにあるホラーじゃないのはwazz味ですよ。←やっぱり姫に読んでほしいの(あざとい?)

    ともかく。

    おかげさまで元気になりました。じゃあまたがんばります。

    ひとつでも多く、姫の心を揺らせるように!

  • 姫さま、こんばんは。またまた温かい応援いただきました! 姫の粋なレビュウに毎回しゅるしゅる舌を巻いてましゅる。お礼にもなりませんが、ヘナチョコ小話をしにきました。
    ◇『Z』幸せしかないお話わ、作者さへホンワカさせまふ(←ほんわか中)。僕のスマホはメンデルスゾーンを奏でたことはないのですが、そんなドッキリなら誰かに仕掛けてみたいなと思います。劇中の新宿駅南口の橋は、仕事帰りにあそこらへんをぶらぶらするときによく通るのですが、その度にこのお話を思い出します。いわばマイぷち聖地巡礼ですね。あ、『白目』のトイレの前もよく通ります。それに『ペチカ』の舞台は帰り道にごろごろしていますので、巡礼どころかおへんろ状態です。じゃあ明日は姫の幸せ願って帰りますね。どうか姫のおやつの「こあらのまーち」に眉毛がありますように!
    ◇『F&F』「劇中劇」と本筋の境界をあいまいにしてみたいと作った実験作です。いたずらするのってどきどきしますよね。しかしこのころはまだ腕がなくて、読み手さんは訳分かんなかったかもしれない。でも昔の自分を尊重したいので、書き直しはしないのでした。だめ彼氏のふんばりにはほろりとしちゃう。←シンパシイ
    ◇『Rider』陶芸家の彼女だけでなく、芸術女子全般にあこがれがあります。なので僕の作品の方々で、書道家や作家が登場します。無から人々を感動させる何かを作り出せる人を尊敬します。特にストーリーと絵を求められる漫画家。漫画といえば、『進撃』が終わってしまい途方に暮れています。この穴を埋めてくれるのは『映像研』のはずですが、最新刊がなかなか出ません。僕はけっこう漫画読みです。本も読みますけどね。姫のお勧め漫画&本があったら教えてください。
    ◇『新作』今日もがんばりました。がんばれば来週公開かも?というペースです。んー、好きでこういうテイストにしたのではないのですが、どおんと濃厚なゴディバ系甘さになってしまいました。しかも5話編成。テーマがそうさせたのだと思ってます。僕はチョコモナカジャンボ系の甘さが好みなのですが(そしてそれを二人で両側から仲良くかじりたい系。飛び散るモナカの破片!)、再始動の初回にこの重さはちょっとどうなのだろうか? なんかちょっとひねってみようかなあ。◇公開前にはお知らせしますので、どうかお待ちください。コメントと近況も開けるつもりですが、なんかいきってるみたいで、ためらいがあるなあ。姫、どうか遊びに来てくださいね?ね?(涙)←必死の泣き落とし(今日は選挙でした)
    ◇梅雨なのでレインブーツを買いました! 快適! 雨の町で喜び勇んで水溜りをざぶざぶ直進しているいい大人がいたらそれは僕です。あ、姫、今撮った動画、どうするつもりですか? 「グッドモーニング」に投稿する? やめてー!
    ――以上、現場から中継でした! また来週!
    w
  • ヘナチョコどころかごちそうな小話ありがとうございます。
    なんだか月曜日の朝はどうも期待してしまっている自分がいます汗。
    通勤の電車の中でニヤニヤしてしまって、マスクをしていなかったら相当変なおばさんです。

    新宿は、かつて10年近く小田急線沿いに住んでいたのと、今総武線の千葉寄りに住んでいるのでとても馴染みがある場所です。
    特にサザンテラスらへんの開放感は大好きです♪
    だからZアプリのお話は親近感がびんびんわいて、楽しさマックスでした。

    オススメの漫画や本ですか〜。漫画は元々あんまり読まなくて(集中しすぎて頭が痛くなる)、本はあるときふっと「学校で文学史みたいなの習っても、ちょっとあらすじ知ってるぐらいで中身全然知らないなぁ」って思って、それから「新潮社世界世界文学全集全50巻」っていうのをちびりちびり読み始めました。その本自体は重いから同じタイトルの文庫のものを図書館で探して借りて。もちろんはしょったのも挫折したのもあります。で、それが最後まで終わったので、今度は「平凡社ロシア・ソビエト文学全集全35巻」に突入しました。って感じのおバカなことをしてます。こんなのはお若い方には全然オススメできません。どうか老後の楽しみにでも取っておいてくださいませ♪

    っでこれは寝る前か長く電車に乗る時のみで、通勤なんかのちょっとした時間の旅のお供はもっぱらワズさんです。うふふ。

    レインブーツご購入おめでとうございます!
    私も去年レインシューズ買って、雨の日の人生観(?)が変わりました笑。
    雨の日グッズっていつのまにかこんなに進化してたんですねぇ。

    では、ゴディバ系甘さ楽しみにしています♪
    長ーいトンネルの向こうの光が近づいてきた気がしてワクワクしてます笑
  • ただの姫さま、こんばんは。上の書きようでは、このメッセージを見るのは明日の朝、電車の中、ということでしょうか。というわけで。

    次の駅を出てすぐ、進行方向向かって右、屋上に『Y!モバイル』の赤い看板が屋上にあるビルを見てください。看板の下で電車に向かって手を振っているのが僕です。はじめましてリアル姫さま!

    …っていうのは到底実現しそうにもなく。はい、以上は僕の妄想でした。バーチャルお見合い、楽しんでいただけましたか? うふふ。

    (大体リアル姫さまを見つける手がかりなんて、総武線の中でロシア全集広げてる女性、というものしかないのです)←案外すぐに見つけられるかも?

    ◇『来週公開するかも』宣言の件◇ 大口叩きすぎました。今日は朝からヒーヒー言っていたのですが、届かなかった…。そもそもこのところの僕のお話作りは2パターンあって、それは「はいは~い、朝取れ野菜を洗って切って並べただけ~、新鮮さを味わってね~」ってな感じにササッと簡単に仕上げる作り方と、ノミと金槌でこつこつ掘り進めるような作り方があり、ヒーヒー言っている作品は後のほうなのでした。さっと作ればいいのにね。何がこうさせてるんだろう? でも姫は『ひさこ』の作者さんだから、なぜかこだわりたくなる時があるって、分かってもらえるかもしれないですね。←今必死に言い訳してますよ~泣(もうちょっと待ってね)
    ◇海外文学するぞ!の件◇ 僕は少女マンガから古典まで何でも美味しく食べる(読む)方ですが、ロシアの深い森にはまだあまり踏み入ったことはなく。でも先日トルストイの「コサック」というのを読んで、あまりの鮮烈さにくらくらしました。ロシアの森がどれもこんなに生き生きとしたものなのだとしたら…。いつかそこに行くとき、それをものすごく楽しみにしています! ちなみに今僕はフランスの作家さんがブームです。ミシェル・ウェルベックを作家読みして(すごかった!すごかった!)、今はルメートルとモームに入ったところです。フランスの人は人生に悩んでばかりで大変そうです笑。
    ◇オリンピックスタジアムはさびしそう!の件◇ 一日座る仕事なので、帰るころには歩きたくてうずうずしています。で、忙しくない日はさっと切り上げて、新宿駅をゴールに街歩きします。スタジアムあたりからNTTタワーを見上げつつポクポク歩くのがこのところのお気に入りです。←雨が多いのでレインブーツ 去年からスタジアムは工事の塀に囲まれたままでさびしそうで、ようやく出番が近づいてきたと思ったら、今度は無観客になってしまった。彼はかなり落胆して見えます。早くコロナが終わって、大勢の人でにぎやかになるように。そう願いながらポクポク歩きます。僕と同じように散歩を楽しんでる人を結構見かけます。街暮らしの醍醐味、やめられそうにありません。
    ◇チョコモナカジャンボ!◇ …からバニラモナカジャンボに乗り換えつつあります。本当はチョコミントアイスが好きなのですが、ブームは去ったのでしょうか、去年ほど種類が潤沢ではなく。そうそう、言い遅れましたが、アイス美味しい季節になりましたね!

    …ってな感じの一週間でしたー。こんな小話が姫さまの通勤のお供になるかどうか…。あんまり自信ないので、電車で読んだ姫さまがニヤリしてるか、『Y!モバイル』の看板の下から双眼鏡で確かめてみますね。それでは!

    (うう、来週は公開したいな)
  • 帰りに電車乗ってカクヨムのホーム画面開いたら、ががーん!
    このタイミング、もしや狙われてた?
    うう、心臓に悪い。よろろ。

    『カンニング』応援ありがとうございました! ところでなんだかレビューがどんどん名人級になってきてますね。そのうち姫のところにテレビ東京から2時間スペシャル番組(大間まぐろ)のテレビ欄見出しを作ってくれっていうオファーが来るんじゃないかなあ笑。

    (今週は平日もかんばりまーす)
  • 楽しい通勤のお供、ありがとうございました。
    おそらく双眼鏡の向こうでニタリニタリしている姿が確認済みだと思います笑。

    トルストイの「コサック」は知りませんでした。あいにく私が今読み進めているロシア・ソビエト全集の中にはなかったのですが、トルストイにたどり着いたらぜひ寄り道してみようと思います。貴重な情報ありがとうございます。

    「コサック」といえば、ショーロホフの「静かなドン」はよかったです。めっちゃくちゃ長いんですけど。

    フランス文学は前回の世界文学全集の時に数冊読みました。やたらと「人妻と少年の恋物語」系の話が多かったので、年頃のムスコには相当変なヤツという目で見られてました汗。

    ポクポク歩きはうらやましいです。こちらは仕事が終わると帰ったら大量の家事が待ち受けているのでなかなか寄り道はできません。だけどそんな中で電車内はwazzさんタイムです!
    貴重な息抜きの時間になっています♪

    それにそのポクポク歩きがwazzさんの作品を豊かにしてるんですね。
    いつかオリンピックスタジアムあたりからサザンテラスなんかを巡礼したいです。

    あの「夏休み」宣言からもうすぐ1年経とうとしていますね。あぁあの頃はwazzさんの苦悩も何も知らなかったなぁ。
    「うわぁ残念だなぁ、夏休みってことは2週間くらい待たなきゃいけないのかなぁ」なんてうだうだ思っていたのでした。

    だけどきっときっともうすぐですね。
    アイス食べながら待っています(^^)

    っとここまで書いたら近況ノートへの書き込みのお知らせが届きました♪

    レビューを考えるのも帰りの電車のお楽しみのひとつになってるので、そのタイミングで更新するからだと思います。

    ってな感じでwazzさんのおかげで相当充実した通勤ライフを送っています。でへっ!
  • 姫さま! 長いの短いの、沢山読んでいただきありがとうです。つられて僕も読み返してみるのですが・・・。

    あれ?なんか今よりも2年前のほうが面白いよ?
    やべー!!

    『カンニング』とか『すいか』みたいな素直な伸びやかさ(自分で言うのもあれですね)、今も残ってるかなあ? うっわ自信ねー。

    ◇『カンニング』 こういった「悪いこと」はどたばたコメディーにしやすいです。ルパン三世のようなニュアンス。床の節穴からギョロリとするエピソードが最初の思い付きで、必然的に戦前の小学校という設定になりました。じゃあどうやってカンニングさせるか?と考えて、いろいろな技をもつ使用人たちが助けてくれるという案が浮かびました。そうして育ての兄たちのおせっかいにやきもきするきちんとした主人公という設定が誕生しました。さて、三悪兄たちの技ですが、動物使いはすぐに決定しました。なにより小さな動物は大騒ぎが得意ですからね! そして催眠術もスムーズに。しかし最後の軽業。これが結構曲者で、いがいとカンニングには使えないのです。結局矢七兄ちゃんには忍びまがいの活躍をしてもらうことになり、合わせてやまゆり先生のキャラクターもビシリと決まったのでした。(…って経緯だったと記憶してます) 清楚な彼女が怒るとオニユリ先生になるのは書いている途中に生まれた嬉しい副産物です。
    ◇『すいか』 夏らしい一夜のお話を描きたい、と確か思ったんじゃないかなあ。これの前に『拳銃ソフト』というのを作ったせいで、なにか地道な努力が幸せをもたらすようなストーリーに燃えちゃってた時期でした。腕白な女の子の健闘を、現実的な兄貴役がもてあましつつ見守って、成長とともにいつか愛が芽生える(きゃー!)っていうクロニクル。描いてて(「書く」よりも「描く」の気分でした)とても楽しかったのを覚えてます。ああ、バルサンが来てくれた(涙)!って思いましたもん。そうそう、こちらも「野生のイノシシ、どう防ぐ?」ってアイデアを出しながら作りました。最初に課題を作って、それを自分で攻略していく。『カンニング』と同じやり方です。アイデアでないとお蔵入り。結構多いです、そんな作品。

    それにしても。あー困ったな。よもや過去の自分にもプレッシャーもらうとは。←こねずみのような心の持ち主です。ちゅー!

    それでは!
  • わはは。姫さま、今日も終わりませんでした。ひーん(泣)。

    てめえコノヤロ、夏が来たせいだ! えいっえいっ(しゅっしゅっ)!
    ※夏にむかって空パンチ←やつあたりです

    それでも峠は越して、自分のこれまでの作品とは違うものがどうやら書けそうな具合なので、ほっとしてます。カクヨム卒業して一年近く。成長を見せたい、とまでは欲張らないものの、なにか変化を見ていただきたいとは思うのでした。

    ああでも今日は本当に暑かったですね! 姫の電車のお供に、つまらん小噺をどうぞ!←後ろめたく話題を変える

    ◇また読んでいただいて感謝!◇ 「栓抜き」も「タピオカ」も懐かしいです。「タピオカ」は正直なところ行き当たりばったりに作ったのですが、嬉しい評価を幾つもいただきました。こういうちょい黒テイストが喜ばれるのかなあ。姫の好みがこういう作品なら、遠からずお好きそうなものをお見せできそうです。あ、もちろん、今の作品をアップしてからですけどね(冷や汗)。

    ◇コロナで自重するぞ!◇ さすがにこの週末は家にいようと思ったのでした。アイスコーヒーのペットボトルを買い込んだのですが、どんどんなくなってびっくり。暑いと冷たい飲み物、おいしいですよね。あ、お昼は冷やしうどんでした。(お腹こわしそう)

    ◇蚊を叩くぞ!◇ なんかひどく下手で、「ぱんっ」・・・ぷぅ~ん。の繰り返しなのでした。職場の仕事場(ちょっと個室っぽい)に一匹連れ込んでしまって、一週間近く格闘してました。僕はO型のせいか、彼女(メスが刺す)はよそにも行かず浮気もせず、もてて仕方ありませんでした。くるぶしばかりねらってくるのだけは勘弁してほしい。(さいごは振られました)

    ◇いよいよ再始動!◇ カクヨム、どうやって復帰したらいいの?と、小さなことをくよくよ考えてます。ええと、プロフィールを書いて、コメントを復帰させる? 近況も書くの? イラストも? かつて世話になった方々にご挨拶するの? でももう一年もたったし? ええはい、僕は自意識高いほうです。町を歩くときも腹筋引き締めていますよ、キリリとね!←夏着になったので 

    姫さま、新宿あたりで、腹筋ぴくぴく震わせながらレインブーツでぽくぽく歩いている奴がいたら、それは僕です。はっ?今見られた? あっ、また視線をっ?←挙動不審者

    以上、ほとんど実話です。こんな風に楽しく暮らした一週間でした。それではもうちょっとだけがんばります! あっ?また蚊が! 「ぱちん!」・・・ぷぅん

    (今週末は五輪連休ですよね。喧騒にまぎれてこそっと公開しよっと)
  • 大体カクヨム作家さんたちはご自分の作品の中にちらほらと身辺が現れるので人となりの想像がつくんですけど、wazzさんの作品はあまりに変化に富んでるので全く想像がつきませんでした。なので、こちらでのおしゃべりを通してあれやこれやと詮索してしまうことぐらいはどうぞご容赦くださいませ。

    wazzさんの職場は新宿近辺である。
    しかもオフィスはちょっと個室っぽい。
    しかも土曜日も出勤である。
    腹筋鍛えられたスーツ姿である。
    あってますか?
    めっちゃくちゃ有能そうな若手ビジネスマンって感じじゃないですか!
    しかもそれは世を忍ぶ仮の姿で、真の姿は文士の金の卵。
    これはすでに小説に出てきそうなパターンですね笑。
    妄想は遥か彼方へという感じです♪

    さてさて、エンタテイメント性とマルチジャンル性を兼ね備えたwazzさんのことだから、私が好みやお題を言ったら次から次へと作品が生まれそうですね。
    だけどいったいどういう作品を期待しているのかさっぱり分からなくなってしまいました。
    以前は絶対落ちないハッピーエンドを期待してたのは事実だけど、やっぱりすごーく印象があるのは「黒目くん」とか「ドルチェ」だったりします。

    ただどんな作品にも共通して言えるのは、wazzさんの愛情がたっぷりこもってるって感じることです。
    だからじっくり読もうという気になるし、私の期待を裏切らないんですね。

    いよいよ、いよいよですかねぇ。
    オリンピックより一大事になりそうです笑。
  • 姫さま。ちょうどパソコン起動したとこです。読んでもらったのに気づいて飛んできました。こんばんは。

    自分がたりは恥ずかしいのですが、答えあわせをしたほうがよいのでしょうか? むー、仕方ないですね。それでは!←なにげにノリノリ

    ・新宿も広いですよ~。NTTタワーは寄り道通り道ってなだけです
    ・腹筋引き締めてるのは、ほら、引き締めないと、たぷっとね泣
    ・職場ジーンズでーす笑 
    ・ひげ(薄めに)
    ・ビジネスマンよりかは職人寄りでしょうか…

    いや微妙な職業だな実際。ジェダイ(スターウォーズの人たち)に近いかも。
    あっと、お坊さんでもないし市谷駐屯地でも歌舞伎町マンでもないです。
    額に汗するまっとうで薄給なお仕事していますよー。ギブミーマネー!

    なんか我ながらすごい人物像。もう、そんなにひどくないぞ!←自己着火

    気持ちとしては、トイストーリーの主人公のカウボーイとトニースターク(アイアンマン)の間くらいにいたいところです(言うのはタダ)。将来てらおあきらみたいなオッサンになれたらなあと思ってます。それで『パルム』たべるのね、はむっと。←夢だよ夢

    ※どうもコメントでははっちゃけてしまいますが(わーい!やっほー!)、リアルではそこまでではないです。ホントデス。

    さて。

    ごめんね姫さま。ヒロインの成長とともに、最後なんかちょっとエッチな雰囲気のお話になってしまいました(ゴディバ感はそのままに)。つまり濃厚なエッチ感? うー、ひかれたらどうしよう。でも自然にこうなったんだよね。もうどうしようもないなあ。

    ともあれ、今日も時間を見つけてがんばりました。あとは主人公の今語りだけです。姫さまがドキドキしてわくわくして泣いちゃうお話になったらいいなあ。(もう自分じゃ面白いかどうか分からないです実際のところ)

    公開は僕らしくするつもりです。「ええっ!」と驚いてもらうぞ!

    それでは、おやすみなさーい!
  • 姫さま! 『マオ』読んでいただきありがとうです! 今夜はお酒飲んじゃったのでカクは休業です。

    お酒が入ると外向きの仕事は全然だめになります。受身のことしかする気になれず、本読んでました。明日は一日カクするつもりなので、明後日かしあさってに公開できそうです。あらかじめお知らせしにきますね。

    五輪が真っ盛りなころに復帰になるとは思わなかったです。全地球的な五輪にはとても太刀打ちできそうにないけど、どっかで読んでいただけたら嬉しいです。あ、五輪よかエッチですよウフフ。←他に勝てるところない

    「で、でかっ?!」って思われるかも。選んだこのテーマがこんな長さにさせました。あいかわらず僕は作品の尺を見積もるのが苦手です。あとは女の子の服装の説明も苦手です。(ボキョアブラリー(うまく言えない)少なくて。このネタで一つ作ろうかな)

    さあもう寝ちゃいますね。深酒の夜も、水をすげー飲むと二日酔いにならないそうです。じゃあ、イルカ並に水飲んでから寝ようっと。おやすみなさーい!
  • 姫さま、今日はやっぱりだめです! オリンピック、見始めちゃったよう!
    (ドラクエ!まじかよう)
    (だからゆっくり開会式見てね)
  • ウフフ

    なんだか立場がすっかり逆転しちゃってるみたいで申し訳ないです

    「姫さま」と呼ばれるのも慣れてきちゃった気がして、もう末期ですね笑

    早く更新していただかないと、私どんどんつけ上がりそうです笑笑
  • ただの姫さま。

    つけ上がりきったところを見てみたい気もしますが、ここらへんで可愛くまとめてもらおうかなあ。(こんど見せてね?)

    お待たせしました。明日お昼の13時に新作公開します。人類史上最大の作品(※諸説あり)、どうぞお楽しみください。はー疲れた。

    「この期に及んで明日?!」と思われるかもしれません。すません! 一晩頭冷やして見直しをしたくて。この連休もうなんかカクつめつめで、自分の文章まるで意味不明になっちゃったのでした。もう、のうみそ煮えちゃって、ほら、こんな具合。(ぱかっ)
    ※※※自主規制映像※※※
    ね? すごいでしょ? ぐつぐつ。わはっ。

    こんなに時間のかかった理由は、すぐに分かると思います。「ばっ、ばかじゃねーのコイツ!」って思うかも。でもね、せっかくの活動再開なので、驚いて欲しいと思いました。←オリンピック効果

    コメントと近況を復活させるので(どうやるんだろう?)、「ばかやろう!」とか、「おっぱい星人!」とか、一言いただけると嬉しいです。

    これからの話。ともかく再起動ということで、やる気が高まってるのを感じます。ちょうど夏休みもくるので、いまだカクヨムで達成できていない「10万字長編」に再挑戦したいと思っています(SF!)。8月末に間に合えば青い鳥(だったっけ)、そうでなければカク2021に。そしてたまったストレスを、短編とホラーでちょっとずつ発散しようかな。

    姫さま。今まで優しい応援ありがとうございました。おかげでどうやら僕は新しいところに来れたようです。それがとても嬉しいです。

    新作、楽しんでもらえたら嬉しいです。

    心をこめて

    wazzwallasis
  • 姫さま! さっそく読んでいただいて嬉しいです。しかし柔道アベ兄弟の時間帯に公開だなんて、なんで空気よんでないんだろう、とじくじくしています。やっぱりがんばって、オリンピック前に公開しとくんだった。なのでどうぞどうぞオリンピックに行ってください! 勝手にすっきりした僕もすでに行ってます! 

    とはいえモニタはカクヨム開きっぱなしです。反応気になって仕方ないです。ずっと休んでたから緊張する必要ないのにね。でもだめ、気持ち悪い。おええ。

    ともかく。

    短編長編そしてホラー、全力で総攻撃しました! もう今日は何もできません。チョコパイ食べてだらだらします。←冷やしておいた

    頭が冷えたら、もちょっと軽めのお話を書きますね。それでは!
  • ワズさんお帰りなさいませ
    沢山のお仲間と共に戻っていらして今日は嬉しい限りでした

    お話ありがとうございます
    本当に素敵でした
    切なくってもどかしくって…
    この気持ちを整理するにはしばらく時間がかかりそうです

    そして一つ一つの言葉を丁寧に選んで紡ぎ合わせたお話なんだなってひしひし感じました
    完成度の高さに脱帽です

    これ以上つけ上がらなくてよかったです
    これ以上上から突き落とされたら即死です笑

    そしてもう一つウククって笑えるお話まで!
    お腹いっぱいだけど別腹で楽しんじゃったって感じです♪

    待ってた甲斐がありました
    本当はワズさんのコメントに書くつもりだったのですが、おなじみさんの目白押しで、気が引けちゃったので、こちらにこっそり エヘヘ

    では、本当にありがとうございました
    明日またゆっくり読み返して味わいたいです
  • まさかこんなになるとは思ってなくて。おかげで昨日ははっちゃけてました。ワクワクして、ドキドキしました。舞い上がって落書きまでしちゃったよ。見てね!

    姫さま、姫さまのお陰です。感謝しかありません。どうもありがとう❤️

    感想いろいろ、こちらでもらえるって思ってました! せつながってもらって本望です。ぽすたるよりもしんどかったけど、あー、作ってよかったよー! わおー!←最近よく吠えます

    次はたぶんペルシャの小話をリハビリに。ホラーもたぶんひとつ。それからもいちど、でっかいのに行きます! 甘くて可笑しくてほのぼので、1419と同じくらい切ないのにします! 姫を泣かすぞー!←やるきまんまん

    姫さま! 僕は姫さまに会いにテッテケ走ってきます! ゆっくりこちらで話せるだけで満足です!

    それでは!

  • 姫さま、がおがおー、楽しんでいただけましたか? 最後は甘過ぎですが(っていうか彼が優し過ぎですが)、唸り声で喜んだり笑ったり甘えたり泣いちゃったりを表現するのはむちゃくちゃ楽しかったです。またこんな愉快なお話に会いたいなあ! る、ぐるるう!
  • 一昨日は楽しかったですね。
    常連さんが大集合して怒涛のような半日でしたね。
    私的にはオリンピックより盛り上がりました笑。

    だけど悔やまれるのは我慢が足りずに一気にガーッと読み切ってしまったことです。
    いっつもそうなんです。
    面白ければ面白い小説ほど慌てて次へ次へと読んでしまって読み終えてからもっと味わって読めばよかったって後悔するのです。

    なので日常生活と共に完全に平常業務に戻ってしまった昨日から、一日一wazzさんの一話+一新作を楽しんでいます。えへ。

    そういえば近い将来未読がなくなりそうです。
    そうすると足跡は残せませんねー。
    でも読んでますよ。一つ一つ。

    それにしても絵心までおありだなんてwazzさんはポテンシャルの宝庫ですね。
    このままだとイラストまでおねだりしなきゃいけなくなりそうです笑笑。
  • ひめ!←これは呼び捨てなのか?よく分かりません。

    毎日、ひめと同じのを読んでおります。今日のは久しぶりでしたが、我ながら楽しかった。今書くと、もちょっとくどくない書き回しにできそうですが、そのくどさも本作の味なのかも、と思います。

    自分の良さとか持ち味って、自分的にはまだ定まってないです。ただ、「1419」では、どこか「ああうまく書けてる!」というときがところどころあって、だからヒーヒー泣きながら書いていれば、だんだんとそういう瞬間が増えて、いつかもっとよいものが作れるようになるかもしれない、そう思ってます。

    「1419」での手ごたえは、「10才」でミルクが光る設定思いついたところ、「14才」ではしぃがヒイに愛をつげるあたりのストーリー、「18才」ではしぃが窓を見上げたら曇ってるという設定を思いついたこと、そしてタンクでにっこりしてるあたりの描写、「君」の後半のエッチなところの描写とおどろき設定、「僕」ではラストの皿洗い設定を思いついたときでした。描写ももちろん上手になりたいですが、きらめくような設定を思いつけると「やった!」って思えて嬉しいです。

    (ちなみに「カジママー」では梶ママのひとりがたり。「いいよ?」っていうやつ。女性の「女性」たる自信、描写できてるかなあ)

    ひめさまの帰宅のお供になれるよう、新作はえいやあと補充していきます。どうぞ応援してください。

    絵心! らくがきです笑。ラーメン屋の色紙っぽい。新作書いたらまた描こうかなあ。なんかはまりそう。それでは!
  • ひめさま、今日も読んでいただきました。ああ嬉しい。

    「炎」はちょっと特殊な作品で、スターウォーズ(SW)という映画の主要な登場人物、チューバッカという獣型宇宙人の若いころ、という設定なのでした。SWファンには最後に分かるように作ったのですが、あまり詳しくない人のことを考えていなくて。(※みんなSW好きだと思い込んでいた。) 「?」って読後感かもしれないですね。

    カクヨムに復帰して、早速忙しくしています。ヨムの話です。

    僕はヨムはあまり積極的でなくて、基本的には自作を読んでいただいた作家さんの作品を読ませていただくっていう姿勢です。趣味が近いせいか、僕もその作家さんの作品を楽しく読んでいます。こんななので、あまり多くはないのですが、それでも読んでおきたいものがいくつもあり、気がついたら深夜になってます。もうそんなに宣伝はせず、納得いく作品を作ることを大事にしようと思っているので、これくらいのペース以上にはならないようにしたいところです。

    さっき読んだのは、僕がどうしても圧倒的実力に打ちのめされちゃう作家さんの作品で、やっぱり読んだらがっくりしました。自分と方向の違う作家さんだったら、嬉しくて万歳しちゃうのですが、自分の進みたい方向で才能爆発している作品は(もちろん「やるぞ!」と発奮もするのですが)、あまりの大きさにただ圧倒されてしまうのです。大好きな作家さんなのですが、ショックもでかいのです。まあでも、自分は自分なので、がんばっていくしかないです。

    なんか毎晩来るようになってしまいました。カクヨム復帰にまだ興奮しているみたいです。でもそろそろ冷静にならねば。

    おやすみなさい。
  • もしも私が唯の一読者ではなく本気でカクをやっていこうと思っている人だったとしたら、wazzさんの作品を読んで「その手があったかー!」とか「あー、やられたー!」とか歯軋り噛んでばっかりでしたね笑。

    ご自分も加害者(!)になることもおありだということをお忘れなきよう笑笑。

    私はSWは観ませんが、充分楽しませていただきましたよ。
    っというか、え?終わっちゃうの?これから面白そうなのに〜みたいな感じで続編を読みたくなりました。
    っで、SWに続くのですね。納得です。

    通勤のお供にしてはのめり込みすぎて危うく乗り過ごしかけました。やばいやばい。
  • 姫さま!ものすごく真心こもった応援ありがとうございます♥️ 頂いた言葉の中にこそ宇宙を渡る小さな気持ちが見えるようでした。そして今僕はまっさおになっています。姫さますいません! もちろん全部いいね!ですとも!←前もやらかしたことがあります汗

    おうちに帰ったらラッシュします! ちょっと待っててください!

    wz
  • ・・・すげー数をスルーしてました・・・ほんとゴメンナサイ。お詫びにもなりませんが、土日には小さいのを公開する予定です。なんか予定変更のミステリーです。

    (あ、まだ怒ってる?)

    ふ、ふたつ! ふたつ公開しますのでどうか笑ってくだしゃい姫さま!←必死
  • うふふふ。なんのことかと思いました笑
    私のところに流星群が届きましたよ♪

    それより次はミステリーですか。
    まだ余韻の中にいるんですけど、ふたつですね!
    ゆびきりげんまんですっ笑笑
  • ただの姫さま、なんちゃってミステリーのひとつめ、読んでいただきありがとうございます。ちょっとやっつけになってしまいました。後から思いついた二つ目の『密室』の方が多分面白いです。明日の夜にはアップしますね。

    小作品を乱れ打ち(どんどん公開)するのがいいのかどうか? 僕はこれまでこればっかりだったのですが、ずっと考えています。トレーニングだと考えれば、いろんな作品を休まずアップする方が良いと思うのですが、大したことない作品を乱発すると信用を失いそうです。そう考えると長編を連載することにはメリットがあるんですね。苦手なんだよなあ。

    やっぱりコメントをもらう可能性があると思うと、ちょっと身が引き締まります。いいことでもあるし、手がちぢむ気もします。ワズマーの方が、気楽といえば気楽で、無邪気に冒険できそうです。そんなふうに思うと、前に姫さまの言っていた、複数アカウントとコンテストの使い分けってやつ、心の健康にはそれが一番いいみたいですね。

    それではまた明日!
  • ひめ! もうちょっとなのですが、どうやら時間切れのようです。明日の夜に再挑戦します。なんちゃってミステリー、お気に召していたら嬉しいでーす!
  • ひめさま、今日も負け報告です。指切りしたのにすいません。タイトルだけお伝えしますね。次は「LOVE密室トリックくん!」です。お楽しみに!

    「中野坂上」応援ありがとうございました! ひめがレビューをくれたとたん、何人も読んでくださいました。やっぱりどこかの誰かに楽しんでもらえることこそが無上の喜びです。ひめがいつもプッシュプッシュしてくださるおかげです。

    「ダイイングちゃん!」もおかげさまで好評です。こんな風に初めての読者さんが関心を持ってくれるならば、手付かずにしていたマイページの「まとめ」機能をつかってみようかなと思っています。たぶん「星へ!星へ!」「たまには歴史でときめき」「おとなも童話」「渾身の一撃!」って見出しにすると思います。ポスタルは最後のくくりに入れますね!

    明日は公開したいなあ・・・。(つぶやき作戦ではないです笑)
  • あら面白そう^^
    指切りは冗談だからどうぞお気になさらずに(笑)。

    やっぱりくたびれてる人多いんですね。
    昨日は月曜日だったし、暑かったからなおさらでしたね。
    きっとwazzさんのおかげで元気が出た人が何人もいますよ。
  • やっとできました〜!
    難しかった〜。

    明日の朝に見直しして、8:15に公開します。
    その頃なら姫の通勤時間に読んでもらえるかなあ。
    でも間に合わなくても、帰りには大丈夫ですね。
    楽しんでもらえたら嬉しいです。
    前作よりも気に入ってますが、ちょっと仕上げは雑かも。
    ミステリー、予想以上に気を使います。

    「サングリア」応援ありがとうです!
    なんか珍しく気持ちが溢れて、一気書きした作品です。
    「イッチ、にい、サングリア!」ってコメントもらいました笑。

    じゃあ今日はもう寝ちゃいます! おやすみです!
  • どでしたか? まともにミステリーすると、謎解き解説もしなくちゃいけなくて、ちょっと重くなりますね。つじつま合わせも大変でした。はあ、手こずった。

    最初は変態大家のままで終わる予定だったのですが、彼に「こんなに自信満々な変態は嫌だ!」と突っぱねられて、仕方なく大泥棒に変更しました。ちょっと盛りすぎ笑。

    このところ甘いのばかり書いていたので、ちょっとお腹いっぱいになりました。週末はダークなホラーで調整。もしかしたら軽めのファンタジーも。

    そんな感じでーす! じゃあねー!

  • ひめさま! 今日も応援ありがとうです!
    復帰一週間。なんとなくカクヨムの雰囲気を思い出してきました。なのでちょっと短編は休憩です。夏は長編にすることにしました。
    創作メモを読み返していたら、こんなのがありました。
    よかったらどうぞ!
    (甘いの得意でしたっけ?)

    ・・・

    『ネムクテ』

    風邪気味のネコロちゃん 薬飲んだらねむくて
    デート中も カックリコックリ
    帰りの車で寝てしまいます
    「ネコロちゃん、風邪こじらすよ?」
    彼氏になりたてのネコルは困ります
    もうおうちに着いたのに
    (どうしよう、ベッドに寝かせてあげないと)
    ネコロちゃんは赤い顔で スヤスヤしたままです
    (ゴクリ)
    ネコルは覚悟を決めました
    ここはおひめさまだっこだ!
    ところが
    「うんぎゅー…むぎー…(汗)」
    ああ ネコロちゃんよりもだいぶ小柄なネコルでは
    ネコロちゃんをマンションの二階の部屋まで
    連れて行くことはできません
    「ネコロちゃん、僕…」
    なさけなくて ふがいなくて
    ネコルは思わずぽろぽろしてしまいます
    すると
    ガバリ!ぐいっ!
    「うわあ!」
    なんと 寝込んでしまっていたと思っていたネコロちゃんが
    ネコルを抱き上げます
    「ネ、ネコロちゃん?」
    「ネムクテ」
    「ね、ねぼけてるの?」
    「ネムイノ」
    そのままふたりは ベッドにボーン!
    「ネコロちゃん?」
    「・・・」
    ネコロちゃんはネコルを抱きしめたまま
    すーすー 寝息を立て始めました
    ネコルはそっとその腕から抜け出そうとして
    「・・・」
    そのままネコロちゃんの大きな体に
    埋もれるように手を回します
    (このまま朝までいっしょにいよう?)
    聞こえるか聞こえないかぐらい 小さな声で言うと
    ネコロちゃんの体を抱き寄せます
    (風邪をもらってあげることぐらいはできるよ)
    真っ赤な顔をしたままのネコロちゃんにつぶやきました
    やがて
    すうすう ネコルの寝息が聞こえ始めました
    すると
    ぱちり
    暗闇の中で ネコロちゃんが目を開けました
    そして
    みゃあおぅん…
    甘い鳴き声
    ネコロちゃんはネコルにもう少し体を寄せます
    ぴちょん
    水道の蛇口からしずくが落ちました
    かちり
    時計の針が動きました
    夜はやさしくふたりをつつみます
    そうして 朝日が部屋を照らすまで
    そっと遠くから見守るのでした
    (おわり)

    ・・・

    ときどきおじゃましますね!

    それでは!
  • ありがとうございます♪
    あまあま大好きです。うふふ。
    いいなぁ。彼氏になりたてのってのがいいですね(^^)
    風邪をもらってあげることぐらいはできるよなんて言ってもらいたいなぁ〜。

    すっかり復活されたようでよかったです。
    常連さんがうわぁーっと押し寄せて、
    私も楽しませていただきました。
    しかもイラストも好みです!

    どうぞまたいつでもいらしてください。
    作品もイラストも、全部ぜーんぶお待ちしております(欲張りすぎ!?)
  • こらっ! ちょろっとは返事ください!
    なんかやらかした?と思ってドキドキしてました!
    小心なのですよ。←だからネズミのアイコン

    ひめに迷惑にならないくらいにお邪魔しに来ますね。
    ちっちゃいの、お土産に持ってきます。

    あと、ペッペロ読んでいただきありがとうです!
    楽しく描けた楽しい記憶しかありません。

    ひめさま、夏をどうぞ楽しく。

    wazzwallasis(ここにイラスト貼れたらいいのにね)
  • あらごめんなさい汗。
    wazzさんがカクヨムに戻られて、私はすっかりwazzさんの一ファンに戻って影からこっそり眺めている気分でおりました笑。

    やらかしたなんてめっそうもない。
    迷惑にならないくらいだなんてとんでもない。

    ほぼ毎日読んでるのに期待を裏切られないんです。
    ほんと、すごいなぁと思ってます!
    どうぞ残りの夏も大暴れしてくださいまし。
  • ひめさま、一番乗りありがとうございます。
    僕の励みです。
    お土産、詩はお好きですか?
    梅雨の頃に書いてました。
    まだ詩をカクヨムに公開する勇気ないよ。
    (これ詩かなあ)

    ・・・

    『銀の鈴』

    耳慣れない細かく震えるような
    金属的なひびき
    鳴き声に視線を上げた

    木々の間
    手のひらのように小さな翼を広げるものたち
    銀の鈴振る彼らの鳴き声

    戯れ、寄り添い、
    (からかうように、確かめるように)
    すこし離れて、また寄り添い
    銀のひびきの意味を知った

    日に日に深くなる緑
    朝に露はしっとりとして
    昇る陽は足元までまっすぐに差し込んだ

    互いをかまい続ける彼ら
    銀の鈴振る彼らの鳴き声
    あちらに移り、こちらに移り
    見上げるこちらに頓着しない

    それはとても自由で
    すこし羨ましくなる

    ・・・

    雨の日になった
    それからまた雨の日になった
    雨に飽いた地面に水溜り
    ひとときも休まず、落ち着かず
    ちらちら、ちらちらと
    せわしなくさざめく

    黙々と続く濡れた音のなか
    そのなかに、ふと聞いた気がして
    梢を見上げた

    自分を抱くようにした小さな姿は
    時折つぶやくようにチイと鳴いた
    そこに振られる銀の鈴は無く

    恋人はどこへいったのか
    あるいはあれは子供だったのか
    ただ目をつむっている

    濡らす露に羽、しっかりと閉じ合わせ

    (これはいつまで続くのか)
    (あなたはどこへいったのか)

    つぶやき
    またつぶやく

    梢にすこし心を残しつつ
    上着の前を合わせ
    傘を両手に持ち直して
    うつむき
    行き過ぎる

    ・・・

    夜、晴れて星が出た
    その晴れは翌朝になっても途切れなかった

    ・・・

    銀の鈴振る鳴き声を聞いた
    ひさかたの陽によろこび両腕をひろげる木々のなか

    じゅ、じゅ、という呼び交わしのたび
    りぃん、びぃんという響きは寄り添ったのだ

    (あなたはそこにいるのか)

    (ええ、おりますよ)

    (私はここにいた)

    (ここにいたのですね)

    (ああ、ここにいたのだよ)

    銀の鈴振る鳴き声は、あちらに移り、こちらに移り、
    夏のはしりの空をまるで自分たちだけのもののようにしている

    いよいよ萌えさかる緑のなか
    鳴き声だけがにぎやかに
    けれど木々に踊る姿はくっきりと脳裏に浮かぶのだ

    それはとても幸せそうで

    すこし羨ましくなった私は
    ゆっくりひとつ息を吸いこむと

    (おろしたばかりの夏の靴)

    前を向いて歩き出す

    (おわり)
  • 一番乗りのご褒美ですね。ありがとうございます(^^)

    素敵な詩でした。
    梅雨から初夏への季節の移り変わりを感じるような、この今日のじめっとした天気もいつか晴れるのよと教えてくれるような、私にとってはそんな詩でした。

    関西弁もお上手でしたよ笑(こう見えてワタクシ関西ネイティブ^^;)
    なんだかジーンときました。

    お絵描きも見せてもらえたし、今日は大満足。
    いい夢見れそうです笑。
  • ひめ、どんどんレビューが小粋にオツになりますな!じいやは嬉しうございますぞ!
    僕は言葉遊びが大好きでたまりません。えとえと、びんびん響きましたよん!やりますねえ!
    あっと、今日は手ぶらなので、これくらいで、ピュー!
    (応援嬉しいです、いつも嬉しいです、ずっと嬉しいです)
  • ···愛情表現です。うふふ。
  • ひめさま、愛情たっぷり、ありがとうございます!
    おかげで毎日が楽しいです。ワン、ワン!
    朝飯もモリモリ食べます!(納豆かけご飯:主食)

    さあ、4コマがんばるぞ!←長編はどうした

    (もちろんやってまーす! お楽しみに!)
    (1.419よりは苦しくないです)
  • ひめさま、4コママンガ、作ってみました!
    僕がマンガ書くと、こんなになります。
    そのうちフルマンガも作るので、読んでほしいです。
    長編は中華でーす! ひめさまお好みのロシアと接してますよー!
    (←だからどうした)
    どうぞ、お楽しみに!
  • マンガ、美味しくいただきました笑笑
    星3つ!
    プロ並みですね。ほんとびっくり。
    だけど漫画もwazzさんって感じがじんじん伝わって来て癒されました。

    長編も楽しみにしてます♪
  • ただのひめさま、今日も応援ありがとう! 週末にお土産もってお邪魔します!
    wz
  • ワオ!楽しみです(^^)
  • 姫さま、早速読んでもらいました! どうもありがとう。でもごめん、お土産はみ出しちゃった。何かいっつもこうでごめんなさい。可愛いの作ってるから、もうちょっと待っててね。wz
  • やっとできました〜! って、こんな長いの、ここに貼ってもいいのかなあ。

    どうぞ、ひめさまへ。wz

    ・・・

    『てんこちゃんトントン』

    こんなひどい話ってあるんでしょうか。てんこちゃんは真っ赤になって怒ります。

    「イーヨ、行くよ!」

    親友のロバの人形を抱っこします。お気に入りのイチゴリュックにお財布と麦茶の水筒を入れたら出発です。一言文句を言ってやらないと気が済みません。夏の暑い1日が始まりました。

    ・・・

    「あ、おーい、てんこちゃん、おはよう!」

    近所のふらりさんです。ふらりさんは独身のサラリーマンですが、若いくせにフラリフラリして、いまいちしゃんとしないフラリーマンです。てんこちゃんはふらりさんをジロジロみます。こいつは頼りになるかしら。

    「一人でどこ行くの」
    「ゆうらくちょう」
    「ええっ?!」

    ふらりさんはびっくりします。ここから有楽町なんて、地下鉄を乗り継がないと行けません。そんな遠いところまで幼稚園児ひとりで行くなんて。

    「お母さんは? お父さんは?」

    てんこちゃんは首をフルフルします。内緒で行かないと意味がない。怒りの決意は固いのです。

    「困ったな」

    てんこちゃんがガンコちゃんなのをふらりさんは知っています。そうこうしている間にも、

    「行こ、イーヨ」

    ふらりさんをあてにしていないてんこちゃんはどんどん駅の方に歩いて行ってしまいます。

    「あ、ちょっと待って」

    てんこちゃんはジロリと振り返るけど、全然立ち止まりません。仕方ない、ふらりさんはてんこちゃんについて行くことにしました。お母さんとお父さんには、隙を見て電話することにしましょう。

    ・・・

    「てんこちゃん、あ、信庭さんも」

    おはようございますと綺麗な挨拶をしてくれたのは、パン屋さんで働くゆりなさんです。てんこちゃんのウチもふらりさんも、ゆりなさんのパパが開いているパン屋『ベーカリーゆりばたけ』のお得意です。会社帰りにゆりなさんのところで枝豆パンと焼き鳥サンド買って、家で発泡酒を飲むのがふらりさんのこのところの日課なのでした。

    「珍しい取り合わせですね」
    「ふらりさんが勝手についてきた」
    「えー!」

    どう見ても父親には見えない独身男性と幼稚園児との二人連れ。これは誘拐を疑われるパターンです。頼りなさげなふらりさんを何だか放っておけないゆりなさんは心配します。

    「私も行きます」
    「ゆりなさん、仕事は」
    「パパに言えば大丈夫」

    娘ばかのゆりなパパが娘のお願いを断るはずがありません。てんこちゃんはにわかにウキウキそわそわし始めた二人をギロリと睨むと、どんどん先を急ぎます。

    「あ」
    「待って、てんこちゃん」

    ・・・

    駅前の交番の前で本官さんがピリピリイ!と笛を吹きました。

    「てんこちゃん、走ったら危ないよ!」
    「だって怒ってるんだもん」

    本官さんはてんこちゃんの行先を聞いてびっくりしました。

    「有楽町?! ダメダメ、幼稚園の女の子一人で行くなんて」

    てんこちゃんはムッツリして、後からついてきた二人を指差します。

    「これは、ゆりなさん! …と、おまけのサボリーマン、か」
    「おまけ?!」

    まだ独身の本官さんのゆりなさんびいきは露骨です。二人の間に割り込むようにすると、ふらりさんに背を向けてニコニコ話します。

    「さすがゆりなさん、小さい子思い。いいお母さんになりますよきっと」
    「え、はい、あはは」
    「ちょっと、何だよ急に暑苦しいな」
    「このサボ太郎が! 本官の公務執行を妨害する気か?」

    めんどくさい小競り合いが始まりました。てんこちゃんはため息をつくと、

    「行こ、イーヨ」

    どんどん改札に向かって歩き出します。

    「待って、てんこちゃん」
    「ゆりなさーん」
    「お前、仕事しろよ」
    「本官はちょうど警らに行こうとしていたのだ」
    「嘘つけ!」

    ・・・

    「こらこらお嬢ちゃん、どこ行くの」

    駅員さんです。自動改札のバーを潜ろうとしたてんこちゃんを見て、慌てて飛んできました。

    「だめだよ、小さいのに一人で」
    「だって、イーヨが『いいよ』っていうんだもん」

    てんこちゃんは抱いていたロバの人形のお腹を押しました。すると『い〜よ〜』と声が聞こえます。子供好きの駅員さんは思わず笑ってしまいました。

    「それ、誰にもそう言うんだろ」
    「違うもん」
    「じゃあ貸してみて」

    てんこちゃんからイーヨを受け取った駅員さんは、ニコニコしながらお腹を押します。

    「じゃあ、今度の日曜日、ゆりなさんをデートに誘ってもいいですか?」

    ああ、ここにもゆりなファンがひとり。しかしその思惑は。

    『だめだよ〜』

    「ええっ?! 何で?!」

    てんこちゃんは愕然とする独身の駅員さんからイーヨを取り返すと、先を急ごうとします。

    「あっ、ちょっと待って」

    ショックで立ち直れない駅員さんはそれでもてんこちゃんを引き止めようとして、するとちょうどその時、ふらりさんとゆりなさんと本官さんが追いつきました。驚く駅員さんに手身近に説明します。

    「そんなわけで、僕が付き添いで」
    「私もその付き添いで」
    「本官は身辺警護に」
    「お前、さっきは警らって」
    「公務!執行!」

    なるほど事情はわかりました。うんうんと駅員さんはうなずいて、しかしその目はきらりとするのです。

    「よくわかりました。ではここからは、てんこちゃんには私が付き添いましょう」

    おお、頼もしい駅員さん。一瞬みんなは納得しそうになります。しかし。

    「あ、でも、女性がいた方が安心でしょう。なのでゆりなさんはお手数ですが一緒に」
    「私の名前」
    「てめえ、駅員、どこで個人情報を」
    「駅員に暴力を振るうと都の条例違反になりますよ。っていうか、さっさと仕事行けよサボリーマン」
    「じゃあ代わりに俺が公務執行妨害でゆりなさんを狙う陰湿駅員をしょっぴいてやる」
    「残念、駅構内は警視庁の管轄外でした〜」

    ああ、どこまでが本当なのでしょうか。馬鹿な大人はほっておいて、先にいきましょう。

    「行くよ、イーヨ」

    てんこちゃんはホームへのエスカレーターへさっさと進みます。

    「あ、待って」
    「ゆりなさん」
    「てめえ無賃か、いい度胸だ」
    「公務!公務!」
    「てめえもか!どこが公務だよ!」

    ・・・

    恋にさざめく大人たちを引き連れて、てんこちゃんはやっと有楽町につきました。改札を出ると、迷いなくさっさと歩きます。その場所なら、Googleマップで散々調べてあったのです。

    駅前の道をまっすぐ。三つ目の交差点を右に。コンビニのあるビルから四つ目のビル。

    大きな自動ドアを潜ると、奥に見えるエレベーターを目指して入場ゲートを潜ろうとします。

    「あ、ちょっとお嬢ちゃん、困ります」

    受付のお姉さんが急いでブースから出てきます。

    「何で」
    「何でって、ここは大人が仕事する場所なの」
    「知ってる。だから来た」
    『い〜よ〜』
    「ええ〜?」

    そこにようやく自称付き添いの面々が。

    「てんこちゃん!」
    「すいません、何だか大勢で」
    「ええっ、何で警察の方が」
    「あ、っと、その、本日異常ありませんか?」
    「都営の駅員さんまで」
    「いつもご利用ありがとうございます」

    「君たち、会社の入り口で、何を騒いでいるんだ!」

    怖い声。みんなはギョッとして入口を見ます。黒いスーツのがっしりとした男の人が立っています。

    「社長がお戻りだ、道を開けたまえ」
    「社長! 申し訳ありません!」

    受付のお姉さんが青い顔で頭を下げます。すると。

    「社長?」

    キラン。てんこちゃんの目が光りました。そうしてイーヨをぎゅっと抱きしめると、白髪の老紳士の前に立ちます。

    「・・・?」
    「あなたがシャチョウ?」
    「いかにも、私がこの会社の社長です。お嬢ちゃん、は…?」

    てんこちゃんは小さな体をぐっ!とはります。イチゴリュックがぶるん!としました。

    「シャチョウさん、私は怒ってるの!」
    「ええっ?」

    いきなりのことに社長はびっくりします。見ず知らずのこんな可愛いお嬢さんに、自分は一体どんなひどいことをしたんだろう?

    「何か、私は悪いことを君にしてしまったのかな」
    「うん!」

    確信を持った強い頷き。根はいい人の社長はちくんと胸を痛めます。

    「おやおや、それは申し訳なかった。どんなことか教えてくれるかい?」
    「それはね、」

    そして、てんこちゃんの懸命な声が、会社のロビーに凛!と響きます。

    「パパの夏休み、取っちゃった!」

    「パパ、あんなにお仕事一生懸命なのに、お休みもらえなかった!」

    「パパ、私と遊びに行けなくて、悲しそうな顔になった!」

    「ママともゆっくりお話しできなくて、泣きそうだった!」

    「シャチョウさん、パパをいじめないで!」

    いつかロビーには社員の人だかりができていていました。そして誰もが、てんこちゃんの涙声に胸を打たれ、シンとしています。

    会社では誰もが支え合って前に進んでいる。けれども、こんな小さい子を苦しめてしまうほど、余裕のないものだったのでしょうか。

    この子の声は、みんなの声。いや、みんなの家族の声だ。

    社長は忙しさに追われつい見逃していた大切なことに気がつきます。

    社員の我慢は、いつか不満になり、それは不安に変わって、最後には不信になるでしょう。

    こんな小さい子に言われるまで気づかないなんて。

    「ありがとう、お嬢ちゃん」

    社長はてんこちゃんの目の高さまでしゃがむと、お礼を言います。

    「お嬢ちゃんに怒られて、目が覚めた。反省します」
    「うん」
    「これからちゃんとやろうと思う。だから私を許してくれるかい」
    「うん!」

    てんこちゃんはロバのお腹を押して、すると朗らかな声がロビーに響きました。

    『い〜よ〜、い〜よ〜』

    社長はパッと顔を明るくします。

    「君は優しい友達を持ってるね」
    「うん!」
    「私もそんな友達が欲しい」

    「|典子《のりこ》!」

    突然ロビーに必死な声が響きました。ばたばたと駆け寄る足音。受付の女性に知らせを受けて駆けつけた、営業二課で働くてんこちゃんのパパです。

    パパは自分の娘と親しげに話している初老の男性を見て、顔を青くしました。

    「しゃ、社長…」

    社長は立ち上がると、優しい目でパパを見ます。

    「君は…、確か二課の信庭くん、だったね」
    「は、はい!」

    こんなに大きな会社なのに。一介の社員の名前をさらりと口にする社長のすごさに、ロビーに集まった社員たちは畏敬の念を抱きます。

    「いい娘さんを持って幸せだね」
    「い、いえっ」

    なぜこんなところに娘が? 疑問だらけのパパの腕の中に、「パパっ!」てんこちゃんは飛び込みます。

    「聞くところによると、そのロバには十分な放牧が必要だそうだ。君、来週から一週間、長野の保養所でロバの面倒を見てきたまえ」
    「えっ、ロバ?」

    めんくらっているパパの顔を見て、社長はいたずらっ子のような顔で笑いました。それから、そばに控える秘書の人に、「銭高、あとは頼む」といいます。黒スーツの秘書の人は、いかつい顔をおかしそうに丸くすると、頭を下げました。

    「じゃあ、お嬢ちゃん、私はこれで」

    社長はてんこちゃんに声をかけて歩き出します。その顔に何かを感じたのでしょうか、てんこちゃんは急いで後ろ姿に駆け寄ります。

    「シャチョウさん、てんこ、今度遊びに行ってもいい?」

    早くに妻に先立たれ、長い間孤独に暮らしていた社長は、それを聞いて嬉しそうに笑いました。その顔を見て、社員のみんなはハッとしました。

    「ああ、いつでもおいで」

    その声は、冷房が効きすぎたビルの中を、ふんわりと包み込むように広がって行ったのでした。

    ・・・

    「こらっ、裕司、お前、典子連れて何しにきてんだ!」

    頭を叩かれて、ゆらりさんは不本意そうです。

    「ってえな兄貴、俺がてんこちゃんを見守ってやってたんだぜ!」

    てんこちゃんのパパが不審そうに周りを見ると、なぜここにいるんでしょう、パン屋の看板娘さんも、駅前のお巡りさんも、顔馴染みの駅員さんも、少し焦った感じで、うんうんとうなずくのです。

    「はあ、じゃあまあ、ありがとう皆さん、典子を見守ってくれて」

    まだ釈然としないパパは、てんこちゃんを抱いたまま、空いた手でママに電話をかけます。

    「あ、ママ、ちょっと聞いてくれよ、典子が会社に!」

    その慌てた姿。それは彼がどれだけ家族を思っているかを、付き添いのみんなに教えるのでした。

    「・・・何だか羨ましいな」

    つぶやいて、ゆりなさんはふらりさんの手をちょっと触りました。ゆらりさんはびっくりして、それから顔を赤くしました。それを見てムッとした本官さんは駅員さんの足をぎゅっと踏んで、「痛えななんだよ!」と駅員さんはプンスカしました。

    パパはまだ電話に向かって話しています。てんこちゃんはその広い肩に手を回して、満足そうにします。

    「よかったね、パパ大好き」

    そう言って、パパの肩をトントンとしました。

    (おわり)
  • きゃーかわいいお話ありがとうございます!
    てんこちゃんが何をそんなに怒ってたのか、
    てんこちゃんはどうして「てんこ」なのか、
    どれもこれもかわいさ満載できゅんきゅんしちゃいます。

    だけどわたしだけ独り占めしちゃって良いのかなぁ〜良いのかなぁ〜。

    とにかく新作あり〜のマンガあり〜の独り占めあり〜のでお腹いっぱい胸いっぱい、ごちそうさまでした(^^)
  • いいんです、いいんですよ。
    去年、僕は本当に嬉しかったんです。
    復帰を後押ししてくれたことも忘れません。
    今楽しくいれるのは、ひめさまのおかげです。
    だからいっぱいサービスしまーす!

    またおみやげ持ってきます。
    ちっちゃいのばかりだけど、
    楽しんでくれたら嬉しいです。

    wazzwallasis!
  • ひめさま、『キリトリセン』応援ありがとうございます! 日曜日に新作短編&4コマ更新予定です。正統派の恋愛ものです。お楽しみに!
  • 「キリトリセン」めっちゃくちゃ好みです。ほんと大好きです❤️
  • ただのひめさま、また一番乗りありがとうございました! 今度のはどうだったでしょうか。正統派恋愛!などと言ってしまったけど、モテ君の自己完結のような気もするし。ああ、こういうのって、何が正しいのか、作ってる側は全然わからなくって。←最近はもう諦めてる
     そいでも楽しく作りました。これくらいの長さだと、気持ちが折れずに最後まで一気に作れます。『てんこちゃん』もそんな感じ。やっぱり自分は短編作家なのかなあと思います。
     また喜んでもらえるのを作ります。今度はお土産も持って来たいです。それではおやすみなさーい。
  • 素敵な作品ありがとうございました

    最初ピアノ曲を聴きながらを「弾きながら」と読み違えてうわぁ〜多才なwazzさんはピアノまで弾いちゃうんだ!と勝手に盛り上がってしまいました笑

    なんだかフランスの情景を思い浮かべました
    今の季節にぴったりですね
    またフランスに行きたくなっちゃったなー

    4コマ漫画もグーでした!
    小説と共に期待している自分がいてwazzさん依存症がやばい今日この頃です汗

  • ピアノ?弾けますよ?簡単です。
    じゃあひめさまにも教えてあげましょうか。

    『猫でも弾けるピアノ』
    ①ピアノに向かって座る
    ②両手はグーに
    ③親指を上に
    ④右の小指はミ、左の小指は7音(オクターブ)下のドからスタートです
    ⑤鍵盤をぐりぐりするように、両手をグーのまま内側、外側と転がします
    ⑥動きは鏡(左右対称)です
    ⑦右手の音を追うとこんな感じ:
    み〜れど〜れみ〜れど〜れみっそっそ!
    み〜れど〜れみ〜れど〜みれっソッソ!←この2音は下のソ
    み〜れど〜れみ〜れど〜れみっそっそ!
    ど〜れみ〜れど〜れみ〜れどっドッド!←この2音は下のド

    ピアノ見つけたら、ぐ〜りぐ〜り弾いてみてね!
    (これで伝わるかなあ)

    ※小学校の時に友達に習いました。あとは『猫ふんじゃった』も弾けますよマドモワゼル?
  • ただのひめさま、なんかご無沙汰してしまいました、すいません。
    さっき沢山応援していただき嬉しかったです!
    (もうちゃんと「いいね!」を押します笑)

    なんか思いつきで、「毎日チャレンジ&4コマ」みたいなことを始めちゃいました。このところ仕事が精神的にヘヴィで、ちょっと上向きになりたいなって思って。で、気にしつつ放っておいた小さな事をズバズバやっつけてスッキリしようって思ったのです。金曜日まで毎日チャレンジ! 楽しんでもらえたら嬉しいです。(なんちゃって、4コマ見てもらいたいからです、だいぶ)

    ひめさま、何かリクエストあったら、僕が代わりにチャレンジしてみます。教えてね。(うわっと、お手柔らかに)
  • こちらこそお返事遅くなってごめんなさい。
    ここのところ忙しい日々が続いてしまっていて、
    多分11月中旬まではこんな感じなのです。ぐすん。ぐすん。

    そんな中、毎日チャレンジ&4コマ楽しませていただいてます。
    マンガってそんなに短期間で書けるものなのでしょうか。驚きです。

    リクエスト、いろいろ考えてみましたが、
    「ラーメンに雪見大福」ぐらいしか思いつきませんでした。

    職場でおいしいらしいと噂になってますが、ご存じですか?
    幸楽苑では「雪見だいふく塩ラーメン」というメニューもあったそうです。
    いや、決しておすすめはしませんのでスルーしていただいて結構です(笑)。



  • うわー! ひめにすごいのぶっ込まれたー!
    もう上の文章、何もかも誘導して見える。
    目がキラってしてる。
    オホホって笑ってる。
    (ううー断れないの知ってるくせに)

    乞うご期待!
    (ぎゃひー)
  • いや、うん、まあ美味しかったですよ?
    (夜にまた来まーす!)
  • ひめさまこんばんは。忙しくて可哀想に。僕はようやっと手が空いたので(←自分で忙しくしてたのにね)、この連休の間になんか短いの作って貼りにきますね。

    大福。おかげさまでチビチャレの最後が盛り上がりました! 聞いた時は「ヒー!どんな罰ゲームなんだ?!」と天を仰ぎましたが、作る際のビジュアル以外はマルなリクエストでした! これ、絶対辛ラーメンでも美味しいと思う。実にナイスなぶっ込みでした。やりますねひめ!試してねひめ!

    他のはどうでしたか? 見てくれてるだろうと意識してましたが、疲れが取れるような楽しさを渡せてたらいいなあ。あ、4コマもね。これもだいぶ作り慣れては来ましたが、毎晩2時間くらいガーッと作って作って、さすがに疲れました。

    そいでも、こんだけ夢中でやったイベントだったので(何のために?ああ、聞かないで、思いつき)、今日はちょっと脱力でした。明日もこんな感じかも。平常に戻れなそうです。ひめさま用の短編でリハビリしようかな。

    マンガを描くのは楽しい。なんかどっかに公開しようか、なんて思い始めてます。インスタとかなのかな。うん、まあ、思いつき。どっかで倒れそう。まあでも、倒れるまでの経験が何かになればそれで十分かも。何だかこのところはそんな風に考えることが多いです。

    あ、お返事気にしないで。お疲れ様。まずはゆっくりと。

    それでは短編、お楽しみに!
    (何書こうかなあ)
  • ジャーン!作りましたよー!
    なんか可愛くなってしまった。
    ひめさまの疲れが、どうか取れますように!
    (後で新作も公開しますね)

    ・・・

    『おとしあな』

    あっくん、何掘ってるの?

    おとしあな。

    え、だめよ危ない。
    でも、あっくん誰を落とそうとしてるの?

    りいちゃん。

    え、私?
    だめじゃない、もう私、分かっちゃったわよ?

    りいちゃん、手伝って。

    え、私が?
    …もうあっくん、しょうがないなあ。

    りいちゃん。

    何、あっくん。

    りいちゃんの好きなもの、何?

    え、私?
    そうだなあ、チョコケーキとか?

    他には?

    そうねえ、いちご。

    じゃあ、チョコケーキといちご、おとしあなに入れる。

    ええっ?!
    やだ、あっくん、そんなの入れても、私落ちないよ?

    なんで?

    だって…、やだよ、食べ物食べに落とし穴に落ちるなんて。

    ・・・。

    あっくん?

    じゃあ、何なら落ちる?

    えぇっ? そんなものないよ。
    あっくんはあるの?

    ある。

    何、教えてよ。

    りいちゃん。

    ええっ?! 私?

    うん。

    な、なんで?

    りいちゃんがいたら、飛び込む。
    僕、りいちゃんが好きだから。

    あっ、ちょっ、ちょっと待って急に。

    ・・・。

    そんなこと言われても困る。

    なんで?

    なんでって…。

    りいちゃん、僕のこと好きじゃないの?

    あっ、んっ、ええと。

    僕はりいちゃんが好きだよ?

    あ、うん、…
    す、好きよ。

    すごく?

    …うん。

    いちばん?

    …うん。

    分かった。

    あ、あっくん、急にどうしたの。

    りいちゃん。
    ほら、僕が入ったおとしあなだよ。



    きて。



    ・・・

    あっくーん、そろそろおうちに帰りなさーい!
    あっくーん、・・・あら?
    どうしたの、りいちゃんと二人で穴の中で。

    お母さん、僕、りいちゃん捕まえたの。
    おとしあなで。

    ええっ? 
    ちょっとりいちゃん、顔が真っ赤よ?
    どうしたの?

    …うん、捕まっちゃった。あっくんに。

    (おわり)
  • 可愛いの、ありがとうございます!

    とっても可愛いです❤️
    4コマ漫画にしても可愛いかもなんて思っちゃうのは、すでに中毒症状かしら。えへへ。

    新作も嬉しいです。
    もったいないからググッと堪えて明日にとってあります。

    あと、お礼が遅くなりましたが雪見だいふく、トライしていただいてありがとうございました。
    あのリアクションは意外でした。
    …でも結局別々に食べた方が美味しいよね。っていう結論に達すると思ってたので笑。
  • ひめさま、喜んでもらえて嬉しいです。

    新作の方は、どうやら後味が悪かったようです。最初ワズマーで作っていたので、ホラーといってもいいかもしれない。純愛のつもりですが、読んで嫌な気持ちにさせたらごめんなさい。(代わりにワズマーに入れた方はもっとホラーです。こういう時に自分の好みが独特なのを実感します。でも治らない)

    wazの方はもうほんとに甘いのだけに絞って公開した方がいいみたい。多分自分のためにも。うう、次作からは甘く楽しいのにするか…。

    大福、納得の味でしたよ? 多分チョコ大福の方が一層美味しいと思う。怖くて出来なかったけど。かちんかちんに凍ってる時に薄切りにしておくと溶かしやすいかなあ。ひめさま、一握りの勇気さえあれば、あたらしい世界に行けますよ。レッツトライ!

    新しい週が、ひめさまにとっていい週になりますように。
  • ひめさま、おはようです! 素敵なレビュー、ありがとうございました。なんか本当に、円熟の感があります。そこ!そこだよ!って感じにツボをついてもらえて嬉しいです。言いたいことが伝わってるかどうかが、一番気になるところですもんね。

    今週もまだ、泣いちゃうくらい忙しいですか。どうか無理をしないでください。気長に過ごしてください。週末にはまた4コマ作ります。新作も、できるだけ。今度は怖さを心配しなくてもいい作品にします。ひめさま、どうぞお楽しみに! (涼しくなると創作意欲がアップします。僕は夏も好きですが、やっぱり冬の方が好きです)wz
  • 本当に素敵でしたよ。
    こういう雰囲気のもまた読みたいです。

    お仕事の方は今日で一段落しました。
    ただプライベートな方はまだ1ヶ月以上続きますが。
    とにかく今日はぼうっとほうけてます。

    お話も4コマも楽しみです。
    バラエティに飛んだ楽しみ方ができるから、
    wazzさんが多彩な方でよかったです。
  • よかった! 何よりの言葉をいただきました。読み手さんの満足が一番の励みです。そんなこと言いつつ、自分の書きたいものを書いてますけどね。それで楽しんでもらいたいって駄々こねるのは、ひどく贅沢望みですね笑。

    奇遇なことに、僕も8月からこっち、ヒィヒィ言ってた仕事が一段落したんです。お酒買ってきて宅飲みしてます。紙の本を読んでます。幸せです。明日休みでよかった。

    マンガを自分が描いて楽しむようになるとは、今年の初めにはこれっぽっちも思っていませんでした。色々と今年は不思議な年です。カクヨムにも戻ってきて、こうしてひめとお話ししてるしね。(とても嬉しいです)

    ああもっと喜んでもらいたいです。色々楽しいです。また4コマ書きます。新作もね。今度は異世界ファの予定。荒唐無稽な設定ができるので作りやすいんです。ぶん殴る話か、ぼわん!と驚く話です。お楽しみにね!←酔っ払ってると一文が短くなるみたい。不思議。
  • ただのひめ! 今日も応援いただきましたね。ありがとうございます。

    ほんとに、ちょっと油断するとあっという間に時間が経ってしまいますね。この前ひめのところに来てから、間が空いてしまいました。

    でも今日はお土産持ってこようと思って、朝から作ってたのですが…長い! ちっちゃな作品にするつもりが3000文字を超えてしまって、仕方なく普通に公開したのが、さっき読んでいただいた作品です。面白かったですか?

    そいで、じゃあもうちょっと短いのを作るぞ!と新たに作り出したのですが…またもや長い! どうなっとるんじゃ!

    でももう時間切れ、今日が終わってしまいます。仕方ない、ちょっと長いけど、受け取っていただけますか? 軽くて甘い、割と楽しいのができました。

    ひめさまへ

    wz

    ・・・

    『青信号ばっかり』

    なんと箱根から都内まで、一度も赤信号に引っ掛からなかった。いくら私が特異体質だからってこれはちょっとすごい。やっぱり愛の力って偉大なんだろうか。

    そんな私の愛の捧げ先である宮坂さんは、レンタカーの運転席でずっと顔を青白くさせてはため息をついている。せっかくドライブデートなのに、帰り道は一言も話せなかった。

    「宮坂さん、気分悪いの?」

    私は聞くけれど、彼はぶんぶんと首を振る。そうして車が青信号に差し掛かるたびにため息をつくのだ。初めてのデートだったから私は今日をとても楽しみにしてて、実際帰りの車に乗るまで、私たちはとても仲良く過ごしたのだ。

    宮坂さん、私、宮坂さんのことが好きみたい。

    宮坂さんもそう思ってたらいいな。

    私たち、付き合ったら、もっともっと楽しくなれそう。

    そんな風に思いながら、彫刻を見たり、湖を見たり、美味しいお昼を食べたりしてたのに。

    (宮坂さん、ひょっとして私、あなたが思っていた感じと違ってたの?)

    町に帰ってくる頃には、秋色だった空はすっかり暮れていた。信号は今度も青で、宮坂さんはまたため息をついた。横顔はげっそりしている。なんでだろう。私は運転はしないけれど、ドライバーにとって青信号が続くのはこの上なく心地よいことだと聞いていたのに。

    「ミタカ(私の名前だ)を助手席に乗せると、この上なく快適だよ」とお父さんはいつも話してて、だから今日は、宮坂さんを喜ばせる自信があったのになあ。

    私のワンルームの前に着いてしまった。どちらからともなく、今日はもう帰ろうか、と言い出して、そういう流れになってしまったのだ。私たちはさよならまたね、と言って、気弱げに笑って手を振った。

    ああ、夜は宮坂さんと一緒にご飯食べるつもりだったから、冷蔵庫に何もないや。

    ・・・

    私はすぐそこのミニスーパーで買ってきたお豆腐にドレッシングをかけて食べながら、ビバルディに不満を洗いざらい打ち明けた。

    「きっと宮坂さんは、お昼に私が『鶏肉の照り焼き半分ちょうだい』って言ったのが嫌だったんだと思うんだよね。私が半分あげた『虹鱒のオーロラソース』、本当は嫌いだったんだよ、きっと」

    「そうさのう、我輩が思うに、ミタカはまず、口いっぱいに豆腐を頬張りながら
    話すのをやめるべきだのう」

    若い娘がみっちょもない、時々口から白いのが飛んでくる、そう言われて、私は口の中の絹ごし豆腐をごくんとした。ビバルディは頭が古くていちいちうるさい。私の食事マナーはこの際あっちに置いといて欲しい。

    あ、説明が必要だった?

    ビバルディっていうのは私の守護精霊で、長毛種で垂れ耳の犬の姿をしている。よく学校の音楽室の後ろに貼ってある、白いモジャモジャのかつらをつけた音楽家みたいだったからそう呼んでる。ビバルディは著名な音楽家になぞらえられて満更でもない顔をしてるけど、偉そうにしてるところがそっくりなことは秘密にしてる。

    ちなみに私の『青信号体質』は、ビバルディとは関係ない。『晴れ男』とか『霊感体質』とか『カサカサ耳垢』みたいに、個人で持って生まれたものだ。

    ともかく、ビバルディは親でもないくせに親ぶって、始終口うるさいのだけど、守護精霊にしかできない助言もくれるから、まあ忠告を聞いておいた方が得だ。

    私はお箸を置いて、ちゃんと座り直した。そういう姿勢をビバルディは好む。

    ビバルディはうんうんと頷いて、ちょっと機嫌を直すと話し出した。

    「ミタカは食べ物のことばっかり話す食いしん坊だけど、宮坂氏はそんなミタカを好ましく思っておるぞ」

    このやろう!と腕まくりして立ち上がりそうになった私だったけど、最後の話のところでエヘヘと照れてしまった。やっぱり相思相愛だった。嬉しい。

    けれど、だったらなんで、帰りの車ではあんなに落ち着きなくしていたんだろう。

    私がそれを聞くと、ビバルディは口よどんだ。

    「吾輩がなんでも話してしまうと、ミタカの人生の彩りが減ずるのだがなあ」

    「でも、教えてくれないと私、人生真っ暗なままだよ」

    「大袈裟だなあ」

    ううむ、とビバルディは少し考えて、「じゃあ次のデートでは・・・」と秘策を授けてくれた。私は顔がほてってしまって仕方がなかった。ああん、どうしよう。そんな理由だったなんて。

    ビバルディへのお礼には『ワン・チューチュー』を奮発した。ビバルディは泣いて喜ぶと尻尾を激しく振って、ぺろぺろと犬のおやつを舐め始めた。

    守護精霊ってなんなんだろう。お父さんにもお母さんにも、それから弟のムサシにも一匹ずついる。ちっちゃい頃はどの家にもいるものだと思ってたんだけど、どうやらそれは我が家だけの話なのだった。

    「自分だって食べたもの跳ね飛ばしてんじゃん」

    私がそう言っても、ビバルディはじろりとにらんだだけだった。本当にこいつは犬そのものだ。食べるのを邪魔するのをすごく嫌がる。

    ・・・

    次の日曜日は、宮坂さんと駅で待ち合わせた。今日はショッピングしたいと言ったら、優しくOKしてくれたのだ。宮坂さんは私が好きだ。それをズルして知ってしまった私は、ちょっと挙動不審だ。ちょろちょろ、彼の仕草を目で追ってしまう。もうずっと顔が赤い。

    「どうしたの、荻窪さん(私の苗字だ)、熱がある?」

    おでこに手を当ててくれるかな、と思ったけど、まだそこまで親密さを見せてはくれなかった。

    でも、もうすぐそうなる。

    また私はドキン!としてしまう。

    ・・・

    二人で道を歩いていると、交差点に出た。もちろん私の青信号体質は今日も全開で、行手方向の信号はちょうど青になった。

    でも今日は。

    渡ろうとしていた宮坂さんの手を握って引き留めた。宮坂さんはびっくりして、でも私が「こっち」と指さした方に、素直に向いた。

    信号は赤だ。私はまだ宮坂さんの手を握っている。

    宮坂さん、ほら、赤信号だよ。

    けれど宮坂さんが何かをする前に、信号は青になってしまった。

    「行こう?」

    宮坂さんは私の手を握り返すと、横断歩道を連れて歩いてくれる。

    渡り終わった。けれど私はそれ以上歩かずに、彼の手を握ったまま、くるり、向きを変えて立ち止まる。

    「荻窪さん?」

    私はキュッと彼の手を握る。怖くて彼の顔を見れない。

    宮坂さん、信号、赤だよ?

    私にしたいこと、あるんじゃない?

    宮坂さんは面食らったようにして、それでも私に付き合ってくれる。

    信号が青になって、私たちはまた横断歩道を渡った。

    そうして、くるり、向きを変えて、また赤信号で立ち止まる。

    最初に赤信号をまった歩道の、交差点を挟んでちょうど向かい側に来た事になる。

    けれど私は、彼が何かをしてくれるまで、赤信号を待ち続けるつもりだった。

    私の決意はゆるゆると私の体から立ち上って、宮坂さんはそれに気づいてハッとした。

    なんで分かったんだろう、信じられない、という彼の心が、彼の雰囲気から感じられる。彼は急速に緊張して、無言になった。

    信号が変わって、青になった。手を繋いだままの私たちは、黙って横断歩道を渡る。そうして再び、二人で赤信号に向かう。

    私は宮坂さんの手をキュッと握る。宮坂さん、勇気を出して。私の無言のメッセージを受け取って、宮坂さんは深呼吸して、そうして声を絞り出した。

    「…荻窪さん、ミタカさん、僕は、君といる時が一番楽しい。

    僕ら、一緒にいたら、もっと楽しくなると思うんだ。

    好きです、僕と付き合ってくれませんか」

    私は、はい、と言って、その瞬間、信号が青に変わった。

    ・・・

    それから随分たって、私たちは彼の運転する車に乗っていた。

    私の青信号体質は、あれ以来、それまでが冗談だったかのように、ふっつりとなくなってしまった。ビバルディは全然関係ないと笑うけど、私はせっかく青信号になってくれたのを何度も無視したことが原因だったのだと思っている。ちょっと悪いことをしたな、と思いつつ、別れの時期だったのだと納得している。

    箱根に行った帰り道、宮坂さんは、車が赤信号で止まった時に、私に告白しようと心に決めていたらしい。

    「なのにミタカが隣に乗ったら、ことごとく信号が青なんだよ。一体どうなってたんだろ、あれ」

    不思議がって、でもなつかしそうにして笑う宮坂さんから、私は告白しようと決めたきっかけを聞き出した。それが、私が彼の照り焼きを半分欲しがったせいだと分かって、私は恥ずかしくもあり、嬉しくもあった。

    車は秋の道をスムーズに進む。窓の外、風景はゆったりと流れる。柔らかな日差しに、私は時の流れを懐かしく思う。

    「そういえばさ」と宮坂さんの声が聞こえて、私は運転席の彼の方を見た。

    「なかのを助手席に乗せると、青信号ばっかりなんだよ」

    後部座席に座る私は、助手席のチャイルドシートに乗せた愛娘を見る。

    「なかのはママの魔法をもらったのかな?」

    そう尋ねる宮坂さん、ううん、私の愛すべき夫である明石さんの声に、娘は「まほう!まほう!」とはしゃいでいる。

    うん、そんなこともあるかもね。

    私は娘の将来が楽しみで可笑しくて、つい笑ってしまった。

    ・・・

    そうそう、明石さんには来なかったけど、娘のなかのには守護精霊が来た。白毛モジャモジャの長毛種、顔の長い犬の姿。名前はハイドンという。優しそうな表情が、稀代の音楽家によく似ている。

    私はなかのに聞こえないように、ハイドンにお願いする。

    「ハイドン、時が来たら、娘に恋の秘策をよろしくね」

    「ハイっ!」

    自信たっぷりに、胸をドン!と叩く。

    本当に守護精霊って謎だ。

    (おわり)
  • とっても可愛い2連発ありがとうございます。

    お猿さんのは皆さんと共有できてよかったです。
    私独り占めだと勿体なかったです。
    お母さんカニの「もらっておあげ」は涙をそそりました。

    青信号のは、私昔っからドラえもんみたいな守護精霊みたいなのがそばにいてくれたらなぁって思ってたので、ちょっぴり羨ましかったです。
    そしたらなんでも相談しちゃいそうです。
    最後のハイっ!ドン!がきれいに決まってスッキリぽんでした笑。
  • おおっ、コメントいただけた、嬉しい!

    ちっちゃく上手に作るのは本当に難しいです。いや、コンテストとかだったら泣きながら削るけど、そうしてできたそれは無理して縮めた姿で、どこか窮屈に見えます。

    僕は短編人間だから、長編が作れない分、せめてもっと上手に作れたらと思います。

    このところは読書週間だったので、体にコトバがたっぷり溢れてる気がします。ひめさま、また作りますね。お楽しみに。wz
  • ひめさま、ご無沙汰してしまった! 応援ありがとうです。ちょっと不本意な作です。今後への期待と思って応援受け取ります。

    なんか忙しい日々、余裕がなくて、なのに毎日がボウボウとただ過ぎて、こんなん嫌ですね。ひめさまは忙しいのは終わりましたか? 僕はちょっと一息。猫カフェに行ってみましたよ。近況見てね。

    そんなこんなで、まともな新作がないこの頃でした。今ちょっと小さいのを作っていますが、今夜はもう寝ちゃう。適当な状態で公開しちゃうのはこないだのでもう懲り懲りです。

    それでも忙しくしている間に、いくらかアイデアが貯まりました。不思議なお話、チコチコ作って公開していきます。お楽しみに。

    お土産のちっちゃなお話、今日は作れなかった。残念。また今度ね。

    あとは長編。ぐずぐずと考えています。なんか最後まで書き切るのに耐えるアイデアがなくて。もうしばらく様子を見ようかな。

    だんだん寒さに向かい始めましたね。僕は数年前に気づいたのですが、冬が一番好きです。寒いのはやだけど、どこまでも透き通るような雰囲気がね、なんか良い。

    それではおやすみなさい。今度はお土産持ってきます。
  • ようやく忙しさから解放されて戻って参りました

    どうも不本意な作品だったそうですが、私はとっても楽しかったですよ
    「夜は短し」は京都が舞台だけど、こちらは同じような独特の雰囲気を保ちつつ〜の東京下町感が出てて

    それにこっそり裏サイト(^^)も楽しませていただきましたよ
    お気に入り作者か何かの登録をしていて(すでにどう登録したのか失念しました汗)新作が出るとメールでお知らせしてもらえるのです
    ショートホラーということで少しひるみましたが全然大丈夫でした
    それより主人公に共感して深く感情移入して気がついたらうんうんうなずいてました

    猫カフェいいですね
    行ったことないです
    子供たちがみんな独立して寂しくなったら猫を飼いたいと思ってるのですが(アレルギーなのに汗)、私も行ってみたくなりました

    ではまた日常に戻ってワズさんワールドを楽しませていただきます(^^)
  • あ、久しぶりに声が聞けたよ!(文字なのにね。でもそんな気持ちです)
    ひめさま、お疲れ様。どうぞのんびりしてください。

    猫アレルギー。僕の周りにも結構います。妹もそうです。体質で行動が制限されちゃうって、どうしようもないけど寂しいことですね。同じには並べられないけど、僕は花粉症がだんだんひどくなってきていて、おかげで春が楽しめなくなっちゃいました。あと、辛い料理が好きだったのに、胃腸にくるようになっちゃって残念。じゃあ、何か他の楽しみを探しましょうね。

    猫の代わりになる楽しみ…食べ物かなあ…?←悪魔のささやき

    ワズマーの方、フォローしてくださって嬉しいです。でも、あっちは純粋にストレス発散の場所になってて、ブレーキ踏まずに書いているのです。いいお話もあるのだけど、読後感ひどいものもあります。無理しないでね。(最近は「ちょろっと気味悪い」がマイブームみたいで、「テトラポッド」とか「へび」とかがそんなんです)

    wazzの方では雰囲気あって心にしみる優しい話を目指してるのだけど(「ポスタル」みたいなの)、そういうのはちょっと気持ちを込めて書きたくて、つまり十分な時間が必要で。なので雑に仕上げてしまった「閻魔」は残念なのです。

    雰囲気! そう、雰囲気を思うように作りたい、強く思ってます! 

    なんかね、仲良くしてくださる皆さんがどんどん個性を伸ばしていて、僕もそうなりたいと思うんです。長編がまだ作れてないので、ちゃんと仲間入りしている気持ちになれてないっていうのもあって、何かこのところは自分らしさを考えることが多くて。そして思ったのが、自分の個性の一つが(というかこだわりたいのが)お話の雰囲気作りだってことなのです。

    こないだの「閻魔」で作りたかったのは、神々の住まう小路に至るまでの時の止まったような人気のない下町の空気で、先日の「青信号」では信号待ちでつのる彼女の思いでした。

    なんかダラダラ書いちゃってすいません(久しぶりだからね)。これからはこの辺りに頑張ろうってことを、ちょっと聞いて欲しかったんです。

    ところでひめさま、今日は「。」が一個も見当たりませんね。じゃあ次のお土産は「。」にしようかなあ。

    忙しさが終わった時って、気が抜けて風邪をひきやすいですよ。ぐっすり寝てください。新作今用意してるところです、お楽しみに。おやすみなさい。
  • ひめさま、この休みはフルパワーで創作しました。
    作品3つに4コマ。長編の構想。ひー疲れた。
    さて、お約束の「。」のお話です。
    なんか今日書いたお話の中で、一番スイートになりました。
    なっがくなりましたが、通勤のお供にどうぞー!
    それではおやすみなさーい。

    ***

    「ヤエハルグンジョウ。ヨナクニコン」

    波照間あおいが右手を振り抜いて、俺の頬は派手な音を体育館に響かせた。波照間はソフトボールの地元リトルリーグのピッチャーだ。いきなりのことにびっくりしすぎて、痛さに気づくのがちょっと遅れた。呆然としていた次の瞬間、ようやく俺はハッと我に返ると、「何すんだハテルマ!」ゾワッと湧き上がってきた怒りに任せ、いい色に焼けたショートカットの襟首を掴もうと手を伸ばした。

    けれども俺らくらいの年齢だと女子の方が背が高いのだ。背中をそらして避けられた挙句、上履きのつま先で太ももを蹴られ、俺は痛みに耐えられずうずくまった。「ってえな、てめえ何すんだよ!」睨みを効かせたつもりの目が涙ぐんでしまって、(ちくしょう!)俺は心の中で地団駄を踏む。波照間は顔が可愛い分、やられた方は情けなさ倍増だ。

    波照間は高みから俺を見下ろすようにする。いきなりの不条理にケモノのようになりふり構わない反撃をしようと思った俺は、その目が真っ赤に泣き腫らしてるのに気づいてハッとする。

    俺が何かに気づいたのを察して、波照間は吠える。「ばか! 八重原、あんたなんか死ねばいい!」 そうして自分の怒りの激しさにショックを受けたのか、大きな瞳からポロポロ涙をこぼし始めたのだ。

    女子の涙は苦手だ。訳もなくオロオロしてしまう。俺はようやく立ち上がって、キョロキョロ辺りを見回す。バスケの鍵当番の俺は体育館を出るのが一番最後だったから、幸い同級生は昇降口の方に行ってしまったあとだった。

    変なことを言いふらすような目撃者が周りにとりあえずいないことにホッとして、俺は今度は恐る恐る波照間の機嫌をとりなそうとする。波照間は両手で顔を覆ったまま肩を震わせている。俺よりも高い位置にあるその肩に触れてやりたい、そんなざわざわした気持ちにとらわれてしまい、しかし臆病な俺は何もできずその場に立ち尽くす。

    「お、おい波照間」張られた頬の痛みも、つま先で蹴られた太腿の痛みも忘れて、俺は涙する学校一の美人の同級生をどうして良いかわからず戸惑っている。

    波照間は指の間からちらっと俺のオロオロ具合を見ると、ちょっと落ち着いたのか、手首の辺りで目をゴシゴシしてから、鼻を赤くした顔でこっちを見る。「なんだよ、いきなりどうしたんだよ」俺はもはや怒りを忘れて、美しい泣き顔に目を奪われている。

    「紺のことだよっ! 気づかないのか、ばかっ!」いきなり波照間が叫んで、俺は何かが分かったような気がしてハッと目を見開く。「与那国がどうかしたのかよ?」 ああ、もちろん与那国はどうかしてる。そして俺はそれをとっくの昔に知っていたのだ。

    ・・・

    名前の順で、男女ペアになって日直をこなす。三十人くらいのクラスだから、しょっちゅう日直が回ってくる。男子最後の俺と女子最後の与那国は、当然いつも一緒のペアになった。

    与那国は不思議なやつだ。女子だけの中では明るく騒がしいくせに、俺と日直をするときだけはおとなしい。黙ってしまい、俺を見ようともしない。去年までは、同じ男女のグループで一緒に遊んでたのだ。それが一体どうなってしまったのか。

    俺はそれまでと同じにあいつに相対していたのだ。けれども与那国は急に俺を避けるようにし始めた。そんな態度は色々めんどくさいものだ。俺は幾度か与那国を問い詰めたのだけど、明らかな原因を教えられることもなく、そのうち本当にめんどくさくなって、俺も与那国を避けるようになった。

    そうこうしているうちに6年になって、また与那国と同じクラスになった。そして俺たちはぎこちない関係のまま、順が来るたびに日直をこなしたのだ。

    与那国は6年になって、まるで波照間の双子の妹のようになった。元々二人は仲が良く、リーダー性格な波照間に与那国が合わせる感じで過ごしていた。けれども今では与那国の方がちょっと背が高い。そのせいか、与那国は女バスに入り、体育館の隣のコートにいる男バスの俺の視界によく入るようになった。陰気なでかい女子くらい一緒にいて気の詰まる相手はいない。日直の度に俺は早く終われとどこかの誰かに祈るようになった。

    とはいえ与那国は同性の中では昔のまま明るいのだ。信頼もあって、勉強もできる。そんな相手との日直の仕事に支障が出るはずもない。俺たちは黙々と当番をこなした。日誌を書くとか、黒板を消すとか、そんなつまらん仕事だ。

    それでも俺にはどうにも我慢ならないことが一つあった。

    字を書く必要があるときは、大抵字がきれいな与那国が書いた。日直の担当者である俺たちの名前を、黒板に、日誌に、保健室の名簿に。その度に与那国は、全く理解できないことに、俺の名前の下に「。」を書いた。自分の名前の下には書かないのに、だ。

    それにどんな意味がある? 何かの当てつけか?

    相手にしなかった俺だが、こうも続くとイライラも募る。黒板に向くたびに、「。」の打たれた自分の名前が見える。それはいちいち自分の名前にいたずら書きをされたような気持ちにさせた。しかもクラスで一番に見えるところに。

    「いい加減にしろよ、どんな嫌がらせだ!」ある時俺は我慢できなくなって、ついに怒鳴ってしまった。「俺のことが気に入らないなら、はっきりそう言えよ!」与那国は同じくらい可愛いくせにそこだけは波照間と違う白い顔を青白くさせて、脇を向くとぶつぶつ何か言った。それがひどく馬鹿にした態度に見えて、俺はでかい声で与那国に言ってやったのだ。

    「全く、お前ら似てるくせに、波照間の方がよっぽどいいやつだよな! 俺はお前なんか絶対好きにならねえ!」

    それが先々週のことだ。

    それきり与那国は学校に来なくなった。俺のせいか? ああ、俺のせいだろうな。せいせいするぜ。

    ・・・

    少し気になっている女子から与那国の名前を出されて、俺の頭はサッと冷めた。そりゃあお前は俺を責めるだろうな、双子の片っぽだからな。与那国から聞いたんだろ、学校に来なくなった元凶を責めてスッキリしろよ。

    それでもこれだけは言っておきたかった。メラメラと怒りを向けてくる波照間から目を逸らして、言い訳するように言い放つ。

    「…お前は俺のいうことなんか聞かねーだろうけどよ、あいつが悪いんだぜ。どんなつもりか知らねーけどよ、馬鹿みたいに俺の名前に「。」を書きやがって。くそっ腹立つ、それにどんな意味があるってんだよ全く!」

    最悪だ。俺は実際波照間がかなり気になってたんだ。でも、もうこれで終わりだ。すると。

    「ばかっ!」

    怒鳴り声と共に顔目がけて日誌が飛んできた。ああ、さっきから胸に何抱いてるんだと思ったらそれか。そんなもん投げつけられても意味不明だよ。

    全く意図が通じていないと悟った波照間は、足元に落ちた日誌を拾うと、誰かの机の上にばさっと広げる。

    「見ろ、よく見ろ、それでも意味不明かよ!」

    髪を掴まれそうになる。俺はその手を払うと、指さされた先を見る。うんざりする、与那国の書いた俺たちの名前。

    『八重原群青。与那国紺』

    馬鹿みたいにきちんと。くだらない「。」まで馬鹿丁寧に。

    「ここだよここ! よく見ろばか!」

    人差し指でどん!どん!とつつく。「。」を。

    「はぁ?」

    「いいから見ろ!」

    頭を押さえられて、間近で見る。

    その瞬間。

    俺はビリッと電気に打たれたようになる。

    しまった、これはいけない、全く俺が悪い。

    しでかしてしまった恐れが、膝から、腹の底からぶるぶると上がってくる。

    俺の中にかつての与那国の明るい顔が浮かぶ。それはひどく可愛くて、胸に迫る姿だった。そうだ、俺たちは仲良しだった。実際かなり仲良しだったのだ。

    与那国はずっと俺を呼んでいたのだ。そんな心の時に、俺にまともな顔を見せられるわけがない。それにしても、ああくそっ、なんて分かりにくいサインを与那国は。

    立ち上がる。この気持ちは与那国の想いに応えるものなのか、急なことで俺にはなんとも分からない。けれど今すぐ与那国に会わなければならない。

    「悪い、波照間、俺ちょっと」

    「行けよ、紺のところに、今すぐ!」

    その声。俺はハッとして波照間を見る。波照間はまた両手で顔を覆ってしまっている。

    「行けよ、ばかっ、私のことはいいからっ!」

    泣きそうな声に俺は躊躇して、しかし。

    「ごめん!」

    カーテンを引いた部屋で一人泣いているだろう与那国をそのまま放っておくことは、俺にはどうしてもできなかったのだ。

    夕暮れ前の体育館を飛び出す。与那国との誤解が解けたかもしれない。それは思ってもいないくらい俺の気分を弾ませた。

    「。」の意味。それはすごく目を近づけないと分からないものだった。

    それは丸ではなかった。

    よく見れば特徴をきちんと残していた。チョンと尖ったところ、二つの丸い形。

    ハート。それはごく小さく描かれたハートだった。

    ゾクゾクする。与那国、お前、俺のことそんなふうに思ってたのか。

    怒鳴ってごめんな。けれど、ああ、まだ間に合うだろうか。

    俺はバスケシューズのまま住宅街を走り抜ける。

    早く、早く与那国に会わなければ。

    でも角を曲がるたび、体育館に残してきた立ち尽くすひとりぼっちの姿が、ちら、ちらと、俺の頭の中をよぎったのだ。

    (おわり)
  • やばい!やばすぎます!
    完全に持っていかれました!
    「。」がこんなキュートなお話に展開するだなんて。
    しかも最後の最後までこのオチは想像もつきませんでした。

    私の文章になせに「。」がなかったか。
    それは最近「。」の存在に対して疑問視していたからでした。
    だってSNSとかメールとかって空白あった方が読みやすかったりするじゃないですか。
    だから「。」つける時って大体みんな改行しますよね。
    だったら時短のためにいらないんじゃないの?って。
    ネットで話題になってたかとか、全然知らないんですけど、勝手にそんなこと思って勝手に一人で実行していたのでした。

    だけどそれを指摘されたのはwazzさんが初めてでした。さすがだわ。

    しかもこの私のやさぐれた心の表れを見事なキュンキュン物語りに変身させてしまうだなんて!

    ということで、もし私に技術があればこの文章の「。」もみんなちっちゃなハートにしてしまいたくなりました♡

    たくさん新作も読めたし、ごちそうさまでした♡
  • 何! ひめ、「。」無し世界をご所望かっ?!
    そんな世界は寂しいですぞ?
    何せ「パパイヤ」が「ハハイヤ」に、
    「パジャマ」が「ハジャマ」に、
    「バーバパパ」が「バーバハハ」になってしまうのであるからして!
    分かるであろう、この無気力感、脱力感を!
    ←そうじゃないですね笑

    ともかく。
    土日は久しぶりにワシワシと力任せに書きました。
    なんか似たような話になってしまったけど、
    まあ楽しかったです。

    しかし、やっぱり誰かからお題をもらって書くと、
    自分だけじゃ思いつかない、
    ちょっととんがったお話が思いつけていいですね。
    ひめさま、無自覚とはいえ、
    いいお題をありがとうございました!

    でもこのお話、小学6年生設定なのに、
    ついオマセで熱血にしてしまった。
    最初はヤエバル君とヨナクニちゃんがくっついて終わり、
    っていうつもりだったのに、
    なんかハテルマちゃんの存在感が強くて
    こんな終わり方になっちゃいました。

    ひめさま、僕最近、
    切ないお話が好きになってきました。

    カクヨムではあまり受けないかもしれないけど、
    どうやらそんな作品が増えていきそうです。

    ほいで、何、やさぐれてたの?
    そんな時は、アレ!
    ラーメンに雪見だいふくを入れて
    食べるといいよ!
    幸せな気持ちになるよ!
    (発案者も試してみなはれ、さ、さ)

    じゃあ、また新しいの持ってきます。
    お楽しみに!

    次会う時は「、」もなかったりして。
    タタノイチトクシャ!
    ←なんかせわしないですね笑
  • ただのひめ! レビューありがとです! 僕いま職場でたとこです。しぬーはらへったー。
  • 私も帰りの電車で書きました!今から晩御飯食べます(^^)
  • 腹ペココンビですね笑。次はこれをネタにします!
  • ただのひめさま、素敵なレビューありがとです! 僕、昨日おとといと夕方まで勤務で、創作全然できませんでした。昨日も近況作る元気なくて、飯食って寝ちゃった。心配かけてたらごめんなさい。明日は休みなので、何かはするつもりです。お楽しみに。

    いやー毎年のことだけど、この時期はキツイ。まあ倒れないようにして、しれっと乗り切るつもりです。大変だけどペースは知っているので。

    あーはらへったー!←帰る途中
  • 今日はゆっくりできましたでしょうか。

    どうぞどうぞ無理のないようにwazzさんのペースで創作して頂けるのが一番です。

    レビュー書いたり読み返したりするのも楽しいです(^^)
  • ひめさま、いつも応援嬉しいです。レビュー、ますます味わい深く。どうもありがとうです。

    こないだの休みには何か作ったろうと思いつつ、結局ゴロゴロしてました。ああサボり癖がついてきてしまった。そしてゴロゴロしてると自然と口寂しくなるんですよね。ああ悪循環。

    このところははや冬めいて、肌寒い感じですね。いつからマフラー巻こうか考えてます。ひめさま、もう忙しさは終わりましたか。温かくしてくださいね。

    週末には何か更新します。待っててください。それでは!

  • 忙しいのは終わりました。

    ちょくちょくプチ忙しいはありますが、貴重なカクヨムタイムの通勤時間を脅かすほどなのはそうそうないでしょう。

    ヨムヨムしながらのんびりお待ちしてます♪
    どうぞご無理のないように。
  • ただのひめ!読んでいただきありがとです! しかしジェンダーにかかわる題材、少々難しさをはらむようです。考えなしに書いてしまった。気を付けなくちゃ。

    もう始業なので、夜にまた来まーす!
  • ひめさま、来ました。
    この日曜日はカク一つと近況で精一杯でした。

    きつねたぬきは難しかったです。

    募集は知ってたのですが、僕には縁がないなと思ってました。あまりコマーシャルのようなのは好きではないので。

    けれど、ちょっと閃いちゃって(つまり「きつねとたぬきの入れ替え」の悪戯)、これならいけそうかな、と書いてみたのです。

    けれど投稿ルールで「赤いきつね(ないしは緑のたぬき)」という言葉を入れないといけなくて、それがすごく難しかった。ほんと、あからさまにそれを文中に出すのは背中がざわざわするくらい落ち着かないことで(ある意味お祭りなのにノリ悪いですね笑)、自然に彼女につぶやかせるのは至難だったです。最後に彼女の心がぽっと赤く燃えて、ようやくまとめられたかとホッとしたのですが、それが新たな問題を産んでしまったようで。

    ぶっちゃけ、どうでしょう。浮気男とそれを許してしまう女性。もうこういうのはNGなのかな。っていうか、ヘラヘラっとこんな題材で書く僕は時代錯誤なんだろうか。なんだか後味悪い作後感になってしまいました。←浮気NOのコメントもらったので凹んだ

    もう自分の作りたいお話だけ作って飄々としてるつもりだったのですが、変なツボに入ってしまいました。なんじゃこりゃ。

    いや、どこまでも作家の責任だとは分かっています。読者の共感を得られないのは自分のせいなのですから。甘いも辛いも引き受けるつもりです。でもなー。感動のツボが読み手さんとずれているのに気付かされるのは、読み手さんの心を動かしたい僕にとってはなんとも情けない話です。

    そんなこんなで、私生活がバタバタしているせいもあって、カクの更新あまり気が進まなくなってしまいました。ちょっと一息置いて長編の構想をします。

    ほいでもこちらには短いの届けに来ます。僕の小さな楽しみです(押し売りだけどね)。あとはワズマーの方にも。あっちでは好き勝手してるのですが、読者受けがいいのか悪いのかいまいち分からないのが残念ではあります。

    今日の僕は根暗で人間が小さいです。なんかしょーもないですね。ぶー。

    以上、グチでした。ごめんねひめさま聞いてもらって。今度は楽しいのを持ってきます。

    おやすみなさい(まだ寝ないけどね笑)。
  • ひめさま、一晩寝たらスッキリしました。
    お騒がせしました。
    まあ、カク書かないなどと狭いことは言わず、
    のんびりやっていきますね。
    じゃあ今日も頑張るぞー!
  • 「浮気じゃなかったらいいな」って言うのは「そう言う設定じゃない方がいい」といい意味ではなく、この愛おしい彼女のために、「浮気じゃなくただの勘違いであってほしいな」と思ったと受けとりました。

    例えば実は彼は浮気してたんじゃなくって彼女のことが大好きで、だから職場の若い子に頼んで真剣に彼女のプレゼントを探してたとか。
    もちろんカップヌードルの話からは外れてしまうからそう言う展開にならないけれど、このお話の後に、カワイイ彼女のためにそう言う後日談があればいいなぁという願望というか。

    これはこのお話に感情移入すればこそのコメントだと思いました。違うかしら。

    もしかしたら今どきの若い女の子の中には彼女みたいな性格に同意できない人もいるかもしれない。
    それは確かに否定できないけど、私はこの彼女のキュートな愛くるしい性格が上手に表現されてて好きです。

    他の人も書いてたけど彼女のこと、応援したくなります♪
  • (顔赤)
    (すごく赤)
    (赤いたぬき)←ドロンと消え去りたい

    なんかめめしくて恥ずかしいです。
    ご存知かもしれませんが、
    僕は今はもうほとんど新しい作品を読んでなくて、
    親しくしてくれている作家さんの作品だけ読んでいます。
    それはそれは楽しんでいて、
    なので僕が感じてるのと同じくらい
    僕の作品も楽しんでもらいたい。
    好き勝手に作っているくせに、
    そんな勝手を願ってます。

    なので「外した?!」と思ってしまったら、
    もうなんか目の前がキュッと狭くなってしまうみたい。
    (逆に僕はみなさんの作品を読んで
    「あっこりゃだめだ」と思うことはほとんどないのです)

    ひめさま、じっくりしみるように諭してくれてありがとうです。
    だんだんおっしゃるような意味に思えてきました。
    うん、多分そうなんだろうな。
    うわー恥ずかしい。

    こんなに一喜一憂するのは、
    自分では「まあまあのが書けたな!」とご機嫌な時に
    空振りした?!となった時なのです。

    結局自分中心の独り相撲なのですが、
    まだカクの情熱があるってことかもしれません。

    よし、恥ずかしい気持ちを乗り越えていくぞ。←かっこいいような悪いような

    ひめさま、さすがに今回はちょっと持て余したでしょう笑。
    毎度毎度、僕はひめさまのご厚意に甘えてしまっているのですが、
    「あ、この作品しょうもな!」って思った時は
    率直に教えてくださいね。

    多分落ち込むけど←いちいちめんどくさい奴😓
    一晩寝て立ち直って、
    それをバネにもっといいのを作ります。

    そして最後になってしまったけど、
    素敵なレビューありがとうございました!
    ほんと励みです。
    作って良かったです。

    やっぱしどんな時も褒められたいよ。
    子供みたいだけど。
    一生懸命に作ってるからね。

    おやすみなさい。
  • 全然持て余してなんていませんよ。
    甘えてるのは私の方です。
    いっぱい贈り物を頂いてるので、ほんの少しお返ししてるだけです。

    大切な大切な、我が子のような作品だもの。
    リアクションに敏感になってしまうのは当然だと思います。
    だけどほら、応援してくれる人はたくさんいますよ。決して私だけではないです。

    wazzさんワールド満載の作品、待ってます。
  • ひめさまはいつも優しいなあ。
    おかげですっかり元気になりましたよう。

    さて、ところで。

    カクコンが始まっちゃいました。
    残念、今年も長編で参加はできなかった…。
    けれども短編なら参加できるかな、と思ってます。
    去年はサボったしね笑。

    締め切りまでにいくつか、人気のキーワードを含む作品
    (「幼馴染」とか「メイドアンドロイド」とかね笑)
    を作るつもりでいます。
    (忙しいけどすぐ作っちゃうかも)

    それとは別に、ワズマーから二つばかり
    カクヨムに登場願おうかなあと思ってます。
    ホラーじゃないお話でお気に入りのやつ。
    カクヨムでどんな反応をもらえるのか、
    見たくなって。

    まあ読み合いはしないので、
    すんごい人気がつくとは思わないのですが。

    ・「背後霊、100人」←タイトルインパクトに期待
    ・「彼が狼になるとき」←おバカなかわいらしさが本当に好き

    てにおはを直してからバラバラっと散らして公開しようかな。

    本当は「テルミィ」ってやつを公開したかったのですが、
    文字数上限超えているので諦めました。

    以上、報告でーす!

    週末にはお土産持ってきたいです。
    それではおやすみなさい。
  • ひめさま、『ベルリオーズ』にレビューありがとうです。なんか、あんなの自分が書いたとは到底思えないです。つくづく自分のよくわからなさに唖然とします。

    昨日ワズマーに暗黒小説をアップして、今さっきカクヨムにも短編を公開しました。仲良くしてくれる作家さんの企画に参加しつつ、カクコンにも応募してみました。7000文字、長え。ことウェブ小説において、長さはプラスになることはないのです。しかしまあいいや、作ってて楽しかったので。それに、そんなに長さを感じさせないお話になったので納得してます。よかったら読んでみてください。ちょっとエッチなお話は久しぶりな気がします。(ん?そうだっけ?)

    しかし僕のカクコン短編の本命は残念ながらこれではないのです。僕の一番求めるものはやはり、切なくて胸震わせるものなので。そんなのを今準備しています。それができたらワズマーの作品をぽちぽちとカクヨムに公開します。おそらく年内はそれくらいかな。

    ひめさま、手ぶらで来てしまってごめんなさい。今下書きをしてるところなので、もうちょっとお待ちください。今度の主役はライオンです。

    いやいや、今はちゃんと忙しいです。しかし書きたい作品は、なんとか隙間に作っていきたい。

    しかし忙しいと生活の要素が指で数えられるくらい少なくなりますね。殺伐としてます。暗黒小説はその鬱憤の現れでしょうか。やばいな。

    お土産できたらまた来まーす! そいではおやすみなさい。
  • 「切なくて胸震わせるもの」というフレーズを読んで、はたと気がつきました。私が一番読みたいものってそういうものなんだなって。
    だから需要と供給がぴったり合致してるからwazzさんの作品を読むとググッとくるんだなって。
    だけどwazzさんはいろんなバリエーションの作品が書けることも大きな魅力だと思っています。だから飽きないし楽しいんです。

    いろんな評価があっていろんな思いをされるかもしれないけど、それは私にはどうしようもないけど、ご自分が書いてて楽しいなと思えるものをどんどん書いてカクヨムで大暴れしていただきたいうのがいちどくしゃの希望です。

    いつもいつも応援しています。
  • ひめさま

    『千里眼』、読んでいただきありがとうです。今はやっぱりちょっとしんどい時期で、実は頭が全然働きません。『千里眼』は明るく書いたけど、あんまりドラマティックにはできなかった。結構精一杯でした。

    昨日こちらに書いたコメント、すごい殺伐としているなあ、と思いました。『ベルリオーズ』への態度がすごくひどく読めて、ガックリしています。ひめがレビューくれたのに、あんな態度はないよね。あとから気になって仕方なかったです。ひめさまの気分を悪くしてしまってたらごめんね。

    本当に言いたかったのは、『ベルリオーズ』のような、自分があんなに伸び伸び歌うように書けてた頃があったなんて信じられない、そんなことを言いたかったんですが、やっぱ疲れてるとダメですね。言葉がおぼつかない。へにゃへにゃです。

    ひめさま、去年休む前までは大暴れして人目を引きたかったけど、今は来てくれた人にだけ、ほろり、じんわりとしてもらう方が喜びです。泣かせたいです。そして「泣きたい時にまた読みたい」って思ってもらえたらいいなあ。けれど、このところは自分も泣いちゃうようなのをなかなか書けなくて。←泣いてる

    (あ、ちなみにワズマーでの喜びは、考えたこともない衝撃で読み手さんの心にいつまでも残る印象を与えることです。鈍器でぐずっと深くえぐるように、「うっわ、これ何だよ(ゾゾっ)」と生理的な感覚をぞぞめかせて、それなのにいつまでもなぜか記憶に残る、そんなお話を作りたいです。こっちは本当に悪いやつです)←なぜかキラキラしてる

    ひめさま、いつも応援ありがとうです。もうしばらくクヨクヨへにゃへにゃしてそうだけど、忙しさが終わったらきっとのびのび書けるようになると思います。

    僕は時々、こちらの上流へとさかのぼって、昔のお土産を読んでます。ちっちゃいけど、どれもなかなかいい味出してますよね? 『つばめ』が特にお気に入りです。

    おやすみなさい。
  • 私もお土産の中でどれかひとつだけどうしても選ばなきゃいけなくなったら『つばめ』です。あのすがすがしさと繊細さとお話の展開、ほんと大好きです。

    コメント、気分を悪くなんてしてませんよ。さらに詳しく説明していただいて安心度が増したという感じでしょうか。
    それをいうなら私のコメントは舌ったらずでいつもひどいです汗。
    読み返すとwazzさんの才能豊かな文章と子供のような私の文章が交互に出てきてほんと情けないですが、ここは「伝えることが大事」と割り切って書いてます笑笑。

    今日も遅くまでお仕事ですか?どうかご無理のなきよう。今日はお月様がとても綺麗です。まだ駅だからお星様はそんなに見えないけど、家の近くまで行くときっと綺麗なはず。空を見上げながらのんびり帰ります(^^)
  • ごめんね、ひめさま。12月はちょっと休むことにしてしまった。ワズマーの方も全休です。何も相談せずに決めちゃってすいません。

    今日はちょっと落ち着いてますが、一昨日の月の綺麗な夜の日はひどい有様でした。いきなり忙しさのレベルが跳ね上がって、なんか「わわわ〜っ!」となってしまった。そいでもって「あれもしなければ、コレもやっとかないと、それはどうなってるんだ」みたいなことで頭がいっぱいになってしまったら、残念だけどもう気持ちを遊ばせる余裕がなくなってました。やれやれ、忙しいのは嫌ですね。

    実際のところ、年内は残すところ数週間だから、わざわざ近況に断りを入れる必要もないのかもしれないのだけど、毎日ヨムしに行ってる作家さんには「ごめんね」と伝えておきたくて。(こんなお断りを作家さんの近況や作品のコメントに残すのは気が引けました)

    ひめさまありがとう。一昨日の月は綺麗でしたよ。ほんとに煌煌としてた。僕が見た時はすぐそばにすごく明るい星があって、なんだろ、あれ金星かな、その組み合わせのありさまにものすごく特別感があった。「うわ、俺は仕事でメソメソヘロヘロしてるのに、あんなに綺麗なのか」って、愕然としちゃいました。凄かった。

    ひめさまがお便りで教えてくれたので、やっと月に気がついたんだけどね。それまでは銀杏の葉っぱの壮絶な黄色をささくれた気持ちで踏んで歩いてました。ほんと、ここら辺は銀杏だらけです。銀杏の黄色は他の木の葉っぱと違って温かみが薄くて、夜は一層冷たい感じなんだよな。

    月と銀杏に感じたそんな印象をこちらにお返ししたくで、なんかでも文章が上手く書ける気がしなかったから、絵を描いて近況に貼りました。月を見上げてホッとしてるネズミを描こうと思ってたのに、出来上がったら泣いてたよ。ほんと、あの夜は酷かった。

    これからしばらくはこんな具合でしょう。山あり谷あり。なのでちょっと仕事に専念してきます。以上、長い言い訳でした。お付き合いいただきありがとうです。(どうもこちらは話しやすくて)

    とはいえ、単に忙しいだけなので、すぐに復帰します。去年の夏のように音信不通にはならないので、ご心配なく。

    最後に一つ、お土産作ってからお休みに入りますね。ちょっとお待ちください。

    いつも凹んでいる時に優しいお便りをありがとうございます。ひめさま。

    今日はこれで。おやすみなさい。
  • 夜遅くになって銀杏の葉っぱを踏みながら歩いてる時、どうか真上を見上げてみて下さい。空に向かって聳え立つ銀杏は月夜に照らされてそれはそれは綺麗です。他の緑の葉っぱは夜のとばりに同化されてしまっているのに、紅葉した夜の銀杏はひときわ存在感を増すのでちょっと感動します。

    忙しい時って、本当に嫌で、もちろんそんな時が無い方がいいに決まってるけど、なんだか無駄な感覚が全部全部取っ払われて、自分の底の底の底のピュワな感性だけが研ぎ澄まされて、その時感じたりした事って凄く特別な気がします。

    そして後になって、あぁあの時この景色見てあんなこと考えてたんだなとか思い出して、たしかにそれは自分自身なんだけど、なんだか他人のような不思議な感覚に陥ったりします。

    あら私何言ってるんだろ笑笑。

    とにかくあの絵はステキでした。
    お月さん出てきてもらい泣きしそうでした。
  • ただのひめ
    応援ありがとうございます。もっか暴風圏真っ只中で、レスポンス悪くてごめんね。上のお便り、久しぶりにひめの創作を読んだ気がして嬉しかった。全ての余分が取っ払われるという感覚は、本当にその通りだと思います。ある意味極限状態。もしかすると登山者とかの境地かもしれないですね。そしていつまでも覚えている風景って、そんな時に見たものかもしれない。ひめさま、ちょっと前まで忙しかったでしょう。その時に、こんなふうに思ってたのかな。

    またいつかお話を書いてほしいです。僕の押し売りが創作の邪魔になってなかったらいいなあ。(どうくすぐったらひめの創作意欲が湧くかな)

    おやすみなさい。←毎晩この時間くらいにはカクヨムチェックをするにはしてます。
  • 『本もわらう』 さく:wazzwallasis

    駅前の道を少し行ってから左に曲がってすぐ。そこに小さな個人書店があります。気のいい店長さんが、誰かに読んでほしいと選んだ特別のおすすめの本だけが並ぶお店。シトロンもその中の一冊です。小さな本のシトロンは、今日こそ誰かに買ってもらえないかと、本棚の中からショウウインドウの向こうをキョロキョロ眺めます。

    もちろん皆さんは、本が通りを眺めるだなんておかしいや、と思うことでしょう。だって本は喋らない。ただ黙って、誰がが手に取ってくれるのをひっそり待っている、そんな存在だと思うでしょう。

    でもね、思い出してください。よくできた本の中には、皆さんの暮らす現実と同じくらい広い世界があるでしょう? そしてそこで暮らす人たちがどれだけ生き生きとしているか。それは作者さんが思いのありったけを込めた、あなたに向けて作られた小さくて大きな世界。そんな本が、どうして心を持っていないだなんて言い切れるでしょう。

    ・・・

    ともかく、作者さんの気持ちが作品にあふれたとき、本の心は生まれるのです。本の心はお話の世界を包み守ります。そうして自分が胸に抱いたこの素晴らしい世界を、早く誰かに伝えたいと願っているのです。

    ・・・

    シトロンは自分の守るお話に絶対の自信があります。それはクリスマスの夜、夢破れて涙するシェフの男性を新米フロアマスターの女の子が勇気づけるお話。こんないいお話、誰だって胸が熱くなるはずだよ。目の奥がじいんとなって、もうそればっかりしか考えられなくなるはず。けれども書店にはなかなかお客さんはやってこないのです。師走の慌ただしい時期。ショウウインドウの向こうは冷たい風に満ちて、道をゆく人たちはマフラーをしっかりと巻いています。みんなちょっと先の足元ばかり見つめて、小さなお店の中の本棚に並ぶシトラスたちのことなんて気にしないのです。

    「ほらほら、お嬢ちゃん、そんなにプリプリしなさんな、きれいな星空の背表紙が膨れてるぞ」

    「だって」

    店長さんのこだわりと遊び心は、シトラスにとって初めての友人をたくさんもたらしました。深い夜空に星が散りばめられた装丁のシトラスの隣に並ぶのは、暖かなランプに照らされた美味しそうな煮込み料理が表紙のパーシモン。シトラスにとってこの書店は心が生まれてから最初に来たお店。けれどもパーシモンはそうではない。何人もの人の手に渡り、大切にされてここへ来たのです。表紙の光沢は、なるほど、やや鈍くなってしまった。けれども、大切にされてきたことは、本全体が醸し出す雰囲気からよくわかるのでした。

    小さな書店の店長さんは、新刊も中古もこだわらない。いい本だと思ったものだけを書棚に並べます。それでもパーシモンくらい歴史のある本は他にいないのです。だから本たちは皆彼を尊敬しているのでした。

    「私の中のお話はこんなにいいお話なのに、誰も読んでくれようとしない、買ってくれようとしないんだよ、もうやんなっちゃう」

    「ここはあんまり有名ではないからねえ」

    そう話すのは、パーシモンとはシトラスを挟んで反対どなりに並ぶ写真集。アラスカの大自然や野生動物たちを写したその本は、雪原に立ってこちらを見る冬毛の狼が表紙です。グーズベリーは写真集の心らしく、いささか客観的。

    「僕だって、手に取って中を見てさえもらえたなら、読み手さんの心をグッと掴む自信はあるんだ。・・・でもねえ、手に取ってもらう、それが難しい」

    そんな不景気なことを言われて、シトラスは「あ〜あ」とため息をつきます。

    「なんでこんな裏通りのお店に並べられちゃったのかな」

    ポロリと涙が出ます。もっと大きくて駅に近い本屋さんだったら、子供も大人も大勢お店にやってきて、みんなに読んでもらえるに違いない。楽しいね、素敵だね、そう褒められて、すぐに誰かに買ってもらえるに違いない。

    けれども料理の本パーシモンは、そんなシトラスの嘆きをなだめるのです。

    「お嬢ちゃんはこのお店に選ばれた素晴らしさをまだよく分かっていないようだなあ」

    そうして怪訝な顔をする星空の表紙に向かって、優しく教えるのです。

    「いいかい、買ってもらうことが本の幸せの終点なのではないよ。楽しく読んでもらう、そしていつまでも大切にしてもらう、それが本の幸せではないだろうか」

    お嬢ちゃんのような、きれいな表紙に目を引かれて、パッと買っていく人がいる。でも、中身をちゃんと読んでもらえるかは分からない。パラパラめくって、放り投げられてそれっきり。そんなことは実際よくあるんだ。

    たくさんの人と本に出会ってきたパーシモンの言葉は実に説得力があります。方々でバラバラに話していた本屋の本たちは、いつしかパーシモンの言葉に耳を傾けるのです。

    「丁寧に読んでくれる人ばかりじゃない。中身さえ読めればそれでいいんだ、と考える人がどれだけ多いことか」

    しおり代わりにページの端を折る人はマシなほうだ。私が知ってる話では、本を買うなりカバーをむしって捨ててしまう人もいれば、中には表紙や裏表紙まで破ってしまう人もいるそうだ。

    おお怖い! 聞いた本たちは震え上がります。

    「本に書き込みをする人もいる。開きぐせが着いてしまうくらい強く開いてコピーを取る人もいる。それからひどい人になると、ほしいところだけ本からちぎり取ってしまう人だっているそうだ」

    それに、一度読んだらすぐに手放す人は実に多い。古書店に持っていくならまだマシだ。時には紐で縛って資源ゴミに出されたり、そのまま屑かごにポイと捨てられることだってある。

    そんな酷い仕打ちを受けることがあるなんて。シトラスはドキドキします。そんなこと今まで考えたこともなかった。いつか自分を買ってくれる人は、私の守るお話を胸躍らせて一気に読んで、そうしていつまでもいつまでも大切に持っていてくれる、そう思っていたのに。自分のお話に自信があったシトラスは、急にショウウインドウの外が寒そうに見えてきました。今日はクリスマスイブの夜。誰かに買ってほしいと思っていたけど、なぜだか今は、今まで楽しみにしていたそれが、少し怖いような気持ちになったのでした。

    黙ってしまった本たちを見て、パーシモンは少し驚かしがすぎたかと反省します。

    「いや、私が言いたいのはここからなんだよ」

    大勢に手に取られるっているのは、決して大きくはないとは言え、そんな怖い可能性もあるってことだ。

    けれども、この書店は違う。

    この書店に来るお客さんは、店長さんの本を選ぶ目を信頼している。つまり本を愛していて、本の世界を楽しみにしている人たちばかりなんだ。

    「そんな書店に並べられたんだ。君らには必ず本の幸せが訪れるよ。焦らないでゆっくり楽しみに待つがいいさ」

    けれども、本たちのざわついた気持ちはなかなか治らないのでした。

    その時、ギイとドアが鳴って、本たちはハッとして入口を見ました。いつか日の落ちた町を背に負って、男の人が書店に入ってきます。黒いコートにベージュのマフラーをしっかりと巻いたその顔は青白く、どこか怖いように見えました。店長さんに軽く目配せをすると、広くない書棚の間の通路を歩きます。本たちは黙ってそれを眺めます。しっかりと結んだ口元、短く整えられた髪。目は険しく、とても本を楽しむ人には見えません。

    男の人は書棚に並べられたとりどりの本たちを眺めながら、ゆっくりと通路を歩きます。その間も、灰色がかった瞳はチラとも緩まないのです。

    「(きっとこの人が、本のカバーを捨てて、欲しいページだけをちぎり取る人なのに違いない)」

    シトラスは震え上がって、書棚の上で小さくなります。

    「(早くあっちに行って、おうちに帰って)」

    けれども男の人は、向こうからシトラスを見るなり、まっすぐこちらに歩いてくるのです。

    「(いや、あっちに行って、私を選ばないで)」

    けれども、ああ、黒い革手袋の手が、星空の装丁を持ち上げてしまうのです。

    男の人はパラパラと最初の方を読み、そのままシトラスを持ってレジへ向かいました。

    シトラスは眩暈がするようで、突然自分に降りかかった運命に絶望します。一瞬、自分がいた本棚を、悲しい目で見ました。黄色くて暖かな照明に照らされたそこは、なんと居心地の良い場所だったのでしょう。でももうそこに戻ることはないのです。優しい仲間と話すこともないのです。

    「心配するなお嬢ちゃん。元気でな、幸せになれよ」

    パーシモンの声がかすかに聞こえました。

    ・・・

    いつしか細かな雪が降り出した夜道を、男の人は身を縮めるようにして歩きます。しっかりとした足取り。肩に、頭に、雪は積もります。コートの懐深く仕舞われたシトラスは、これから自分がどうなってしまうのか、気が気でありません。

    それからずいぶん長いこと時間が経った気がしました。

    ザッザッと雪を払う音がします。ランプの柔らかな灯りが辺りを照らします。男の人は雪をしっかり払うと、玄関のドアを開けて中に入りました。

    ・・・

    明るく暖かな室内、美味しそうな料理の香り。かすかに音楽が聴こえるよう。ここは一体どこなのでしょう。シトラスはオドオドと辺りを見回します。

    男の人が帰ってきたのに気づいて、部屋の奥から若い女の人が迎えに出てきました。すると寒さにこわばっていた男の人の顔が柔らかく解けました。眉根の深い皺は緩み、目元と口元には優しい笑顔が浮かぶのです。コートの胸元からそれを見上げて、シトラスは不思議な気持ちになります。

    脱いだコートを女の人が受け取ろうとして、男の人はそれを断りました。そうしていたずらな顔をします。女の人は何かに気づいて、とても楽しそうな表情になりました。

    男の人はコートを手にしたまま自分の部屋に入ると、シトラスをコートから出して机に置きました。落ち着いた内装、清潔な部屋。シトラスは不安を忘れて、キョロキョロ辺りを見回すのです。

    ・・・

    女の人がご馳走をテーブルに並べて、二人だけの、ささやかだけど幸せなクリスマスイブの夕食が始まりました。グリルされたお肉、野菜たっぷりのシチュー、味わい深いブレッド。女の人が楽しそうに話をして、男の人はいちいち優しく頷くのです。グラスに注がれたワインは、ゆっくりとかさを減らしました。

    すっかりお腹が出来上がって、二人はゆったりとした気分になりました。そうして食後のコーヒーとノエルのケーキがテーブルに並ぶ頃には、女の人はもう待ちきれなくなったようで、男の人にプレゼントをせがみました。そうして男の人が席を立った間に、女の人もそそくさとどこかに行くのです。

    そうして。

    はい、プレゼント。

    そうしてシトラスは、男の人から女の人へと手渡されたのです。

    本が好きな女の人は、男の人の選んだ本を楽しみにしていました。そうしてシトラスの夜空を映した装丁を見て、いっぺんに気に入ったようです。タイトルを読んで、初めを少し読んで、とても楽しみの顔をしました。

    優しく手持たれて、シトラスはまだぼんやりしています。まだよく自分の状況がわかっていません。これは一体どういうことなのでしょうか。すると。

    嬉しそうにしていた女の人が、突然シトラスのカバーを剥がし始めました。

    「(やめて!)」

    人には聞こえない悲鳴をあげて、シトラスは身悶えしました。ああ、これがパーシモンの言っていたことなのだ。この女の人は、中身さえ読めれば本がどうなってもいい、そう考える人なのだ。

    「(私は裸にされて、これから粗末な格好のまま、乱暴に扱われるの?)」

    女の人はカバーを開いたままのシトラスをテーブルに置きます。それから男の人からペンを渡されると、シトラスの方を見ました。

    「(私はページに書き込みをされてしまうの?)」

    しかしそうではなかったのです。

    女の人はカバーを外した裏表紙の端に小さく、こう書いたのです。

    『2021年、12月24日 あなたからのプレゼント』

    それは大切なものへのサイン。決して他所に渡したりはしないという証。

    この本をいつまでも大切にするという証。

    女の人は男の人を見て、くすぐったそうに笑います。

    全てを悟ったシトラスの胸に、じんわりと込み上げるものがあります。

    ああ、私はここで暮らしてゆくんだ。

    二人を楽しませるために暮らしてゆくんだ。

    大丈夫、私の守るお話は、とてもとても面白いから。

    あなたたちの心を掴んで離さないから。

    もっと、もっと、って思ってもらいたい。

    そうして、いつまでも読みたいと思ってもらえる、そんな自信があるの。

    ああ今確かに、シトラスの幸せが始まったのです。

    ・・・

    心満たされる実感にぼんやりとしていたシトラスは、女の人が何かをテーブルの下から取り出すのに気づきました。女の人は、とても嬉しそうに、男の人にそれを渡します。

    それは、女の人が、本好きな男の人のために選んだ、本のプレゼント。

    シトラスはその表紙を見てハッとします。そこには白い月が煌々と輝いているのでした。

    男の人は面映く笑うと、少しだけ読んでから、女の人にうなづきます。それからカバーを開くと、女の人と同じように、そこにサインをしたのでした。

    ・・・

    星夜の表紙の本と、月夜の表紙の本。二つは仲良くテーブルに並べられました。男の人と女の人は、不思議な偶然に驚きながら、コーヒーを楽しんでいます。

    シトラスはドギマギしています。自分と似た本に会うのは初めてです。シトラスと同じに、やはり心を持ったばかりの本です。表紙の月は白々と明るくて、どこか凛々しく見えます。シトラスは、自分の星々が彼に綺麗に見えるといいなと思います。

    「・・・初めまして」

    月の本が話しかけてきます。名前はペアー。

    「はっ、初めまして」

    ぎこちないシトラスを見て、ペアーは可笑そうにします。その笑顔はシトラスの胸をトクンとさせます。

    ああ、私の新しい生活は、今確かに始まったんだ。

    新しい仲間ができて、新しい住まいで。

    読み手さんを楽しませて、また読みたいと思ってもらって。

    ああでも、もしもペアーと隣同士で本棚に立てられてしまったらどうしよう。ぴったりくっついて、ずっとくっついたままで。

    (私たちはすごく、ものすごく仲良くなってしまうかも)

    顔を赤くするシトラスを見て、ペアーはまた可笑そうにします。

    いつか外の吹雪はおさまり、星空に明るい月が浮かびました。

    夜はどこまでも澄んで、そっと息をひそめています。

    そうして聖夜は静かに、小さな本の新しい生活を祝福するのです。

    (おわり)

    ***

    メリークリスマス、ひめさま!
    プレゼント、受け取ってください。

    心を込めて

    wazzwallasis

    (うう、誤植たくさんありそう)
  • やっぱりそうだった!
    そうじゃないかと思ってたんです。
    だってこの時期はとっても忙しいんでしょ。
    しかも毎年なんでしょ。
    しかもロマンチックなお話いっぱい知ってて、
    みんなをほっこりほんわかした気分にさせる。
    それはまさしくサンタさんそのものじゃないですか。
    もしかしたらそうかも〜と思ってたけど、
    今日それが確信に変わりました!
    wazzさんはサンタさんだったんだ!!!



    いや、少なくとも私にとっては最高のサンタさんでした。
    途中ドキドキしたけど(いっつもそう!wazzさんにはやられっぱなし!)最後ジーンと来ました。
    岩波書店の子供向けの絵本のカバーの見開きのところに「こういう読み方しないでね」みたいな絵があったのですが、それを思い出しながら読みました。

    さっき借りてきた本にもなんだか名前と心がありそうな気がしてきます。

    どうもありがとうございます。
    最高のクリスマスプレゼントでした。
    私だけが読むのはもったいないです。

    メリークリスマス🎄
  • 昨夜はさすがに眠かったです(笑)。
    本当のサンタはどう対策してるんだろ。
    眠々打破?
    眠くなかったらもうちょっと上手に書けた気がしますが、
    クリスマスの夜に、っていうのが
    やっぱり大切ですよね。

    ひめさま、メリークリスマス🎄!
    喜んでもらえて嬉しいです。

    (忙しいのもようやく終わりです)
    (このまま長編に向かうつもり)
  • ひめさま、今年最後の作品に応援ありがとうございました!

    わー、どうよ? もう大晦日ですよ? 今年が終わるなんてしんじらんね。

    いやー、今年は刺激的な年でした。ひめさまのおかげで、またここに戻ってこれた。楽しく過ごせた。執筆のできる週末がほんと楽しみだったです。

    ひめさま、本当にありがとう。感謝し足りない。

    近況の月の絵を見てもらえたでしょうか。僕の生活もようやく平穏になって、月も平和に白く青空に浮かんでます。

    ひめの応援はほんと、僕のピンチの時になんともすごいタイミングでやってきます。それが本当にありがたく、おかげで僕はこうして落ち着いて、あと残り1時間の今年をゆったり振り返ったりしているのです。

    ひめは来年も、こんな風に僕を応援してくれるのでしょうか。

    もしそうならば。

    僕は喜んで小さなお話をここに運んできます。

    さて、ともあれ先日のお話し通り、来年は長編に再トライするつもりです。カクヨムの更新は遠くなるかもしれないけれど、ここにはしばしばお邪魔しにきます。またホラーはトントンと更新するつもりです。そして、できれば断念してしまったいくつかの長編を、最後まで辿り着かせたい。

    有言不実行になるかもしれないけれど。

    ひめさま、良い年越しを。そして来るべき新しい年に限りない期待を。

    どうか楽しい年が来ますように。

    心を込めて。

    wazzwallasis
  • 昨年は数えきれないぐらい何度もお礼を言っていただきました。

    だけど何百倍もお礼をしたいのは私の方です。

    カクヨムに戻ってきていただいて、そのあといっぱい元気をいただきました。
    こんなに嬉しいことはないです。

    私はwazzさんのパトロンになれるほどの大金持ちでもないし、
    だからと言って出版社との強力なコネを持っているわけでもない。
    ただのいちどくしゃでポチッと星やハートを送るのが関の山です。

    だけどその積み重ねがwazzさんの新たな作品を生むことになるなら、喜んでそして心を込めて今年も星やハートを送ります。

    ライオンのお話は格別素敵でした。
    今年もシャッターの向こうの世界をどんどん広げていただきたいです。

    いつも応援してます。
  • わんわん!←嬉しくて尻尾振ってる

    おお、元気出たあ!

    じゃあ、今年も仲良くしてくださいね、ひめさま!

    とりあえずはお正月を楽しくごゆっくりとね。

    それでは、わん!
  • ひめさま、僕は今日から出勤でした。そして今、みぞれの歩道を歩き出そうとしてます。うう、寒い。けれど今日は家でカレー食べると決めているので、勇気をもって歩き出すのです。さあゆくぞ!(ぴちゃっ!)

    (いよいよ長編作りはじめました。今度こそ最後まで走ります。応援してね)
  • カレーはおいしくいただけましたでしょうか。

    ではしばらく過去の作品を楽しみながらのんびり長編の完成を待つことにいたします。

    今日は千里眼とクゥネルエルフが帰りの電車のお供でした。
    楽しかった(^^)
  • ただのひめさま、『千里眼』応援ありがとうございます。絶妙な軽妙なレヴューにいつも舌を巻きます(「ルルルゥ!」)。時々はひめさまのお話を読みたい僕がいます。あああ〜ひめさま何かお話作らないかなあ………。←窓際で頬杖ついてぼんやり外を見上げてる感じ

    ・・・

    僕は承認要求が人一倍強くて、しかも寂しがりなので(多分前世は寂しくて死んだウサギ)、長編書いてるのに寂しさに耐えきれず、つい短編を作ってしまってきたのです。

    でももうダメです。何かひとつ形に残さないことには、このもやむや(=胸のもやもやをうやむやにしてきた状態。造語)から脱出できない。

    (あっ語ってる、愚痴ってる、でももう止まらない)

    今までに中断してしまった幾つかを再開するという手もあり、どうしようも無くなったらそうしようと思っています。けれども。

    やはり一から作り上げたい。ついでに苦手な人物描写と日常描写も克服したい。あんまり盛りすぎると倒れそうですが、最初は欲張っていたい。状況設定、ストーリーの必然性、魅力的なキャラクター、科学技術創作(SFでは避けられない)、考えることが有りすぎてもう。

    先の二つ(『Affectio』ってやつと『IGY』)は創作衝動に背中を強く押されてました。あれっくらいのエネルギーが、今書こうとしてるやつにあるのかどうか。今はあっちをつつき、こっちをほじくりして、全体像をつかもうとしています。

    短編のネタは日々ポタポタ降ってきます。それは大切なものだから、アイデア帳に残しておきます。ちょろっと書いてみたいけど我慢。

    なんかコドクを耐え忍ぶのが必要な時期になってきたのかなあ。お話作るのってほんと大変だ。

    ひめさま、今日は僕はこんなことを考えてましたよ。

    またね。wz

    (『クゥネル』面白いですよね!こんな雰囲気のお話また書きたい)
  • 『彼の名前を呼べない女の子』

    学校の帰り道、偶然一緒になった君を、
    隣に見ながら駅まで歩く。

    君が好き。どうしてもそれを伝えたい。
    けれどもいつも躊躇してしまう。

    君との空気が好き。
    言葉もなく、ただ一緒にいるだけなのに、
    感じあってる、意識してる、
    そんな二人の関係が好き。

    ゆったり、日のあたる公園を横切る。

    どこを目指すわけでもなく、
    (あっ、あそこの自販機でミルクティー買いたい)
    (わかった)
    (君は買わないの)
    (金がねー)
    (じゃあ一口あげる)
    (さんきゅ)

    それでも私たちの時間には限りがあり、
    (なあ)
    (うん?)
    (…いや、いい)
    (そう)

    まだ特別な関係などではない君に、
    (ねえ、あのね)
    (ん?)
    (…ううん、なんでもない)
    (そうか)

    それ以上の約束などできず、
    (今日はいい天気だな)
    (うん、いい天気だね)
    (ほんとにな)
    (そうだね)

    時が来れば君は、
    (じゃあ、俺こっちだから)
    (うん、またね)
    (明日、学校で)
    (うん)

    私に背を向けて歩き出すのだ。

    遠ざかる君の背中。

    君、君。

    私は君を名前で呼んだことがない。

    君が私からどこか距離を置いているのは、そのせい?

    君の目が時折寂しそうなのは、そのせい?

    さっき、何を言いかけたの?

    君、君。

    君の背中が遠くなる。

    君の背中が遠くなる。

    名前で呼んだことがない君の背中。

    (少し離れて歩く君)

    (寂しそうな瞳)

    このままでいいの?

    (嫌、絶対いや。でも)

    (…でも?)

    (・・・)

    その時風がピュウと吹いて私の首筋に触れ、
    私のためらいはついに破れた。

    ピンと背を伸ばす。

    胸を張る。

    息を吸う。

    (来て)

    (もっとそばに)

    叫ぶ。

    (私のそばに来て!)

    君の名を。


    「マサチューセッチュくん!」


    (!!!あっ、しまった!!!)

    声に驚き振り向いた君は、急いで駆け戻ってくる。

    けれど私は顔を真っ赤にして立ち尽くしている。

    君の名を、

    何より大切な君の名を、

    初めて呼んだ君の名を、

    私は噛んでしまった。

    みるみる溢れる涙。

    ああ私はこれまで、何度君の名をひとりつぶやいたろう。

    家までの帰り道をポツリポツリと歩きながら。

    暖かな湯船のお湯のゆらめきをぼんやり見ながら。

    夜、ベッドで毛布にくるまって目を閉じた後に。

    あんなに口にしたのに、一番大事な時に限って。

    涙は頬を伝い、あごの下で一つになった。

    けれども。

    君の瞳は何よりも優しくなった。

    気がつけばいつもよりもそばにいて、

    手がそっと頭を撫でる。

    「みぃ」

    私の名を呼ぶ。

    「頑張らせちゃったな」

    それは可笑しそうで、嬉しそうで、くすぐったそうで。

    うん。

    頑張ったんだから。

    むちゃくちゃ頑張ったんだから。

    私は君の距離の嬉しさを誤魔化して、涙目でふくれ顔を作る。

    君は照れたように言う。

    「マサ、でいいよ、もう」

    「ヤクザみたい」

    よく言われる、と君は笑う。

    ・・・

    自然と手を繋いだ。

    マサ、マサ、

    君の名はマサ。

    もう怖くない、もうためらわない。

    ・・・

    マサチューセッツというマサの名を考えたのはおじいさんで、名をシュツットガルトと言うそうだ。

    「自分が呼びにくい名前だからって、孫にも同じ苦労をさせるなんてなあ」

    ふふふ。

    指を絡める。君との距離が愛しくてたまらない。

    けれども君は、まだちょっとだけ躊躇している。

    「みぃ」

    「何、マサ」

    「あのさあ、ずっと聴きたかったんだけど」

    「うん」

    「『みぃ』っていうのは愛称で、正式な名前があるってほんとなのか」

    私の胸が温かくなる。君は本当に、私のそばに来てくれようとしてるんだね。

    私は背伸びをすると、君の耳にそっと囁く。

    私の本当の名前。

    大切な人にしか教えないんだよ。

    大事にしてね。

    君は聞くなり、うわっと声を上げる。

    「何それ、みぃ、どんなスペルだっけ、sがいくつあるんだっけ」

    私は微笑むと、彼の手のひらに指で書いてあげる。

    (Mississippi)

    (おわり)

    ・・・

    新年一発目のお土産はどうでしたか?
    長編考えすぎて頭が煮えたので、
    ちょっとギャグを作ってみました。

    ややこしい名前の二人のお話。
    お風呂で彼の名前を練習する彼女の姿、微笑ましいでしょ?
    それではね。

    きゃりーぱみゅぱみゅ!

    wazzwallasis←これも大概ですね笑

  • とってもかわいいお話しありがとうございます♪
    かわいすぎてきゅんきゅんしちゃいます。
    こんなかわいいお話しを「ちょっと作って」みられるwazzさんはやっぱりお話しの魔術師ですね。

    かつて投稿したことすらすっかり忘れてしまっていた私ですが、ちょっとそのことを思い出させていただきました。
    そこで今日は一日お話しのタネを探して過ごしたものの、結局何一つ見つけられませんでした。

    だけどそうやっていろいろ思う巡らせた今日1日は、お話の妖精とかくれんぼしてるみたいでなんだかきらきらと輝いてる感じがしましたよ。

    なのでwazzさんのおかげで「今日はいい日だった」認定できました笑。

    もしお話しの妖精を見つけられたら(いつになるかは分かりませんが汗)懲りずに投稿することにしますね。

    短編も長編も可愛いのもちょっと(笑)コワイのも大歓迎です。
    ゆっくりのんびりお待ちしております。
  • ひめさま、応援ありがとー! わーこれなっつかしいなあ! 面白かったでしょう? ヒロインちゃん(名前忘れた)こそが『あなた』を探してたという構造、我ながらよくできたと思います。そしてそれが本当に最後まで分からないってところがいいですよね! んー、なんか読みたくなってきたなあ。

    ひめさま、僕いま長編にどっぷりです。そればかり考えてる。ようやくこの状態にたどり着きました。でも、ここまではまだ過去に来たことがある。大事なのはここから、書き上げるまで歩くのをやめないこと。ひめさま、おかまいせずにいてごめんね。でも僕はどこにもいかずに、ここで頑張ってます。

    ときどき遊びに来ます!

    さあやるぞ。次の場所に行くまで。

    wazzwallasis
  • ごめんよひめさま!全然気が付かずにいて。でも新作嬉しかった!堪能しました。そうか、ひめさまはここしばらく『お話作りの目』をキョロキョロさせてたんだね。そして見つけたんだね。おめでとう!

    ああ、ええと、他所では「ひめさま」呼ばわりはちょっと恥ずかしいので、ただのさんに戻してしまった。恐縮です。←テレテレモジモジ

    ああもう、こんな甘くされてどうしよう?!ってくらいの優しさでした。でも時にはとことん甘く優しくされたいよね。承認欲のばり高い僕には、『僕』の優しさは骨抜きになるくらいブルブルものだった。

    って、布団の中身(『キミ』)は女の子なんだよね。しかし僕はどうしてもそこに自分を投影してしまうのです。いや、女の子になりたいっていうんじゃなくてね汗(しどろもどろ)。

    そしてもちろん、この作品が単に『甘さ競争』したいんじゃなくて、ひめさまが思いやりと憧れ(無上の愛?)、その喜びを描きたかったってことを僕は知ってます。このお話を思いついた素敵なきっかけ、いつか教えてください。

    最後にもうひと謝り。これをしてないから気がつかないんだよ。本当にもうテキトーなやつですいません。ポチッ。

    (素敵なお話をありがとうございました!)
  • 本文以上に濃いレビューまでいただいて恐縮しまくりです汗。

    私はやはり創作は無理なのです。
    だから「キミ」が娘で「僕」が私の、ついこの前のエピソードほぼそのままです笑。
    確かに就活も苦戦してましたが、あの時落ち込んでた理由は何だったっけ。しょっちゅうだから忘れちゃいました。
    まさしくあんな感じの娘なんです。
    なかなか起きてこない時に思いつて作りました。
    っで、かーちゃんと娘だとなんだかなーってことで「キミ」と「僕」にしただけです。

    ココアだって教えてもらったレシピをそのまま書いただけです。

    そう言うやつです私って汗。

    っと言うことはさておき、「あなたかもしれないから」は私の中でTOP5に入るぐらい大好きな作品です。
    今日久しぶりに読み返したら当時思わず書いたコメントが出てきて恥ずかしかったです(^^)
  • 知ってますか、「写真」は立派な芸術です。
    なので「日常の切り取り」も立派な創作でーす!
    そして文字で切り取る作業は創作以外の何物でもありませーん!
    なので「ただならぬ」いちどくしゃですよ、すでに!

    なんと、娘さんとのほのぼのエピソードだった。
    (レビュー空ぶった、ごめんね)
    ほいでもね、ちょっと「親」のニュアンスは感じてました。
    だって、これくらい受け入れて励ましてくれるのって、
    親だけかもしれない。そう思った。

    けれども!

    恋愛ものとして見てもまた格別ですよ(ジュルッ)?!←めげずに粘る

    なーんて、ああほんと、作品って読み手の中で完成するんですね。
    楽しいな💕また書いてください💕ひめさま!

    (僕は昔のコメント欄なんて恥ずかしさ極まれりすぎてとても読めません)
  • レビュー全然空ぶってませんよ。
    わざと恋愛モノをにおわせたんですから。
    お兄ちゃんと妹かもしれないけど今日それだとちょっと仲良すぎてヤバいですね笑。

    昔のコメント欄が恥ずかしいなんて意外でした。
    ってことはwazzさんの小説のコメント欄は私の方が熟読してるかもしれませんね笑笑。
  • あんまりじっくり見ないで…。←赤くなって俯く(わるのり)

    一応『一度公開したものには手を触れない』ルールでやってます。なので大体ありのままで残ってます。僕のセキララ、どうぞ楽しんでめしませ!←やけくそ

    あ、なんて言いながら近況は残ってないかも。←こっちも読み返さない派
  • ひめさま、こんなに立て続けに応援いただいて、どうしよう?

    コンビニは今も僕の中では図書館の次の次にワンダーランドです!
    ちなみに図書館の次にワンダーなのは紀伊國屋新宿店で、
    その次がビッグカメラ新宿店です。
    あ、コンビニ4番目だった・・・(知らぬまにランクダウン)。

    このお話の好きなところは、ヒロインカミヤの前に無理くりエイエイ割り込んでくるヒロインミヤガちゃんの存在。見て見てされると弱い。←僕の話です笑 主人公のヤガミはだいぶ僕ですけど、それでもこんなに買い込んだ上にチョコまん食べたら気持ち悪いです。

    ああでも、この頃は思ったまんまを素直に書けていたなあ。

    ひめさま、またね!
    長編にダイブ!(毎日ちょっとずつやってます。まだプロットだけどね)
  • ひめさま、よかったでーす!すごくよかったでーす!

    言葉の壁は残酷ですよ。おそらく日本に来るような方はしっかりとした人間で、なのに言葉が喋れないだけで見下されてしまう。もちろんそれは人によるんだろうけど、相手も同じ人間だと共感できる人は日本でさえ多くはない。僕も自分の仕事持って海外に行ったことがありますけど、えー語喋れないと全然相手にされなくて。なまじ仕事に自信があるだけ、打ちのめされ感は並じゃなかった。

    今の仕事のしんどさもあいまって、『僕』にとても共感しました。自分以外の何もかもが上手くやってるように見えるんだよね…あれはきつい。だからこそ月は優しく輝くんですね。最後に救いのあるお話はいい。お月さまの言葉、忘れない。読めて嬉しかったでーす。
  • またもや本文の数万倍傑作なレビューをいただいてしまいました。
    そうそう、そういうことが書きたかったのよっと背後から叫んでます笑。

    って事でカクの方はネタ切れになりました。
    しばらくヨム専に戻ります汗。

    それにしてもwazzさんは一瞬にしてコメント欄、レビュー、そしてこちらにまでチャカチャカっと粋な文章が書けちゃうんですね。
    それがwazzさんのwazzさんたる所以ですね。

    しかも自分で創作した後にwazzさんのお話読んだら赤ちゃんとオトナぐらい完成度が違うんで、wazzさんの作品が神々しくさえ感じます。

    今日も帰りにグーズベリー読んで思わずうぅって唸ってしまいました。ホントすごいわ。



    では共感していただいてありがとうございました。
    彼が日本に来たときは「多分半年ぐらいで現実を思い知って帰っちゃうんだろうな」と思ったのですが、もうすぐ2年。卒業の手前まで来てます。
  • ひめ、そんなことないよ!
    完成度よりも、心動かすかじゃない?

    僕は、最近の僕の短編はチープで昔の自分の焼き増しに感じられて仕方ないです。過去の自分に負けてます。

    ひめのお月さまは刺さりましたよ。
    月に喋らせるなんて、素敵、考えもしなかったよ。

    あと、僕、自由な時間が1日のうちにあまりなくて、
    すんげー集中してるかも、通勤時のカクヨムに。
    コメント、レビュー、ヒョイっと出てるように見えるかもしれないけど、
    激しく書き消ししてますよ。音速推敲。

    コメントはなるべく思ったことを素直に書くようにしています。
    レビューは苦手。基本書きません。
    ひめは特別です。

    ネタ切れなんて言わないで。『目』を光らせといてね。

    ひめさまらしい視点の作品、時々見せてくださいね。
    『彼』の生活なんて、(詳しくは分からないけど)
    ひめさまにしか書けないものだよ。
    あとは娘さんの話もね。

    誰かの視点から見た世界って、
    それだけで十分非日常でドキドキしますよ?

    おやすみなさい。
  • ただのひめ、『グリズリィ』応援ありがとうございます!

    普段とのずれは180°で果たして済むかどうか…。

    なんて(笑)、僕にとってはどの作品も同じ蛇口から出てくるお湯です。ただ入れるバスクリンがちょっと違うくらいな感じ。←風呂上がりなので風呂ギャグ

    本当に書き分けてるつもりはなくて、ただ思いついたものを書いてるだけなのです。胸いっぱいになる作品もあれば、胸悪くなる作品もありますが、狙って作ってるわけではなくて、ストレス発散のために、ふと、ぽろんと思いついたものを書いているだけなんです。うん、だって文調とかリズム、同じでしょ?←あまり同意されたことはない

    なんでも書いてみたいですね。自分がどう書くのかを知りたい気持ちがあります。なのでいろんな方向に向かって書いてるのかも。『グリズリー』書いた頃は確か、『頑張れ皆さん!』みたいな作品が続いたので、ちょっと突き放すような作品を書きたくなったような気がする。ふむ、バランス取ってるところはあるかもね。でもこの作品がどっから来たのかはもう思い出せないや。

    しばらく短編書いてないので、タプタプして今にもこぼれそうです。でも我慢すると決めてます。それを全部長編に向けてます。とはいえ平日は厳しい。この時間はもう頭働きません。何かするなら早朝ですね、やっぱり。今はキャラを詰めていて、それぞれの似顔絵をちまちまと描いています。こんなこと今までしたことない。でもこれくらいしないと彼ら動き出してくれなそうで。

    面白いのは、どんどん出来上がるのは悪キャラなんです。そして一番難しいのが主人公(アンドロイド)。でもね、どれも僕なんです。それに気づいたら、人物が出来上がり始めた。やっぱし身の回りと自分のことしか書けないもんですね。納得した。

    これがいつ完成するのかは分かりません。でもまだ一月が終わるところだもんね。春にはできるかな?

    プロットが終わればいよいよ書き初めです。そこで物語がどう変化するか。ほら、筆って勝手に走る時があるでしょ? そんな瞬間が来るのをとても楽しみにしてます。

    迷惑じゃなければ、時々息抜きにお土産持ってきます。

    おやすみなさい。
  • 確かにおっしゃる通りですね笑。
    wazzさんの場合はさんのバスクリンの種類がハンパないですが笑笑。

    だけど蛇口の部分では弱者の見方が多いですよね。
    グリズリーも波止めのやつもハーレーのも…。
    ロアルドダール的と言いますか笑。

    でもまあいちファンと致しましてはお好きなようにどんどん書いていただけるのが嬉しいです。

    似顔絵なんて素敵です!のぞき見したい気持ちとは裏腹に、ここはグッと堪えて作品がアップするのをじっとお待ちしております。

    そしてタプタプがこぼれて流れてしまう前に、お土産しかと受け止めますのでよろしくお願いします(^^)
  • ひめ、なんかしょーもないことなのですが、
    カクヨムのキャンペーンに当たっちゃった。
    wなのになんで先頭なんだろ、謎。

    (wasswallasisなのは最初の登録の時に打ちまちがったから)
    (直したいのに直せない泣)
    (ああまたこんなところに運を使ってしまった)
    ←前もマスコット当たった
  • うわぁすごいじゃないですか!
    いそいそと見に行ってしまいました。
    ホントだ。先頭ですね。
    これは2022年の幸先いいスタートですね。

    個人的にはIDとペンネームの綴りが違うのがずっと謎だったのですが、
    それがクリアになって推理小説の謎解きした気分です笑笑。

    これは運を使ったのではなく、幸運の兆しに違いないです!
  • 謎解きの謎→単なる打ちまちがい
    ああ、かっちょわりい...。
    まだこの名前に慣れてなかったんだよな。
    (2022年決まらない男ナンバーワン候補に早くも選出されたかも?)

    ひめ、一月もおわりですね。今日は長編のヒロインちゃんのライバルを泣かせて遊んでました。意地悪な子を泣かせるのは楽しいです。最後はハッピーにしてあげるけどね。

    おやすみなさい。
    (幸運かあ...)
  • 『うたひめ』

    ♪足を蹴って進め 北風と吹雪の中
    寒さは辛いか うん 辛い
    雪は辛いか うん とても
    けれども私は知っている
    この道の先のその先に
    確かに私を待っている
    確かに私を待っている
    おうち おうち
    私が暮らす いいうちさ
    古ぼけてるなんて言わないさ
    それは個性と言うんだよ

    ♪足を上げて進め 北風と吹雪の中
    闇夜は怖いか うん ちょっと
    凍夜は嫌いか うん かなり
    けれども私は知っている
    この道の先のその先に
    確かに私を待っている
    確かに私を待っている
    おうち おうち
    ほっこり暖か いいうちさ
    かしいでるなんて言わないさ
    それは個性と言うんだよ

    ♪暮らしたい 暮らしたい
    こたつに入って暮らしたい
    出かけなくても いいんだよ
    働かなくても へいちゃらさ
    ねえ君 ほんとに知らないの
    幸せ それは 手の届くこと
    幸せ それは 足伸ばす喜び
    幸せ それは 体に感じる暖かさ

    ♪ジャンプ、ジャンプ!
    寝ながらジャンプ!
    ジャンプ、ジャンプ!
    心はジャンプ!
    言ってみただけ それなのに
    明日頑張る気持ちになるの

    ♪結構結構調子いい
    結構結構感じいい
    結構結構明日決行
    明日 明日 やってみる
    明日 明日 また明日

    ♪自由な心と旅したい
    愉快な気持ちとゆく旅さ
    道はささやく 北へゆけ
    道はつぶやく 西へゆけ
    道はとぼける 東かな
    全然話にならないよ
    私の足は 南向き
    私の心も 南向き

    ♪何だよ何だよ 豆板醤
    ピーマン蓮根 八宝菜
    胡麻の油は隠し味?
    いえいえ イエーイ たっぷりと
    中華ばんざい おばんさい

    ♪乱暴ものだぜ 俺様は
    お前の気持ちを回し蹴り
    泣いてもダメだぜ 諦めな
    泣いてもダメだぜ 諦めな
    明日は鍋って決めたんだ
    明日は鍋って決めたんだ

    ♪あーどこへ行くの
    あーどこへ行くの
    教えなーい
    教えなーい
    うそうそ 教えるよ
    うそうそ 教えるよ
    やっぱり教えない
    やっぱり教えない

    コンコン!

    はっ?!

    あー、えーと、俺だけど。

    あっ、お、お帰り。
    遅かったね。

    ああ、うん、ええと。

    どうしたの。

    うん、あの、
    ミルちゃんの歌、
    玄関の外からもまる聞こえだった。

    マジデスカ?!

    すごく楽しそうだった。
    教えなーい、教えなーいって、
    あれ、なんか耳に残るな(笑)。
    ははは。

    !!!

    ミルちゃん作曲の才能あるよな、
    笑いながら彼は脱衣所を出ていき、

    私といえば、
    あまりの恥ずかしさに
    湯船にぷくぷくと沈んでいった。

    (おしまい)

    ・・・

    ただのひめ、『桃源』レビューありがとうです!
    荒削りな作品だけど、僕これ結構好きなんです。
    いつ読んでもほろりとしちゃう。
    ずっと願ってきたことって、
    やっぱり叶ってほしいな、そう思います。
    上の小噺はお礼でーす。
    ミルちゃんがだんだん調子に乗ってくところ、
    楽しんでもらえたらと思います。

    そいではねー。おやすみなさい。
    (今週は恩田陸ウィークでした。夜のピクニック、蜜蜂と遠雷、ユージニア。楽しかったー)
  • ミルちゃん可愛いです(^^)

    わかるわかる。
    玄関のドアって結構聞こえるんですよねぇ〜。
    妙に共感してしまいました笑。

    「桃源」私も好きです。
    2人の控えめだけど一途なところがいいです。
  • ただのひめ、バレンタイン・レビューありがとうございました! いやっ、照れるなあもう手渡なんてさあ頬赤。←妄想楽しんでおります

    いつだったか書いたかもしれないのですが、僕のお話は結構近所をモデルにしてます。このお稲荷さんも近所にあります。ごくごく小さいのですが、すごく綺麗に手入れされていて、通勤で前を通るたびに心洗われる感じ。そして自分で設定したくせに、もうなんか狛犬かわりの2匹は親子狐にしか見えなくて。多分じじいになるまでそんなこと考えながらそばを通るんだろうな(引っ越ししなければね笑)。

    ということで、僕は僕がお話で設定したシチュエーションに囲まれて毎日暮らしているわけです。あの図書館も、あのカラスも、あの生垣も、あの猫も、あの電車も、あのホラーも。なんてポエミーでドリーミーな僕(笑)。

    そうそう、ポスタルにもモデルがありますよー(広島県音戸町と中野区界隈です)。

    ・・・

    この頃はようやく長編頭になりました。もう長編のことだけ考えてる。いやあ、何年ぶりだろう、このかんじ。僕はカクヨムデビューする前の数年くらい、誰にも見せずにちまちまコツコツと長編を書いていた頃があったのです。ちょい甘め超能力歴史ミステリーみたいなやつを書いてました(未完)。←終わらせられないのはこの頃からの癖です あの頃はそのお話のことばかり毎日考えていて、仕事終わって夜にカタカタ打つのが楽しみだった。あーなんか懐かしいなあ。

    そして今。昔と全く同じ情熱、とはいきませんが、早朝まだ暗い時にパソコンに向かうのが楽しみな僕がいます。まだ全然できてませんが、動きだしたキャラクターたちが僕を早く早くと急かします。もうちょっと待って、君らの魅力、全部ぜんぶ引き出したいんだ。

    ひめさま、応援してね!(どうか気長に笑)
  • もちろん応援してますとも!

    wazzさんがキャラクターたちと戯れてるのが目に浮かぶようです。

    気長にですね。覚悟しておきますww。
  • もちろん応援してますとも!

    wazzさんがキャラクターたちと戯れてるのが目に浮かぶようです。

    気長にですね。覚悟しておきますww。
  • た、ただのひめ・・・?
    (ふっ、二人に増えてる?)

    ・・・

    ところで。
    KACをまたやるそうです。今トップページに出てた。
    なんでもう長編集中してる時に!
    誘惑多いな!←揺らぐ

    (だって楽しいんだもん)
  • ほんとだ笑笑。

    面白いからこのままにしておこっと。えへ。

    誘惑上等。お待ちしております(^^)
  • ひめさま、いつも応援ありがとう!

    KACのお題で書いたこのお話、なかなかいい設定なんだけど、文字数制限はめるのがすごく大変だった。マザーちゃんの恋心、バッサリ削ってしまって残念でした。連日お題が出て毎晩ヒーヒー言ってたけど、あの頃のカクヨムはほんと楽しかった。

    不穏な前振りでしょう。
    残念だけど、今からひどい告白する。

    ごめんねひめさま。もうカクヨムで書く気せえへん。

    昨日だか始まった新しい応援システム、僕全然賛同しない。投げ銭システム、一気に白けた。このシステムは義務が生じるし、縛りの多いところじゃ純粋に創作楽しめない。金儲けしたいならコンテストでするよ。自由で楽しいところがカクヨムのいいところだったのに。

    まだあんまし考えが纏まってないので果断は控えるつもりだけど、本棚空っぽにしたくなってしまった。

    自分で自分の首を絞めたくないので、ちょっと頭冷やして考えます。おやすみなさい。(ああ、どうしよう)
  • 寝たら少し頭冷えた。

    まあしばらく何もしないでおきます。

    僕には長編があります。

    今は長編。長編。ただ長編。
  • はー。

    土曜朝は忙しくって昨晩と今朝のふたつのコメントを一緒に読んだので奈落の底に落ちずにすみました。

    この応援システムの表示、スマホだからか全然気がつきませんでした。

    なんだかよくわからないんだけど、よくアプリで最初は無料だけど、いろいろな機能を使いたかったら有料でプレミアム会員みたいなのが用意されてるって感じなのかしら。

    最初にカクヨムを作った目的は小説の世界に活気を持たせることだったかもしれないけど、運営するにはお金もかかるし慈善事業じゃないからお金も稼がなきゃいけないし、ってことで行きついた案なのかしら。なんてったってカドカワですものね。昔は金儲け主義ってイメージの塊でした。

    読むのにお金がかかりますとかだったら凍りついちゃうけど、そういうわけではないんですよね。会員様向けのVIP近況ノートみたいなのが読めないだけですよね。

    私は本を読む時はほぼ図書館か古本で、そうすると作家さんにはお金が全然行かないんですよね。そういうのってすごい申し訳ないなって思ってて、もし私が大金持ちになったら(ならないけど笑笑)本を定価で買うぞ!って決めてて、そういうお金持ちの人のためのシステムかな?

    ってことはお金持ちでない私は今まで通りそっと覗き読みしてたらいいのかな?

    はーよくわかんないなー。
    余計に混乱させましたかねぇ。

    とにかく長編。長編。長編お願いします。
  • ひめさま、おはようさんです! 寄り添ってくれてありがとうございます。おかげで月曜日は笑顔で迎えてます。僕もお金持ちでないので(笑。そりゃあ欲しいさお金!)、今まで通りの暮らし、していきます。

    ちゅっ!(届け投げチッス!💕)
  • よかったです!ちゅっ!
  • (この上二つのやりとり、恥ずかしいなあ)←つい目に入る

    ただのひめ、夕方は応援ありがとうございました! このところは表立って創作してない僕なので、優しい応援が染み込む染み込む。日向に置き忘れられて枯死眈々としている鉢サボテンの如く、命の栄養をモーレツに吸い上げました! ズズズ、ズズズ!←鼻すすってるみたい(花粉症です。アレグラ!)

    季節は巡り、僕はすっかり長編人間になりました。設定のノート(手書きじゃないとダメなんです)、昨日3冊目に入りました。今までちゃんとやったことがない人物設定をしっかりやってみてます。しっくりくるまで考えたい。そんなこだわりが出てきて、グニグニこねくり回しています。今の座右の銘は「紆余曲折」「曲がりなりにも」「七転び八起き」。いかにこの作業に不慣れなのか、すごく実感してます。(うーん、「七転八倒」もあるなあ)

    別の難しさもあります。しっかり作り込んだ人物像、設定。これをどうやって読み手に見せよう? ストーリーって、全部作ったものを一旦埋めて、ちょっとずつ見えてくるように掘り出してゆく感じ。すごく難しい。文章のコントロール力の無さを痛感してます。意図したような効果が得られるのか、まだわからないや。

    そんなこんなで、3月になりましたが、まだ何も形になってないのです。ゴミ箱が鼻紙で山盛りになっただけ。←我ながらひどい自虐(笑)

    ただ、設定考えてると、樽に水が溜まってゆくような感覚もあって、「ああ、これがいつか溢れたら、どどっと書き出せるんじゃないかなあ」とも思ってます。まだたぷんたぷん(肩まで浸かったら溢れるくらい)には程遠いけど、半分は超えてる、そんな印象です。

    でも、ここらでちょろっと短編書きたい気もします。どうしようかな。

    また明日考えよう。ひめさま、またね。
    (おやすみなさい)
  • 順調に創作活動をされてるようで、こちらはたいへん満足しています。

    ノート3冊目だなんてすごいですね。

    大作が期待できそうです!
    短編も待ってますよぉ〜(^^)
  • 同じことずーーーー
    ーーーっと考えるのって、楽しいです。

    「早くこの場面描きたいなあ」っていうシーンが
    いくつかたまってきました。

    出来上がりは「なんだ、こんな時間かけて
    こんなもんかい」←自他ともに
    ってくらいの、なんてことないものに
    なるかもしれないけど、

    僕にとっては大切なステップになりそうです。
    いや、そうしたいです、そうありたいです、ぜひ。

    (もったいぶってるなあ)

    長編ネタ、山ほどあって。

    今回をはずみにして、長編得意になりたいです。

    (短編は週末に書きますね)

    そいではひめさま、おやすみなさい!
  • 長編ネタ山ほどあるだなんて、とっても楽しみ。
    なんだかムクムクっと新芽が動き出してる春って感じですね!

    短編も長編も待ち遠しいデス。

  • ひめさま!

    ごめん、なんか知らない間に
    短編ぜんぜん書けない体になっていた。

    ここ2週間じたばたしてたんだけど、
    面白いくらい話に魅力がないんです。
    パサパサして、コクも艶もない。
    保温しっぱなしのご飯状態。

    この連休になんとかしようと思ってたんだけど、
    あかん、お見せできるものがいっこも作れなかった。
    何この現象?こわ。
    ←こんなこと今までなかって
    ちょっとショック

    ごめんね。
    自分で言い出したくせになんですけど
    いったん短編は置いて、
    長編に戻ります。

    また近況書きにきますね。それでは。

    (なんか共倒れに向かってる気がする。やばいぞ)
  • ではでは、せめて現在作成中の長編がナニナニ系だとか、こんな人出てきますよぉ〜だとか、何か想像力かきたてるヒントが欲しいです!
  • 近未来SFです。壊れてしまった家族の救いと再生を描きたいと思ってます。家政婦アンドロイドの恋と愛が主題です。タイトルは『キロメータ・スクエア・ポーラースカイ』。じょしこーせーも出ます! 

    こんなんでいかがっすか、ひめさま?←スランプ突入(やさぐれ)
  • ヒョー。
    たくさんのヒントありがとうございます😭
    これは相当ヤバいですね。
    楽しみで楽しみで楽しみすぎます!
    スランプなんてこのワタクシメがぽかちんっとやっつけて!というわけにはいきませぬが、せめてスランプあっち行けあっち行けと念じております。

    今日は家政婦アンドロイドとじょしこーせーが夢に出てきそうです笑笑。
  • ひめさま、随分ご無沙汰してしまいました。

    さっきは『キリテさん』に素敵なレビューをありがとう。
    そうですね、コロナは今、ようやく過ぎ去りつつあるかもしれない。
    危機感ばかり感じていた頃は、気がついたら過去になってましたね。
    色々考えさせられるレビューでした。

    そして今僕はダメダメです。
    4月も5月も全然です。
    なんか忙しくなっちゃって、それを言い訳にして
    全然書いてません。いや、書けてません。
    困っちゃいますね笑。

    なんか気まずくて、こちらにお邪魔しづらかったです。

    序盤と終盤はいいんだけど、中盤、
    登場人物の日々がちっとも生き生きとしなくて。

    自分の経験値が低いせいだろうか?

    まあ何も書けないなら、
    せめて創作の素材を頭に入れよう。
    そう思って、近いジャンルの本をつらつら読んでます。
    荻原規子にはまりました。

    なんかごめんね。
    心配かけたかもね。

    それでも登校前にはひめさまに
    まっさきに読んでもらうつもりです。

    ・・・

    やれやれ、目を上げるたびに3月29日のコメントが
    目に入ってズキズキします。ああ重症だなあ。

    再浮上するのを祈っててください。
    それではがぼがぼ。←スランプの水底から

    (キリテさん久しぶりに読んだら楽しかったです)
  • 私の方こそすっかりご無沙汰してしまいました。
    コロナによる2年間の空白が解き放たれ、前代未聞の残業に次ぐ残業で、あっという間に月日が経ってしまいました。

    まだまだ通常業務とは程遠い状態ですが、それでもかつての生活をちょっとづつ取り戻したいなと思って久しぶりにカクヨムに来たのでした。

    キリテさん。当時も相当気に入ってたけど、読み返すとうううっと思わずうなっちゃうぐらいすごいです。
    やっぱ大好きです。wazzさんの作品。


    よく映画とか長編小説とか「構想何年」とかあるじゃないですか。だけどその何年もの間ずーっと構想を練ったり書き続けてたりしてたわけじゃないですよね。

    時には離れたり熟成させたり。長編はそういった紆余曲折から生まれる良さってあると思うんです。ほら短編のスピード感とは違ってじっくり味わいながら読めるのが長編の良さだったりするじゃないですか。

    だからどうかスランプだなんて思わないで、チーズやワインのようにじっくり熟成させて美味しくしてるんだぐらいでいてくださいね。

    荻原規子、知らなかったのでググったらとっても面白そう。図書館で借りてみますね!
  • 先のお礼では、
    何だか僕の話ばっかりしてましたね。

    ひめさまにももちろん生活があって
    (僕にとっては姫だけどね笑)、
    忙しい頃もある。

    それを考えもせずにぐちぐち言ってしまった。
    ちょっと恥ずかしいです。

    ひめさま、お疲れ様。
    頑張りましたね。

    そんななのに応援してくれたこと。
    それがすごく僕の背中を押します。

    僕も頑張らねば、ね。

    熟成。うん、
    心と魂は熟成させて、
    しかし体は熟成させると重くなるので、
    適度に運動して、
    そうして我慢づよく、
    ちょっとずつゆきます。

    なんか満たされましたよー。
    どうもありがとうね。

    僕ら、じっくり頑張っていきましょうね。
    (そうだそうだ)

    荻原規子のおすすめ。
    どれもおもろいけど、一押しは
    レッドデータガール(RDG)です。
    児童文学(それか青少年)コーナーにあります。
    「精霊の守り人」の作者が紹介していたので
    読み始めました。幸せでした。
    「西の善き魔女」もノンストップでした。
    ひめさまと波長があったらいいなあ。

    それではね。
    おやすみなさい。
  • 恥ずかしいなんてなしです。なし!

    RDG図書館で見つけました。
    文庫本がなかったのでハードカバーです。
    ハードカバーなんていつぶりだろう!
    青少年に戻った気分で読もうと思います。うふふ。

    そして今日もwazz作品読んでフワァーと感嘆のため息をつきました。何を読んだかは明日明後日あたりに種明かしです笑。
  • 何を読んだのか、教えてもらうの楽しみにしてます。

    このところの読書は、その時読んでいる本の作家が
    後書きとかで薦めているのを拾ってゆくスタイルです。
    こういう読み方は楽しいです。

    「精霊の守り人」シリーズ
    →「虹色勾玉」から荻原さんへ
    →「ナルニア国」シリーズ
    →「プリデイン物語」シリーズ(今ここ)

    児童文学は嫌味がなくて洗練されていて、
    読んでいて心が充実していくのがわかります。

    ハードカバーが多いです。
    かさばるので電車で読めないのが辛いかも笑。

    RDG楽しかったらいいのだけど。
    人に本を薦めるのは難しいからね。

    それでは!
  • ただのひめさま、読んでいただきありがとうです💕レビューも嬉しい嬉しい💕

    ちょうど帰りの電車に乗ったところです。ぐるりを見回しましたがRDGのハードカバーを持った令嬢は見当たりませんでしたので、ひめさまに後をつけられていた訳ではないようですね。だとすればこのタイミングのレビュー、素晴らしい勘ですね!(きょろきょろ)←なおも令嬢探す

    このお話。書きたいものを書けた、僕しか書けないものを書けた、と納得のいった作品です。こう振り返ってみると、あんましそんな作品って多くない。イメージ湧いてからしばらく置いたけれど、書きはじめたら躊躇いなくしゅるしゅるって筆が進みました(じっさいはタイピングだけどね笑)。自分でも割りと読み返すお話です。

    ひめさまが「ふわぁ」(でしたっけ笑)とした作品がこれだったら光栄です。またこんないい感じの書きたいです。

    お返事もらえるかな? それではね!
  • はい。こちらが「ふわぁ」の作品でした。大当たりです(^^)
  • ひめさま、読んでくれてありがとう。なんかお礼に気持ち楽しくなるようなことを書こうと思ったけど、なんか今週は忙しくてダメダメで。ヨムしてコメント書いても、日本語正しくかけてるかわかんなくなって、なんか悲惨。ちょっと落ち着いたらお礼します。ごめんね。(忙しい忙しい言うようになっちゃう暮らしはやだね)
  • ひめさま、応援ありがとね!
  • ちょっと調子に乗りすぎましたかね。気を悪くされてなければいいのですが汗。
    お仕事落ち着くといいですね。お互いに笑笑。
  • ひめさま、応援ありがとう。ひめさまのレビューを気に入らなかったことはこれまで一度もありません。ご心配なく。

    今、仕事がむちゃ順調になってしまい、頭が創作から離れてしまいました。夏の暑さもあって、カクを全くしなくなってしまった。へー、こんな生活になることもあるのね、と新鮮な感じです。あまり否定的でないのは、今の暮らしに張りがあるせいでしょうか。

    一昨年あたり、カクにむちゃ燃えていた頃は仕事に絶望していたのでした。ふむ、これらは反比例の関係にあるみたい。現状不満こそ創作の熱源なんですね。

    これからどうしようか? また局面が変わったら考えます。ひめさま、夏を元気に楽しくね。

    wazzwallasis
  • 仕事だけかしら?プライベートもむちゃ順調だったらもっと嬉しいです。うふふ。

    RGBとってもとっても面白かったです。最初は怖すぎて挫折しかけました笑。
    だけど最後まで読んで本当によかった。新たな世界を見せてもらえた感じです。今までの人生、古典を思いっきり避けてきた人なので。

    実はコロナになってしまい、現在ホテル療養中です。4巻目でコロナになって図書館に借りに行けなくなってショックを受けていたら、今って電子書籍を借りれるんですね。知らなかった。なので後半は電子書籍で読みました。もちろんこれぐらい有名なのしかないので帰宅できたら荻原規子さんの別の本も借りるつもりです。

    って言うことでWazzさん作品に戻ってきたのでした。

    きっと今はリアルな生活が充実して根っこをあっちこっちに張り巡らす時期なのですね。
    また作品の花が咲く日が来るのを密かにお待ちしています。



  • こらっ! そんな大事なことは早く言いなさい!

    ひめさま、それは大変でしたね。けれどもホテル隔離ってことは症状は軽いんですね。よかった。あとはおそらくご家族も無事なんですね。よかった。

    けれども寂しいし退屈でしょう。じゃあなんかしてあげようかなあ?

    (ひめさまカクヨム用のラインのアカウント作らない?そしたらアホなマンガを送りますよ?)
  • え?え?え?
    カクヨム用のラインのアカウントの作り方教えてくださぁい!
  • 今日はお酒の会だったので、今ほわんほわんと電車に乗ってますよ。上手く説明できるか分かりませんが...。

    いち。ラインのホームページに行き、アカウントを作る。Googleでラインと打ち込めば行けるはず。てきとうな情報で作ってしまう。

    に。作ったアカウントをこの近況に貼り付ける。そうするとwazがアホマンガを送りつける。ひまつぶしになるかは保証できない。

    ひめさま、お酒抜けたらちゃんと説明するね。今はどうやらだめっぽい(電車に酔いそう)。けれどもこのアカウントがあるとカクヨムの下書き共有もできるはずです。いつか長編作ったら、公募に出す前に見てもらえますね。それを楽しみにしてもらえたらと思います。いつか、いつかね。

    こんなつまらないことが、ひめさまの励みになりますように。

    wazzwallasis@悪酔い(この電車嫌な感じに揺れるんだよ泣)
  • @674bxnox ただの、いちどくしゃ
    これでいいのでしょうか・・・
  • ひめさま、ありがと!
    しかし・・・

    ごめんよひめさま、
    Twitterと打つつもりが、ラインって打ってた!←ダメだね酔っ払いは

    スマセン、Twitterでもっかい
    アカウント作ってくれますか(オヨヨ泣)。
    アホマンガ、作っときますので!
  • おはよーございます。
    ひめさま、二度手間かけました、ありがとう。

    上のお名前でサーチするのですが、
    何だか見えないみたい。
    僕のを見つけてくれますか。
    @wazzwallais

    そしたら、試しにダイレクトメール送ってみてください。

    (うっわ、何か変な勧誘みたい↑)
    (いやいや、怪しい画像を送りつけるだけですよ笑)
  • ダイレクトメール送ってみたのですが、いかがでしょうか?
  • 通じました! すません、スマホに通知設定していたはずなのですが。こんなことばっかり。夏はダメです。←いつもダメ
    見てみてね。 
  • ひめさま、すいません。アホマンガ上手く描けなくて諦めちゃいました(twitterお騒がせしました)。代わりにこっちをどうぞ。実に半年ぶりくらいの短編です。うん、どうやらまだ書けるみたい。勝手にモデルにしてごめんね笑。

    またしばらく留守にします。ひめさま、よい夏を!

    ・・・

    『ホテル ロボ・ジャイアント』

    朝、目を覚ます。

    はめごろしの窓からの光がレースのカーテンを通り、薄い灰色の壁に模様を作る。ぼんやりとそれを眺める。

    部屋はどこまでも静かで、自分の呼吸音だけが、やけに掠れて響く。

    静けさが、私から何かをじわじわと奪っていく。

    今日がまた始まった。私はそっとため息をつく。

    私がこの部屋に来てから、確かもう1週間になる。

    ・・・

    案内された高層クレーンの操縦席のようなこの小部屋は急遽準備されたことが明らかで、調度品にはどれも薄く埃が積もっていた。表情からやましさを拭いきれていない従業員はペコペコと頭を下げ、急に隔離者が増えたせいだと言い訳をした。

    聞きながら私は、ここまでの経緯を思い出していた。

    −−−親しい友人が発症したと聞いて受けたPCR検査で、私は陽性と判定された。この感染症は今は死病ではない。けれども自覚症状のなかった私は、その事実にショックを受け、その夜は眠れなかった。

    幸い家族は皆陰性で、数日間の経過観察の後には通常の生活に戻れることになった。

    翌日、最小限の荷物をまとめた私は、迎えに来たライトバンに乗って自治体に紹介された隔離所に移った。夕暮れ近く、玄関先から見送る家族の表情は一様に曇り空で、

    (これで死ぬことはないのだ)

    私は彼らと同様に、主婦が不在となる我が家のこれからをむしろ心配した。

    隔離所は海沿いの国道に面したホテルに決まった。そこに行き着く頃には日は大分傾き、この辺りでは老舗とされているホテルの起伏のある正面や立ち並ぶ棟々には、既に深く影が差していた。

    エントランスに面した窓から見下ろす宿泊客の視線を恐れ、車を降りた私は案内された従業員口に足早に向かった。白いテント布が目隠しに立て回されたそこには防護服の従業員が待っており、本人確認を求められた。そのまま従業員の後に続いてドアをくぐると、明かりの抑えられた通路を歩いた。

    狭い通路はどこまで歩いても窓がなく、そのうち私は自分が今どこにいるのかわからなくなった。それから2、3人乗れば満員となるようなエレベーターに乗り、案内されたのがこの小部屋だった。

    ・・・

    私は窓際に積み上げられたまま残されていた段ボールに歩み寄る。

    「あっ、すいません、それはそのまま、触らないようにしていただけますか」

    若い従業員の声は、マスクとゴーグルの向こうからくぐもって届く。ただでさえ狭い部屋は、段ボールのせいでますます息苦しい。正規の宿泊客でないとはいえ、私も心ある人間なのだ。これはあんまりにも雑な扱いではないか。

    こんな部屋に2週間近く居なければならないのか。私は暗澹とした気持ちになる。

    段ボール越しに薄暗い窓の外を覗く。10階ぐらいの高さだろうか。見下ろす国道の向こう側には、ごみごみとした雑居ビルが並び、煤けた低い住宅の屋根屋根がその隙間を埋めるようにして、宵闇の底に滓のように沈んで見える。国道に沿った高架の上を、時折ライトをつけた電車が横切る。

    海を眺める。彼方にはまだ夕暮れの明るさが残っている。僅かにきらめくその穏やかさはしかし、私を全く和ませない。

    「食事は指定の時間に、ドアを出たところの棚に置くようにいたします。あとは先ほど渡された資料をご覧になってください」

    それでは、しばらくご不便をおかけしますが、どうぞ気楽に。そう言って防護服の従業員はそそくさとその場を後にした。

    通路を遠ざかる彼に聞こえるように、私はドアのロックを乱暴に回した。

    カーテンは引かずにおいた。

    ・・・

    夜。遠くTDLの明かりを眺めた。それは彼方まで存在を誇示するかのように凪いだ海面を照らしていた。永遠に続く夢の国と呼ばれる場所。この非常事態にあっても、人々は変わらない和みを求めて集まり、来客数は絶えないそうだ。

    私が家族と最後にそこに行ったのはいつだったろう?

    深いところからようやくすくい上げた思い出は、私の胸の中で微かに温もりを放った。

    やがて閉園を告げる花火が上がり、私は窓辺を離れた。それから知らぬ間に届けられていたぬるい食事をもそもそと食べると、体を伸ばせない狭い浴槽に浸かり、寝巻きに着替えて細いベッドに潜り込み目を閉じた。

    ・・・

    感染するまでの生活のことを思う。

    毎朝、白いマスクの人々に囲まれて数珠繋ぎの鉄の箱に無理やり乗り込み、否応なく形成された密の中で都心に向かう。ドアが開くと、電車は堪えきれなくなったように人々もろとも私を吐き出し、それぞれがどこへ向かうのか確かめもせずに慌ただしく走り去る。ようやく自分のペースを取り戻した私は、幅広なビルの間の道をしばらく歩き、頼みもせずに開くガラスのドアをくぐると、警備員に小さく頭を下げる。

    隣りの席が近すぎるその職場で私は毎日、凍えるような冷房のせいであっという間に冷めるカップのコーヒーを時折口にしながら、モニタに浮かぶ文字を書いたり消したりしていたのだ。

    その風景に懐かしさは全く感じなかった。けれども、いつも何かを堪えるような気持ちでいた私にとって、隔離終了後、何事もなかったかのようにそこに復職する自分の姿を想像するのもまた難しかった。

    ・・・

    日々はノロノロと、しかし足を止めずに過ぎた。

    ベッドに腰掛けて開く膝上のノートPCは快適には程遠く、TVはつまらない話題を罪悪感のない笑顔で何度も使いまわした。

    周囲の反応を確かめるのがどこか恐ろしく、今の境遇を知人に告げ回ることは躊躇われた。私はあまりスマホに触らなくなった。

    退屈は無気力と隣り合わせに座っていた。そのすぐそばには孤独と絶望がひっそりと立っていて、私の顔色をチラチラとうかがった。そして時折私と目が合うと、親しげに私に笑いかけた。

    ・・・

    それでも家族とは毎晩スマホのモニタ越しに会った。

    私たちは明るい表情を努めて見せ合った。けれども、ああ、なぜ私はこんなにも取り澄ましていて、なぜ家族はこんなにも話題に困っているのだろう。

    ホテルの部屋の酷いありさまへの文句にも疲れた私は、おやすみとモニタに手を振ると、スマホをベッドのサイドテーブルに置く。そしてTVの暗い画面にぼんやり映る自分の顔から、ゆっくりと笑顔がひいてゆく様を、見るつもりもなく見る。

    ・・・

    こんな風にして1週間が過ぎた。私は、朝に起きて、夜に寝た。

    そしてその夜が訪れた。

    ・・・

  • 深夜。聞き慣れない電子音が、私の意識を眠りの淵から無理やり浮上させた。

    細いベッドの上で体を起こす。ベッドサイドに備え付けの内線電話がオレンジのランプを明滅させながら私を呼び続けている。表示のデジタル時計を見る。2:43。

    「お休みのところすいません、唯野さん、急いでTVをつけていただけませんか」

    どこの局でもかまいませんと言う受話器の声は、私をこの部屋に案内した輪津という従業員のもので、彼は焦りを全く隠していない。状況の掴めない私は受話器を耳に当てたまま、ベッドの隅に投げていた黒いリモコンを拾いTVに向ける。かちりと音がして、暗い画面に光が溢れる。

    そこに見えたものは何だったのか。それは、深夜にもかかわらず車のヘッドライトの禍々しい輝きが延々と連なる海岸沿いの国道。そして画面が切り替わると、スーツの男性がバタバタと報道陣の前に現れる。濃い色の布地で装飾された背景、それを横切り演壇に立つと、マイクに顔を近づける。ざわめきが消える。

    (記者会見、内閣官房長官の?)

    私の脳が現実に追いつくよりも先に、男性は話しだす。

    ・・・本日午前0時過ぎに、東京湾外を操業中の商業貨物船より通報を受け、海上保安庁哨戒機がこれを確認した・・・

    ・・・同庁は、日本近海では50年ぶりの確認となるレビヤタン属と断定、その中でも特に巨大化するダイオウヨロイヒレアシの可能性が極めて高く、以降これをダイオウヒレアシと呼称することとした・・・

    ・・・先の襲来の時には、駿河湾内を航行中の鉱石タンカーが座礁させられ、我が国の資源物流網の分断となり、70年代に起きたオイルショックの引き金の要因となった・・・

    ・・・当該災害生命体が本国千波県浦矢須市海浜地域を目指し進行している原因は、目下防衛庁に新設された対策本部で協議中であるが、同庁の災害生命体研究部によれば、同市のアミューズメントパークに先日オープンした海上アトラクションが、なんらかの刺激を与えた可能性を指摘している・・・

    「これは一体、どういうことなんですか、輪津さん!」

    思わず受話器に向かい大声を張り上げる。

    「見ての通り、たった今、護衛艦サイズの深海生物が、この浦矢須市目がけて泳いでいるんです」

    はっとして窓の外を見る。普段なら明かりを落とし寝静まっているはずの町は、国道に合流するどの道にもヘッドライトの光が溢れ、カーテンを閉じることさえ忘れた家々の窓からは、部屋の明かりが煌々と輝いているのだった。

    咄嗟に家族のことが脳裏をよぎる。

    「家族は、私の家族は大丈夫でしょうか」

    安心してほしい、と従業員は電話越しに私に話す。

    「お伺いしていた現住所の一帯は、先ほど自治体から自宅待機指示が通達されました。放送によれば、過去の例を参考にすると、海岸より1km以上離れた地域へのダイオウヒレアシの侵攻例は1%にみたないそうですから」

    (これは)

    (これは、私たちの町の話なのだ)

    (繰り返されるTVのテロップ)

    (非常事態、非常事態、非常事態・・・)

    私の胸のざわつきを、従業員の話は全く鎮めない。しかし。

    「それよりも、唯野さん」

    突然TVの画面が切り替わると、予想もせず、防護服を脱いだ従業員の姿がそこに映る。白い蛍光灯の光に照らされた深夜の事務室で、彼はパソコンの前に座る。シワのあるワイシャツ、ゴーグルもマスクもない疲れた素顔のまま、モニタの向こう側からこちらを見る。初めて彼と目が合う。

    彼は切実な声を上げる。

    「あなたにしかできないお願いがあるのです」

    ・・・

    ジムのウォーキングマシンのようなそれに乗ると、正面両側、肩の高さに吊り下げられた長手袋のようなものに恐る恐る両手を差し込む。それはあつらえたかのように指先までフィットする。あたりに立ち込める乾いた樹脂の匂い。私を囲むようにぐるりをめぐる何本もの金属製のフレーム。長手袋の裾からマシンに向かい伸びる無数のワイヤー。

    私が積みあげられた段ボールをどけるまで、これはどれだけの間ここに放置されていたのだろう。

    目を上げれば、視野全体に広がるのは浦矢須市の夜景。ようやく気づく。この窓は、ここに立つ者のために作られたのだ。

    「ではいいですか、左右同時にグーパー、グーパー、そう、そうです、それで今、主電源が入りました」

    その瞬間、建物全体が、わずかに震えた。

    同時に足元からとどろき始める、くぐもった駆動音。目の前のパネルが一斉に明滅すると、何かの数値を表示し始める。

    ちょっと待って、ほんとかよ。

    本当に私しかいないのだろうか。自分の下してしまった決断の重さに今更気づいて、私はうめきながら頭を抱える。その途端に。

    「あーっ! 身体感覚が合一するまで、自分勝手に動かないでください!」

    叫び声よりも早く部屋がグラグラと揺れる。よろけた私は思わず長手袋をはめたまま、マシンに手をついてしまう。

    「うわーっ! それもだめ!」

    はめ殺しの窓の外、避難が続く国道のヘッドライトの照り返しを受け、巨大な鋼鉄の手が今、視野の左に位置する低い建物の屋上の貯水タンクを薙ぎ払う。そして私の左手に伝わる、何かがブチブチと引きちぎられる感触。

    私は自分の両手を見る。

    その向こう側、二つの巨大な手が今、そっくり同じ形をして湾岸の夜景のなかに浮かぶ。

    これは、私だ。

    そして気づく。屋上を薙ぎ払われた建物の窓から、たくさんの恐怖に震える顔がこちらを見上げている。明るい部屋を背にしたそれらの顔にはどれにも影がさし、目だけが爛々と見開かれている。

    瞬間、腰の辺りから全身に震えがくる。もう少し下を薙ぎ払っていたら、私の手は、何も知らない彼ら宿泊客の部屋の窓を突き破っていたに違いない。

    (死)

    (不条理な死)

    (その責任は)

    (私)

    「輪津さん、やっぱり私にはできません!」

    私はその場に立ち尽くす。動くのが怖い。自分が巨大であるということ、ただそれだけで怖い。

    「しっかりしてください、あなたしかいないんです」

    従業員はモニタの向こうから、なんとか私を落ち着かせようとする。

    わかっている。今、この巨大ロボを操れるのは、私だけなんだ。

    さっき従業員から伝えられた話が頭をよぎる。

    −−−あなたが案内されたこの建物は、実はホテルの一棟などではなく、海からの脅威の再来を憂いた先代オーナーが、浦矢須市の当時の市長を口説いて作った巨大ロボットなんです−−−

    −−−誰もが再びの巨大生物来襲の危惧から目を背け、責任と負担を押しつけあっていたあの時代、先代オーナーだけはこの問題から目を逸らしませんでした−−−

    −−−長年の不遇。しかし時は流れ、まさにバブル絶頂期の頃、先代の苦労はようやく報われ、賛同者が次々と集ったのです−−−

    −−−現在では考えられない程の高額な予算の下、当時最先端の技術を結集し作られたロボはしかし、幸いなことに、これまで活躍の場に立つことはなく−−−

    −−−今ではすっかり忘れられ、海に向かいそびえ立つ勇姿はホテルの造形の一部と受け止められたまま、仰ぎ見られることなく今に至ったのです−−−

    −−−そして私たちを襲った、一昨年からのウイルス感染の脅威−−−

    −−−隔離室の確保と調整に悲鳴をあげていた、当時を知らない管理部が、これ幸いとばかりに解放したのが、この部屋、ロボの操縦席だったというわけです−−−

    バブルの遺産。道理で、狭い通路の絨毯は毛足長くふかふかで、煌びやかな装飾のついたエレベーター、壁の絵はいかにも高そうな印象派だった。

    ぼんやりしてしまった私に、従業員は必死に声をかける。

    「いいですか、ですがあなたが今そこにいるのは、偶然じゃない、必然なんです」

    彼は先代オーナーの孫であり、全ての技術を祖父から引き継いだのだという。

    「アトムを見て育った先代は、ロボが好きなくせに、機械も車の運転もからっきしでした。そんな先代が操縦できるように作られたのがこのコックピットなんです。普通免許の他にそろばん1級を持ってるあなたなら、ロボの操縦は楽勝なはずです」

    1級じゃなくて準1級だよ、とぶちぶち呟く私の声は彼には届かない。

    「おまけに男性としては小柄だった先代の体形は、失礼ですが唯野さん、今のあなたとちょうど同じなんです。体型の一致、これが非常に大切で」

    ぐっ。私がおっさん体型だと言いたいのか。この従業員の言葉はいちいちどこか引っ掛かる。私はガオッと吠える。

    「私の健康データシートを見たんですね! それってもろプライバシーの侵害ですけど!」

    TVの向こうは恐縮しつつも、「やはり緊急とはいえ、その操縦席に案内する限りは、万が一に備えパイロットの条件に合う人でなければ、と思ったのです」とへこたれない。そして「代われるものなら私が代わりたかった」と幅広な肩をクッタリと落とす。

    しかしそれも束の間で、従業員はキッと顔を上げる。

    「それよりも唯野さん、早く操縦を! ダイオウヒレアシがTDLに到達する予想時間が迫っています」

    「絶対無理です! 今からでも誰か他の人に代わってもらってください!」

    「それが」

    彼はしゃあしゃあと言う。今夜当直に当たっている従業員や宿泊客の中に、私以上の適合者はいないのだと。私はホテルの宿泊案内にのっていた、赤いチョッキの前をふっくらとさせた先代オーナーがいい笑顔を見せている写真を思い出す。

    (くどい!)

    めらっ

    不意に、私の怒りに火が入った。

    (てめえ、後で覚えてろよ)

    怒りは私にエネルギーを与えた。キッと顔を上げる。

    TDLは浦矢須市の誇り、そして私の家族との思い出の場所だ。それをエビだかカニだか、よくわからん生き物に唐突に壊されるのは、全くもって許容できない。

    あるいはこの怒りは、別のところからきたのかもしれない。こんな狭い部屋に閉じ込められ、家族からも社会からも引き剥がされた私の、やりきれない思い。それが鬱憤を晴らすべく今、出口を求め噴き上がってきたのだろうか。

    巨大な鋼鉄の手。

    私の中に危険な衝動がむくりと起き上がる。背を力強く伸ばす。窓の外、遙か彼方にそびえるのは、非常事態で急遽ライトアップされた夢の世界の象徴、白亜の城と岩山。やる、やってやる。不埒にも人間社会に挑戦してくるエビを、この手で撃退するのだ。

    「わかりました、じゃあ、さっさと行きましょう!」

    拳を握り、一歩、二歩、ウォーキングマシンの上で足を踏み出す。連なるように揺れる部屋。加速度と、わずかに遅れて、はるか足元から地鳴り。こんな不安定な感覚、今まで体験したことはない。しかし。

    (いける…、やれる!)

    私の怒りは、呑気な従業員にはヤル気と映ったようだ。ホッと表情を緩める。しかし次の瞬間、彼はとんでもないことを言ったのだ。

    「じゃあ唯野さん、今度は両手を広げてグーパーグーパー、そして思い切りよく『Fry me up(飛べ)!』と叫んでください。すぐに垂直上昇が始りますから」

    背中のジェットエンジンはボーイング社のwz-794、当時の最大出力のやつですよ、などと自慢げに言って、そんな自分に照れたように鼻の下をこしこし擦る。

    「ちょ、ちょっと待って、歩いて行くんじゃないの?」

    「まさか! 冗談でしょう」と笑う従業員。

    「TDLまでロボが歩いて行けるような広い道なんてないし、第一飛べばすぐじゃないですか、ビューンと」

    せっかくの機会に飛ばないなんてもったいない、これってロボマニアにとってはまさに夢の体験なんですよ、やっぱり女性にはわからないかこのロマンは、ああ本当に、代われるものなら代わりたい、と嘆息する。

    信じられないのはこっちだ。私はひどい高所恐怖症で、海外旅行の時だって飛行機での移動は苦行でしかなかった。そんな私が操縦するロボは、TDLにつく前に、心の安定を失い倉庫街あたりに墜落するだろう。

    無理だ。私の中の闘志はあっけなく萎縮し霧散する。こんなオモチャのようなバブルの遺産が空を飛ぶわけがない。こいつは私と同じで、社会から隔離され、誰にも顧みられずにいたんだぞ。それがいきなり復帰しろと言われても、場違い感も甚だしい。目的地にたどり着くことすらできず派手に失敗して、失笑されるのがオチだ。

    縮こまる私の心を、皮肉にもロボは正しく反映し、遠雷のようだったエンジンのとどろきは、次第に掠れていった。従業員は慌てて再度取りなそうとするが、

    (だめだ、飛べっこないよ)

    俯いてしまった私に、もはや画面越しの声は全く届かないのだ。

    今やエンジン音は微かで、目の前のパネルは一つひとつ輝きを失っていった。

    しかしその時。

    私は顔を再び上げる。かすかな、ほんのかすかな声。

    どこ、私に呼びかけるこの声は、どこから聞こえるの? そして視線はようやく声の主を見つける。

    それは先ほど、私が屋上を吹っ飛ばしたあの建物、その下の窓々から覗くたくさんの顔。

    部屋の明かりを背負うその顔たちの表情は、依然影さして定かではない。しかしロボを見上げるその瞳には、間違いなく期待と願いの光があって。

    −−−がんばれ!

    −−−しっかり!

    −−−負けないで!

    ああ、あなた達の命を危険に晒したのは私なのに、あなた達はそんな私を励ましてくれるのですか。

    −−−頼む!

    −−−私達の町を守って!

    −−−TDLを守って!

    私はぼんやりする。お互いの顔も知らない私達なのに、どうして相手に命を託すことができるのだろう。全部を委ねることができるのだろう。無私に信じることができるのだろう。すると。

    RRR! RRR!

    突然コックピットに響く、慣れ親しんだ着信のメロディー。

    その瞬間、私の頭の中からは何もかもが消えて、私はベッドの上で明滅するスマホの明かりにとびつく。

    そしてふと気づく。私はいつ長手袋を外していたのだろう。いや今はそんなことよりも。

    声が聞こえる。電話の声。一番聞きたかった、あなたの声。

    −−−そっち、大丈夫か

    −−−ごめんな、こんな時にそばにいてやれなくて

    −−−ああ、こっちは今のところ大丈夫、みんなも無事だ

    −−−聞いたか、しばらく自宅待機だってさ

    −−−ここらは危険じゃないんだと

    −−−まあ、何もできんし、しばらく様子見るしかないよな

    −−−ああ、TVにかじりついてるよ

    スマホの向こうで夫は息子達に声をかけ、すると遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。

    何よバカ、こんな時くらい、お母さんにちゃんと声を聞かせなさい。

    相変わらずのマイペースな家族に、私は思わず笑ってしまう。

    夫は私の声に安心したようで、そっちも大丈夫なんだろ、と聞いてくる。

    −−−そんなわけで、期せずしてこっちもお前とおんなじ境遇になっちまった

    違う、同じじゃない。

    −−−まあ、俺らにできることなんて、TV見るだけだよな、ははは

    違う、そうじゃない。

    −−−じゃあまあ、そんな訳で今のところ無事でやってるから

    あなた達のその平和を、保証してくれる人は誰もいない。

    ああ、世界を襲う危機に対して、人は無力で、どうしようもなく受け身だ。

    ざわつく社会の乱流は強く、いつだって私達を、あっちへこっちへと吹き流す。

    そうして恐らく、未来の断絶はいつも、人生のスレスレのところをよぎる。

    (屋上を薙ぎ払ったロボの巨大な手)

    ある人は助かり、ある人は助からない。

    (コロナの災厄、死んでしまった人、生き残った人)

    なぜなら、運命の奔流に抗う力を、ほとんどの人は持たないから。

    (巨大エビがこれからどう暴れるかなんて、誰にも予想できるはずがない)

    (あの地震の時だってそうだった)

    (安全な場所なんて結局誰にもわからない)

    (私達はただ座って、運命を待っていることしかできないのだ)

    だから人は無垢に信じる。未来に続く可能性を見たときに。

    夫は最後にちょっと口ごもり、お前の声が聞けてよかった、と珍しいことを言って電話を切った。

    その裏側に隠された不安を、私は聞き逃さなかった。

    だって、何年私があなたの妻をやってると思うの?

    自分の手を見る。その手は小さくて、今まで家事とキーボードしか知らなかった。

    今は違う。

    きつく握りこむ。

    運命に抗う力。

    (鋼鉄の手)

    私は自分の家族の未来に危機が訪れるのを全く望まない。

    ・・・

    エンジンは急速に回転数を上げて夜に咆哮した。細かな振動が不断に部屋を揺らす。そして私は再び操縦席の上に立っている。

    「いいですか、上空では、行きたい方向に体の正面を傾ければ、機体は自然とそちらに進みますから大丈夫です、高度を稼ぐ必要はありません、TDLまで2kmほど、10秒そこらで到着します、降りるときは体をまっすぐに立てて、手を下に向けてグーパーグーパーです、大丈夫、私がこのモニターからその都度指示を出しますから」

    現金な従業員の説明はいよいよ熱を帯びる。私が再び闘志を燃やしたことを喜んでるんじゃなくて、こいつは単にロボを稼働させたいだけなのではないか。

    そして、ロボについての絶対の自信。どこから来るんだ、その自信は。お前、一度もこれに乗ったことないくせに。

    「ダイオウカイアシには集光性があります。今、TDLは全照明をONにして、やつがそれ以外の場所に向かないよう引きつけています。ふふっ」

    「ええ、先ほど総理からの指示を受け、海自、空自が全面的に協力してくれるようになりました。さっきから彼らから続々と情報が来てますよ。私の業務用PCでは向こうへの指示が追いつかないくらい。へへへ」

    「だって、ほら、今ダイオウカイアシに対抗できるのって、実質私たちだけなんですよ。ぐふふ」

    「全世界が注目してます。10年前に襲撃を受けたメルボルンからも、その前のロードアイランドからも、情報共有の公式オファーが届いてます。ぐっしっし」

    「そりゃあそうですよ、だって今回が世界初ですもん、人類によるダイオウカイアシとの直接回戦。うきゅー萌える!はっはっは!」

    わっ、ちょっと待って、それって今まで誰も、巨大エビと戦ったことないってこと? 次第に地の性格をあらわにしてきた従業員に、私は慌てて確認する。有頂天の従業員は、大丈夫ですよとご機嫌に笑う。

    「カイアシ属の特性として、基本的に前方にいる相手としか交戦できない。だから引きつけておいて、こう! さっと回り込んで、こうやって、こう! いいですか、こうやって、こう! よく見て! こうやって、こう!」

    席を立ってしまって、いつの間に持ってきたのだろう、ロビーに置いてあったでかいクマのぬいぐるみをキャスター付きの椅子に座らせ、それ相手に、カメラの前でバトルのシミュレーションを繰り返す。耳が赤い。鼻息が荒い。瞳孔が開いている。

    「ああもううるさい! さっさと行くよ!」

    「えっ、あっ、ちょっと待って」

    従業員が慌てて席に戻るよりも早く、私は両腕を大きく広げ、グーパーを繰り返す。そこには無限の力が宿り、私の目にはもはや迷いはない。

    見ててねあなた、私が守ってあげる。

    運命は私が変える。

    一緒に、こんなひどい世界からおさらばしよう?

    私は立ちはだかる全てに微笑みで向かうと、雄々しくその言葉を叫ぶ。

    「飛べ!」

    次の瞬間、機体は急速に上昇を始め、

    次に夜を力強く飛行する。

    轟くジェットエンジンの咆哮。

    機体は未来を目指す。

    今や世界は私の足元で回り、

    固唾を飲んで見守っている。

    深夜、3:27。

    戦いが始まる。


    (終)
  • 長すぎて一本だとここに貼れませんでした笑。

    ひめさま、またね!

    wazzwallasis
  • あーんもう、いいところだったのに!

    何度も何度も読みました。
    ここのところカクヨムから遠ざかり気味だったから、久しぶりの躍動感でした。
    なんだか自分のことみたいに「手に汗握って」読みました。

    wazzさん節はこんなに健在なのに、「またしばらく留守にします」は悲しすぎますよぉ。

    またおとなしく待ってます。
  • ただのひめ、応援ありがとうございます。

    お盆はいかがお過ごしですか。今年はコロナや台風でちょっとココロ落ち着かない感じ。年々、ただぼんやりと過ごす夏が遠くなるようですね。ちょっと寂しい。

    ニレイとゾーの4つのお話は僕のお気に入りですが、これを書いたのがもう2年前っていうのが、ちょっとびっくりな感じ。けれども当時(「当時って言ってしまうとすごい昔な気がしますね笑)の自分の感性はまだ僕の中にしっかり残っています。そういうのって、あまり変わらないものみたい。本を読むことは水の中を泳ぎ進むことに似てるって、まだ思ってます。←たまに息継ぎ忘れてゼーハーする笑

    しばらく休んでいて、これからも休むつもりでしたが、「ロボ」書いてまたちょっと心が変わりました。思いつくまま気のままに創作してけばいいや。計画的に過ごしていかなければならない暮らしの中で、自分の楽しみくらいは思いつきで行動したいかな。

    長編をぽくぽくと進めながら、短いのをちょろりちょろりと作っていきます。そいではまたね!
  • やったーーーー!!!!
    ありがとうございます涙
  • ただのひめさま、レビューありがとうです。嬉しいです。

    ほいで、ちょっと読み直してみました、ニレイちゃんとゆうみちゃんの甘甘。ニレイちゃんはちょっとドキドキしすぎですね。いくら初めてのレッスンとはいえ、ね笑。

    けれどもこのお話、単独で読むにはちょっとツライみたい。ゾーとニレイちゃんとゆうみちゃん、三人の関係が分かってないと、気持ちよく誤解できないかも。まだまだ修行不足ですね。そんなこと思いました。

    ひめさま、僕しばらくワズマーの方で活動します。恐くて悪くて黒くて(時に甘くて)、そして不思議な余韻感じさせるやつ、作ってゆくつもり。読者の読後感に配慮できそうにないけど(なのでカクヨムには公開しません)、気が向いたら見てね。
  • ワズマーの方も大好きです。表れ方はカクヨムとは違うけど、根っこは同じ気がします。新作いつも楽しみにしてます。
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