空調の効いた控室。資料が散乱する机。立てかけた資料が空調の風を受け、カーテンのように微かに揺れる。そんなものを見つめ続けるだけで、整理しようと思わない。休憩時間を存分に使う、それがダラけきることなのかは分からない。
窓に目を向ける。コロナ騒動でデスク全体に建設されたプラスチックの壁。ベルリンの壁のラクガキのように、カラフルな付箋が貼られてある先に、曇天を映し出す窓がある。今日は昼から晴れるんじゃないのか?そんな愚痴を心の中に閉じ込め、また退屈な休憩時間を持て余す。
2人の女性職員が月曜日は休んでやろう!とコソコソ話し合っている。何か楽しみがあるようで、2人ともソワソワしている。その奥には少し淋しい背中の新米パパになった職員がパソコンと向き合う。昨日の仕事の失敗を猛省している様子がわたしには分かる。本人は涼しい顔をしているつもりなのかもしれないが。
空調の効いた控室。わたしがそれらを見やりながら文章を書いているとも知らず、立ち替わり入れ替わり。
昼が過ぎ、折り返し地点であるのだが、なかなかに体が重く、「よし!」とは、ならない。
それが普通。そうなのかもしれない。みんなそうなのかもしれない。だとしても、それを書くことは重要なのかもしれない。そう思った。
今日の昼飯はエビフライだった。