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三人称、一視点

■三人称、一視点
昨年、星の人の物語を書き始めた時、悩みの一つが「語り手」でした。

異星人がやってくる話なので、舞台も広いし、考え方や文化も異なります。
三人称にすることで、様々な場面を描写し、説明も入れられるようにしました。

しかし場面転換をやり過ぎると、誰が主人公なのか、分かりにくくなります。

2巻「司令!海賊(略)」は、2つの恒星系にまたがるストーリーだったので、
場面と登場人物が分断されることが多かったです。
そういう物語もありだとは思いますが、主人公への共感は、薄れてしまったように感じています。そこが、反省点でした。

なので今回は、視点を、なるべく、タカフミに据えてます。
背後で動く人たちの動きも、タカフミのいる場面で明かされます。
これで、視点をぶらさずに、物語を進められるようになりました。

■過去語り、マリウス視点
視点を固定すると、過去の話――例えばマリウスと仲間たちの過去エピソード、というのは、(大っぴらには)語れなくなります。
会話などで、さりげなく触れる、といった形を取るべきなのかと。
今後、この辺りの描写も、工夫していきたい(修行していきたい)です。

ちなみに、「マリウスの変化」が、シリーズを貫通するテーマとなっているので、
いっそ、マリウスを語り手にするか? ということも考えたのですが、
この子はあまりに異質過ぎて、共感しがたいだろう、ということで止めました。

いつか「クローン視点」の物語も、書いてみたい。ディストピア物になりそうですが・・・

■劇中劇「ノルンたち」
物語の中で、また別のストーリーが語られる、といえばアラビアンナイトでしょうか。
あそこまで複雑ではないですが、
「星の人を扱ったメディア作品」という形で、別の物語が紹介されています。

その一つ。ジョセフィーヌが関わった「ノルンたち」。
帝国のイメージ改善を優先するあまり、真実には無頓着。アレンジされてます。
機動歩兵って、こんな人たちでしたっけ?? と疑問符が乱舞するような作品。
よって、画像はイメージです。広報用なので、盲信されぬように・・・(^^;

2件のコメント

  • 開き直った堂島さん視点なんか見てみたいですね。
  • 堂島の視点! これは思いつきませんでした。
    事象の地平線を越えた、すごい話が書けそうな気がしてきた!
    コメントありがとうございます(^^
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