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『ハイライトは蒼く燃やして』がカクヨム公式レビューにて紹介されました。

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 こちらにて、拙作『ハイライトは蒼く燃やして』をご紹介いただきました。
自分でも見てびっくり。よもやこの作品がこれだけ評価されるとは考えていませんでした。

 レビューのほうでも「内容はいまだ習作に留まっている」というようにありますが、事実これを書いていたのは、ちょうど僕が精神的な理由からカラダを壊していたころのこと。僕はその精神と肉体の傷を埋めるようにして、精神安定剤とタバコを片手に書き始めた作品でした。なので、習作というか、実験作と言われても仕方ない。随筆とといっても差し支えないものだと僕も未だに思っています。実際完全な私小説ですし。
 また、内容も自分や友人の実体験を物語風に仕立てているので。もしモデルになった人物や、小説の作者から申し立てがあれば即刻削除するつもりで書いていました。なので、よもやこんなことになるとは……。これが評価されていいのか? という感じです。いつものとおりメンヘラをキメた駄文だとばかり思ってたので……。

 自分自身、いまだ迷走しているところでもあります。SFがやりたかったのか。音楽が、ロックがやりたかったのか。センチメンタリズムに浸りたいだけだったのか。でも、これが少しだけ突破口に見えた気がしないでもありません。



 ところで話は変わりますが、本日僕は、渋谷にて『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』の公演を見てまいりました。トランスジェンダーの主人公を描くロックミュージカルであり、映画作品でもあります。
 作品のことは、まあ置いておくとして。(すばらしい作品なので、ぜひ映画を見てください)今回その公演のパンフレットに、作者であり主演でもあるジョン・キャメロン・ミッチェル氏のインタビューが掲載されていました。その記事の一文に、僕は少しだけ救われた気がしました。

「観客が欲しているものを与えるんじゃなくて、僕は観客が必要としているものを与えることが好き。言い方を変えると、自分が必要としているものを人に与えるのが好きなんだ。」

 なんとなく、その一言に救われた気がしました。なんとなく、方向性が見えてきた気がしました。


 さて、こんなことを切々と書いているのは、正直なところ評価されたことへの照れ隠しというか。いままでまともに相手をされてこなかった(公募も万年一次落ち)なりの卑屈かもしれません。またいま現在、自分自身何を書けばいいのかわからなくなっているので。拙作の作中の言葉を借りるならば『書けない理由を探している』だけなのかもしれません。
 ただまあ、なんとなく、こういうことが必要とされているのではないか、ということがぼんやり輪郭として見えてきた気がしないでもありません。それは僕にとって必要な救済でもあり、誰かに必要とされる文章なのかもしれない。



 つまり今言えることは、ハイライトを読んでいただけると非常にありがたいです。そして、批評なんかいただけるとなおうれしいです。そして、ここ最近(つまりハイライトを書き終えてからの燃え尽き症候群)の作品を一気にひっくり返して、またメンヘラをこじらせるかもしれません、ということ。
 とりあえず、いまはハイライト・メンソールからチェ・ブラックに乗り換えようとか考えてます。

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