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伝説のレジ打ち

行きつけのスーパーに買い物に行って
いつもその姿を探してしまうレジ打ちさんがいた。

彼は人気者でいつも彼のレジだけ混んでいた。

私も何度となく彼にレジをお願いした。

彼は全部ポリ袋に丁寧に入れてくれるし、とっても丁寧。


「お人参さん、ピーマンさん、お芋さん……、お洗剤はこの袋にいれますね。お肉さん、お豆腐さん……。ポイントカードはあります?」
「あの、見つからなくて…」
「いいのいいの、ゆっくり探して。そういう時ってあるわよね。慌てないでいいのよ」
「ありがとうございます。あ、ありました」
「あー、よかった♡」

無愛想なバイトの兄ちゃんより、パートのオバサンより幸せな気分になれたのに……。

ああ、もう一度彼のレジに並びたい。

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