「1ページ読み、そこで映像描写ができているかを判断するサバイバル自主企画」が終了しました。
たくさんのご参加、ありがとうございます。
と、前振りはこの程度にしておいて。
【結果発表】
参加作品数:96作品
映像化可能:7作品
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051595377034680?order=published_at
私のサンプルを除いて、映像化可能として残ったのは7作品でした。
(1作はおそらく期間中に参加解除されておりますので、こちらからはご案内できません…。)
かなりの狭き門となりました。
生き残った皆様、おめでとうございます。
そして惜しくも企画から除外されてしまった皆様。
まだ「映像型描写」を諦めていないなら、いいお話ができると思います。
【選考基準】
「映像化できるか・できないか」の基準は「私の中」にはありましたが、それを具体的に言語化してはいませんでした。
たくさんの作品にご参加いただき、「何を満たしているか?」「何が足りないのか?」を考えていくことで、いくつか言語化ができましたので、こちらで報告とさせてください。
以下、私の考える「映像描写」の条件です。
①視点が安定していること
映像で言えば「カメラ」です。
小説においても「基本中の基本」ではありますが、視点の安定は「映像化」においても大きな要素のひとつになります。
「視点」が「視点人物」から離れすぎていないか。
適切な「カメラワーク」ができているか。
書き手の「脳内カメラマン」の腕が問われます。
②視点人物の行動に連続性があること
映像で言えば「フレームレート」です。
ひとつひとつの行動が細かく描かれていても、「行動と行動の間」が埋まっていないと「漫画的なフレームレート」になってしまいます。
つまり、「コマ割り」くらいの連続性ということですね。
すべてを詳細に描写する必要はなく、行動の始点・終点が明確だと読み手が「間を補完できる」と感じました。
③空間が見えること
これが一番難しいところでした。
3Dゲームで言う「フィールド」です。「プレイヤーキャラクターが移動できる範囲」を指します。
「背景描写」と重なる部分もありますが、もっと視点人物に近い範囲。
「カメラがどこにあって、どこを映しているのか」を伝える部分です。
この情報がないと、「なにもないテストフィールドで登場人物がなにかをやっている」になったり、「背景はあるが、位置関係が分からない」になったりします。
じゃあ「何をどう書けばいいのか?」は、まだ言語化できていません。(私は勘で空間を書いている。)
生成AIに思考の壁打ちでもして考えをまとめたいと思います。そのうち。
【感想】
判断はシステム的にやっていましたが、読むときはほとんど「研究」みたいな気持ちでした。
中には「映像型ではないけど、物語としてはいい!」って作品があったり。
ただし、「良し悪し」で決めているわけではないので、判断基準はしっかり「技術」、つまり「映像になるかどうか」だけにいたしました。
通過作品のジャンルや方向性はバラバラになり、結構面白い棚になったと思います。
特に「1話目にどんなシーンを選ぶか」がそれぞれまったく違うので、「映像描写で絞ってもこんなに変わるんだなぁ」と。
(2話目以降は読めていたり、いなかったりします。基本的に選考外の領域なので、あまり考慮はしていません。)
通過作品の共通点としては「視点が安定している」「物語が進んでいる」「視点人物の位置が分かる」「行動が飛ばない」「空間がある程度見える」という感じです。
まぁつまり「映像に必要な情報」ですね。
情報量の差はありますが、「揃っていれば一旦OK!」とさせていただきました。
【今後の展開】
どこで躓きやすいのか? は「たくさん読まないと分からない」ものですから、今後は映像描写関連の創作論が生えてきそうです。
というわけで、『ハイカロリーな小説の書き方』をよろしくお願いします。うちで唯一「更新が追われている」作品です。
エ? 「小説に固定ファンついてないユーザーの書く創作論に価値あるのか」だって?
私が聞きたい。なんでこんなに人気なんだ? この創作論。
なお、今後の自主企画としては「映像描写練習のためのお題」なんかも考えております。
条件をきちんと決めないと「練習」にならないので、「どのような補助線を引くか?」が決まったら立てると思います。
需要があるかどうかは知りません。
【おまけ:AIちゃんの予想】
私よりよっぽど投稿サイトに詳しい生成AIに、「参加作品数と、条件を満たした作品数」を予想してもらっていました。
Chat GPTの予想
参加数:80〜150
通過数:12〜25
Geminiの予想
参加数:50〜80作品
通過数:10〜20作品
現実
参加数:96作品
通過数:7作品
人類、もっと頑張ろう……!