― 不法侵入の末、毒ガス級の異臭に天音さん悲鳴 ―
昨夜、午後7時45分ごろ、天音家でカメムシ体臭事件が発生した。
帰宅し部屋に入ったところ、成人の親指大の黒いカメムシが不法侵入し、堂々と壁を歩いているのを天音さんが発見。
天音さんはムカデ対策に常備していた「凍〇ジェット(−85℃)」を手に取り、即座に噴射。
ところが、噴射の瞬間からカメムシは強烈な体臭を放ち始めたという。
「体臭も凍らせられるかもと思い、さらに噴射を続けました」と天音さん。
退治には成功したものの、残留した体臭は毒ガスに匹敵するほど。
さらに部屋に充満した臭気に、天音さんは「吐きそうになった」と証言している。
天音さんはその後、食器用洗剤joy、手指消毒用アルコール、ウタマロ、ファブリース(スプレー式・置き型式)、シャープ空気清浄機などを総動員。
だが、いずれの手段も体臭の根絶には至らなかった。
「もうダメかと思いました。どうしてこんなに臭いが残るのか…家なのに、まるで戦場のようでした」と、臭いの悲惨さを語る天音さん。
万策尽きた天音さんは、エッセイ執筆を通じてSOSを発信。
投稿を受け、一人の読者から「レモン汁が効く」という有力な助言が寄せられた。
天音さんはこれを試み、ポッカレモン100を使用して壁を拭浄。
臭いは一時的に変化したものの、他の箇所に転移していたらしく、再び上書きされたという。
その後、天音さんは「不用心でしたが」と前置きしつつ、窓と冊子を全開にし、サーキュレーターを回し、マスク姿で就寝。
翌朝には、「鼻が体臭に慣れたのか、空気が入れ替わったのか分かりませんが、臭いは随分と消えていました」と安堵の表情を見せた。
本件に際し、天音さんは次のようにコメントを寄せた。
「岩名理子様、佐藤宇佳子様、かげき派様、流離の風来坊様、みぃ様、応援コメント頂いた皆様、この場を借りまして心よりお礼申し上げます。みなさまの助言とコメントのおかげで、なんとか朝まで持ちこたえられました」
事件発生から約12時間後、臭気はほぼ沈静化した模様だ。
この事件でけが人はなく、被害は“嗅覚的疲労”にとどまった。
専門家は「カメムシは強い防御臭を放つため、屋内での凍結スプレー使用は危険。屋外での処理が望ましい」と注意を呼びかけている。
(2025年10月12日 天音新聞・朝刊)