毎度お読み頂き、有難う御座います。
異世界の異国での人形劇特撮、「サンダバーズ」っぽいもの、人気です。
しかし、現実の「サンダバーズ」の劇場版、「サンダバーズ アー ゴー」。
特撮マニアの記憶を受け継いだリック君は「ダメダコリャ」と否定的でした。
前回も描いた通り、「テレビで子供が見る人形劇なんかを、何で金払って劇場で見にゃあかんねん」という一般常識の壁を前に惨敗した、という「サンダバーズ アー ゴー」。
「人形劇」だからなのか、「テレビ番組」だったからなのかが謎とされています。
一般公開を前にしたプレミア公開で関係者を呼んでの上映は大変な絶賛を浴びたのですが。
そして数年後、劇場版の配給会社ユナイテッド・アーティスト、UAが下した決断はアンダーソンたちをも驚かせた
「何でアレコケたのかわかんないからもっぺんやってみんべ」
というもの。
当然失敗。
しかもアンダーソン夫婦が地方へプロモーションしている間に地価が暴落。
世間からの注目度が高まる中、夫を蔑ろにし始めたシルビア夫人を和ませるため買った新しい豪邸が二束三文になってしまい、更に夫婦の溝が深まっていくのでした。
なおこれをシルビア元夫人は「不動産投資に失敗した」と一蹴しています。
ナンカヒデェ。
両者が離婚した時、ルー・グレイドはじめ仲間達は「ああ、やっとか」と特段の感慨すら無かった様子でした。
そんなシルビア・ベアトリス・トーマス氏(彼女自身は他界するまでアンダーソン姓を名乗っているあたりどうなのだろうか)が今でも日本では優秀なプロデューサーの様に思われているのは、日本ではシルビア氏の著書「はい、お嬢様」が出版された影響が大きいのではないかと思います。
これに対する反論がジェリー氏の「誰がサンダバーズを作ったか」なのですが。
******
映画自体の話ですが、冒頭、サンダーバードロケットを押しのけて主役級となる国連の火星探検ロケット、ゼロXがUSのグレンフィールド基地で建設、というか劇的な合体を果たし、離陸したー!スゲー!あ、フッドがまたいやがる、足挟まれた!墜落!
なんというか興奮しつつもガッカリな冒頭を経て、サンダーバード出動!
レディペネロピの活躍でフッドは撃退…してる間にゼロXは離陸成功、分離して宇宙へ。
この辺、ITCファンが円谷英二と並んで尊敬するデレク・メディングス特撮…もとい視覚効果監督ではなく、彼に替わって?アンダーソン作品を担ったシャウン・ホイッタッカー・クック監督の特撮でミッチリ描かれます。
ゼロXのデザインや構想などはデレク・メディングスなのですが、この辺の分担等については調査不足ではっきりとした事が言えず申し訳ありません。
そして、夢の中での人気歌手、クリフ・リチャードと人気バンドザ・シャドウズとの共演。
映画ではそれぞれ「クリフ・リチャードJrとザ・サンオブ・シャドウズ」でした。
優れた人形製作と操演によるシーンでしたが、一部では「楽しいけどバカげている」という評価もあり、「バカげているけど楽しい」という評価もあり。
そんなシーンを実現させてしまう力があったスタッフたちがスゴイ、という事しか言えません。
火星では、謎の怪獣ロックスネーク(日本版では岩蛇ガンジャ、まんま)の襲撃。
これはTV21誌で謎の怪獣に襲われるサンダバードロケットの写真、その怪獣を作ったロジャー・ディッケン氏の功績が映画に昇格したのでした。
彼はアカデミーにノミネートされたり、「エイリアン」のフェイスハガーを作ったりしています。
そして地球での墜落シーン。
凄いカタルシスはある大特撮シーンです。
しかし、これもこれで色々な評価があるとしか。
TV版最初の「大空の捕虜」で視聴者の度肝を抜いた筈のアイデアがなく、前座で失敗した古典的技法で乗り切るのはどうか、というものです。
子供のころそんな事おかまいなしに興奮して見てましたけど。
******
結果的に失敗に終わった劇場版サンダーバードですが、それでも楽しい作品でしたし好きな作品です。
30年近く前に買って色塗って細かい塗装放っぽらかしの今井スーパーフォーミングゼロX完成させなきゃ。
2号は断念して捨ててしまったけど…3号はまだ手付かずで持ってます。
願わくば、MEVが司令塔から本体に接続し、ノーズコーンが合体するまでのタイトルクレジットが入ってる4K版、早く観たい物です。
なんで今までず~っとタイトルクレジット入ってないのでしょうね?
その昔輸入VHSで買った奴以来、クレジット入りオープニング見た事無いんですよ。
テレビ神奈川だったか埼玉で放送してた退色しまくってるヤツ(今でも三倍速でビデオ持ってる)には入ってるのに。
むしろ逆に「サンダバード6」のノンクレジットタイトル、特典に付けて欲しいなあ。