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レビューありがとうございます!「座敷わらし」あとがき

完結後、ちょこちょこ完読いただいている読者様がいらっしゃり、感無量です。レビュー、ご感想、大変励みになります。本当にありがとうございます!

ドキドキ感もあって、ちょっと笑えて、でも泣ける、そんなラブコメを目指した本作ですが、楽しんでいただけているようで何よりです。

さて、本作ですが。
「幸せは人に委ねるものではなく、自ら取りに行くものである」ということをテーマに、「座敷わらし」の視点で語っています。

人間生きてると、家族でも恋人でも、相手に対して
「こんなにやってあげたのに!」
と、イライラすることありますよね。
でもそれって、他人の反応に期待しすぎてるからなんじゃないかと。

もちろん人とのコミュニケーションで生まれる幸せもあるので、期待するのが悪いことじゃないのです。ただ、そればっかりが生きがいになっていると、辛くなっちゃうなあと、自分の経験から思い。「私こんなに頑張ってるのに、誰も感謝してくれない! 認めてくれない! 寂しい」みたいなね。

そんなことをぼんやり思いながら、「じゃあ幸せってどうやったら手に入るのか」を自分なりに突き詰めて考えて書き上げたのが、本作でした。

このテーマを表現するにあたり、主人公を誰にするか悩みました。
人間を主人公にすると、なんか説教臭くなりそうだったんですよね。

で、元々が「一方的に幸せを与える存在」である座敷わらしを主役に添えました。
相手役にはインパクトが欲しかったので、ゴリゴリのバリキャリ女性だけど、乙女な側面のある悦子さん。

なお、「悦子さんのモデルはヨコウミさんですか?」と作家仲間に聞かれたのですが、違いますw
実際に悦子みたいなイメージの女性が知人にいて、その人をベースにキャラクターを作りました。自分をしっかり持ってる女性って、かっこいいなあと。ある意味ヨコウミの憧れを形にした人です。

何とか完結まで描き切れて、ホッとしました。

機械的に人に尽くし、失望し、無感情に命をすり減らしていた座敷わらしが、ヒロインである「悦子」に出会い、自分の生き方について考え始める。彼の旅路が、みなさんの心に何か残せたとしたら嬉しいなあと思いつつ。次の作品作りを頑張ります。

<参考資料>
1. 座敷わらしの宿 緑風荘
https://www.zashiki-warashi.co.jp
2. 「もののけの日本史 死霊、幽霊、妖怪の1000年」小山聡子 中公新書 2020年
3. 「日本と西洋の妖怪比べ」角田義治 幹書房 2007年

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