真夜中、と言うKACのトピックを見て、私の脳裏によぎったのはこれでした。
山梨県の韮崎から、長野の佐久市までを歩き通す、地獄の大会、その名も「佐久強歩大会」。拙作「真夜中、雪降る野辺山の山中で」は、この大会をモチーフにしています。このクレイジーな大会は、実在するのです。
過去二年ほど参加したのですが、マジで死にかけました。絶対おすすめしない。
夜九時に韮崎小学校を出発して、暗闇の中をひたすら歩く。もうね、狂気の沙汰ですね。
友達と一緒に行ったのですが、体力差とか、体の丈夫さに差があるので、途中で歩調が合わなくなります。で、「私のことは置いて、先に行って……」という瞬間が訪れるのです。切なかったですね、友を見捨てる主人公の気持ちが味わえました。下手に一緒にいると喧嘩になるので、元からそう決めておりました。
なお、道中では、辛くて道端でしゃがみ込んだまま泣いている参加者とか、よれよれになりながら歩いている人とかが発生します。もうほんと、みんな何でやるの?
ちなみに、リタイアした人は、リタイア者を回収する巡回車を呼んで運んでもらいます。歴史ある大会なので、サポート体制は万全です。あのリタイア車が近くを通ると、ほんと、リタイアしたい誘惑に駆られるんですよねえ〜。
さて、そんな話を聞いて興味を持った人は、ぜひ佐久強歩大会に参加!じゃなくて、拙作をお読みいただければ幸いです。
ちなみに、歩き続ける中で主人公が呟いている大会の辛さの部分だけは、ノンフィクションです笑