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全長78kmの夜のピクニック

真夜中、と言うKACのトピックを見て、私の脳裏によぎったのはこれでした。

山梨県の韮崎から、長野の佐久市までを歩き通す、地獄の大会、その名も「佐久強歩大会」。拙作「真夜中、雪降る野辺山の山中で」は、この大会をモチーフにしています。このクレイジーな大会は、実在するのです。

過去二年ほど参加したのですが、マジで死にかけました。絶対おすすめしない。

夜九時に韮崎小学校を出発して、暗闇の中をひたすら歩く。もうね、狂気の沙汰ですね。

友達と一緒に行ったのですが、体力差とか、体の丈夫さに差があるので、途中で歩調が合わなくなります。で、「私のことは置いて、先に行って……」という瞬間が訪れるのです。切なかったですね、友を見捨てる主人公の気持ちが味わえました。下手に一緒にいると喧嘩になるので、元からそう決めておりました。

なお、道中では、辛くて道端でしゃがみ込んだまま泣いている参加者とか、よれよれになりながら歩いている人とかが発生します。もうほんと、みんな何でやるの?

ちなみに、リタイアした人は、リタイア者を回収する巡回車を呼んで運んでもらいます。歴史ある大会なので、サポート体制は万全です。あのリタイア車が近くを通ると、ほんと、リタイアしたい誘惑に駆られるんですよねえ〜。

さて、そんな話を聞いて興味を持った人は、ぜひ佐久強歩大会に参加!じゃなくて、拙作をお読みいただければ幸いです。

ちなみに、歩き続ける中で主人公が呟いている大会の辛さの部分だけは、ノンフィクションです笑

4件のコメント

  • なんですと!?
    あの以前、ニュースにもなった。夜中歩きに参加したですと?

    しかも、日本一標高が高い駅がある(冬季には長野県内最低気温の一つに挙げられる、パラボラアンテナの野辺山)を通過して、新海誠監督の故郷を通過して佐久まで行くという、あの噂の地獄歩きにに……参加したですと!?
  • 参加しました。異次元の苦しみでした。でもね、七、八割踏破するんですよ……。あの大会の参加者。凄まじいですね。
  • この話、小説にすると面白そう。

    良いお話をありがとうございました。^_^
  • しまった!私としたことが。作品のURLを貼り忘れておりました。
    進藤さん、小説になってます!笑

    https://kakuyomu.jp/works/16816927861915728601
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