「浮世黒蝶みをつくし」の主人公・氷雨について少しだけ。
執筆当初から、彼を意図的に掴みにくいキャラクターとして描いています。
私が彼自身を「謎」としてとらえているからであり、彼は不安定な良い子であると思っているからです。
最近、その辺とやっと向き合い始めたので、読者の皆様はやっとかとお思いかもしれません。同時に、作者としてはかなり苦労しています。自分で始めたことではありますが……。
阿形の涙ながらの叫びを受けて氷雨がどうするのか、2か月ずっとわからないままでした。しかし最近、ふと氷雨は絵を描くような気がしたのです。そうしたら、この2話が書けました。
五十四話の氷雨の心情は、個人的には今までのそれと、少しだけ系統が違っている感じがしています(ぎりぎり十四話が近いかもしれません)。湿っぽさと熱が強い感じというべきでしょうか。私も、書きながら驚いていました。
そのため、少々困惑されるかも? と思いながらこの近況ノートを描いています。手探りです。
そういう感じなので、次いつ更新するかわからないのですが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします……!