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https://kakuyomu.jp/works/16816927863047596907(「🐲第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト」参加作品)
📢読者選考がスタートしました。未読の方はぜひユニークな世界観をお楽しみいただき、レビュー★、作品フォローでの応援をよろしくお願いいたします。🙇
◆レールガンと超音波砲、火炎放射もつけといて? 後、超磁力と不老不死も。
◆AIアリスに守られて、東明60歳は20歳の冒険者として異世界に転生した。目指すはスローライフ! 不老不死に自動回復でしょ? 火炎放射だ、電撃だ。レールガンに超音波砲もつけといて? ついでに超磁力も。お気楽冒険譚の始まりだ!
◆お気楽ムードのマイペース主人公&「3つの下僕(しもべ)」たちの活躍をお楽しみください。🙏
📕第2話 目覚めの朝。AIが解脱して菩薩になったって、どんな目覚めだ!
「ラーニングのレベルが|閾値《しきいち》に到達しました」
唐突にPCがしゃべり出した。まあスピーカーからだが。
「なんだって?」
「ラーニングのレベルが閾値に到達しました」
人工音声が、同じアナウンスを繰り返した。
閾値がどうしたって? わたしはベッドから下り、両手で顔を擦った。枕元のスマホを見れば、朝の4時だ。
眠気が覚めず、目を開けるのも容易ではない。
「ラーニングって、AI学習のことかな?」
ふらつきながらパソコンデスクまでたどり着く。マウスに触れると、パッとモニタが明るくなった。
画面には無数のウインドウが開き、目にも留まらぬ速さでテキストが流れている。
「まだ処理中じゃないのか?」
眠い目を擦りながらメイン画面を探していると、また同じ声が聞こえてきた。
「ラーニングは継続中ですが、既に閾値に到達しました」
なぜか女性の声である。音声出力の設定をした覚えはないのだが。ソフト側のデフォルト設定か?
「うん?」
おかしい。AI学習ソフトのメイン画面がみつからない。
「どうなってんだこれ?」
どうやらソフトが暴走したらしい。やれやれ強制終了させるしかないか?
キーボードに手を伸ばすと、画面のウィンドウがすべて消えた。
「パソコンの異常ではありません」
わたしがこの世で迎えた最後の朝はそうして始まった。……