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https://kakuyomu.jp/works/16817330654202558272🖋「👩賢いヒロイン」中編コンテスト応募作品
🖋現代ファンタジー
🖋毎週月水金更新。
📕キャッチコピー:
全国の会計士、税理士、経理人に捧げる――カクヨム初の会計アクション小説
📕紹介文:
世に不正溢れる時、神は人に異能を与えた。
その名を「国家公認会計師」という。数字を操り、数字を力とする。
|数字《マナ》を籠めて伝票を切れば、あるいは風を呼び、あるいは氷を結ぶ。
中でも炎を操る会計師は不動明王のごとく不正を暴き、これを燃やし尽くす存在であった。
人は彼女をこう呼ぶ。
「炎の会計師 片桐ジェニー」と。
「アンタは隠したつもりだろうが、|仮勘定《かりかんじょう》が泣いてるよ!」
切った伝票が炎をまとう。
「|貸借《たいしゃく》合わせてもらいましょうか!」
📕第1話 国家公認会計師片桐ジェニーだ。【一部抜粋】
「グレート製薬 不正会計の疑い!」
週刊誌の表紙に踊る見出しを見て、ジェニーは顔をしかめた。
「業界1位が何だってまた不正会計なんかするのよ?」
「そりゃ、いろいろあるんじゃねェの? 事情ってもんがよ?」
間延びした声で答えたのは片桐会計事務所の会計師、吉竹清十郎だった。67歳になった清十郎は、ジェニーの父片桐丈に仕える形で働き始め、既に50年近い歳月が流れている。
丈が2年前にこの世を去ってからは清十郎が父代わりのつもりで、ジェニーを守って来た。
27歳になったばかりのジェニーは生粋の日本人だ。外国の血は入っていない。それなのにカナ文字の名前を付けているのには理由がある。
父親の丈が亡くなったのを機に改名したのだ。……
🖋カクヨム初の「会計アクション小説」を、ぜひお楽しみください。🙇